皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は4位、「にほんブログ村」は12位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
16:55
ロス: All right, all right, it's just that you left a red sock in with all your whites, and now… everything's kinda pink. (わかった、わかった、ただ全部白物の中に君が赤い靴下を1つ残してしまった、ってだけなんだ。それで今は… 全部がピンクって感じだよ。)
ロス: Oh, everything's pink. (まぁ、全部がピンクに。)
ロス: Yeah, uh, except for the red sock, which is still red. I'm sorry, please don't be upset. It can happen to anyone, Rach. (あぁ、赤い靴下を除いてね、それはまだ赤色のままだから。残念だね、でもどうか動揺しないで。誰にでも起こることだから、レイチェル。)
レイチェル: But it didn't. It happened to me. Oh, god, I'm gonna look like a big Marshmallow Peep! What am I doing? What am I doing? My father's right! I can't live on my own. I can't even do laundry! (でも他の人には起きなかったわ。私に起こったことなのよ。あぁ、なんてこと、私は大きなマシュマロピープみたいに見えちゃうわ。私、何やってるの? 何やってるの、私? パパは正しいわ。私は独り立ちできないの。私は洗濯さえできないのよ!)
[The woman who had tried to steal the washing machine walks by, and laughs.]
(少し前にレイチェルから)洗濯機を横取りしようとした女性が通りかかり、笑う。
前回の記事で、ロスが洗濯機を開けた時に Uh-oh. と言ってしまい、それを歌のようにごまかしていましたが、you left a red sock... のセリフで、事情が判明します。
「白物専用の洗濯機に間違って赤い靴下を入れてしまった」というミスですね。
「洗濯物全部がピンクに、、」と嘆くレイチェルに、ロスは Yeah, except for the red sock, which is still red. と言っています。
except for... は「〜を除いて(は)、〜を別にすれば」。
「赤い靴下は、ピンクにはなっておらず、赤のままだけど」ということで、「厳密に言うと、全部がピンクになったわけじゃないけどね」と言っていることになります。
I'm sorry. はここでは「ごめんね」という謝罪ではなく、「残念だね。大変だったね。同情するよ」という感覚。
友達が相手の気持ちを気遣って、相手に対して同情や思いやりの気持ち(sympathy)を込めて慰める時に使う I'm sorry. がフレンズにはよく出てきます。
I'm sorry. と聞くと反射的に「ごめんなさい」と訳してしまいがちになりますが、赤い靴下を混ぜてしまったのはロスの責任ではないので、ロスが謝っていると考えると話の流れ的にもおかしくなってしまいます。
謝罪なのか同情なのかをその場その場で見極めるようにしましょう。
Don't be upset. は「動揺しないで。取り乱さないで」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
upset : unhappy and worried because something bad or disappointed has happened
つまり、「何か悪いこと、またはがっかりすることが起こったという理由で不幸である、または心配している」。
It can happen to anyone. は文字通り「誰にでも(どんな人にも)起こり得る」ということで、「誰にだってそんなことはあるよ。みんながやるような失敗だから、自分だけの失敗だと動揺しないで」と励ましていることになります。
But it didn't. はその前の「誰にでも起こり得ること」というロスの発言を否定している形です。
「ロスはそう言うけど、実際には誰もかれもに起こったわけではなかった。私に起こった(起こったのは私にだけだった)」ということですね。
ロスがレイチェルを落ち込ませまいと「誰でもやるミスだよ」のように優しく言ってくれたのはレイチェルにもわかったでしょうが、「誰もこんなミスをしない。こんなバカなミスをするのは私だけ」という自己嫌悪の気持ちから出た言葉になるでしょう。
Marshmallow peep はマシュマロで作ったお菓子。
