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12:04
SCENE 4: MONICA AND RACHEL'S (MORNING) (MONICA IS GETTING THE DOOR)
シーン4: モニカとレイチェルの家。朝。(ノックがあったので)モニカがドアに出ようとしている。
モニカ: Alright, alright, alright... (はい、はい、はい…)
(ENTER JOEY WITH MONICA'S PAPER- HE GIVES IT TO HER)
モニカの新聞を持ってジョーイ登場。新聞をモニカに渡す。
ジョーイ: Here. I need to borrow some moisturizer. ([新聞を渡しながら]はいこれ。保湿剤借りたいんだけど。)
モニカ: For what? (何のために?)
ジョーイ: What do you think? Today's the big day! (何だと思う? 今日は重要な日なんだぞ!)
モニカ: Oh, my God! Okay, go into the bathroom. Use whatever you want. Just don't ever tell me what you did in there. (なんてこと。いいわ、バスルームに行って。何でも好きなものを使って。ただそこであなたが何をしたかは私に絶対に言わないで。)
ジョーイ: Thank you. (GOES OFF TO THE BATHROOM) (ありがとう。[バスルームへ向かう])
(ENTER CHANDLER WITH A PHONE)
電話を持ったチャンドラー登場。
チャンドラー: Where's Joey? His mom's on the phone. (ジョーイはどこ? ジョーイのママから電話なんだ。)
モニカ: He's in the bathroom. I don't think you wanna go in there! (ジョーイはバスルームよ。チャンドラーはそこには入らない方がいいと思うわ!)
チャンドラー: Oh, come on, we're roommates. (HE GOES INTO THE BATHROOM, SCREAMS AND RUNS OUT) My eyes! My eyes! (おいおい、俺たちはルームメイトだぞ。[チャンドラーはバスルームに入り、叫んで走り出てくる] 俺の目が! 俺の目が!)
モニカ: I warned you. (警告したのに。)
(ENTER RACHEL FROM HER ROOM)
レイチェルが自分の部屋から登場。
レイチェル: Who is being loud? (騒がしくしてるのは誰?)
チャンドラー: Oh, that would be Monica. Hey, listen, I wanna borrow a couple of things? Aurora spent the night, I really wanna make her breakfast. (あぁ、それってモニカだろ。なぁ、いくつか物を借りたいんだけど。オーロラがうちに泊まったんだ。彼女に朝食を作ってあげたいんだよ。)
モニカ: Oh, you got the whole night, huh? (まぁ、一晩中なの?)
チャンドラー: Yeah, well, I only have 20 minutes until Ethan, so, y'know.... (HE STARTS TO RAID THE FRIDGE) (あぁ、まあね、イーサンまでに20分しかないけど、だからほら… [チャンドラーは冷蔵庫をあさり始める])
レイチェル: Ooh, do I sense a little bit of resentment? (まぁ、ちょっと憤りを感じる気がするんだけど、どうかしら?)
チャンドラー: No, no, no, no. No resentment. Believe me, it's worth it, okay? Y'know in a relationship you have these key moments that you know you'll remember for the rest of your life? Well, every single second is like that with Aurora. And I've just wasted about 35 of them talking to you people. So, uh, Monica, can you help me with the door? (HE HAS ARMLOADS OF STUFF) (いやいやいやいや、憤りなんてないよ。ほんとだよ、それだけの価値があるんだよ、だろ? ほら、恋愛関係においては、残りの人生でずっと覚えてるだろうとわかるような大切な瞬間があるんだよ。ほら、オーロラとは1秒1秒がそんな感じなんだ。そして俺は君らと話すことでその35秒を無駄にしちまったな。で、モニカ、ドア開けるの手伝ってくれる? [チャンドラーは腕一杯の荷物を持っている])
モニカ: Sure. Oh, um, Chandler? Y'know, the-the old Monica would-would remind you to scrub that Teflon pan with a plastic brush. But I'm not gonna do that. (いいわ。あぁ、ねぇ、チャンドラー? ほら、昔のモニカなら、そのテフロン加工のフライパンをプラスチックのブラシでごしごし洗うことを思い出させようとするでしょうね。でも(今の)私はそんなことは言わないわ。)
(SHE OPENS THE DOOR AND HE LEAVES)
モニカはドアを開け、チャンドラーは去る。
新聞を渡す、モニカがガウンを着ている、などから、ジョーイが朝早くからモニカの部屋を訪ねてきたことがわかります。
