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08:11
[Scene: A fancy restaurant. Joey and Monica are there, meeting Angela and Bob, who Monica thinks is Angela's brother.]
シーン:おしゃれなレストラン。ジョーイとモニカがそこにいて、アンジェラとボブに会う予定。ボブのことをアンジェラの兄だとモニカは思っている。
モニカ: Thank you. So what does this Bob guy look like? Is he tall, short? (ありがとう。それで、このボブって人はどんな見かけなの? 彼は背が高い?(それとも)低い?)
ジョーイ: Yep. (そうだ。)
モニカ: Which? (どっち?)
ジョーイ: Which what? (どっちって何が?)
モニカ: You've never met Bob, have you? (あなた、ボブに会ったことないのね?)
ジョーイ: No, but he's-- (ないよ。でも彼は…)
モニカ: Oh, my god, Joey. For all we know, this guy could be horribly-- (まぁなんてこと、ジョーイ。ことによると、この人はひどく…(ってこともあり得る…))
[Angela and Bob walk in. Bob is good-looking.]
アンジェラとボブが歩いて入ってくる。ボブはイケメンである。
アンジェラ: Hey, Joey. (はーい、ジョーイ。)
モニカ: Horribly attractive. I'll be shutting up now. (ひどく魅力的ね。もう口を閉じるわ。)
シーンの説明にある、a fancy restaurant の fancy という単語は「ファンシー」という日本語にもなっていますが、英語での意味は「高級な、おしゃれな」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
fancy : fancy hotels, restaurants, cars etc. are expensive and fashionable
つまり、「ファンシーなホテル、レストラン、車などというのは、高価でファッショナブルである」。
ダブルデートということで、上品でおしゃれなレストランに来ているということですね。
What does 人 look like? は「(その人)はどんな感じ?」とその見た目を尋ねる質問になります。
look like は「〜のように見える」ですから、その「〜」の部分を what で尋ねる疑問文は、見た目、容姿、外見を尋ねる質問になるわけですね。
見た目ではなく、全体の雰囲気や性格を尋ねる場合は、What is 人 like? 「(その人)はどんな感じの人?」になります。
外見について尋ねた後、モニカは Is he tall, short? と続けています。
tall は「背が高い」。
「背が高い」が tall であることについては、学校で比較構文を習う時に出てくる Tom is taller than Ken. のような例文で日本人にはおなじみだと思いますが、「背が低い」は意外とパッと出てこない人が多いように思います。
「背が低い」という形容詞はこのセリフの通り、short を使います。
short はショートパンツ、ショートカットのように「短い」という訳語で覚えている方が多いと思いますが、「寸法が短い」という意味から「丈が短い、背が低い」という意味になるのですね。
LAAD では、
short : (PERSON) of less than average height (OPP: tall)
つまり「(人に対して使う場合)平均的な身長よりも小さい(対義語:tall)」
(2018.1.19 追記)
他に「高い、低い」を意味する単語には、high / low がありますね。
人の背が高い場合は high ではなく tall を使うことになりますが、「背の高いビル」という場合には、a tall building / a high building の両方を使うことができます。
そのような tall と high の違いについて、LAAD の WORD CHOICE で詳しく説明されていたのでご紹介します。
You can use both tall and high to describe buildings, but tall is more commonly used. Use high to talk about how far something such as a shelf is from the ground.
つまり「建物を描写するのに、tall と high の両方を使うことができるが、tall の方がよく使われている。例えば棚のようなものが床(地面)からどれだけ離れているかを語るのに high を使う」。
研究社 新英和中辞典でも、
high=(床から離れて)高い所にある
と説明されていますが、それが上の LAAD の説明と一致していますね。
(追記はここまで)
このモニカとジョーイの会話では、モニカが Is he tall, short? という or を使った疑問文(このセリフでは or は省略されていますが)で二者択一の質問をしているのに、Yep(Yes の口語表現)で答えているのがトンチンカンな面白さとなっています。
テストのリスニングで、Question に対して、正しい Answer を選択する場合、「質問に or が入っている場合、Yes や No で始まる答えはバツである」というお決まりの選択テクニックがありますが、通常ならそれくらい初歩的な間違いであり、このセリフの場合は「答えになっていない答え」であると言えますね。
「彼って背が高い? 低い?」「そうだ」「どっちよ?」「どっちって何が?」という一連の会話から、ジョーイは「tall か short かの返答を避けている」ことがわかり、モニカは「あなたはボブに会ったことないのね?(どんな人か知らないから答えられないのね)」と指摘します。
horribly は「ひどく」で、何かを強調する副詞ですが、元になった形容詞 horrible が「恐ろしい、ものすごい、実にひどい(very bad)」なので、very や so などで強調した場合と比較すると、悪いニュアンスの言葉が後に続くことを予感させますね。
Macmillan Dictionary では、
horribly: very or extremely and in a bad way
例1)It all went horribly wrong.
例2)a horribly complicated procedure
つまり「非常に、究極に、そして悪い風に」。例文1 は「全てひどく悪い風に進んだ」。例文2は「ひどく複雑な手順」。
語義にあるような in a bad way というニュアンスがある言葉で、例文も wrong や悪い意味での複雑という言葉と一緒に使われています。
「ボブって人を見たこともないのに、私に紹介しようとしたの?」とジョーイに抗議しかけたところ、ちょうどアンジェラとボブが入ってきて、アンジェラの横にいる男性がかっこいい人だとわかったため、モニカは、horribly attractive と言います。
もっぱら悪いニュアンスの強調として使われる副詞ではあるけれども、その後に良い意味の形容詞を続ければ(badly, terribly などと同様に)「very を強調したもの」と解釈されることになります。
日本語で「彼ってひどく…」と言った場合でも、形容詞「ひどい」は悪い意味で使われる言葉ですから「ひどく」の後はネガティブな形容詞が続きそうに思いますよね。
それと同じことで、「ひどく…ひどく素敵な人ね」と言うことで、モニカがボブの姿を見た途端、コロッと態度を変えたのがわかる仕組みになっているということです。
shut up は「黙る」ですから、彼を見て納得したわ、もう文句は言わずに黙ってるわね、という感じですね。
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2018年01月16日
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