ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。


0:23
レイチェル: Since when? (いつからなの?)
ジョーイ: Since always. It's, like, "dating" language. Y'know, like "It's not you," means, "It IS you." ((いつから? って)ずっとだよ[いつもだよ]。それは、ほら、「デート言葉」ってやつさ。例えば、「君のせいじゃない」のほんとの意味は「お前のせいだ」。)
チャンドラー: Or "You're such a nice guy," means, "I'm gonna be dating leather-wearing alcoholics and complaining about them to you." (または、「あなたはとっても良い人ね」は、「私は、革ジャン(革製品)を着たアル中(アルコール依存症の男)たちとデートして、その男たちのことをあなたにグチるつもりだから。)
フィービー: Or, or, y'know, um, "I think we should see other people," means: "Ha, ha, I already am!" (または、「私たち、別の人と付き合うべきだって思うわ」の意味は、「ハハッ。私はすでに付き合ってるけどね!」)
Since when...? を直訳すると「いつから(…なの)ですか?」ということですね。
その男性が言った言葉の本当の意味はこうよ、と説明したモニカに対して、レイチェルは「いつから、それはそんな意味になったの?」という意味で Since when? と言っているのですが、それには「一体いつからそんな意味になったのよ、私はそんなの知らないわよ」という、自分は知らないのにそれが世間で常識であるかのように言われていることに対しての驚きのセリフになるでしょう。
実際に「いつからか?」という時期を知りたいわけではなくて、私の知らない間に、いつの間に、その言葉はそんな意味になっちゃったの? という感覚です。
びっくりしたように、Since when? と言ったレイチェルに対して、ジョーイは、Since always. と答えています。
always は「いつも、いつでも」「ずっと」ですね。
since は「〜以来」なので、直訳すると「いつも以来」みたいな感じになってしまいますが、Since always. のニュアンスは「いつからも何も、いつもそうだよ。ずーっとそういう意味だよ。最近、そういう意味に変わったんじゃなくて、昔っからそういう意味だよ」という感覚で言っていることになるでしょう。
"dating" language は「デート言葉、デートの時に使われる用語」という感じですね。
It's you. は「お前だ。原因はお前だ」のような感覚。
it は「それ」と訳さない方が良く、ポイントが you であることを言いたいために、仮におかれているような主語です。
It's your fault. 「お前のせいだ」に近い感覚ですね。
ジョーイの実際の発音は、It IS you. と is を強調していて、It’s you. よりも強いニュアンスがあります。
そのように、be動詞を強調すると、「である」ことを強調することになります。
gonna be dating and complaining は「デートして、不平を言うことになる」。
このままいくと、(少し先の未来では)デートをして、文句を言っているという状態になっている、という感覚。
この「ナイスガイ発言」は、日本語でも通用する話ですね。
女性がある男性のことを「彼ってとっても”いい人”なの」という場合には、異性としての魅力をあまり感じていないということを示していたりしますよね。
デートしたいと思うのは、ちょっと危険な香りのするワイルドな男、という意味で、「皮ジャン着て、飲んだくれているような男」と表現し、そういう男たちのグチを聞いてもらうために、あなたのような「いい人」が必要なの、と言っていることになります。
あなたは恋愛対象じゃなくて、恋人である男の愚痴や不満を言うはけ口に過ぎない、ということですね。
see は「見る、会う」ですが、恋愛の話では、「異性と付き合う」という意味で使います。
Are you seeing someone? なら「あなた誰かと今付き合ってる?、あなたには付き合ってる人がいる?」という意味になり、「付き合う」という意味では、もっぱらこのように進行形の形になります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
be seeing somebody : to be having a romantic relationship with someone
つまり、「誰かとロマンティックな関係を持っていること」。
I already am! は、I am already seeing someone! が省略された形。
「私たちはそうすべきね」と言っておきながら、「実際には私の方はもうすでに付き合っているのよ!」と、be seeing であることを言っていることになります。
I already am! のニュアンスを出して訳すと、「私はすでにそうしてるのよ、そうしてる状態なのよ!」というところですね。
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。


>I already am! は、I am already seeing someone! が省略された形。
と解説にありますが、なぜ省略するとalreadyの位置がamの前に来るのでしょうか。口語では、わざとそう言うこともあるのでしょうか。
お答えいただけますと幸いです。
こんにちは。コメントありがとうございます。「楽しく」と言っていただけて光栄で嬉しいです。
省略すると I already am! の位置に already が来る件について。
文法書を調べてみたのですが、以下の説明がそれに関連しているように思いました。
数研出版「基礎と完成 新英文法」(安藤貞雄 著)
副詞の位置 p276
通例、次のような位置に置かれる。
(1) 一般動詞の前
(2) be動詞や助動詞がある場合は最初の(助)動詞のあと。
(NB) (NB は「注意せよ」の意)
be動詞や助動詞に強勢を置いて、文の内容が真実であることを強調する場合は、「頻度」の副詞は be動詞や助動詞の前に置かれる。
You should always be polite. 「いつも丁寧にすべきです」
I always am (polite). 「いつだって丁寧ですよ」
(引用はここまで)
本来、上の説明は(always, often などの)頻度の副詞についてのものですが、今回のような always についても「実際に(すでに)そうである[付き合っている]」と be動詞を強調していると考えると、強調すべき be動詞の前に「すでに」の意味の副詞 already を置いている、と考えることができるように思いました。
(ネタバレになるので詳細は書きませんが)フレンズ8-18その2 にも、May I? 「(触っても)いい?」と言った相手がすでに触っているのを見て、I, uh, think you already are. 「すでに触ってるみたいだけど」というセリフも出てきます。
「口語では」というよりも、動詞が省略された文においては、省略された動詞が含まれていると考えて、残った動詞である be動詞の前に副詞を配置する、という考え方なのだろうと思います。