2017年09月27日

あの晩その場所には氷があった フレンズ1-4改その16

皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は6位、「にほんブログ村」も6位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ


10:06
SCENE 4: THE GUYS AT THE GAME (TRYING TO FIND THEIR SEATS)
シーン4:試合に来ている男性陣(自分たちのシートを探そうとしている)
ロス: (SQUEEZING PAST PEOPLE) I'm sorry. Sorry... Uh-oh. ([人を押しのけながら] すみません。すみません… おっと。)
チャンドラー: What? There was ice there that night with Carol? Plastic seats? Four thousand angry Pittsburgh fans? (何? キャロルとのあの(例の)夜に、氷があったのか? プラスチックの座席が(あったのか)? 4千人の怒ったピッツバーグ(ペンギンズ)のファンが(いたのか)?)
ロス: No, actually I was just saying it looks like we're not sitting together. But now that you mention it, there was ice there that night. It was the first frost. (いや、実は僕はただこう言おうとしただけなんだ、僕たち、一緒の席に座れそうにないね、って。でも今君が言ったから(僕も言うけど)、あの夜には氷があった。初霜だった。)
ジョーイ: Sit. Just sit down. Sit. (座れ。黙って座れよ。座れって。)

マジソン・スクエア・ガーデンに来た男性陣3人は、自分たちの座席に座ろうとしています。
すみません、と言いながら座席に進む中、ロスは Uh-oh. という声をあげています。
発音は「アッ・オゥ」みたいな感じで、間違いや悪いことに気づいた時に、よくこの言葉が出ますね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
uh oh [interjection] (informal) : said when you have made a mistake or have realized that something bad has happened
例)Uh oh, I think I locked my keys in the car.

つまり、「(間投詞、インフォーマル)自分が間違いを犯してしまった時、または何か悪いことが起こったと気づいた時に言われる(言葉)」。
例文は「おっと(しまった)、車にキーを閉じ込めちゃったみたいだ」。

今日はキャロルとの記念日だということで、ここに来るまでの間も、何かにつけてキャロルとのことを思い出してばかりのロスなので、彼が uh-oh と言った時、また元妻キャロルネタか? という感じで先回りして、チャンドラーはキレ気味に What? There was ice there... と言っていることになります。
There was ice there that night with Carol? には、there が2回出てきますが、最初の There は、存在を表す There is/was 構文の there で、後半の there は「キャロルとのあの晩の、その場所には」という場所を示す there になります。
このように、There is/are 構文で、場所を示す there を併用することも可能なのですね。
there は here よりも離れた場所の距離感がありますので、過去のある場所を語る場合にもその距離感のニュアンスから、there が使われることになります。

ピッツバーグ・ファンというのは、相手チームの「ピッツバーグ・ペンギンズ」のファンのこと。
今座ろうとしているプラスチックの座席とか、今ここにいるような4千人の怒ったピッツバーグ・ファンが、その夜にもあった(いた)のか?! みたいに「キャロルとの夜にそんなものがあったはずない」的なことを次々挙げているところに、チャンドラーのイライラがよく出ていると思います。
何かを見るたび、見つけるたびに、いちいちキャロルと絡めるのはやめてくれよ、という気持ちなのですね。

No, actually I was just saying... 「いいや、実は僕はただ〜だと言いたかっただけ」という表現から、さっきの、Uh-oh. は別にキャロルとのことを思い出したわけじゃなくて、と言おうとしていることがわかります。
it looks like we're not sitting together は「僕たちは一緒に座れないように見える」ですから、3人で並んで座れるほど、席がまとまって空いてないね、と言いたかっただけのようです。

now that は「今や〜だから、今や〜であるからには」なので、But now that you mention it は「今、君がその件を言ったから(僕もそれに合わせて言うけど)」というニュアンス。
「今、チャンドラーがキャロルとの夜のことを言った今だから言うけど、ちょうど話題に出たから言うけど」と、結局、彼女との夜の話をすることになります。
僕から進んで話すんじゃないけど、チャンドラーが思い出させるから言ってみただけだ、という感じでしょう。

その後に、there was ice there that night と言っていますが、ここもさきほどのチャンドラーのセリフと同じく、There was 構文に there という場所を表す副詞が使われていますね。
first frost は「初霜」なので、「キャロルとの初めての夜、氷があったのか? と聞かれたら、確かにあったね。初霜が下りた日だったから」と返したことになります。

このホッケーの試合には、キャロルとの夜を思い出させるようなことは何もないはずだろ? という思いで、「氷、座席、怒ったファン」がその夜にもあったのか? とチャンドラーは言ってみせたわけですが、「別にキャロルのことを言ったつもりじゃなかった」と言いつつも、結局「そういえば氷はあったよ」と、やはりキャロルとの件に結び付けてしまうというオチになっているわけですね。


ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ
posted by Rach at 15:35| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。