Marshmallow peep で画像検索すると、画像がたくさんヒットしますが、ヒヨコやウサギの形をしており、パステルカラーのカラフルな色がついています。ピンク色のものもあります。
公式サイトはこちら↓
Peeps | Just Born | Flavored Marshmallow Candy
ウィキペディアではこちら↓
Wikipedia 英語版: Peeps
服が全部ピンクになってしまったことで、その染まった服を着ると、「ピンクのマシュマロピープのでっかい版」みたいに見えちゃうわ、と嘆いているわけですね。
淡いパステルカラーとマシュマロのフワフワした柔らかい感じが、「ピンクに染まってしまった衣服」のイメージとぴったり合っていて、うまい例えだなぁと思います。
What am I doing? は日本語でも言うところの「私ったら(一体)何やってるの?」という、自分のドジぶり、愚かぶりを嘆いている感覚。
過去記事、延長ディスコバージョンを聞かされた フレンズ1-5改その4 で、パパに「一人では生活できない、自立できない」と言われたことが正しかったと認めることになります。
洗濯機の奪い合いをしたあのおばさんがやってきて、レイチェルが悲しんでいる様子とその洗濯物を見た後に、勝ち誇った様子で高笑いしているのも、このおばさんの嫌な性格がよく出ていますね。
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
お時間のある時にお返事いただければ幸いです。
8行目の
以前のコメントで←はタイプミスです。失礼しました。
こんにちは。コメントありがとうございます。
拙ブログを見つけていただき、記事を参考にして下さっているとのこと、大変光栄で嬉しいです。
それでは、ご質問の「1エピソードにかける勉強時間はどのくらいでしょうか?」について。
「1つのエピソードを何回も見た方が良いのかどうか」というご質問はこれまでもたくさん頂戴してきたのですが、それについては私は「1つのエピソードではしょる3段階をこなしたら、どんどん次のエピソードに進んで行く」ことをお勧めしています。
私がお勧めするはしょる3段階では、最後の「英語音声、英語字幕にして調べる」という部分に時間がかかります。「今の自分が納得できる程度に調べる」ということなので、わからない箇所の多い少ないで時間が大きく変わるため、「何時間」という数字では把握していないのですが、そこは学習法のキモとなる部分なので上限や下限を「何時間」と決めずに、調べられるだけ調べるという方向が望ましいと思います。
ただその場合、「ある程度調べてみて、わからない部分はわからないとして先に進む」という気持ちも大切です。ネイティブが娯楽として見ているものであるため、ノンネイティブには難しい部分も多いですから、わからなくても気にし過ぎないという気持ちで進んで下さい。
あるエピソード1話分を丸暗記するほど繰り返しても、そこに英会話の全ての表現が含まれているわけではありません。エピソードをどんどん続けて見ていく中で何度も出会うのが「英会話の頻出表現」なので、それを学ぶためには同じエピソードを何回も繰り返すのではなく、必要な段階をこなして次のエピソードへ進んで行くべきである、というのが私の考えになります。
基本的にはそのように「必要な段階をこなした上で」次のエピソードに進むのですが、ご自分の気に入ったエピソードがあった場合に空き時間にそれを繰り返し見る、聞くという行為は効果的だと思っています。ただ「1エピソードを完璧に理解するまで先には進まない」のような縛りはしない方が良い、ということですね。
「フレンズ」のような連続ドラマを教材に使うことで「早く続きが見たい」という気持ちが生まれ、それが英語学習を勧める原動力にもなってくれます。これからも楽しみながら英語学習を続けていただければと思います。
ご質問ありがとうございました。
過去のコメント欄等しっかり見ればよかったです。すみません。
これからもブログを楽しみに拝見させていただきます。
また質問させていただくこともあるもしれませんがその際はまたよろしくお願いいたします。
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
過去に同じようなご質問をいただいたことがあるような場合でも、過去のコメント欄からそれを探し出していただくのはお時間もお手間もかかることですので(書いた本人の私も、どこに書いたか記憶にない場合が多いですしw)、また気になる点などございましたら、どうかお気軽にご質問下さいね。
これからも楽しく読んでいただけるような内容となるよう、頑張りたいと思います。
ご丁寧なお返事ありがとうございました。
去年の末にTOEICで満足のできる点をとり、次はドラマを使ったより実践的な学習をしようと考え、Rachさんの本を参考にしながら現在フレンズのシーズン1を見ています。
そこで質問なのですが、本を見る限りRachさんは、はしょる3段階をする上でシャドーイングや、何回も音を聞き込むといったことはなされずにリスニング力を身に付けられたのですか?
