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(CUT TO CENTRAL PERK- RACHEL, LESLIE, KIKI AND JOANNE TALKING)
セントラルパークに画面がカット。レイチェル、レスリー、キキ、ジョアンが話をしている。
レイチェル: So, come on, you guys. Tell me all the dirt. (それで、ねぇ、みんな。うわさ話を全部、私に聞かせてよ。)
キキ: Well, the biggest news is still you dumping Barry at the altar. (そうねぇ、一番大きなニュースは、今でもまだ(依然として)あなたが結婚式で(祭壇で)バリーを捨てたことね。)
ジョアン: All right. Let's talk reality for a second. (いいわ。ちょっと真実を語り合いましょうよ。)
レイチェル: Okay. (いいわよ。)
ジョアン: When are you coming home? (あなたはいつ家に帰るつもり?)
レイチェル: What? Guys, I'm not. (何ですって? みんな。私は家には帰らないわ。)
ジョアン: Come on. This is us. (もう。私たちの仲でしょ。)
レイチェル: I'm not. This is what I'm doing now. I've got this job.... (私は帰らない。これが私が今やっていることだもの。私はこの仕事をゲットして…)
キキ: Waitressing? (ウェイトレスをする仕事を?)
レイチェル: Okay, I'm not just waitressing. I mean, I, um... I write the specials on the specials board, and, uh... and I, uh... I take the uh dead flowers out of the vase.... Oh, and, um, sometimes Arturo lets me put the little chocolate blobbies on the cookies. (いいわ、私はただウェイトレスをしてるだけじゃないのよ。つまり… お薦め料理のボードに、お薦め料理を書いたり、それから、その… 枯れた花を花瓶から取り出したり… あぁ、それから、時々、アルトロが私に、クッキーの上に小さなチョコチップを載せる仕事をさせてくれるのよ。)
レスリー: Well. Your mom didn't tell us about the blobbies. (まぁ、あなたのママはチョコチップのことは私たちに話さなかったわよ。)
dirt は「泥、ほこり」という意味ですが、ここでは「スキャンダル、ゴシップ、うわさ話」のこと。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
dirt : (informal) information about someone's private life or activities which could give people a bad opinion of them if it became known
つまり、「もしそれが人に知られると(明るみに出ると)人に悪い評価(意見)を与え得るような、ある人のプライベートな生活や活動についての情報」。
the biggest news is still you dumping Barry at the altar. は「最も大きなニュースは、今でもまだ(依然として)あなたが祭壇でバリーを捨てたことだ」。
you dumping Barry は「あなたがバリーを捨てた・振ったこと」で、you は dumping という動名詞の主語になります。
自分がみんなと離れている間に、みんなの間ではどんなゴシップがあったの? と興味津々で尋ねたのに、「レイチェルが結婚式から逃げたことが、いまだに一番の話題になってるわ」と言われ、レイチェルは「あらそう」みたいながっくりした様子を見せています。
talk reality は「真実・事実を語る」。
talk は、talk about something のように、about がついた自動詞の形で使われることが多いですが、このように直接、目的語を取る他動詞の形でも使えます。
LAAD では、他動詞の例として、talk sports, talk business, talk politics などの例が出ています。
その語義を端的に説明する一言として、discuss という単語が挙げられていますので、会話として話すというよりも「語る、議論する」というニュアンスに当たるでしょう。
ですから、「真実を語り合いましょう」という感覚ですね。
いつ家に帰る予定? 帰るつもり? と聞かれたレイチェルが I'm not. と否定すると、ジョアンは This is us. と返します。
「これは私たちである」というのは「今のこの状態は、あなたと私たちだけでしょ」のような感じで、ジョアンとしては「私たちの仲なのに、そんな建前っぽいこと言わないで」という気持ちなのでしょう。
日本語で「ねぇ、”私たち”でしょ」みたいに言っても、そのニュアンスは通じる気がしますね。
「これが今私のやっていることで、私はこの仕事をゲットして」と言うと、キキがすかさず、「仕事って、ウェイトレスをすること?」のように返します。
その言い方から、「ウェイトレスをすることが your job(あなたの仕事)なわけ?」のような、軽蔑したニュアンスが感じられますね。
「ウェイトレスをするだけ?」みたいに言われたことを受け、レイチェルは「私はただウェイトレスをしているだけじゃない」と言った後、他にもこんなことをしていると仕事内容を説明しているのですが、言葉に詰まりながら、考え考えしゃべっているところに、仕事と言っても他にもあまり大したことはしてない、ということがよく出ています。
「スペシャルズ・ボードにスペシャルズを書く」で十分イメージは湧きますが、「今日のお薦め、という黒板に、お勧め料理を書く」ということ。
