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チャンドラー: So, uh, tell me, how do, how do you think your husband feel about you sitting here with me... sliding your foot so far up my pant leg you can count the change in my pocket? (それじゃあ、教えて。君の旦那さんはどう感じると君は思うかな、君が俺と一緒にここに座っていることについて…君が俺のポケットに入っている小銭を数えることができるほど、俺のズボン(パンツ)の脚に届く(ほど遠く)まで(→訂正:俺のズボンの脚の上の方まで 訂正ここまで)君が自分の足をスライドさせている状態で座っていることについてね。)
オーロラ: Don't worry. I imagine he'd be okay with you because really, he's okay with Ethan. (心配しないで。夫はあなたのこと、オッケーだと思うわ。だって、ほんとに、夫はイーサンのこともオッケーなんだから。)
チャンドラー: Ethan? There's, there's an Ethan? (イーサン? いるの? イーサンっていうのがいるの?)
オーロラ: Mmmm... Ethan is my... boyfriend. (んーん… イーサンは私の…恋人なの。)
みんな: What?! (何だって?)
チャンドラー: So explain something to me here, uh, what kind of relationship do you imagine us having if you already have a husband and a boyfriend? (じゃあ、ここで俺に説明して。君は俺たちがどういう(種類の)関係を持つと想像してるの? もし君にすでに(一人の)夫と(一人の)恋人がいるのなら。)
オーロラ: I suppose, mainly sexual. (思うに、主に性的な関係かしら。)
チャンドラー: ...Hm. (ふーん。)
オーロラが既婚者だと知ったチャンドラーは「じゃあ君の旦那さんは〜についてどう感じると君は思うかな?」という質問をしています。
how do you think your husband feel about は、do you think が挿入句的に入っている形。
How does your husband feel about...? 「君の旦那さんはどう感じるか?」というのがメインの問いですが、その質問は当の本人に直接尋ねないとわからない類の質問になってしまうので「君の旦那さんは〜についてどう感じると、妻の君は思うか?」という形の質問になっているのですね。
about 以下で「〜について感じる」の対象が述べられていますが、非常に長い文章になっているので、とにかくこういうものはピリオドで終わるまで待つのではなく、音が聞こえるまとまりごとにイメージしていくようにしたいところ。
you sitting... sliding についてどう感じるか、ということで、you sitting は「君が座っていること」という動名詞で、you は sitting の意味上の主語。
sliding は sitting と同じような動名詞と考えることも可能かとは思いますが、you sitting and sliding のように and で結ばれていないので「slide しながら、slide している状態で」座っている(sit)のような、分詞構文のイメージで捉えた方が良いような気がします。
slide は「そっと動かす、滑らせる、忍び込ませる」というような感覚。
聞こえたままにイメージすると、
about you sitting here with me=君が俺と一緒にここに座っていることについて
sliding your foot so far up my pant leg=君の足を俺のズボンの脚に届くほど遠くまで滑らせながら
you can count the change in my pocket=俺のポケットの小銭を君が数えられる(ほど)
になるでしょう。
you can count の前に that が省略されていると考えて「俺のズボンのポケットの小銭が数えられるところまで君は俺のズボンの脚に君の足を滑らせてる」と考えると良いでしょう。
「ポケットの小銭が数えられるほど」と表現することで、so far がどれくらい遠くまでなのか、伸ばした足の先がどこに届いているかを表現しているわけですね。
(2018.5.21 追記)
コメント欄にてご指摘がありました。
上の記事で「ズボンの脚に届くほど遠くまで」と訳した部分は「ズボンの脚の上の方まで」が正しいです。
下のコメント欄に訂正と追加説明がありますので、詳しくはそちらをご覧下さい。
(追記はここまで)
ちなみに、このセリフの中で、leg と foot という「脚、足」を意味する単語が出てきましたので、同時にチェックしておきましょう。
ざっと言うと、leg は「太ももの付け根から足首まで」、foot は「足首から下の部分」になります。
arm 「腕」と hand 「手」と同じような関係で、長く伸びた部分が leg / arm で、その先端にあって、指がついていて、歩く、掴むなどの動作をする部分が foot / hand になります。
pant leg は「ズボンの脚部、脚部分」ということで、その脚部にあるポケットの小銭が数えられるほど、君は足先をそこまで伸ばしていると言っていることになります。
you sitting here with me までだと「君の旦那さんは、ここで君が俺と一緒に座ってることをどう感じるかな」ということになり、「夫がいる身で他の男と会ってる、しゃべってることをどう感じるかな」という質問のように聞こえるのですが、さらにセリフを聞いていくと、実はただ一緒に座っているだけではなく、「オーロラの足がチャンドラーのズボンのポケットのところまで届いている状態」であることがわかる、という仕組みですね。
この部分、DVDの日本語訳では、
(字幕)ズボンのポケット周辺に 君の足があるけど
(音声)君の足は現在、俺のズボンのポケットのあたりをまさぐってるわけだけど?
