2018年05月23日

あなたこそ今の話を聞いてなかったの? フレンズ1-6改その11

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6:27
モニカ: Oh. I'm sorry it didn't work out. (まぁ、うまくいかなかったなんて残念ね。)
チャンドラー: What not work out? I'm seeing her again on Thursday. Didn't you listen to the story? (うまくいかない、って何のこと? 俺は木曜日にまた彼女と会う予定だ。今の話を聞いてなかったの?)
モニカ: Didn't YOU listen to the story? I mean, this is twisted. How could you get involved with a woman like this? (あなたこそ、今の話を聞いてなかったの? こんなの、複雑でややこしいわよ。こんな感じの女性とどうやって関係を持てるって言うの?)
チャンドラー: Well, y'know, I had some trouble with it at first too. But the way I look at it is, I get all the good stuff: All the fun, all the talking, all the sex… and none of the responsibility. I mean, this is every guy's fantasy! (ほら、最初は俺もその件についてはちょっと困ったんだよね。でも見方によれば、俺は全ての良いことをゲットしてるんだよね。(あらゆる)楽しいこと、トーク、エッチ…そして、一切の責任はなし。つまり、これは全ての男の夢なんだよ!)
フィービー: Oh, yeah. That is not true. Ross, is this your fantasy? (ああ、そう。そんなの本当じゃないわ[間違ってるわ]。ロス、これってあなたの夢?)
ロス: No, of course not. (THINKS) Yeah. Yeah, it is. (いや、もちろん違うよ。[考えて] あぁ、あぁ、確かにそうだ[僕の夢だ]。)

work out は「うまくいく、良い結果となる」。
せっかく理想の女性に出会ったのに、既婚者だったなんて残念ね、二人の仲が進展することなくて残念ね、とモニカは言っていることになります。
それに対して、またオーロラと会う予定だよ、モニカは今の俺の話を聞いてなかったのか?とチャンドラーは言っていますね。

be seeing someone は恋愛関係において「(人)と付き合っている」という意味で使われますが、ここでの be seeing は「近い将来の予定、計画」を表す現在進行形です。
on Thursday 「木曜日に」という「近い将来」を表す言葉が出ていることからもそれはわかりますね。

Didn't you listen to the story? という同じフレーズを、チャンドラーとモニカがそれぞれ言っていますが、モニカの方は Didn't YOU listen to the story? と you の部分を強調してしゃべっています。
同じセリフをオウム返しに言っているのですが、そのように you を強調することで、それは私が言いたいセリフよ、「あなたの方こそ」ちゃんと聞いてた?、相手が既婚者だってこと忘れてるの? というニュアンスが出るのですね。
the story はチャンドラー本人が語った話ですから、それをチャンドラーに「聞いてた?」と言うのは、自分で話しておきながら、あなたは自分の状況を自分で理解してないんじゃないの? というモニカの気持ちが込められていることになります。

twisted は「ねじれた、よじれた」で、状況が普通・素直・シンプルではなく、複雑にゆがんでねじれている感じ。
get involved with は「〜と関係する、深くかかわる」という意味で、恋愛関係においては「(人)と付き合う、(人)と性的な関係を持つ」という意味で使われます。
How could you...? は「どのようにして〜ができたりするの?」ということで、「夫がいて恋人もいるのにさらに男性関係を増やそうとしている、こんな複雑な状況の女性と、関係を持つなんてことがどうして可能なのよ? というニュアンスですね。

have trouble with は「〜に問題がある」。
at first は「最初は」で、このセリフのように「過去形+at first」の形で「最初は〜だったけど(その後、こう変わった)」という形で使われることが多いです。
今はこう考えている、ということで、all the fun... 以下を挙げていますね。
楽しいこと、トーク、エッチと、いろいろな良いこと・楽しいことを挙げた後、しかも、none of the responsibility 「責任は全くない」と言っています。
関係を楽しむだけ楽しんで遊びのままでオッケー、相手は他の男とも付き合っているから、真剣な付き合いとか結婚とかを考える責任も発生しない、ということですね。

fantasy は「ファンタジー」で、「幻想、空想」と訳されることが多いですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
fantasy : an exciting and unusual experience or situation that you imagine happening, but that will probably never happen
つまり、「起こることを想像するが、恐らく決して起こらないであろう、エキサイティングでいつもと違う経験や状況」。

つまり「こういうことがあればいいな、と思うけれど、多分起こらないんだろうけどな、と心の中ではわかっている」ような経験や状況ということになります。
叶う夢とは違い、「叶わないだろうなと思っている夢」と理解すれば良いでしょう。

「男の夢」と断言したチャンドラーに、フィービーは「そんなの違うわ」と反論し、隣にいるロスに「ねぇ、これはあなたにとっても夢なの?」と尋ねます。
ロスはいったんは「いや、もちろん違うよ」と否定するのですが、隣にいる妹のモニカが「無理しないで正直に言いなさいよ」とでも言うようにロスの太ももを3回叩き、ロスは「(チャンドラーが言うように)これは男の夢だ」と認めることになります。
(2018.5.24 追記)
コメント欄でご指摘があったのですが、モニカがロスの太ももを3回叩いたのは「兄さん、偉いわ。よく言った」という気持ちから出たものでした。
その後、前言撤回して「これは男の夢だ」とロスが言った後、モニカがあきれたような顔をしていることからも、最初の方は「偉いわ」という気持ちであると判断できます。
(追記はここまで)


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posted by Rach at 15:35| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Rachさん、こんばんは。

>ロスはいったんは「いや、もちろん違うよ」と否定するのですが、隣にいる妹のモニカが「無理しないで正直に言いなさいよ」とでも言うようにロスの太ももを3回叩き、

う〜ん、私はモニカが「兄さん、偉いわ。よく言った。」という意味で叩いたように受け取りました。「無理しないで正直に言いなさいよ」という感じにも見えなくはないですが、ロスが 「Yeah. Yeah, it is.」と言ったあとのモニカの表情が「何だって!兄さんもそうなの?」と少しあきれたような感じに見えたのでやはりここは「兄さん偉い」だと思います。(^^;)

では。
Posted by aki-kiyo at 2018年05月23日 21:24
aki-kiyoさんへ
こんにちは。コメントありがとうございます。

映像を見直してみたのですが、aki-kiyoさんのおっしゃる通りですね。ロスが前言撤回して Yeah. Yeah, it is.「僕の夢だ」と言った時の表情は、まさに書いて下さった通りの

「何だって!兄さんもそうなの?」と少しあきれたような感じ

でした。
ですからご指摘の通り、最初に太ももをポンポンポンと叩いたのは「兄さん偉い」という意味になりますね。

貴重なご指摘ありがとうございました<(_ _)>
Posted by Rach at 2018年05月24日 14:03
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