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19:46
フィービー: Oh, my God! [Chandler downs another espresso.] How many of those have you had? (なんてこと! [チャンドラーはもう1杯エスプレッソを飲み干す] (エスプレッソを)あなた何杯飲んだの?)
チャンドラー: Oh, I don't know. A million? (さあね。百万杯かな?)
フィービー: Chandler, easy, easy. Go to your happy place. La la la la la la la. (チャンドラー、落ち着いて、落ち着いて。幸せな場所に行くのよ。♪ララ、ラララ、ラララ♪)
チャンドラー: I'm fine, I’m fine. (大丈夫。大丈夫。)
フィービー: All right. (いいわ。)
[Janice returns from the bathroom.]
ジャニスがお手洗いから戻ってくる。
チャンドラー: I'm not fine. Here she comes. (大丈夫じゃない。彼女がこっちに来る。)
フィービー: Wait here, okay? Breathe. (ここで待ってて、いいわね? 深呼吸して。)
[Phoebe goes over to speak to Janice. She talks to her for a few seconds, and then Janice immediately smiles, hugs her, waves to Chandler, and leaves.]
フィービーは話をするためにジャニスのところに行く。フィービーはジャニスに2、3秒話し、それからジャニスはすぐに微笑み、フィービーをハグして、チャンドラーに手を振り、店を出ていく。
チャンドラー: How do you do that? (今の(さっきの)どうやるの?)
フィービー: It's like a gift. (才能みたいなものよ。)
チャンドラー: We should always, always break up together. (俺たち、常に、常に、別れを一緒にすべきだね。)
フィービー: Oh, I'd like that! (まぁ、それっていいわね。)
フィービーが飲んでいたエスプレッソをチャンドラーが引ったくるようにして飲んだ後、フィービーは How many of those have you had? と尋ねています。
those のところでチャンドラーが持っているカップを示すようなしぐさをしていますので、「これまでにエスプレッソを何杯飲んだの?」と問うていることがわかります。
A million? 「百万杯かな?」のように、million という大きな数字を使った誇張表現は英語でよく出てきますよね。
もう何杯飲んだかわからないくらい大量に飲んだよ、ということを自虐的に大袈裟に表現したことになります。
フィービーはチャンドラーの心を落ち着かせようと歌を歌い、チャンドラーも一瞬は I'm fine. 「大丈夫」と言うのですが、お手洗いからジャニスが出てきたのを見て、I'm not fine. 「大丈夫じゃない」と言っています。
Here she comes. という語順について。
「彼女がここに来る」だと She comes here. ということですが、このように Here を前に出す形の文もよく見かけますね。
このような here については、以下の研究社 新英和中辞典の説明がわかりやすいと思います。
here=[文頭に用いて][特に相手の注意を引くために用いて] ほらここに[へ]
Here comes John. ほらジョンが(こっちへ)やってきたよ。
用法:代名詞の時は Here he comes. の語順
「ここに」というのを強調するために文頭に出しており、その場合、代名詞なら Here he comes. (Here SV.) の語順になり、それ以外なら Here VS. の語順になるということですね。
今回のチャンドラーのセリフは she という代名詞が使われているので、Here she comes. になっているということです。
ビートルズの曲に Here Comes the Sun というタイトルの曲がありますが、こちらは主語の the sun が代名詞ではないので、Here VS. の語順になっています。
フィービーはジャニスの元に行き、少し話をしています。
ジャニスはフィービーとハグして、穏やかな表情でチャンドラーの方を向き、そのまま店を出ていきます。
フィービーが自分の彼のトニーと別れた時も、相手はハグした後、あっさり出ていきましたが、今回はその再来という感じですね。
チャンドラーは驚いて、How do you do that? と言っています。
直訳すると「君はどのようにしてそれをするの?」ということ。
例えば目の前で驚くような手品やトリックなどを見せられた時などに How did you do that? と言うことがありますが、その場合だと「今の[今見たそれ]、どうやったの?」というところですね。
今回のセリフがもし How did you do that? という過去形であれば、今見た「フィービーがジャニスとハグしてあっさり別れられたこと」のみを指すことになるでしょうが、チャンドラーは恐らく「フィービーがトニーと別れた時」のことも含める意味で「習慣・習性を表す現在形」を使ったのだろうと思います。
今やったようなこと(ハグしてあっさり別れること)を君はいつもするけど、それはどのようにしてやってるの? どうやってるの? という感覚ですね。
It's like a gift. について。
「ギフト」というと、「贈り物」をまず想像しますが、ここでは「才能、天賦の才能」という意味。
gifted だと「天賦の才能がある、有能な」という意味の形容詞になります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では
gift :
2. a) a natural ability (SYN: talent), b) an ability that is given to you by God
つまり、a) は「生まれつきの才能(類義語:talent)、b) は「神から与えられた才能」。
「神から与えられた贈り物」が「与えられた才能」なわけですね。
人とすんなり別れられるのは才能ね、と言うフィービーに、チャンドラーは「人と別れる時は君と俺で一緒にやろうよ」みたいに言っています。
別れ話は本来楽しいものではないはずですが、フィービーも「それっていいわね」みたいに喜んでいるのも面白いですね。
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>フィービーはチャンドラーの心を落ち着かせようと歌を歌い、チャンドラーも一瞬は I'm fine. 「大丈夫」と言うのですが、お手洗いからジャニスが出てきたのを見て、I'm not fine. 「大丈夫じゃない」と言っています。
ここでのチャンドラーは「(僕を落ち着かせようと歌ってくれるのはありがたいんだけど、君の歌はあまり聴きたくないんだ。それ以上歌わないでくれ、お願い!)I'm fine.」と言ってるようでなんだかおかしい。(^^)
「かえって良い結果になる フレンズ1-1改その12」でレイチェルが「I'm all better now.」と言ってフィービーの歌を遮ったのと似たような感じかなぁと思いました。
では。
こんにちは。コメントありがとうございます。
フィービーが歌い出したのを見て、チャンドラーは一瞬、あきれたような顔をした後、「もういい、もういい」という感じで手を振り、渋い顔をしていますね。おっしゃるように フレンズ1-1 で歌い出した時と同じで、フィービーは自分が歌を歌ってあげることで相手の気持ちが落ち着くように思っているけれど、聞いている方はありがた迷惑みたいな感じの受け止め方をしているのが似た感じだと言えますね。
I'm fine. というのは「おかげさまで大丈夫」ではなく、「大丈夫だからもう歌わないで」というニュアンスだと言うことですね(^^)
貴重なご指摘ありがとうございました。