保湿剤(化粧水)を借りたいというジョーイに、モニカが理由を尋ねると「今日は大事な日だ!」と言うので、「アル・パチーノのお尻の代役をする日だから、お尻を保湿剤でお手入れする」つもりだとわかる仕組みですね。
モニカはバスルームを案内して、何でも好きなものを使っていいわ、と言うのですが「バスルームで何をしたかは私に言わないで」と言っています。
自分の保湿剤をジョーイがお尻に念入りにペタペタと塗っている姿を想像したくないということですね。
ジョーイがバスルームに入った後、ジョーイのママから電話だと言って、チャンドラーはジョーイに子機を渡そうとしています。
バスルームだと言うと、チャンドラーはそのままバスルームに入ろうとするので、モニカは「そこに入らない方がいいと思うわ」と助言するのですが、「俺たちルームメイトだぞ」と言ってチャンドラーは気にせず入ります。
ジョーイの裸なんか見慣れてるから、今さら気を遣う必要なんかない、というところだったのですが、その直後、チャンドラーが目を押さえつつ叫びながら出てくるのが面白いですね。
モニカが「バスルームで何したかは言わないで」と言ったその光景をチャンドラーは目の当たりにしてしまったので、俺はどえらいものを見てしまった〜、目が腐るぅ〜! のように大騒ぎしていることになります。
My eyes! My eyes! について。
日本語ではこういう場合「目が! 目が!」と言い、わざわざ「俺の」とは言いませんが、英語ではこのように my という所有格が付くことに注意しましょう。
I warned you. は「(だから)警告したのに。言ったのに」。I told you. と同じ感覚。
Who is being loud? は「大声出しているのは・大声で騒いでいるのは誰?」。
今現在、be loud しているのは誰? というニュアンスで現在進行形が使われていることになります。
チャンドラーは「オーロラが泊ったんで、朝食を作ってあげたいんだ」と言って、モニカの冷蔵庫から借りるものを探し始めます。
「イーサンまで20分しかない」という表現から、一夜を共に過ごしたオーロラは、この後すぐイーサンという別の恋人のところに行く予定であることがわかります。
resentment は「怒り、憤り(いきどおり)」。
sense は「感じる」。
Do I sense...? を直訳すると「私は〜を感じるかしら?」になりますね。
これは恐らく「私は〜を感じるんだけど、それって正しいかしら?」「私の気のせいじゃなくて、本当にそうなのかしら?」のようなニュアンスになるのかなと思います。
worth it は「それだけの価値がある」。20分後に次の男という辛い状況であっても、それを受け入れるだけの十分な見返りがある、という感覚。
key moments は「大切な瞬間」。
人との恋愛関係の中では、残りの人生でずっと覚えているような大切な瞬間ってあるだろ、と言った後、every single second is like that with Aurora. と言っていますね。
every single は「一つひとつ」と every を強調するニュアンス。
「1秒1秒がそんな感じである、オーロラとは」というところで、「オーロラと一緒にいる時は、その1秒1秒が、今言ったような一生忘れられない大事な瞬間になるんだよ」ということですね。
「毎秒が忘れられない思い出」という話をした後で、「君らと話すことでその35秒を無駄にしちゃったけど」と付け足すところがチャンドラーらしいです。
Can you help me with the door? は「ドアのことで俺を手伝ってくれる?」ということから「ドアを開けるの、手伝ってくれる?」という意味になります。
チャンドラーは両手に荷物を抱えておりドアを開けることができません。ですから、モニカに開けてくれと頼んでいるのですね。
scrub は「ゴシゴシ洗う」。
モニカは、the old Monica と I を対比させて、「昔の私ならこうするだろうけど、今の私はそんなことはしない」と言っています。
remind someone to... は「人に…することを思い出させる」なので、「お願いだから…してね」と一言声をかける感覚ですね。
少し前、モニカが几帳面で神経質だという話でフレンズたちが盛り上がっていたので、口うるさいことを言ってまた「几帳面で神経質」と非難されないよう、このように言ったことになります。
「昔の私ならこう言ったでしょうけど」と言っている時点で、本当はそうして欲しいけど、と言っているのと同じですが、そう言った後に「でも(今の)私はそんなこと言わないからね」と付け足すことで「几帳面すぎたモニカは変わったのよ」ということを演出しているつもりなのでしょう。
昔の自分に例えてでも、一言注意せずにはいられないところがモニカらしいですね。
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チャンドラーの「My eyes! My eyes! 」を見るたびに「天空の城ラピュタ」のムスカを連想してしまいます。
英語版DVDもあるようですがきっと「My eyes! My eyes! 」と英訳されているに違いない。
・・・それだけです。(^^;)
では。
昨日に引き続いての連投になりますが(^^;)、今朝から再度見ていて気になるところが出てきました。
>モニカ: Sure. Oh, um, Chandler? Y'know, the-the old Monica would-would remind you to scrub that Teflon pan with a plastic brush. But I'm not gonna do that. (いいわ。あぁ、ねぇ、チャンドラー? ほら、昔のモニカなら、そのテフロン加工のフライパンをプラスチックのブラシでごしごし洗うことを思い出させようとするでしょうね。でも(今の)私はそんなことは言わないわ。)
この場面ですが今まで「テフロン加工のフライパンは金属製のブラシを使ったら傷つくからプラスチック製のブラシを使ってね」という解釈をしていましたが「フライパンを使い終わったらそのままにしておかないでちゃんとプラスチック製ブラシを使って洗ってね」かもしれないと思い始めています。
どちらでもいいようなものですが、Rachさんはどちらだと思いますか?
