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2018年02月16日

バンドエイドを素早く剥がすと傷口が フレンズ1-5改その18

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14:47
[Scene: The ladies' bathroom at the restaurant. Monica and Angela are talking.]
シーン:レストランの女子トイレ。モニカとアンジェラが話している。
モニカ: I've gotta tell you, Bob is terrific. (あなたに言わなきゃ(これだけは言わせて)、ボブって最高ね。)
アンジェラ: Yeah, isn't he? (えぇ、そうでしょ?)
モニカ: It is so great to meet a guy who's smart and funny, and has an emotional age beyond, like, 8. (賢くて面白くて、その上、精神年齢が、ほら、8歳以上の男性に会えるなんて、すごく素敵!)
アンジェラ: You know what else? He's unbelievable in bed! (他にもあるの知ってる? 彼はベッドで信じられないくらいすごいのよ!)
モニカ: Wow. My brother never even told me when he lost his virginity. (まあ。私の兄は自分がいつ童貞を喪失したかさえ教えてくれなかったわ。)
アンジェラ: Huh. That's nice. (はぁ。それは良かったわね。)

terrific は「すごい、素晴らしい、最高」。良いニュアンスで使う単語で、意味は、fantastic に近い感じ。
よく似た単語の terrible は「ひどい」という悪い意味で使います。こちらは、extremely bad という意味。

ボブを褒めた後、「〜する男性に会えるなんてすっごく素敵よね」と言っており、a guy who's... 以下でボブの魅力を語っていることになります。
smart and funny は「賢くて(頭が良くて)面白い」。
人に対する褒め言葉として、英語ではよく出てくる組み合わせです。
emotional age は「感情の年齢」ということですが、よく言う日本語だと「精神年齢」というところですね。

age beyond, like, 8. の like は「ほら」というニュアンスの挿入句なので、「8以上の精神年齢」つまり 8 (eight) は「8歳」という年齢を指します。
過去記事、結婚したの、8歳くらいだっけ? フレンズ1-1改その22 でも、"You got married. You were, like, what? 8?" 「ロスは結婚した、その時、ロスは、ほら、8歳くらいだったっけ?」というセリフで「8歳」という年齢が出てきていました。
その 1-1 に続いて、今回の 1-5 が「8歳の子供シリーズ第2弾」になるわけですが、今回も「幼いガキんちょ」的なニュアンスで、8歳という年齢が使われていることになります。

「賢くて面白い人はたまにはいるけど、そういう人は精神年齢が幼い、ってことが多いのよね」とモニカは言いたいようですね。
ボブは smart かつ funny であり、同時に精神年齢も大人である、大人の男性の魅力も持ち合わせている、という稀有な存在よ、そんな男性に会えるなんてすごいことだわ! とモニカは感動していることになります。

「ボブには他にもいいところがあるのよ。ベッドでもすごいんだから!」みたいに言われ、ボブがアンジェラの兄だと思いこんでいるモニカは驚いています。
これより1つ前のシーンでは、ボブとの会話の中で、ジョーイがモニカのことを "She's too much for me in bed. Sexually." と言っていました。
そこでも in bed という表現が使われ、その時のジョーイは念押しのように、sexually と付け加えていましたが、今回のアンジェラのセリフのように、通常は unbelievable in bed だけで、エッチの意味だということは想像されるわけですね。
ここでアンジェラも in bed という表現を使ったことで、前のジョーイのセリフの sexually が「アピールしたいがための、くどすぎる念押し」だったことがより強調される気がします。

アンジェラが自分の兄の話をしていると思ったモニカは「私の兄」としてロスの話題を出しています。
lose one's virginity は「処女・童貞(であること)を失う」。
日本語では「ロストバージン」と言ったりしますが、英語ではこのように表現することになります。
virgin という単語は、少し前の記事、ワンとア・ホール・ナザー フレンズ1-5改その15 のレイチェルのセリフ、"I'm a laundry virgin." 「私は洗濯未経験者なの」というセリフで登場していましたね。
コインランドリーでレイチェルはロスに対してそういう単語を使っていて、同時進行中のレストランのシーンでモニカが「兄のロスが virgin ではなくなった日」の話をしている、というのが関連語繋がりのような感じで興味深いなと思いました。

