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17:08
ロス: Um, how about, um… How about "Julia"? (うーんと「ジュリア」はどう?)
キャロル: Julia. (ジュリア。)
スーザン: We agreed on Minnie. (私とキャロルは、ミニーで意見が一致した[合意した]のよ。)
ロス: It's funny, um, uh, we agreed we'd spend the rest of our lives together. Things change. Roll with the punches. I believe Julia's on the table? (面白いね。僕とキャロルは残りの人生を一緒に過ごすって合意したんだ。物事は変わる。問題には柔軟に対処しなくちゃね。ジュリアも候補に残るって、僕は信じてるけど?)
ジュリアという名前を候補として提案するロス。
How about...? は「〜はどう? 〜についてどう思う?」というニュアンスで、提案する時によく使われるフレーズ。
「ジュリア」という名前を聞いた後のキャロルの様子からは、「その名前もいいかも、、」と思っていることが見て取れますが、スーザンはそれに不満な様子で、We agreed on Minnie. と言っています。
We と言っているのは、一瞬心が動きかけたかのようなキャロルに対しても、「二人でミニーにしようって決めたのよ。今さら変えるって言わないでね」という気持ちもあったのでしょうね。
We agreed on Minnie. と we agreed we'd spend the rest of our lives together. という文章の両方に出てくる agree の用法について。
agree は「同意する」で、人に同意する場合には agree with+人、条件・提案に合意する場合には agree on を使います。
また、SV の形の文「主語が〜である(〜する)こと(に同意する)」であれば、前置詞をつけずに、agree (that) SV の形で表現します。
上のやりとりでも、ミニーの件については agree on を使い、we'd spend... という文章が続く場合には、agree SV の形になっていますよね。
もうミニーで決まったのよ、というスーザンに、「意見が一致した、合意した」って言うんなら、僕とキャロルだって、結婚する時に、残りの人生を一緒に歩もうね、と誓い合ったんだ、でも、こんな風に離婚してしまった、そんな風に、物事っていうのは変化するもんなんだよ、とロスは言っています。
Things change. と現在形が使われているのは、「物事というものは、変化するものである」という、主語の「性質・習性」を表しているニュアンスになるでしょう。
roll with the punches について。
Merriam-Webster では以下のように説明されていました。
roll with the punches
1 : to move so as to lessen the impact of blows
2 : to adjust to things as they happen
つまり、1. は「(ボクシングなどの)ブロー(強打)の衝撃を減らすように動くこと」、2. は「物事が起こる時、その物事に合わせる(順応する)こと」。
つまり「相手のパンチに合わせて、それを避けるように動く」という元の意味から、「物事に順応する」という意味になるようです。
roll の基本語義は「転がる」ですが、そこから「なめらかに動く、流れる、漂う」という意味としても使われます。
punch はボクシングのパンチのイメージで、自分に降りかかる困難や問題を指し、roll with the punches は相手が繰り出すボクシングのパンチの動きに対して、流れるような滑らかな動きでその攻撃をかわす、というニュアンスになるのだろうと思います。
ですから、roll with the punches は「何かの問題に対して、状況に合わせていろいろな方法をやってみる、柔軟にしなやかに対処する」という意味になるわけですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
roll with the punches : to deal with problems or difficulties by doing whatever you need to do, rather than by trying only one method.
つまり、「1つの方法を試してみるよりも、自分がすべきことをなんでもやることで、問題や困難を処理すること」。
Macmillan Dictionary では、
roll with the punches : to change the way you do things so that you are not seriously affected by difficulties you experience
つまり、「自分が経験する困難に深刻な影響を受けないようにするために、物事を行う方法を変えること」。
今回のロスのセリフでは、Things change. Roll with the punches. となっていますが、後のエピソード、フレンズ2-19 でも、あることをしたくないとゴネている相手に、
Things change. Roll with them. (物事は変わるのよ。それ[その動き]についていきなさい。)
と諭すセリフが出てきます。
「物事は変わっていくものだから、しなやかに対処しなくちゃ」という形のセットとしてよく使われるだろうことがわかる例だと言えるでしょう。
on the table は、審議のテーブルに乗っている、というイメージですね。
有用な意見として、検討の余地があるものとして、検討中・審議中ということで、今ここで却下せずに候補リストに残しておく、というニュアンスです。
LAAD では、
on the table : officially suggested and being considered
つまり、「公式に提案され、考慮されている」。
会議の参加者に見えるテーブルの上に置かれているということが、検討の対象になっているという意味に繋がることはイメージしやすいですね。
もう二人で決めちゃったみたいに言ってるけど、僕が今提案したジュリアも候補として残ってるって思ってていいよね、とロスは言っていることになるでしょう。
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You have to roll with the punches.
なんとか乗り切らないといけませんよ。
この回でもうひとつ面白い表現が載っていたので
紹介させていただきます。
「That's par for the course.」
what should be expected because of past experience
想定内、当然のこと
ゴルフ用語が語源のようです。
コメントありがとうございます。
ラジオ講座は音ベースなので、話し言葉である日常英会話に使われる表現も結構出てきますよね。私も子供と一緒にラジオ講座を聞いていた時期があり、「ドラマのセリフに出てきたフレーズがラジオに出てきた!」と思ったことが何度もありました。
それから、par for the course という表現も面白いですね。またどこかのドラマで出会えるのを楽しみにしたいフレーズです。
コメントありがとうございました。