では。
ムスカのセリフの英訳確認のためだけに英語版DVDを買うのもなぁと思っていたのですが6/23にコメントをアップしてから心の中の第二のaki-kiyoが「買え!買え!」とつぶやくものですからつい・・・
英訳は「My eyes! I can't see!」でした。あ〜すっきり。(笑)
しかし英語字幕無しでどれだけ聞き取れるか最初の方を試してみましたがさっぱりわかりませんでした。(涙)
私のフレンズ学習もいかに貴ブログに頼っているか改めて認識した次第です。m(_ _)m
では。
時制の一致についてのご解説も読んだことがあります。これなども、あまりに一致していない例が多いため、(現役の人が一番頼りになるだろうと)以前、ホノルルの、とあるホテルのバイリンガルのコンシェルジェに尋ねて、「一致させます」と返答されても、しつこく確認していて機嫌を損ねてしまった経験がありました。それでも、それ以降何年も疑問のままであったものが、ご解説に接し、もう悩まなくなりました。
貴ブログは単に会話の解説だけでなく、文法上の難問も解決してくれので助かります。
こんにちは。コメントありがとうございます。お返事が遅くなり申し訳ありません。
まずはラピュタの件、英訳確認のために英語版DVDをわざわざ買って下さりありがとうございます。
私も aki-kiyoさんのコメントをいただいてから、ムスカのセリフの英訳を知りたいなぁと思ったのですが、購入ではなく、レンタルで済ませてしまいました^^
レンタル可能な日本版DVDに、英語字幕と英語音声の両方が収録されているものがあったので、これ幸いと借りました。私がレンタルしたのは2002年発売の日本版のようですが、aki-kiyoさんが購入されたものもそのような「英語字幕・音声が収録されている日本版」ですか? それともimport版でしょうか?
ウィキペディアの情報によると「英語版は2種類存在する」らしいです(ストリームライン・ピクチャーズ版とディズニー版)。
英語版のムスカの声は「スター・ウォーズ」でルークを演じるマーク・ハミルらしいのですが、私の借りたDVDの声はルーク(マーク)が担当しているのかどうかよくわかりません(レンタルなのでクレジット情報もなくて、、)
とりあえず、レンタルしたDVDで字幕と音声を確認してみたところ、「バルス!」の後の「目が、目が!」の部分(時間にして 1:55:36 あたり)は、
日本語字幕: ああ 目が 目がぁ…
英語字幕: My eyes, my eyes...
英語音声: Ah! I can't see! I can't see! Ahhh!
