ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。


10:39
(CUT TO THE GIRLS)
女性陣に画面がカット
モニカ: You should feel great about yourself. You're doing this amazing independent thing. (自分のことを素晴らしいと感じるべきよ。あなたはこの素晴らしい独立ってことをしてるのよ。)
レイチェル: Monica, what is so amazing? I gave up, like, everything. And for what? (モニカ、何がそんなに素晴らしいの? 私は捨てたの、ほら、全てをね。そしてそれは何のために?)
フィービー: You are just like Jack. (あなたはまるでジャックのようね[ジャックにそっくりね]。)
レイチェル: Jack from downstairs? (下の階のジャック?)
フィービー: No, Jack and the Beanstalk. (違うわ、ジャックと豆の木よ。)
モニカ: Ah, the other Jack. (あぁ、もう一人のジャックね。)
フィービー: Yeah, right! See, he gave up something, but then he got those magic beans. And then he woke up and there was this, this big plant outside of his window, full of possibilities and stuff. And he lived in a village, and you live in the Village. (えぇ、そうよ! ほら、彼はあるものを捨てた[あきらめた]、でもその後、あの魔法の豆を手に入れたのよ。そしてそれから、彼が目を覚ますと、窓の外には大きな植物があった。可能性とかがいっぱいのね。ジャックはヴィレッジ[村]に住んでいた。そしてあなたはヴィレッジに住んでる。)
成功して幸せな友達に会って、すっかり落ち込んでしまっているレイチェルを、モニカは励ましています。
「自分自身を great だと感じるべきよ」と言って、You're doing this amazing independent thing. と続けます。
thing をつけることで「〜ということ、〜というヤツ」というニュアンスが出ることになります。
give up は「あきらめる、捨てる」で、「私はほら、全てを捨てた」と言っているのは、結婚式を逃げ出し、モニカの家に転がり込む形になっていることで、過去の裕福で安定した生活を捨ててしまったことを指していることになりますね。
For what? は「何のために?」
その話を聞いていたフィービーが「あなたはまるでジャックのようね、ジャックみたいね」と言ったので、レイチェルは Jack from downstairs? と返しています。
Jack from downstairs は「下の階のジャック」ということで、その人が属する場所を表す場合にはこのように from を使って表現することができます。
a guy from work だと「職場の男性」ということですね。
Jack and the Beanstalk は童話「ジャックと豆の木」のこと。
bean は「豆」で、stalk は「茎(くき)」です。
唐突にジャックと言ったので、アパートメントのあるこのビルに住んでいるジャックのことかと思ったら、フィービーが言っていたのは童話「ジャックと豆の木」に出てくるジャックだったという話です。
この童話は日本でも有名ですね。
飼っていた牛を売りに行く途中で、牛を豆と交換してしまい、母が怒って豆を捨てると翌朝、そこから大きな豆の木が伸びていて、ジャックがそれに登ると、、、 という話です。
モニカは、ハハーンとわかったような口調で、「あぁ、(下の階のジャックじゃなくて)もう一人のジャックの方ね」と言っていますが、それは皮肉で、ジャックって言ったら、とりあえず知り合いのジャックを思い出すでしょ。Jack だけで、ジャックと豆の木の主人公だなんていきなりピンと来る人いないわよ、という抗議の気持ちが入っています。
フィービーの Yeah, right! は「えぇ、その通り」。
Yeah, right! をあきれた感じで言うと、皮肉として使われ、「いやぁ、全くその通りだよねぇ」と口では言いながら、実際には「そんなバカな」「そんなわけないだろ」という意味になります。
前座のコメディアンみたいなもの フレンズ1-2改その1 などで、そのような皮肉の Yeah, right! が登場していました。
そのように「皮肉の Yeah, right!」はフレンズによく登場するのですが、今回のフィービーのセリフは、直訳通り、文字通りの「えぇ、その通り」という肯定の意味だということですね。
フィービーはおなじみの「ジャックと豆の木」の設定を話しています。
その後、ヴィレッジの話をしていますが、最初の village は「村」です。
昔話ではよく、主人公が「ある村に住んでいた」という設定になっていますよね。
2番目に出てくる Village は、場所の名前(地名)です。地名、すなわち固有名詞なので、大文字で始まっている、ということになります。
「フレンズ」の設定では、モニカたちのアパートは、Greenwich Village(グリニッチ・ヴィレッジ)にあるということになっていて、その Greenwich Village は、the Village とも呼ばれています。
詳しくは以下のウィキペディアで。
ウィキペディア日本語版: グリニッジ・ヴィレッジ
「ジャックの豆の木」のジャックは童話に描かれるような「村(ヴィレッジ)」に住んでいた、そしてあなたも NY の (Greenwich) Village 「(グリニッチ・)ヴィレッジ」に住んでるから、そこが共通点だって言えるでしょ、みたいにフィービーは言ったわけですね。
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。

