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フィービー: Ooh! Ooh! And I brought Operation. But, um, I lost the tweezers so we can't operate. But we can prep the guy. (あぁ! あぁ! それから(ゲームの)「オペレーション」(手術ゲーム)を持って来たの。でも、その、ピンセットをなくしちゃったから、手術はできないわ。でも患者の男性の手術の準備をすることはできるわよ。)
モニカ: Uh, Rach, it's the VISA-card people. ([電話を手に持って] あぁ、レイチェル。(電話は)VISAカードの人(から)よ。)
レイチェル: Oh, God. Ask them what they want. (まぁ。電話をかけてきた目的(理由)を尋ねて。)
モニカ: (PHONE) Could you please tell me what this is in reference to? ...Yes, hold on. (TO RACH) Um, they say there's been some unusual activity on your account. ([電話で] これはどういったご用件かお聞かせ願えますか? …はい、ちょっと待って。[レイチェルに] えーっと、あちらが言うには、あなたの取引状況[カードの利用状況]にいつもとは違う動きがあったって。)
レイチェル: But I haven't used my card in weeks. (でも私は何週間も自分のカードを使ってないわ。)
モニカ: That is the unusual activity. (それが、いつもと違う動きなのよ。)
フィービーはテーブルの上にある箱を見せて、「私(家から) Operation を持って来た」と言っています。
その箱からゲームだとわかりますが、これは「オペレーション」という名前の手術ゲーム。
Wikipedia 英語版: Operation (game)
製造元の Hasbro社(ハズブロ社)の商品紹介ページはこちら↓
Hasbro: Operation Game
hasbro operation で検索すれば、実際にゲームをやっている様子の動画がいくつも見つかります(私がシーズン1 を最初に解説していた 2005年と比べると、本当に便利な時代になったものだなぁ、と)
ゲームのやり方を言葉でも説明しておきますと、、、
手術台(operating table)に見立てたゲームボードに、トランクスだけをはいた上半身裸の男性(名前は Cavity Sam。cavity とは「空洞」のこと)の絵が書いてあって、体のあちこちに空洞・穴(opening)があり、そこに様々な形の白いプラスチックが入っています。
ドクターカード(Doctor card)に、架空の病名(ailment)と金額(ドル)が書いてあり、そのカードに書いてある病名の白いプラスティックをピンセット(tweezers)で取り出すというゲーム。
空洞の端は金属になっており、ピンセットは通電しているので、端とピンセットが触れると電流が流れ、赤い鼻部分の電球がピカッと光り、ブザーも鳴るという仕組みです。
ブザーが鳴らないように取り出せたら成功で、カードに書いてある金額がゲットできることになります。
例えば、胃には蝶の形をしたプラスチックが入っており、ドクターカードに書かれた病名は Butterflies in the Stomach となっています。
英語で have butterflies in the stomach という表現があり、それは「ドキドキ・そわそわ・はらはらする」という意味なのですが、それを架空の病名にして、手術でその蝶を胃から取り出せたら成功、という流れになっているわけですね。
そういうゲームなので、ピンセットは必ず必要なのですが、フィービーは「ピンセットをなくしてしまったから手術はできない」と言っています。
でもその後に、But we can prep the guy. と言って、ちょっと嬉しそうな顔をしています。
prep は、prepare 「準備する」の短縮形。
「(患者に)[手術の]用意をさせる」という意味もあり、ここでもその意味で使っています。
普通、「手術の準備をする」というと、裸にするために服を脱がせることが想像されますが、患者のサムは、最初からトランクス一丁状態なので、「服を脱がせる」というのはここでは当てはまらないことになります。
このゲームのやり方を紹介している動画の中で、ゲームを始める前に、そのプラスチックをそれぞれの空洞に入れている場面があったのですが、「手術ゲームの準備をする」という意味で、取り出すプラスチックをあらかじめセットする、という意味の prep なのかなぁ、という気もします。
ゲームの形状を考えると、空洞にプラスチックをセットした状態で箱にしまっている可能性もある気がするのですが、その場合だと「箱から出して、ピンセットを使う直前の状態まで準備する」ということになるでしょうか。
DVD の日本語訳は「(手術ゲームはピンセットをなくしてできないけど)でも患者は裸の男!」となっていましたが、やはり「患者の男(the guy)が裸」なのがポイントで、「ピンセットで取り出す遊びはできないけど、さぁ手術を始めるわよ、という準備の段階で、裸の男を見られるわよ」みたいな意味で言っていることになるでしょう。
ちなみに、ピンセットを表す tweezers という単語ですが、ピンセットは二股になっているので、複数形になります。scissors(ハサミ)、trousers(ズボン)などと同じ仕組みですね。
the VISA-card people は「VISAカードの人」。
日本語でも、「VISAカードの人から電話だよ」とか言いますので、その感覚は同じですね。
... people のように、会社名の後に people をつければ、その会社の人、関係者、担当者だということになります。
Ask them what they want. は「彼ら(VISAカードの人)に、彼らが何を欲しているか・求めているかを尋ねて」ということですから、何のために電話してきたのかを尋ねてと言っていることになります。
"Could you please tell me what this is in reference to?" の in reference to は「…に関連して、…に関して」。
直訳すると、「これは何に関連するものか教えてくださいますか?」という感じで、日本語で言うと、「失礼ですがどういったご用件でしょうか」という感覚ですね。
レイチェルに電話よ、とモニカは取り次ごうとしたのに、「あなたが聞いて」みたいにレイチェルが言ったことを、上司が部下に、あるいは主人が使用人に言ったようなニュアンスを感じて、部下または使用人が応対するような丁寧な口調で話してみせたのかなぁ、という気がします。
hold on は「電話を切らずに待つ」。
they say there's been some unusual activity on your account の activity は「活動」、unusual は「普通でない、いつもと違う」ですから、カードでの取引の動き、カードの利用状況がいつもと違う、ということですね。
それに対して、activity と言っても、数週間カードを使ってないのに、活動も何もないでしょ、とレイチェルは言いたいようですが、モニカは、That IS the unusual activity. のように、is 部分を強く発音しています。
「そのカードを使ってない」という「活動していないという活動」「動きがないという動き」が、普通じゃないのよ、ということですね。
フレンズ1-1 でクレジットカードをハサミでカットして以来、レイチェルはカードを全く使っていないのですが、それまではカードでバンバン買い物をしていたということでしょう。
大量にしていた買い物がピタッと止まったので、何か異常事態でもあったか、とカード会社の人が電話をしてきたということですね。
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