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SCENE 1: CENTRAL PERK (ROSS AND MONICA ARE WATCHING PHOEBE SLEEP)
シーン1:セントラルパーク(ロスとモニカはフィービーが眠るのを見ているところ)
モニカ: How does she do that? (どうしてそんなことができるの?)
ロス: I cannot sleep in a public place. (僕は公共の場所では眠れないよ。)
モニカ: Would you look at her? She's so peaceful. (彼女を見てよ。すっごく穏やかだわ。)
フィービー: (WAKING AND STARTLING THEM) Oh! What what what! ...Hi. ([目を覚まして、二人を驚かせる] あぁ! 何何何? …はーい。)
ロス: It's okay, y'know, you just nodded off again. (大丈夫だよ。ほら、君はちょっとまた居眠りしてただけだ。)
モニカ: What's going on with you? (一体どうしたの?)
フィービー: I got no sleep last night. (昨日の晩は一睡もできなかったの。)
ロス: Why? (どうして?)
フィービー: My grandmother has this new boyfriend, and they're both kind of insecure in bed, so. And deaf. They're constantly, like, having to reassure each other that they're having a good time. You have no idea how loud they are. (私のおばあちゃんには新しい恋人がいるの。それで、二人ともベッドの中で不安みたいで。それにね、耳が遠いのよ。二人はしきりに、自分たちは今、いい時間を過ごしてるって、お互いを安心させなければいけないの。二人がどんなに大声か、あなたたちにはわからないと思うわ[びっくりするほど、二人の声は大きいのよ]。)
モニカ: Well, if you want, you can stay with Rachel and me tonight. (ねぇ、もし良かったら、今夜レイチェルと私のところに泊ってもいいわよ。)
フィービー: Thanks. (ありがと。)
How does she do that? を直訳すると「彼女はどのようにしてそんなことをするの?」ということで、that はみんなのいるところで眠りこけていることを指しています。
「どうして、なぜ?」なら why になりますが、ここでは how なので「どうやって、どのようにして」のニュアンスになります。
普通の人間ならできないようなことを彼女がしているので、自然な日本語にすると「どうやったらそんなことができるわけ?」のような感じですね。
public place は「公共の場所」、peaceful は「平和的な」で、ここでは「穏やかな、のどかな」という意味。
穏やかな寝顔を間近で見ていた二人は、寝ていたはずのフィービーが突然目を覚ましたので驚くことになります。
nod は「うなずく、首を縦に振る」という動詞で、nod off は「座ったままで居眠りする、うとうとする」という意味。
I got no sleep last night. は「昨晩、ゲットした睡眠はゼロだった」という感覚ですから「一睡もできなかった」ということですね。
昨日の晩、眠れなかった理由を説明しているフィービーはまず「おばあちゃんに新しい恋人がいるの」と言っています。
フィービーのおばあちゃんならかなりの高齢なのに「新しい恋人」がいるというのがまずは笑いのポイントですね。
insecure は「不安な、自信のない」、deaf は「耳が聞こえない、耳が不自由である」、reassure somebody that は「〜だといって人を安心させる」。
insecure(不安)だから reassure(安心)させないといけない、deaf(耳が遠い)から loud(声が大きい)とそれぞれ対比になっていて、前半の「ベッドの中で不安、二人は耳が遠い」が、後半の「ベッドで good だと安心させ合っている、二人の声は大きい」に繋がることで、おばあちゃんと恋人が何をしているかがわかる仕組みになっています。
楽しい時、素晴らしい時間を過ごしているとお互い確認して安心し合っている、というのは、Good? 「いい?」 Good. 「いいわ」のようなことを言っていると示唆していることになるでしょう。
「いい?」「いいわ」とかの言葉を大きな声で、それも constantly「絶え間なく、しきりに」叫んでいる、ということで、それはつまり、高齢であるはずのフィービーのおばあちゃんとその恋人が一晩中、激しいエッチをしていた、ということを示していることになります。
フィービーのセリフにはエッチに関するダイレクトな表現はありませんが、それを言うフィービーが少し笑いをこらえるような顔もしていますので、「二人は不安みたいで、good と何度も確認しあってるの。おまけに耳が遠いから声が大きいのよね」のように、わざと「まるで二人が何をしていたかには思いが及ばないかのようにフィービーが言ってみせた」面白さになるでしょう。
それを聞いたロスは、目を見開き、そんな話は聞きたくないなというような顔をしています。
フィービーのおばあちゃんのような高齢の女性が、恋人と一晩中熱い夜を過ごしていたと聞いて、びっくりしてあきれているのですね。
おばあちゃんと恋人が夜な夜なうるさくてフィービーが眠れない様子なので、モニカは「レイチェルと私のうちに泊ってもいいわよ」と誘うことになります。
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確かに最初は少し笑っていますが、その後困ったような表情にもなっているので、フィービーだけは天然で二人がエッチしていることに気づいていないんだけど、モニカとロスにはわかった。観客からみてそのズレが面白いような気がします。
コメントありがとうございます。お返事大変遅くなり、誠に申し訳ありません。
コメントをいただいて、そのシーンを再度確認してみました。... in bed くらいまで、ちょっとにやついているような顔をしていたので、フィービーはエッチしているとわかっていて、わざとそういう表現を使ったのかと私は思っていたのですが、And deaf. 以降はそういうにやついた表情は消えていますので、「フィービーは本当の意味に気づいていない」という解釈もあり得るような気がしました。
「笑い」という点で考えても「フィービーは気づいていないが、フィービーの語った内容でモニカとロスは本当の意味がわかった」という方が確かに面白い気がしますね。
貴重なご意見ありがとうございました<(_ _)>