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[Scene: Central Perk. Chandler and Phoebe are there, both ready to break up with their significant others.]
シーン:セントラルパーク。チャンドラーとフィービーがそこにいて、二人とも恋人(大切な相手)と別れるつもりである。
チャンドラー: Where are they? Where are they? (彼らはどこ?(二人はまだか?))
フィービー: This is nice. We never do anything just the two of us. (こういうの素敵ね。今まで私たち二人っきりで何かをしたことなんてないもの。)
チャンドラー: That's great. Maybe tomorrow we can rent a car and run over some puppies. (それって最高だね。多分、明日は俺たち二人で車を借りて子犬をひいたりもできるよ。)
フィービー: Eww, I don't wanna do that. (うぇ〜、私はそんなことしたくないわ。)
[Janice (JNCE) and Phoebe's boyfriend, Tony, walk in.]
ジャニスとフィービーの彼氏トニーが入ってくる。
チャンドラー: Here we go. (よしいくぞ。)
フィービー: Ok, have a good breakup. (オッケー、良い別れを。)
チャンドラー: Hey, Janice. (やぁ、ジャニス。)
ジャニス: Oh, my God, I am so glad you called me. I had the most supremely awful day. (なんてこと。あなたが電話してきてくれてすごく嬉しいわ。とってもものすごくひどい日だったの。)
チャンドラー: Hey, that's not good. Can I get an espresso and a latte over here, please? (ねぇ、それは良くないね。ここにエスプレッソとラテをもらえるかな?)
ジャニス: We got the proofs back from that photo shoot, you know, the one with the little vegetables. Anyway, they pretty much sucked. So I blew off the rest of the afternoon, and I went shopping... [looks through her bags] And I got you... I'm looking. I'm looking. I'm looking. I got you... (あの写真撮影の試し焼きができたの、ほら、小さな野菜が写ってる写真の。とにかくその写真がかなりひどかったのよ。で私は残りの午後の予定を取りやめて買い物に行ったのよ… [自分のバッグ(紙袋)の中を探す] それであなたに買ってきたの… 今探してる、探してる、探してるとこよ。あなたに買ったのは…)
[Chandler sees Phoebe breaking up with Tony. She talks to him for a few seconds, hugs him, and then he leaves. Chandler is amazed how easy it was for her.]
チャンドラーはフィービーがトニーと別れているところを見る。フィービーはトニーに数秒話して、彼をハグして、それからトニーは去る。フィービーにとって別れは何と簡単なのかとチャンドラーは驚く。
チャンドラー: What? (何?)
ジャニス: What? (何?)
チャンドラー: [covering] What... did you get me there? ([自分の発言をカバーするように] 何…をそこで、君は俺に買ってきてくれたの?)
別れることになる恋人がまだ来ていないのでそわそわしているチャンドラー。
セントラルパークのドアの窓から外を見て、二人はまだか? と言っています。
ですがフィービーは「私たち二人だけで何かをしたことってこれまでないわよね」と、チャンドラーと二人でいる状況を何だか楽しんでいる様子。
run over は「〜を車でひく」。「〜の上を走る」ということからもイメージが湧きますね。
「今日はお互いの恋人を振って、明日にはレンタカーで子犬でもひくかな」みたいなことをチャンドラーは言っています。
これから「今の恋人を振る」という嫌なことを二人ともしないといけないのに、フィービーは何だか楽しそうなので、明日はこのコンビで別のひどいことをやってみようか、と言った感じですね。
その冗談を真に受けたかのように「私はそんなことしたくないわ」と返すのもフィービーっぽいところです。
Here we go. は「さあ行くぞ。さあ始めるぞ」。
Have a good breakup. を直訳すると「よい別れを(して)」ということですね。
人と別れるというのはいやで大変なことなのに、Have a nice day / trip. みたいに「よいブレイクアップを」と親指まで立てているフィービーに笑えます。
ジャニスはチャンドラーに会うなり「あなたが電話してきてくれてとっても嬉しい。今日はひどい一日だったから」と話し始めます。
「ひどい一日だったから、あなただけが救い」みたいに言われたわけで、これから別れを告げようとしているチャンドラーにとっては辛い一言ですね。
それで「どうしよう」と不安な顔をカウンターにいるフィービーに向けると、フィービーは「勇気を出さなきゃだめ。しっかりして」という表情をしているので、チャンドラーは気を取り直し、まずはカウンターに向かって飲み物を注文しています。
チャンドラーが注文した直後に、入口からフィービーの彼氏トニーが入ってくるのが見えます。
トニーはカウンターにいるフィービーのところに行き、二人は会話を始めます。
photo shoot は「写真撮影」で、写真についての proof は「写真の試し焼き」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
proof : a photograph that is used as a test copy before an official copy is made
つまり「公式なコピーが作られる前にテストコピーとして使われる写真」。
the one with the little vegetables はフレンズのエピソードの原題でよく使われる、The One with the... と同じ形で、この場合は「小さな野菜(たち)があるもの(写真)」というイメージですね。
写真について、they pretty much sucked と表現していますが、この suck は「ひどい、最低である」という意味。
LAAD では、
suck : BE BAD (spoken, informal) to be very bad
つまり「(口語、インフォーマル)非常に悪い」。
I blew off the rest of the afternoon の blow off の基本的な意味は「吹き飛ばす」という感覚。
この場合は「(残りの午後に予定していたことを)取りやめる」というニュアンスだろうと思います。
LAAD では、
blow off : (spoken) to treat someone or something as unimportant, for example by not meeting someone or not going to an event
例)I blew off my 8 a.m. class again.