となっていました。
なので、私の借りた版では、字幕は My eyes! と連呼し、音声では I can't see! と連呼しているわけですね。
ムスカもチャンドラーのように目を押さえていて、その場合はやはり My eyes, my eyes... がふさわしいのだということが字幕で確認できましたし、また「まぶしい光で目が見えない状態」であることを伝えるには I can't see! と訳すのもアリなわけだなぁ、と納得しているところです。
英語字幕と英語音声それぞれの英訳が面白くて見入ってしまったのですが(それでお返事が遅くなってしまいました、本当にすみません、、)英語字幕と英語音声が異なっているために日本人英語学習者が教材として使うには不便な点も多いものの、「英訳は1つではない、どれが正解とは言えない」ということを再確認する良い機会にもなりました。ありがとうございます♪
それから、「テフロン加工のフライパンをプラスチックのブラシで」の件について。
これはそのシーンを改めて確認してわかったのですが「プラスチック製ブラシで」の部分がポイントのようです。
Netflix の字幕を見ると、plastic の部分がイタリックになっていて、モニカもその部分を強めに発音しています(ネトフリのフレンズの字幕は全て大文字表記になっているため、強調される部分はイタリックで表記されます)。
特に「プラスチック製」であることを強調しているのは、aki-kiyoさんの最初の解釈「テフロン加工のフライパンは金属製のブラシを使ったら傷つくからプラスチック製のブラシを使ってね」という意味だと思います。
「使い終わったらそのままにしておかないで」的な意味だと、right after using it のような表現がどこかに入るかなぁ、と。
今回の場合は、「あなたに思い出させる、フライパンを洗うことを、プラスチック製ブラシで」のような配置で、最後の「プラスチック製ブラシで」がオチのようになったニュアンスだと思いました。
scrub を「ごしごし洗う」と訳してしまったのは過剰な訳だったようで、「ごしごし」と書いてしまうと「しっかり念入りに洗う」ニュアンスがイメージされてしまいますよね。「ブラシで洗う」という動作なので scrub という動詞を使っているだけで「ごしごし」は余計でした^^
興味深いご意見の数々、ありがとうございました!(^^)
英会話勉強中さんへ
コメントありがとうございます。「大変勉強になりました」と言っていただき、また拙ブログに対する高い評価のお言葉も頂戴し、大変光栄で嬉しいです。ありがとうございます<(_ _)>
学校で英文法を習った後、実際にネイティブが使っている例を見た時に「あれ、習ったことと違うな」と感じることってありますよね。
多くのネイティブが使っているのであればやはりそれはネイティブにとっては一般的なものなのだろうし、そういう例に大量に当たることでその「感覚」みたいなものを掴めれば嬉しいな、という気持ちでブログを続けてきましたので、疑問の解消に役立てていただけたとしたら、ブロガー冥利に尽きます。
文法の話は苦手という方も多いのですが、私自身は文法や英文の構造を解読するのが楽しいのですね。文法の話もそのように好意的に受け止めていただけるのであれば、これからますますそちらの方も頑張ろうという意欲が湧いてきます。ありがとうございます!
過去のいろいろな記事もお読み下さっているようで、大変嬉しく思っております。何年後に読まれることになっても役に立つ内容となるよう、これからもブログ更新を頑張りたいと思います。
嬉しいお言葉の数々、ありがとうございました<(_ _)>
早速のお返事、ありがとうございます。遅くなったなんて全然そんなことありませんので気になさらないでくださいね。
>私も aki-kiyoさんのコメントをいただいてから、ムスカのセリフの英訳を知りたいなぁと思ったのですが、購入ではなく、レンタルで済ませてしまいました^^
もしRachさんが英語版を所持されていなかったらおそらく何らかの方法で確認されるんだろうなぁ、捨て置けないやろなぁと思ってました。(笑)
私が購入したのはimport版だと思います。
https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A9%E7%A9%BA%E3%81%AE%E5%9F%8E%E3%83%A9%E3%83%94%E3%83%A5%E3%82%BF-%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%82%B8%E3%83%96%E3%83%AA-%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E7%89%88-DVD-Import/dp/B000CBEWYW/ref=sr_1_1_sspa?s=dvd&ie=UTF8&qid=1530081280&sr=1-1-spons&keywords=%E5%A4%A9%E7%A9%BA%E3%81%AE%E5%9F%8E%E3%83%A9%E3%83%94%E3%83%A5%E3%82%BF&psc=1&smid=A3ITA0LL1BYJ1G
>私の借りた版では、字幕は My eyes! と連呼し、音声では I can't see! と連呼しているわけですね。
私が購入したDVDでは英語字幕・音声共に「My eyes! I can't see!」となっていました。
仰るように「英訳は1つではない、どれが正解とは言えない」なんですね。
>これはそのシーンを改めて確認してわかったのですが「プラスチック製ブラシで」の部分がポイントのようです。
なるほど。私が最初の解釈をしたのはモニカがわざわざ「テフロン加工のフライパン」と言っているのに引っかかったものでした。単に「洗っておいて」ならただの pan だけでいいのではないかと思った次第です。
>「使い終わったらそのままにしておかないで」的な意味だと、right after using it のような表現がどこかに入るかなぁ、と。
なるほど。それと最後の「プラスチック製ブラシで」がオチだとするとやはり最初の解釈が脚本家の意図なんでしょうね。
きめ細かい解説をしていただきすっきり納得できました。ありがとうございます。m(_ _)m
では。
こんにちは。こちらこそ早速のお返事ありがとうございました。
おっしゃる通りで、やはり私には「捨て置け」なかったです^^
また、購入されたバージョンを教えていただきありがとうございます。やはり import版だったのですね。ジャケットも説明も全部英語で書かれていて、ワールドワイドな感じがしますね。
import版では、字幕・音声ともに My eyes! I can't see! となっているとのこと、貴重な情報に感謝です。この状況だと My eyes! と言うか、I can't see! と言うかのどっちかで、どうせなら両方入れよう! ということにでもなったのでしょうか^^
「プラスチック製ブラシで」の件もありがとうございます。記事ではただ和訳しただけで、モニカが何を注意したかったのかということをあまり意識していませんでした。「洗う時の道具を指定」したところが、神経質で細かいモニカっぽいということだったようですね。
ご丁寧なお返事ありがとうございました(^^)
このシーンのチャンドラーの台詞で
Y'know in a relationship you have these key moments that you know you'll remember for the rest of your life?
