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18:13
ジョーイ: Come on, they're close. (おいおい、二人は親しいんだよ。)
モニカ: Close? She's got her tongue in his ear. (親しい? アンジェラはボブの耳に舌を入れてたわよ。)
ジョーイ: Oh, like you've never gotten a little rambunctious with Ross. (おや、まるでモニカはロスとちょっとしたやんちゃ(度を過ぎたこと)をしたことないみたいに(言うねぇ)。)
モニカ: Joey, this is sick. It's disgusting. It's, it's… not really true, is it? (ジョーイ、これって気持ち悪い[不健全よ]。ぞっとするわ。それって…本当じゃないのね?)
ジョーイ: Well, who's to say what's true? I mean.... (なぁ、何が真実なんて誰が言うんだ?[何が真実かなんて誰にも言えない] つまり…)
モニカ: Oh, my God, what were you thinking? (なんてこと、あなた何考えてたのよ!)
ジョーイ: All right, look, I'm not proud of this, okay? Well, maybe I am a little. (わかった、ねぇ、俺だってこんなこと自慢には思わないよ、だろ? でも多分、ちょっとは誇らしいかな。)
モニカ: [hits him lightly] Oh! ([ジョーイを軽く叩いて] もう!)
ジョーイ: Ow! (いて!)
モニカ: [leaving] I'm out of here! ([立ち去ろうとしながら] 私ここを出ていくわ!)
ジョーイ: Wait, wait, wait! Come on! You like him. I want her. He likes you. (待って待って待って! ねぇ! モニカはボブが好きだろ。俺はアンジェラが欲しい。ボブはモニカを気に入ってるよ。)
モニカ: Really? (ほんとに?)
ジョーイ: Yeah. Listen, I'm thinking, if we put our heads together, between the two of us, we can break them up. (そうだよ。ねぇ、俺、考えてるんだけど、もし俺たちが協力し合えば、ここだけの話だけど、俺たちで彼ら(ボブとアンジェラ)を別れさせることができるよ。)
ジョーイがついた嘘で、ボブとアンジェラが兄妹だと思っているモニカは、二人のいちゃつきぶりを見て驚いているのですが、ジョーイはその嘘をつき通そうとして、二人は close なだけだ、のように説明します。
close という綴りは動詞の「閉じる」という意味で使いますが、その場合の発音は「クロウズ」で、今回のセリフでは「クロウス」と発音されており、その場合は「親しい」という意味の形容詞になります。
兄妹の仲が良いんだよ、と言うジョーイに、モニカは「親しい、なんてレベルじゃないわ」という感じで「アンジェラはボブの耳の中に舌を入れてるわ」と続けます。
映像でも、モニカが言ったようなことをしている二人が画面に映っていますね。
Oh, like you've never gotten a little rambunctious with Ross. について。
この Like SV の形は「まるで〜みたいに(言うねぇ)」というニュアンス。
この like は as if と同じような意味になります。
拙著「読むだけ なるほど! 英文法」(学研)の p.339 でも解説しましたが、セリフによく出てくる表現で、過去記事 ルールでもあるみたいに フレンズ1-1改その13 に出てきた
ジョーイ: Like there's a rule or something? (まるで(結婚式の日にはナンパしちゃいけないっていう)ルールか何かでもあるみたいに(言うねぇ)。)
が、フレンズのセリフで登場した最初の例になります。
rambunctious は「やんちゃな、無軌道な」という意味。
研究社 新英和中辞典では、
rambunctious=【形】《米口語》〈人・行動が〉乱暴な、むちゃな、無軌道な、始末に負えない
と出ています。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
rambunctious : noisy, full of energy, and behaving in a way that cannot be controlled
つまり「うるさくて、元気いっぱいで、制御できないようなやり方で行動していること」。
Macmillan Dictionary で、rambunctious を調べると、
(MAINLY AMERICAN) rumbustious
