ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。


17:23
(CUT TO THE SURGERY. RACHEL IS DOING HER MAKEUP IN THE MIRROR ON BARRY'S LAMP. ENTER BARRY)
診療所の画面にカット。レイチェルはバリーの(診療所の診察台の)ランプについている鏡で、お化粧をしている。バリー登場。
バリー: Sorry about that. So what have you been up to? (さっきは(席を外して)ごめん。それで君はどうしてた?)
レイチェル: Oh, not much. I-I got a job. (あぁ、そんなに(いろいろは)ないんだけど。私、仕事をゲットしたの[仕事に就いたの]。)
バリー: That's great! (それは良かった。)
レイチェル: Why are- why are you so tan? (どうして、どうしてあなたはそんなに日焼けしてるの?)
バリー: Oh, I, uh- I went to Aruba. (あぁ、あのー、僕はアルバ島に行ったんだ。)
レイチェル: Oh no! You went on our honeymoon alone? (あぁ、そんな! あなたは私たちのハネムーンに一人で行ったの?)
バリー: No. I went with, uh…. Now, this may hurt. (いいや。僕が一緒に行ったのは、その… ほら、これを言うと君を傷つけるかも。)
ロビー: Me? (僕を?)
バリー: No! (TO RACHEL) I went with Mindy. (違うよ! [レイチェルに] 僕はミンディと行ったんだ。)
レイチェル: Mindy? My maid of honor, Mindy?! (ミンディ? 私のメイド・オブ・オナー(花嫁付添人の代表)のミンディ?)
バリー: Yeah, well, uh, we're kind of a thing now. (あぁ、そのー、僕ら(僕とミンディ)は、今は、いい仲なんだ。)
What have you been up to? は、「(最近)どうしてた?」と相手の近況を尋ねる表現。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) でも、以下のように、そのフレーズが丸ごとそのまま出ていましたので、決まり文句であることがよくわかりますね。
What have you been up to (lately)? : used to ask someone what they have been doing since the last time you saw them
つまり、「最後にその人を見た時以来、その人が何をしていたかを尋ねるために使われる」。
捨てられたはずのバリーの方が「君はあれからどうしてたの?」とあっさりレイチェルの近況を尋ねてくるので、レイチェルも面食らったのか、「そんなにいろいろとはないんだけど、えっと、仕事に就いたの」みたいに説明しています。
バリーは、歯科医としての作業をしながら、あまり感情も見せない感じの早口で、That's great! と言っていますが、その態度や言い方からは、世間話としてそう尋ねてはみたけれど、バリーはレイチェルの近況には特に興味もない様子が見てとれるように思います。
tan は「日焼けした」という形容詞。
また自動詞で「日に焼ける」、他動詞で「日に焼けさせる」という意味もありますので、tanned も「日焼けした」という意味で使われます。
LAAD では、
tan [adjective] : having darker skin after spending time in the sun (SYN: tanned)
つまり、「太陽の当たるところで時間を過ごした後、より濃い色の肌になること」。
「日焼けしたわね?」と問われたバリーは、言いにくそうに「僕はアルバ島に行ったんだ」と説明しています。
アルバ島は、過去記事 できたらいいんだけどやりたくない フレンズ1-1改その15 でレイチェルが説明していたように、二人の新婚旅行の行き先でした。
それを聞いたレイチェルは驚いた様子で、「まぁ! あなたは私との新婚旅行に、一人で行ったわけ?」のように尋ねています。
レイチェルは「私たちの新婚旅行」と表現していますが、レイチェルが逃げ出した時点で「私たちの新婚旅行」ではなくなっていますし、「まぁ、かわいそうに。新婚旅行に一人で行ったわけ?」のような口調も、逃げたレイチェルがそれを言うか? みたいなツッコミを入れたくなるセリフですね。
それに対してのバリーの No. という返事は「そんなわけないだろ」という気持ちが出ている感じです。
「その想像は見当違いだ」と言いたげな、その言い方から、No. の時点ですでに「いくら花嫁に逃げられたからって、一人でそんな旅行に行ったりしない」ということが示唆されていると言えるでしょう。
その後、I went with... と言って口ごもり、誰と行ったかを言うのに躊躇している様子で、Now, this may hurt. と続けています。
この This may hurt. という文の形だと、hurt は自動詞になり、その場合の意味は「痛む、痛い」「人の気持ちを害する、傷つける」という意味になります。
this というのは今からしよう・言おうとしていることを指す指示語ですから、バリーの発言を聞いているレイチェルの立場で聞くと、「これから僕が言おうとしていることは(君の)気持ちを傷つけるかもしれない」と言っていることになります。
そして、歯科治療中の患者の少年ロビーの立場でその発言を聞くと、「これから僕がしようとしていること(治療)は痛いかもしれない」という意味に解釈可能なので、Me? 「僕?」「僕にとって痛いこと(治療)をするの?」と驚いた様子で言っているのですね。
No! 「ロビー、君のことを言ってるんじゃないよ」と否定した後、バリーは「アルバ島にはミンディと行った」と言います。
ミンディの名前を聞いたレイチェルは「(結婚式での)私の maid of honor だったミンディなの?」と大きな声を出しています。
フレンズ1-1 での結婚式の話題では、ブライズメイド(bridesmaid)という名前が出てきましたが、その中のメインの人が maid of honor と呼ばれます。
レイチェルが大きな声を出したのを見て、治療中の少年は、あぁ、という感じで首をそむけています。
これは長引きそうだな、なかなか治療が始まりそうにもないから、僕いつまでこの椅子に座って待ってないといけないんだろう、、とがっかりしている様子です。
この二人がどれほどの泥沼状態になっているか(笑)がわかっている様子で、こまっしゃくれた感じが面白いですね。
we're kind of a thing now の a thing について。
直訳すると、「僕たち(僕とミンディ)は、今、”ある(一つの)こと”って感じなんだ」のようになるでしょうか。
このような be a thing については、英英辞典などで意味や用例は載っていなかったのですが、「僕たち二人=一つのあること」という等式になるので、「二人は、一つのもの・ことになっている」ということから、「僕たち、そういう感じの仲なんだよ」、あるいはもっと具体的に「僕たちは今ではカップルなんだ、付き合ってるんだ」のような意味だと考えれば良いと思います。
日本語でも「くっついた」とか「できてる」とかの漠然とした表現で、男女の仲を表現したりしますので、それと似た感じなのでしょうね。
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。

