2017年04月17日

smoke awayのawayの感覚 フレンズ1-3改その5

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2:46
チャンドラー: "Smoke away!" (”気にせず(ここで)吸え!”)
(JOEY TAKES OUT A PACKET OF CIGARETTES AND A LIGHTER. HE FUMBLES AND DROPS THE LIGHTER. THEN HE LIGHTS A CIGARETTE, TAKES A DRAG AND COUGHS)
ジョーイはタバコの箱とライターを取り出す。彼は掴みそこなって、ライターを落とす。それから、タバコに火をつける。タバコを吸って、咳き込む。)
チャンドラー: I think this is probably why Dimon smokes in his cell alone. (ディモーンが自分の独房で一人でタバコを吸いたがる理由は、多分これだと思うな。)
ジョーイ: What? (何?)
チャンドラー: Relax your hand. Let your wrist go. (手の力を抜いて。手首を自由にするんだ。)
(JOEY LETS HIS WRIST GO LIMP)
ジョーイは自分の手首をだらんとさせる。
チャンドラー: Not so much. (そんなにじゃない。)
ジョーイ: Whoah! (おっと!)
チャンドラー: Hey! (おい!)
ジョーイ: Hey! (おい!)

芝居のセリフの練習をしているジョーイは、「独房に戻りたい。そこならタバコが吸えるからだ」と言います。
それに対して、チャンドラーは看守のセリフとして、Smoke away. と言っています。
この away の感覚については、過去記事のコメント欄で教えていただいたのですが、マーク・ピーターセンさんの 心にとどく英語(岩波新書) の p.58 の「人目をはばからない away」の感覚が当てはまるように思います。
その away の説明では、映画「ローマの休日」のセリフがまずは例に挙げられており、そのセリフの snoozing away を「眠りこけてしまって」と訳された上で、
この "away" は、「まわりを全然気にせず、平気でやっている」という雰囲気を動詞に添える副詞
と説明されていました。

この「まわりを気にせず、平気で」という away の感覚を、今回のセリフの Smoke away. に当てはめると、「まわりを気にせず、タバコを吸え」になるように思います。
このセリフの状況を考えてみると、死刑囚が「(ここではタバコが吸えないから)独房に戻ってタバコを吸いたい」と言ったことに対して、Smoke. 「吸え」と言ったので、ジョーイがタバコを(独房ではなく)ここで吸う、という流れになっていますね。
「独房ではなく、この場所で吸っていいぞ」と看守が許可した感覚だろうと思われますので、「もうじきお前は死刑になってしまうんだから、場所なんか ”気にせず” ”心行くまで自由に、好きなだけ、吸いたいだけ” 吸え」という、最期を迎える人に対する温情のニュアンスが入ったセリフなのだろうな、と思います。
「独房で」と言った死刑囚に対して、「場所とか気にせずお前のしたいようにしろ」という感覚が、away には込められているような気がした、ということですね。

その後、ジョーイはタバコを取り出し、ライターで火をつけるという一連の動作をします。
ト書きの表現も学ぶところが多いので、少し説明させていただきますね。
packet は「小箱」、fumble はボール競技で「ボールをファンブルする」と表現するように「取り損ねる、不器用に取り扱う」という感覚。
light a cigarette は「タバコに火をつける」。
light は「ライト、光」で、形容詞だと「明るい」という意味でよく使われますが、「たばこの火」の「火」も light で表現し、動詞で「〜に火をつける」という意味でも使われます。
タバコを吸おうとしている人が「(タバコの)火はありますか? 火を貸してくれませんか?」と言う場合には、Do you have a light? と表現します。
火をつけるものだから「ライター」(lighter)なわけですね。

take a drag (on one's cigarette)は「たばこを吸う」。
「テイク・ア・ドラッグ」というカタカナの連想から、「薬物、ドラッグ」の drug と勘違いされる方もいるかもしれませんが、「薬物を摂取する」というような drug の感覚ではなく、drag という別の単語であることに注意しましょう。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
drag : CIGARETTE [countable] the act of breathing in smoke from a cigarette
例) Frank took a deep drag on his cigarette.

つまり、「タバコからの煙を吸い込むという動作」。例文は「フランクはタバコを深く吸い込んだ」。

タバコの煙を吸い込んだ後、むせて咳き込むジョーイを見て、チャンドラーは、I think this is probably why... のセリフを言っています。
why = the reason why のニュアンスで、直訳すると、「これが多分、ディモーンが自分の独房で一人でタバコを吸う理由だと俺は思う」。
つまり、「こんな風だから、ディモーンは独房で一人でタバコを吸いたいって言ったんだな」ということですね。
気取ってタバコを吸ったはずなのに、むせて咳き込んでいる様子が何ともかっこ悪く、「人にこんな姿を見せられないから人から見えないところで一人で吸いたかったんだな」とからかったわけですね。

ジョーイはタバコを吸い慣れていないらしく、タバコを持つ手もどこか不自然です。
それを見たチャンドラーは、「手をリラックスさせろ、手の力を抜け」と言った後、Let your wrist go. と言います。
wrist は「リストバンド」からもわかるように「手首」。
let something go は「〜を行かせる」という感じなので、「〜を開放する、解き放つ(ときはなつ)」のような感覚になります。
something が go しようとするのを許すニュアンスで、無理に引き留めたり、抵抗したりせず、something の行くまま、向くままに任せる、something の自由にする、という感覚になるでしょう。
アナ雪のテーマソングのレリゴー(Let It Go)にも、let something go の形が使われていますが、これも「抑えていたもの・我慢していたものを開放し、解き放ち、自由にする」という感覚ですよね。

手をリラックスして、手首を自由にして、と言われて、ジョーイは手首を内側にだらんと曲げたようにします。
ト書きの go limp の limp は「だらり・だらんとした」。
LAAD では、
limp [adjective] : something that is limp is soft or weak when it should be firm or strong
つまり、「limp の状態であるものは、硬く強くあるべき時に、柔らかく弱い」。
つまり、本来はしゃんとしているべきものが、だらん、ぐにゃりと力が抜けてしまっている様子です。

Not so much. は「そんなにたくさんじゃない」ということですから、「力を抜けとは言ったが、そこまで力を抜かなくていい。それじゃあ力を抜き過ぎだよ」ということですね。


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posted by Rach at 15:34| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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