と出ており、その rumbustious を調べると、
(BRITISH) noisy, lively, and happy
つまり「うるさく、活発で、幸せ」と説明されています。
このマクミランの説明は、「rambunctious は主にアメリカ英語であり、意味はイギリス英語の rumbustious と同じ」ということですね。
研究社 で「米口語」と注意書きが出ていた通り、マクミランでもこれがアメリカ英語であると説明されていることになります。
「モニカはロスとやんちゃしたことないみたいに言うねぇ」というのは、裏を返せば「モニカだってロスとあんな感じのやんちゃなこと(兄妹の関係を越えちゃうような度の過ぎた行為)をしたことあるだろ?」と言った感覚になります。
disgusting は「むかつくような、うんざりするような、気持ち悪い」。
兄妹なのにそんな関係性だなんてぞっとする、とまくしたてるモニカですが、そんなモニカに対してジョーイは何だか情けない顔、嘘がバレちゃった? というような気まずい顔をしています。
そのジョーイの表情で嘘だと気づいたらしいモニカは「二人が兄妹だっていうのは本当じゃないのね。嘘なのね?」のように問い返します。
Who's to say what's true? の Who's to say...? は、Who is to say...? ということ。
be to は学校文法で、運命、可能などの意味があると習ったりしますね。
数研出版「基礎と完成 新英文法」(安藤貞雄 著)の p.87 では、そのようないろいろなニュアンスを説明する前に、まずは、
準助動詞としての be to の基本的意味は<取り決め・手はず>である。
と説明されています。
その「基本的意味」を当てはめるとすると、「何が正しいかを誰が言うことになっているか?」のような感じになるでしょうか。
be to の細かいニュアンスを知らなかった場合には、まずは細かい語尾は表現せずにざっくりイメージすることから始めれば良いかなと思います。
ざっと訳すと「何が正しいかを誰が言う?」というところになりますが、「ジョーイが言ったこと、私が信じていたことは嘘なのね?」のように言われたことに対しての「何が正しいかを誰が言うのか?」であれば「何が正しいかなんて誰にも言えない、誰にもわからない、誰にも決められない」のように「正しいか正しくないかということについて絶対的な判断はない」かのように言ってみせていると想像できる気がします。
このセリフについては、「本当じゃなくて嘘なのね?」と非難されたことに対して「何が本当かなんて誰にも決められない」のような「抽象的な話にすり替えて逃げている」感じがわかれば良いかと思います。
what were you thinking? を直訳すると「あなたは何を考えていたの?」ということですが、これは純粋に「過去に考えていた内容を問うている」のではなく、日本語で非難めいた口調で「あなた一体何考えてたのよ!」というのと同じく、そんなこと考えてたなんて信じられないというニュアンスですね。
ジョーイが「何が本当かなんて誰にもわからないだろ」と「逃げた」ことで、「あの二人は本当に兄妹なんだってば!」と反論できないことがわかるので、「カップルの二人を兄妹だと私に教えたなんて信じられない」という意味で非難したわけですね。
I'm not proud of this, okay? は「俺だってこんなこと自慢に思ってるわけじゃない。これをすることが正しいと思ってやってるわけじゃない」という感覚。
やむを得ずこんな嘘をついちゃっただけだ、というところですね。
ですがその後、maybe I am a little. と付け加えて、「自慢じゃないって言ったけど、ちょっとは自慢に思ってるかな」と言ったことになります。
モニカも今まで騙されてたわけだし、我ながら良い作戦だったと思うよ、みたいなことですね。
ボブはアンジェラの彼氏だと判明し、ジョーイにも反省の色がないので、怒ったモニカはダブルデートから帰ろうとするのですが、ジョーイはそれを引き留めて、You like him. I want her. He likes you. と言っています。
最後の「ボブは君のことを気に入ってる」というのを聞いて、モニカはころっと気が変わったように嬉しそうな顔をして軽い調子で Really? と返します。
put our heads together は「頭を寄せて一緒に考える、一緒に難しい問題について考える」。協力して解決策を練る感じですね。
between the two of us は、between us または between you and me ということで、「俺たち二人の間だけのことだけど、ここだけの話で他の人には内緒だけど」という意味になります。
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2018年03月02日
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