2018年05月08日

特に理由もなく面白半分に フレンズ1-6改その8

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4:21
SCENE 2: CENTRAL PERK (ENTER CHANDLER; EVERYONE ELSE IS ALREADY THERE)
シーン2: セントラルパーク。チャンドラー登場、他のみんなはすでにそこにいる。
チャンドラー: Hey, kids! (やあ、キッズ!)
みんな: Hey. (やあ。)
フィービー: (READING MONICA'S PALM) No, 'cause this line is passion, and this is just a line. ([モニカの手相を見ながら] いえ、だってこれは感情線だから。そしてこれはただの線よ。)
チャンドラー: Well, I can't believe I've been here almost seven seconds, and you haven't asked me how my date went. (えーっと、信じられないな、俺はここにほぼ7秒もいるのに、デートがどうだったかを君らが尋ねてこないなんて。)
モニカ: Oh, right, right. How was your date, 'Chand-lrr'? (えぇ、そうね、そうね。デートはどうだった? チャンドラ〜。)
チャンドラー: It was unbelievable! I-I've never met anyone like her. She's had the most amazing life! She was in the Israeli army. (信じられないほどだったよ! 彼女みたいな人、俺は今まで会ったことがない。彼女はものすごくびっくりするような人生を送ってきたんだ! 彼女はイスラエルの軍隊にいたんだよ。)
(FLASHBACK OF AURORA AND CHANDLER ON THEIR DATE IN CENTRAL PERK)
オーロラ: ...Luckily none of the bullets hit the engine block, so we made it to the border. But just barely and I... I... I've been talking about myself all night long. I'm sorry. What about you? Tell me one of your stories. (…幸運なことに、弾丸はどれもエンジンブロックには当たらなかったの。それで私たちは国境まで着いたのよ。でもぎりぎりかろうじてで、それで私は… 私、一晩中、自分のことについて話してるわね。ごめんなさい。あなたはどう? あなたのお話の一つを聞かせて。)
チャンドラー: All right. Once... once I got on the subway, right? And it was at night and I rode it all the way to Brooklyn... just for the hell of it. (よし、前に…前に俺は地下鉄に乗ったんだ。夜で、俺は(はるばる)ブルックリンまでずっと地下鉄に乗ってたんだよ…特にこれと言った理由もなく面白半分にね。)

ト書きに READING MONICA'S PALM とありますが、「モニカの手のひらを読んでいる」というのはつまり「手相を見ている」ということ。
フィービーのセリフでも「この線は passion だ」のように、手相の話によく出てくる「〇〇線」という意味の line という単語が出ていますね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
read somebody's palm : to look carefully at someone's hand, in order to find out about their future
つまり「人の手を注意深く見ること、その人の未来に関する情報を知るために」。

ちなみに passion=情熱、と訳されることが多いですが、感情を表す単語のニュアンスについて、研究社 新英和中辞典の feeling の項目で、passion との違いが以下のように説明されていました。

feeling は主観的な感覚や感情を表わす最も一般的な語
passion は理性的判断を圧倒してしまうような強烈な感情


つまり、passion は理性と対比する形の感情のニュアンスであるということになります。
「この線は感情(これは感情線)」という説明は手相っぽいですが、その後の「これはただの線よ」というのが、「特に何線でもない」みたいな言い方で面白いですね。

店に入って来たチャンドラーは「もう7秒もここにいるのに、誰もデートのことを尋ねてこないなんて信じられない」と言っています。
フレンズたちのいつもの会話なら、デートから帰ってきた人に対しては、”How was your date?” などと聞くものなのに、今回は誰もそれを聞いてくれないのか? ということですね。
そう言われたので、モニカがそのお決まりのセリフ、”How was your date?” を使って尋ねていることになります。
最後の呼び掛けでは、'Chand-lrr' とオーロラの独特の発音も真似て、あの彼女とのおデイトはどうだったのかしらぁ? とちょっと茶化した感じで尋ねていることになるでしょう。

「彼女みたいな人に会ったことない。すごい人生を送ってて、イスラエルの軍隊にいたんだ」と言った後、二人のデートが回想シーン的に流れます。
make it to... は「…にたどり着く、到着する」。
barely は「かろうじて、わずかに」で、just barely はそれをさらに強調した感覚で「本当にかろうじてで、ギリギリで」というようなニュアンスになるでしょう。
その続きを言いかけた時、自分ばかりが話していたことに気づいたオーロラは、チャンドラーの話を聞かせて、と促しています。

チャンドラーは、ある日、地下鉄に乗った話をしています。
all the way to は「はるばる〜まで、〜までずっと」という意味。
途中で降りることなくブルックリンまでずっと乗っていた、ということですね。

just for the hell of it は「面白半分に、特にこれといった理由もなく」。
Macmillan Dictionary には、just のない for the hell of it として以下のように載っていました。
for the hell of it : (informal) just for fun, and not for any serious reason
例)I kissed him just for the hell of it.

つまり「(インフォーマル)ただ楽しみのために[面白半分に、面白がって]、そして何も深刻・重大な理由もなく」。
例文は「私はただ面白半分に彼にキスした」。
マクミランの見出しは、for the hell of it という just がない形でしたが、例文は、今回のセリフと同様、just がついた just for the hell of it の形になっていますね。

ずっとブルックリンまで乗ったんだ、の後、何か理由があってしたことかと思ったら、ただ、面白半分でやってみただけだった、特にこれといった理由もなしにそうしただけだったんだけど、と言っています。
期待させるような言い回しだったけれど、実は何も意味がなかった、というオチになるのでしょうね。


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posted by Rach at 11:26| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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