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18:14
レイチェル: Oh! Well, um... (GRABBING HIS FOREHEAD) You got plugs! (まぁ! ふーん… [バリーの前額部をつかんで] あなた、植毛したのね!)
バリー: Careful, careful. They haven't quite taken yet. (気をつけて、気をつけて。植毛はまだちゃんと根付いてないんだ。)
レイチェル: And you got lenses. But you hate sticking your finger in your eye. (それに、コンタクトつけたのね。でもあなたは目の中に指を入れるのが嫌なのに[嫌な人なのに]。)
バリー: Not for her. Listen, I really wanted to thank you. (彼女のためなら(そういうことも)嫌じゃない。ねぇ、僕は本当に、君にありがとうって言いたかったんだ。)
レイチェル: Okay. (いいわ。)
「ミンディとはそういう仲でね」みたいに言われたレイチェルは、ちょっとショックを受けた様子でしたが、その後、バリーの頭部をじーっと見た後で、突然、バリーの頭をつかんで、思いきり自分の目の前に引っ張ってきて、You got plugs! と言っています。
DVDの日本語訳では「植毛した?」と訳されていましたが、やはり「植毛」という意味のようですね。
hair plug で検索すると、植毛を示すような画像がたくさんヒットします。
plug は「穴をふさぐ栓(せん)」という意味で、日本語になっている「プラグ」にもそのようなイメージはありますね。
earplug だと「耳栓」になります。
hair plug は「毛穴を埋める形の髪の毛」のイメージなのでしょう。
レイチェルが乱暴に頭を掴むので、バリーは Careful.「気をつけて、注意して」と言っています。
They haven't quite taken yet. の they = plugs で、not quite は「完全に・すっかり〜というわけではない」という部分否定ですから、「植毛はまだ、完全には take していない」ということになるでしょう。
この take は「取る、つかむ」などが基本語義ですが、英和辞典に「根付く」という意味が載っていて、この場合にはそれが当てはまると思います。
日本語の「根付く」と同じように、まさに root 「根」とセットになった、take root という表現が英語にも存在し、意味も、文字通りの「植物の根がつく」と共に、「思想・習慣などが定着する」という比喩的な意味としても使われます。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
take root
a) if an idea, method, activity etc. takes root, people begin to accept or believe it
b) if a plant takes root, it starts to grow where you have planted it
つまり、a) は「ある考え、手法、活動などが take root するというのは、人々がそれを受け入れ始める、または信じ始めるということ」。
b) は「植物が take root するというのは、人が植えた場所でその植物が成長し始めるということ」。
植毛したばかりで、まだしっかり定着していないから、うかつに触らないで、とバリーは言いたいわけですね。
少し前の You got plugs! に続いて、And you got lenses. と言っていますが、「レンズ」というのはコンタクトレンズのこと。
コンタクトレンズ(contact lens)のことを、日本語ではコンタクトと言いますが、英語で省略する場合はこの例文のように、レンズ(片方なら lens、両目なら lenses)と言います。
(2018.3.4 追記)
コンタクトレンズのことを英語では lens と言う、と上で説明しましたが、英語でも日本語のように contact と表現することもできるようです。
ロングマンやマクミランなどの英英辞典では、lens だけではなく、contact の方も、contact : a contact lens と説明されていました。
フレンズではもっぱら lens と表現されているのですが、contact でも間違いとは言えない、ということになるかと思いますので、ここに謹んで訂正いたします。
(追記はここまで)
stick は動詞で「刺す、突き刺す」「差し込む、突っ込む」。
stick A in / into B で「B に A を突き刺す、突っ込む」という意味になります。
今回は「指を目(の中)に」ですから、突き刺したら痛いので(笑)、「突っ込む」感覚が近いでしょう。
you hate という現在形は「あなたは目の中に指を入れるのが嫌い(な人)」という感覚ですね。
コンタクトを装着する時には、目の表面にレンズを乗せることになりますが、以前のバリーはそういう行為を「目の中に指を入れるなんて、、」と嫌がっていたということでしょうね。
また、コンタクトは片目ずつはめる、つまり、「コンタクトを乗せた人差し指(1本)を、片目(一つの目)にはめる」という行為になりますから、それぞれ your finger / your eye という単数形が使われているのにも注目したいところです。
その次のバリーの、Not for her. は、その前の you hate という発言を受けてのもので、I don't hate it for her. のような感覚になるでしょう。
「彼女のためなら、それを嫌だとは思わない」というところで、今付き合っているミンディがコンタクトを勧めるのなら、僕は目の中に指を入れることも怖くはないんだ、と言っていることになります。
「あなたは〜するのが嫌な人なのに」「彼女のためなら平気さ」と答えたことになるので、観客からは笑い声と当時に、おぉ〜という軽いどよめきも起こっています。
「彼女のためなら怖くない」「(今、こういう結果になったことについて、僕はむしろ)君にありがとうと言いたかった」のようにバリーが言うので、レイチェルはバリーに背中を向けた状態で、不満そうに口をへの字にしています。
ですがバリーの方を向く時には、わざと平気な顔をしているのもレイチェルっぽいですね。
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Not for her.
が、「彼女のためじゃないよ(彼女のためだよ)」っていう、「cutions the blow」なんじゃ!?と思ったりしました。勘違いかもしれないのですが、ちょっとおもしろいなと思ったので書きこみしてみます^^
2話と3話がごっちゃになってました!!!無視してください❤
ご丁寧なコメントありがとうございます。
「ごっちゃになってました」とのこと、了解しました(^^)