というものがありますが、
Y'know in a relationship 部分の 「Y'know」 と 「in a relationship」の間にもう一つ単語が聞こえたような気がしました。ネトフリの字幕で確認したところ
Y'know 「how」in a relationship と「how」が字幕に入っていました。
もしhowが入っていたらこの台詞の意味のニュアンスは変わりますか?もしくは私の空耳でしょうか?
こんにちは。コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、Netflix の字幕は以下のようになっていますね。
You know how in a relationship you have key moments that...
音声も確かに how と言っています。
you know how のように how が入ると、少しニュアンスは変わることになります。
記事で私は you know を「ほら」という挿入句の感覚で訳しましたが、you know how SV になると「どんな風にSがVするかを知ってるだろ、SがVする様子を知ってるだろ」のようなニュアンスになります。
こういう場合の how は、that とも言い換え可能ですが、you know that SV だと「SがVするという”こと”を知っている」、you know how SV だと「SがVするという”様子”を知っている」のような違いが出ます。
研究社 新英和中辞典では、
how=[関係詞]《口語》 …ということ
(用法)
接続詞ともいえる
I told him how I had read it in the papers. 「それを新聞で読んだのだと彼に告げた。」
(用法)
how を that の代わりに用いるのは, 特に物語風の調子でしばしば込み入った事情などを述べる場合
と出ています。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
how : INTRODUCING A FACT used like "that" for referring to a particular fact, an event, or a situation
例) It's amazing how they've managed to do the work so quickly.
つまり、「事実を紹介する。ある特定の事実や出来事や状況を言及するのに、that のように使われる」。
例文は、「彼らがその仕事をそんなに早くやり遂げたことは素晴らしい。」
各辞書の説明にあるように、こういう how は、接続詞 that と同じようなニュアンスで、「…ということ」という意味になるわけですが、「こと」という「単なる事実」よりももう少し「込み入った事情、様子」を述べたい場合に、how+S+V 「どんな風にSがVしたかを、SがVした様子を」というニュアンスが感じられる how を使う、ということになります。
remind you to scrub that
についてですが、remind 人that で〜に注意するとあったのでその訳は当てはまらないでしょうか?
コメントありがとうございます。
「これがないと…」とのお言葉も大変光栄です。ありがとうございます。
ご質問のセリフにつきまして、おっしゃるように「注意する」という訳でも良かったですね。
例えば、研究社 新英和中辞典には、
remind
X 〔+目+that〕〈人に〉〈…ということを〉思い出させる、注意する
V 〔+目+to do〕〈人に〉〈…することを〉思い出させる、注意する
と出ています。
that の場合は、<remind 人 that SV>のように that 以下が文章の形になりますが、今回のセリフは、
remind you to scrub that Teflon pan with a plastic brush
という形なので、that 以下(Teflon pan with a plastic brush)は文ではないため、<remind 人 that SV>の形ではなく、that Teflon pan 「そのテフロン加工のフライパン」のように pan を修飾している「その」になると考えられます。
remind you to scrub、つまり、remind 人 to do という形だと判断できます。
私は直訳っぽく「思い出させる」と訳しましたが、「人に〜することを思い出させる」ということはつまり「人に〜するようにと注意する」とも表現できるので、that SV ではなく、to do の場合でも「注意する」と訳すことは可能ですね。
その場合は、
「ほら、昔のモニカなら、そのテフロン加工のフライパンをプラスチックのブラシで洗うようにと注意するでしょうね」となりますし、モニカのセリフの内容を考えると「思い出させる」よりも「注意する」の方が確かにふさわしい気がしました。