ネット上で多く目にするのは、「シャドーイングを行い、何回も聞き込む」といった学習法のような気がします。私自身TOEICの学習においてはシャドーイングをメインに行っていました。しかしフレンズでシャドーイングを試すと
難易度が高すぎるし、何回聞いても「これ絶対言ってへん^^;」というような発音が多くありストレスになってしまいます。そのため3段階目で字幕を理解し、できる範囲で軽くシャドーイング、オーバーラッピングをする程度としています。と、同時にシャドーイングでTOEICの点数を上げことも事実なので、曖昧な音を残したままにすることに不安もあります。こういった場合でも特に聞き込むことはせずにどんどん進めるという認識で良いのでしょうか?
長文&まとまりの無い文失礼しました。また過去に同じ質問があった場合申し訳ありません。お返事いただけると幸いです。
こんにちは。コメントありがとうございます。
フレンズをご覧になる際、拙著を参考にして下さっているとのことも大変光栄です。ありがとうございます。
私は「はしょる3段階」をするに当たっては、特にシャドーイングのための時間は設けていませんでした。ただ気に入ったセリフや、イントネーションや発音がネイティブ英語っぽいな、と感じたセリフについては、それを滑らかに言うことができるように何度も言って真似てみるということはしていましたね。
TOEIC などの聞き取りやすいナレーションに比べると、ネイティブの娯楽作品である海外ドラマは本当に早口だと感じますし、またリアルさを出すため不明瞭な部分も多いですよね。
英語4技能について、拙著「海外ドラマDVD英語学習法」の中で特に詳しく触れたのですが、リスニングにおいては「音が拾えたかどうかよりも、内容を理解できたかどうかが大切」だというのが私の持論で、大きくはっきり発音される「内容語」をしっかり捉えることが重要だと思っています。
もちろん、できるだけ音を拾う訓練をすることはリスニングの精度を上げることにもつながりますし、特にテスト向けのナレーションである TOEIC に出てくるような音声であれば、シャドーイングが効果的なことも間違いないと思います。
海外ドラマや映画の場合は、おっしゃる通り「これ絶対言ってへん^^;」というような発音(笑)が出てきますので、不明瞭だと感じる部分にはあまりこだわりすぎず、内容を理解するためのポイントとなる重要な単語が聞き取れて話の流れがわかるかどうか、という点に重点を置いて、次のエピソードへと進んで行くのが良いと私個人としては思っています。
ご質問ありがとうございました。
シャドーイングの時間は設けてらっしゃなかったとのことで少し安心しました!wやはりせっかくドラマを使うのであればストレスをかけず楽しみたいと考えています。
また「内用語」を捉え会話の流れを理解するということにも納得できます。私自身TOEICのリスニングは「聞き取りは完全ではないけど、理解できる」といった感じでした。次のエピソードからは内容語に意識を置くことに集中してみます。
ブログ更新楽しみにしています。Rachさんの解説を見ながら楽しんで学習したいと思います^^
ありがとうございました!
こちらこそご丁寧なお返事ありがとうございます。
内容語の件、ご納得いただけたようで良かったです。
「せっかくドラマを使うのであれば」とのお話もまさにおっしゃる通りで、私も自分で「ノルマ」は作らないようにして、海外ドラマを楽しめるようになることを第一にしていました。
これからも楽しみながら続けていただければ嬉しいです。
楽しくためになる解説が書けるよう、私も頑張ります!
温かいお返事ありがとうございました(^^)