I take the dead flowers out of the vase. は「花瓶から枯れた花を取り出す」。
vase は「ヴェイス」と発音されることが多い気がしますが、レイチェルは「ヴァース」みたいに発音しています。
sometimes Arturo lets me put... の Arturo は人物名で、3人称単数なので、let に3単現の -s がついていることになります。
blobbies は blob という単語の変形のようですね。
blob は「液体または半固体の小さな塊(かたまり)」という意味の名詞で、複数形は blobs ですが、それを口語っぽく言った感じが、blobbies になるのでしょう。
LAAD では、
blob : a small round mass of liquid or sticky substance (SYN: drop)
つまり「液体、または粘着性物質(ネバネバするもの)の小さな丸い塊(類義語は drop)」。
DVDの日本語訳も「クッキーの上にチョコチップを載せる」のように訳されていましたが、「チョコレートの小さな丸い塊たち」ということですから、やはり「チョコチップ」の感覚だろうと思います。
put the little chocolate blobbies on the cookies のように、put A on B 「B の上に A を載せる」という表現が使われていますので、あらかじめチョコチップをクッキー生地に混ぜるのではなく、クッキーの形にした後で上にチョコを載せていく感じだと思われます。
最後にトッピングするというような、料理・調理の手伝いよりもさらに軽度な「飾り付けの手伝い」を指していることになり、その内容から「飾り付け以上のことはさせてもらえない、調理そのものは手伝わせてもらえない」感じが出ている気がしますね。
レイチェルは自分がこの店でやった経験のあることをあれこれ挙げてみたのですが、レスリーは「あなたのママはチョコチップについて私たちに話さなかった」と言っています。
DVDでは「お母様のお話とは随分違うわね」と訳されていましたが、まさにそういうニュアンスでしょうね。
レイチェルのママは見栄を張るような感じで、レイチェルがバリバリと働いているかのような話でも言っていたのかなぁと思います。
店を訪問した友人たちはレイチェルの様子を見て「想像していたよりも大した仕事をしていない」と感じたでしょうし、その気持ちも込めて「聞いていた話と違うわね」と言ったのでしょうね。
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とても些末なところですが(^^ゞ
>レイチェル: ..... I take the uh dead flowers out of the vase....
「take the」の「the」の発音が「ザ」ではなくて「ズィ」なのが気になりまして。
@「take the uh」の「uh」が母音で始まるから
A「dead flowers」を強調したいため
この2つを考えたのですがいかがでしょうか?
私はAのような気がします。
では。
こんにちは。コメントありがとうございます。
おっしゃるように、レイチェルは「ズィ」と発音していますね。
「ザ」ではなく「ズィ」と発音するのは母音で始まる時だと学校では習いましたが、強調する際にも、よく「ズィ」と発音しますよね。
今回のセリフについては、私も (2) だと思います。take する対象として、何かしらインパクトのあるものを言おうとして、とりあえず「ズィ」と強調気味に言ってみたけれど、結局思いついたのが「枯れた花」だった、という感じの流れなんだろうと。
こういう細かい部分もいろいろ気になって考えてみると楽しいですよね。
コメントありがとうございました!(^^)
>キキ: Waitressing? (ウェイトレスをする仕事を?)
>レイチェル: Okay, I'm not just waitressing.
レイチェルの発話ですがブルーレイでの字幕では
Heh. I'm not just waitressig.
となっています。
何度が聴いてみるのですが、私にはどうも Kiki・・ I'm not just waitressin. と言ってるように思えてなりません。
細かい部分ですが気になって・・・(^^)
では。
コメントありがとうございます。
ブルーレイでは Heh. と表記されているのですね。ちなみに、DVD や Netflix ではその音は字幕化されておらず、記事に書いた Okay というのは、ネットスクリプトを元にしたものでした。
私も聴き(キキ)直してみたのですが、「、、、キィ」のような風にも聞こえますね。ただ、話し相手の Kiki に、「ねぇ、キキ」という感じで呼び掛けるのなら、もう少しはっきり「キキ」と発音するような気もします。
ブルーレイの Heh. が一番実際のニュアンスに近いのかもしれません。ちょっと待ってよ、という感じで、絶句するような、息を強く吐き出した感じの音なのかもしれないという気がしました。
>私も聴き(キキ)直してみたのですが、「、、、キィ」のような風にも聞こえますね。
おっ!思いっきりオヤジやけどうまいなぁ。(笑)
そうなんですよね。「、、、キィ」と聞こえるので「Kiki」と言ってるのかなと思うのですが、
>ただ、話し相手の Kiki に、「ねぇ、キキ」という感じで呼び掛けるのなら、もう少しはっきり「キキ」と発音するような気もします。
そう言われるとそうですね。はっきり「キキ」とは聞き取れないです。
>ちょっと待ってよ、という感じで、絶句するような、息を強く吐き出した感じの音なのかもしれないという気がしました。
そうですね。
Rachさんのこの部分の受け止め方をお伝え頂きとても参考になりました。
ありがとうございました。(^^)
お返事ありがとうございます。
「思いっきりオヤジやけどうまい」とお褒めいただきありがとうございます。
聴き直して、、、って「キキ」やん! とか嬉しくなってしまったんですよね^^
あくまで私の受け止めた印象でしかないのですが、参考にしていただければ幸いです。
こちらこそご丁寧なお返事ありがとうございました(^^)