つまり「(口語)誰かや何かを重要でないとして扱うこと、例えば誰かに会わないことで、またはあるイベントに行かないことで」。例文は「私は午前8時の授業にまた行かなかった」。
つまり「大したことないからと、予定をやめる・すっぽかす」ような感じですね。
今回も「写真の出来が悪かったから、残りの午後の予定はやめちゃって、買い物に行ったの」と言っていることになるでしょう。
I got you... は、I got you (something) の形で「あなたに何かをゲットしてきた」ということで、この場合は買い物に行ったという話の流れですから「ショッピングに行って、あなたに(こんなもの)を買ってきた」と言いながら、それを紙袋から出そうとしていることになります。
「買う」という単語では buy を思い浮かべる人が多いと思いますが、特に「お金を払って買ってきた」ことを強調しない場合には今回のように get/got を使うことが多いです。
I'm looking... と言いながら紙袋の中を探していますが、「なかなか出てこないけど、今探してるとこだからちょっと待ってね」というニュアンスがよく出ていますね。
ジャニスが紙袋の中を探している間、チャンドラーがフィービーたちの様子を見ると、ト書きにあるように二人は軽くハグをして、トニーはあっさり出て行ってしまいます。
とても「付き合っていた恋人に別れを告げる」ような修羅場には見えないので、チャンドラーは驚きのあまり、What? と叫ぶのですが、急に What? と言われたことでジャニスが聞き返し、チャンドラーはその発言を取りつくろうように、What... did you get me there? 「何…を君は、その買い物で俺に買ってきてくれたのかなぁ?」と言うことになります。
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“phoning it in”だとか“blonde planet”などのような、英辞郎を見ても分からないようなものでも、明解としか言いようのないご案内です。英語に関するアドバイス・サイトやブログは数多く見てまいりましたが、貴ブログほど“助力度”の高いものを見たことがなく感嘆しております。
他の多くの方々もすごく頼りにされているはずで、本当に素晴らしい社会貢献をなさっていると思います。ありがとうございます”。
コメントありがとうございます。
"phoning it in" や "blonde planet" などの記事も見て下さったのですね。
拙ブログについて、助力度、社会貢献など、数多くのお褒めの言葉をいただけて、本当に光栄で嬉しいです♪ ありがとうございます<(_ _)>
このように言っていただけたことを励みに、これからも英語学習のお役に立てるような記事を頑張って書いてゆきたいと思います。
嬉しく温かいお言葉の数々、本当にありがとうございました!(^^)
匿名で失礼いたします さんのご意見に全く同意です。
私も他のサイトも参考に拝見するのですがやはりRachさんの解説は本当に丁寧で情報量が多いので、言葉のニュアンスや語源、使用方法などにより読者の記憶の定着率が大幅にupされ本当にありがたいです。
今回は特に質問はないのですが、匿名で失礼いたしますさんに共感して思わず書き込ませて頂きました。いつも感謝感謝です!
これだけだとただの出しゃばりになので(笑)このページ内のセリフついて1つだけ。
they pretty much sucked
のsuckはRachさんのHP内の
「フレンズ1-1改その36 カウチの上でクラッシュ」
のモニカのセリフ
"Welcome to the real world! It sucks. You're gonna love it!"
に出てきたsuckと同じですね!
同じ用法の単語が出ることは、記憶の定着や復習になってありがたいです^^
コメントありがとうございます。
私の解説について、そのように高い評価のお言葉をいただけて本当に光栄で嬉しいです。ありがとうございます!
suck は、フレンズ1-1 に出てきたので、印象が強いですよね。辞書を調べて意味を確認するだけではなく、実際に生きたセリフの中で使われているのを見るほうが、定着になりますよね。
これからも丁寧だと思っていただけるような解説になるよう頑張ります!(^^)