2017年08月15日

グラスは半分カラ フレンズ1-4改その4

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2:31
(ENTER CHANDLER AND JOEY. JOEY IS COUNTING HIS STEPS)
チャンドラーとジョーイ登場。ジョーイは自分のステップを数えている。
ジョーイ: --95, 96, 97. See, I told you. Less than a hundred steps from our place to here. (…95、96、97。ほら、言ったろ。俺たちの家からここまで100歩以下だって。)
チャンドラー: You got way too much free time, man. (お前、暇な時間が超あるんだな[お前って、超ヒマ人だな]。)
ジョーイ: (TO ROSS) Hey! Here's the birthday boy. Ross, check it out. Hockey tickets. Rangers-Penguins tonight at the Garden and we're taking you. ([ロスに] おう! ここに誕生日の子がいるぞ。ロス、見てみろ。ホッケーのチケットだ。今夜、(マジソンスクエア)ガーデンで、レンジャーズとペンギンズ。俺たちがお前を連れてってやるよ。)
チャンドラー: Happy birthday, pal! (誕生日おめでとう!)
ジョーイ: We love you, man. (KISSES HIM) (愛してるぜ。[ロスにキスする])
ロス: Ha, ha, ha. It’s funny. My birthday was seven months ago. (ははは。面白いね。僕の誕生日は7か月前だったよ。)
ジョーイ: So? (それで?)
ロス: So, I'm guessing you had an extra ticket and couldn't decide which one of you got to bring a date? Huh? (それで、僕が思うに、君らには余りのチケットがあって、二人のうちのどちらがデート相手を連れてくることになるかを決められなかったんだろ? な?)
チャンドラー: Well, aren't we Mr. "The Glass is Half Empty." (うーん、俺たちって「グラスは半分カラ」の悲観論者じゃないよな?[悪い方に受け止めず、いいことは素直に喜べよ])

I told you. は「俺はお前に言った」ということで、ここでは、その後に続く説明を「ほら、俺の言った通りだったろ」と先に言った感覚になります。
以前に注意したのに、その注意を忘れた相手が失敗した場合などに、I told you. 「言ったでしょ。私は言ったのに」と非難する時にも使われます。
ジョーイの言った内容は「俺たちの家からここまで100歩以下」ということで、97 までの数字はその歩数だったことがわかりますね。

way too は「すごく、はるかに」で、way は too を強調する副詞。
今回のように way too の組み合わせで使われることが多いです。
You got way too much free time, man. の got は have の意味で、「お前はあまりにも多くのフリータイムを持っている」ということですから、「お前は、超ヒマなんだな」と言っているわけですね。
家からコーヒーハウスまでの歩数を数えるなんて、お前はよほどの暇人なんだなとあきれたセリフになります。

チャンドラーとジョーイは、ソファに座っているロスのそばに行き、それぞれ誕生日おめでとうみたいな話をしています。
Rangers は、ニューヨーク・レンジャース(New York Rangers)、Penguins は、ピッツバーグ・ペンギンズ(Pittsburgh Penguins)で、ホッケーのチケットだと言っている通り、どちらもナショナルホッケーリーグ(NHL)のアイスホッケーのチームです。
the Garden は「マジソン・スクエア・ガーデン(Madison Square Garden)」のことで、ニューヨーク・レンジャーズの本拠地。

二人がロスを誘う際、pal や man という呼び掛け語が使われていますね。
man はチャンドラーがジョーイに「超ヒマなんだな」と言った時にも使われていました。
親しい友人に話しかける時の言葉で、日本語に訳してしまうとわざとらしくなるので訳しませんでしたが、英会話ではこのような呼び掛け語がよく出てきます。
pal の元の意味は「友達」ですね。
ここでは pal や man を多用して「やたらと親しげな感じ」を出していることになるでしょう。

二人の「やたら親しげな感じ」とは対照的に、ロスは冷静な様子で「僕の誕生日は7か月前だった」と答えます。
So? 「それで? だから?(何か問題でも?)」みたいにジョーイは言っているので、二人とも「ロスが誕生日ではないと知っていて、わざと”ロスがさも誕生日みたいに大げさに言ってホッケーに誘った”」こともわかりますね。
ロスは二人の行動を冷静に分析し、I'm guessing 「僕が思うに、推測するに」と言って、その考えを述べています。
bring a date の a date は「デート相手」で、「チケットの余りが1つなので、デート相手は一人しか無理。それでどちらが連れてくるかを決められずに、余ったチケットで僕を誘ったんだろ」ということですね。

それに対してチャンドラーは、aren't we Mr. "The Glass is Half Empty." と言っています。
The Glass is Half Empty を直訳すると、「そのグラスは半分カラ」ということですね。
半分はカラということは、半分は入っている状態なので、half full であるとも言えるのですが、同じ状態であっても、「いっぱいになっていない、カラである」部分を強調する表現が、half empty となります。
Macmillan Dictionary では、
the glass is half full (empty) : used for saying that someone has a tendency to look at things in a positive or a negative way
例)Generally speaking she's a glass-half-full kind of girl.

つまり「そのグラスは半分入っている(or 半分カラ)というのは、誰かが物事を積極的(前向き)に、または消極的(後ろ向き)に見る傾向があることを言うために使われる」。例文は「一般的に言うと、彼女は「グラスは半分入っている」ってタイプの女の子だ」。

つまり「中身(の液体)が半分入っているグラス」を見て、「半分も入ってる!」と喜ぶタイプの前向きで楽観的なタイプの人が、the glass is half full / glass-half-full で、「なんだ半分しか入ってないのか(半分はカラなのか)」とがっかりするタイプの後ろ向きで悲観的なタイプの人が、the glass is half empty / glass-half-empty ということになります。

ロスもホッケーを見たくないわけではないでしょうし、ホッケーを見に行けるという事実は変わらないのに、それを「誰かの代わりに僕なんだ」みたいに悲観的にしか受け止められないロスの発言を聞いて、Mr. "The Glass is Half Empty" = pessimistという表現を使っているのですね。
俺たち、悲観論者じゃないよね? と言ってみせることで、ロスが悲観論者的な発言をしたことを指摘し、そんな悪い意味で受け止めずに、ホッケーを見ることができるという事実を楽観的に受け止めろよ、素直に喜べよ、と言っていることになるでしょう。


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posted by Rach at 14:24| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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