となっていたのですが、まさにそういうニュアンスだろうと私も思いました。
つまりは楽しくおしゃべりしながら、テーブルの下で、オーロラの足がチャンドラーのポケットあたりにちょっかいかけてるみたいな、ちょっとエッチっぽいことをしていた、ということなのでしょう。
確かに「君の旦那さん、どう感じるかな?」と言いたくなるような行為ですね^^
「どう感じると思う?」と言われたオーロラは「夫はあなたのことオッケーだと思うわ。だってイーサンのこともオッケーだから」と言っています。
また新たな男性名が出てきたことから、There's an Ethan? とチャンドラーは尋ね、彼は boyfriend「恋人、彼氏」だとオーロラは答えています。
ここで There's an Ethan? というセリフの an に注目してみましょう。
イーサンの名前が母音で始まっているので a ではなく an になっているのですが、Ethan は固有名詞なので、本来は冠詞などは付かない無冠詞で使われるはずですね。
ここでの an Ethan は、a man named Ethan 「イーサンという名前の(一人の)男」というニュアンスになります。
そういう意味については、ちゃんと英和辞典にも載っていて、研究社 新英和中辞典では以下のように出ています。
a=[固有名詞につけて] …という人
例)a Mr. Smith スミスさんという人
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
a : used before someone's name when you do not know who they are
例)A Mrs. Barnett is waiting for you.
つまり「誰かの名前の前に使われる、その人が誰であるかを自分が知らない時に」。
例文は「ミセス・バーネットという方が、あなたをお待ちです」。
「その人が誰か知らない時に名前の前に a を付ける」というのが、この a のニュアンスをうまく説明してくれていると思います。
知っている人、その人だと認識している人であれば、無冠詞の固有名詞そのままで良いわけですが、その人を知らない場合には、日本語でも「〜という方、〜という人」のように少しワンクッション入れたくなりますよね。
今回のチャンドラーのセリフも「イーサンという名前の(新たな別の)男が存在するの?」ということですから、まさに「その人が誰か知らない」ということで a/an を付けているわけですね。
オーロラには、リックという夫がいて、イーサンという恋人がいると知ったチャンドラーは、「君は俺たちがどういう関係を持つと想像してるの?」と尋ねています。
夫も恋人もいるのに、他の男とどういう関係を持とうと思ってるわけ? ということですね。
us having は us が having の意味上の主語で、チャンドラーは US having のように特にアスを強く発音しています。
夫と恋人がいるのに、それ以外に「君と俺」はどういう関係を持てばいいわけ? という気持ちから us を強調していることになります。
その質問に、オーロラは「主にセクシャルな(関係)」とダイレクトな返事をしています。
チャンドラーが驚くでもなく、普通のトーンで、Hm. と言っているのも何だか面白いです。
まぁ、夫がいて彼氏もいるのに、今はチャンドラーのポケットあたりを足でまさぐっているらしい彼女ですから、想定内の返事とも言える気がしますね。
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チャンドラーのセリフの"you can count the change in my pocket?"の部分なのですが、これも分子構文と同じような感覚で、チャンドラーが最後に付け足したと考えていいのでしょうか?
些細なことで申し訳ないのですが、よろしくお願いします。
ズボンのポケットは、向かいの席の人の足が偶然に触れるにしては、裾の方からずっと高い位置にあります。far up は、このことを指しています。
Rach さんの解釈では「ポケットに入っている小銭を数えることができるほど」「ズボンの脚に届くほど」と、程度の説明が2つありますが、up を日本語訳に反映させると「ポケットに入っている小銭を数えることができるほどズボンの脚の上の方まで」と1 つにまとまります。
コメントありがとうございます。
まとめレスになり申し訳ありません。
まずは構文についての説明で、記事中では「you can count の前に that が省略されている」としか書かなかったのですが、これは「so that の構文の that が省略された形」と説明すべきでした。
so 〜 that you can... 「…できるほど(非常に)〜である」のように、so の程度を「…できるほど」で説明した形ということですね。
そしてもう1点、記事中で「so far がどれくらい遠くまでなのか」と書きましたが、これも「so far up がどれくらいズボンの上の方までか」とすべきでした。
「ズボンの脚に届くほど遠くまで」ではなく、「ズボンの脚の上の方まで」が正しいです。
「ズボンの上の方まで、というのがどのくらいか」の説明として「ポケットのコインが数えられるほど(上まで)」と後から説明を加えた形になります。
ですから、上の記事を修正すると、
sliding your foot so far up my pant leg=君の足を俺のズボンの脚の上の方まで滑らせながら
そしてその「上の方」の説明として、
you can count the change in my pocket=俺のポケットの小銭を君が数えられる(ほど)
になるので、you can count が so far up の程度を説明していることがわかるように、日本語の語順に合わせ、修飾語を先に置くと、mqさんが書いて下さった通り「ポケットに入っている小銭を数えることができるほどズボンの脚の上の方まで」になるということですね。
お二方とも、貴重なご質問とご指摘、誠にありがとうございました<(_ _)>
ご回答ありがとうございます。言われるとすごく単純なことで、なぜ混乱したのだろうという感じです(笑)
また質問させていただくかもしれませんが、その時はよろしくおねがいします。ブログの更新楽しみにしています^^
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
私自身、so far up の "up" のニュアンスを見逃していたため、和訳と解説がピンと来ないものになっていました。ご質問いただけたおかげで、より明確な訳にすることができましたこと、大変ありがたかったです。
ご質問をいただけることは本当にありがたいです。これからもブログの更新頑張ります♪
ご丁寧なお返事ありがとうございました!(^^)