アンジェラは「ボブがアンジェラの兄だとモニカは思っている」ことなど知らないので、どうしてこの流れで急に兄の話が出てきたのかちんぷんかんぷんなわけですね。
それで「自分の兄のその手の話は、知らないなら知らない方がいいと思うけど」という意味で「知らないならそれは良かったわね」と言っていることになるでしょう。
お互いの状況を誤解している(まるでアンジャッシュのコントのようなw)二人のチグハグ感を感じていただけたらと思います。

ちなみに、過去記事、ハロウィーンの11日前だから良い衣装がない? フレンズ1-4改その5 で、ロスが「今日はキャロルとの初エッチの日なんだ」と告白する前、モニカは今日がそういう日であることを知っている口ぶりでした。
それが「ロスの人生初エッチの日」であることまでモニカが知っていたかどうかはわかりませんが、兄のエッチ経験話を「全く知らない」ということでもない感じはしますね^^


15:16
[Scene: Central Perk. Phoebe is coaching Chandler on how to break up with Janice.]
シーン:セントラルパーク。ジャニスとの別れ方について、フィービーがチャンドラーにコーチしている。)
フィービー: Okay, you can do this. It's just like pulling off a Band-Aid, okay? Just do it really fast, and then the wound is exposed. Go! Go! (いいわ。あなたならこれができるわ。ただバンド・エイドをはがすみたいな感じよ、いい? ただそれをすごく素早くやるの、そしたら傷口がむき出しになるわ[露出するわ]。行って、行って!)
[Chandler walks back to couch, where Janice is.]
チャンドラーはジャニスがいるカウチに戻る。
チャンドラー: Janice. Hi, Janice. Ok, here we go. I don't think we should go out anymore. Janice. (ジャニス、はーい、ジャニス。よし、いくぞ。俺たち、もうデートしない方がいいと思うんだ。ジャニス。)
ジャニス: All right. Well, there you go. [she gets extremely wound up, and begins to try and calm herself down] Stop it, stop it, stop it. (わかった。うーんと、そうね。[ジャニスはひどく動揺し、自身を落ち着かせようとし始める] 止まれ、止まれ、止まれ。)

pull off は「はがす」。pull 「引っ張る」+off 「分離」というニュアンスです。
expose は「〜をさらす、露出する」。expose A to B なら、「A を B にさらす」。
この場合は、受身形なので、the wound is exposed は「傷口がさらされる、露出する、むき出しになる」。

「バンドエイドをさっとはがすと、痛みを感じるのは一瞬で済む」のような話だったら説得力もあるけれど、「素早くはがしたら傷口が露出する」という単なる結果を述べられてもなぁ、、というところですね。
バンドエイドで保護されていた傷がむき出しになることで、痛みがさらに増しそうな感じすらします。
この例えだと、思い切って別れても、後々痛みが残るんじゃないかと思わせるような妙なアドバイスですよね。

ジャニスが座っているカウチに戻ったチャンドラーは、またエスプレッソを一息で飲んでいます。
テーブルの上にはチャンドラーが飲んだらしいエスプレッソのカップが5個くらい置いてあるのにも笑えてしまいますね。
何か言おうとするたびに、まずはエスプレッソを一息でぐっと飲んでから、、という行動の流れが出来上がってしまっていることが想像できます。

I don't think we should go out anymore. は「俺たち、もうデートしない方がいいと思うんだ」。
「we should not go out anymore だと思う」という意味ですが、英語では not のような否定語は前に来る傾向にあり、このように I don’t think we should... という形になります。
日本語で言うと、「僕たち、もう会うのはよそう」という感じの、別れの時の決まり文句ですね。
それを聞いたジャニスは、見るからに動揺が隠せない様子で、自分に言い聞かせるように言葉を発していますが、泣きそうになり、その涙を手で乾かそうとでもするように顔の前で両手をうちわのようにパタパタ振っています。
フィービーが彼氏トニーに別れを告げた時は、少し話してハグをしてトニーはそのままあっさり去って行きましたが、動揺を抑えきれないジャニスの様子を見ると、この別れ話の前途多難さが想像されますね。


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posted by Rach at 15:51 | フレンズ シーズン1改

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