2018年08月03日

人生ってそんなものだと気づく瞬間の歌 フレンズ1-7改その1

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シーズン1 第7話
The One With the Blackout
原題訳:停電の話
邦題:マンハッタンが真っ暗!


0:00
[Scene: Central Perk. Ross, Rachel, Monica, Joey and Phoebe are there. Phoebe is about to sing and Rachel is about to introduce her.]
セントラルパーク。ロス、レイチェル、モニカ、ジョーイ、フィービーがそこにいる。フィービーが歌おうとしていて、レイチェルがフィービーを紹介しようとしている。
レイチェル: Everybody! Shh, shhh. Err, Central Perk is proud to present the music of Miss Phoebe Buffay! (皆さん! 静かに、静かに。えーっと、セントラルパークが誇りを持ってご紹介します、ミス・フィービー・ブッフェの曲です!)
[All cheer and applaud]
みんなが拍手喝采する。
ロス: [Just off camera] Alright! ([カメラに映らないところで]よーし!)
フィービー: Thanks. Hi, erm, I wanna start with a song that's about that moment when you suddenly realize what life is really all about. OK, here we go. (ありがと。はい、えーっと、人生ってそんなものだと突然気づく瞬間についての歌で始めたいと思います。オッケー、それじゃあ行くわよ。)
[Phoebe is all ready to start to sing. She strums the guitar and then the power goes off.]
フィービーはすっかり歌い始める準備が整っている。フィービーがギターをかき鳴らすと、電源(電気)が落ちる。
フィービー: Okay. Thank you very much. (いいわ。どうもありがとう。)

be proud to present を直訳すると「〜を紹介することを誇りに思う」で、「紹介できることを嬉しく思う、紹介できて光栄だ、誇り・自信を持ってご紹介する」のようなニュアンス。
紹介されたフィービーは、これから歌う曲について、I wanna start with a song that's about... と説明しています。
you suddenly realize what life is really all about は「人生とはこういうものであると突然気づく」という感覚。
このような<what 主語 is all about>という形はセリフなどによく登場するもので、<主語 is all about 〜>の「〜」の部分が what になって前に出た形になります。
「主語とは〜に関することである」は、「主語とは何?」という質問に対する答えに当たり、主語の本質を説明していることになるのですね。
今回のセリフも、「人生とは全て〜に関することである」というその「〜」部分(人生とはこういうものだという本質)に突然気づく、と言っていることになります。

「人生ってこういうものなのよね」と突如気づく瞬間についての歌ということで、まさにそれを歌おうとした瞬間、ライトが消え真っ暗になり、歌い続けることができなくなったフィービーは「どうもありがとう」とライブを強制終了せざるを得なくなる、という流れです。

「歌う気満々だったのに、突然、歌うことができなくなる」というこの状態は、「人生って概してこういうものなのよね、こんな風にうまくいかなかったりするのよね、と突然気づく」という、今回の歌のテーマがそのまま形になったかのようなシーンとも言え、そこがまた面白さのポイントになっているように思います。


[Scene: Cuts to Chandler in an ATM vestibule. He starts to walk towards the door to leave, and the power goes off, the lights go out, then flicker back on.]
ATMコーナーにいるチャンドラーに画面が切り替わる。コーナーを出るためにドアに向かって歩き始めるが、電源が落ちて、照明が消え、点滅ライト(実際には非常用ライトのようなもの)がつく。)
チャンドラー: What? (何だ?)
[He grabs the door handle and shakes it, the doors are locked]
チャンドラーはドアの取っ手を掴んで揺らすが、ドアはロックされている。
チャンドラー: Oh, great! This is just-- (あぁ、最高だね! これってただ…)
[He turns and sees that he is locked in the ATM vestibule with a beautiful woman (the famed Victoria's Secret model Jill Goodacre). He turns back and makes a GREAT gesture with his arms and hands.]
チャンドラーが向きを変えると、自分が美しい女性と一緒にATMコーナーに閉じ込められていることを知る(その女性は有名なヴィクトリアズ・シークレットのモデル、ジル・グッドエーカーである)。彼は反対側を向き、自分の腕と手で「最高!」というジェスチャーをする。
チャンドラー: [mouths to himself quietly] ...great! ([声には出さずに静かに口の動きで表現する]…最高!)
OPENING TITLES
オープニングタイトル

チャンドラーは銀行のATMコーナーにいたところ、同じように停電になり、ドアがロックされ、コーナー内に閉じ込められてしまっています。
Oh, great! というのは直訳すると「あぁ、最高!」ということですが、「こんなの最低! 最悪!」という状況で逆に皮肉っぽく「グレイト」と表現することはよくあります。
日本語でも「あーあ、もう”最高”だよ」と皮肉っぽく強調して不機嫌そうに言うと同じようなニュアンスになりますよね。
「こんなとこに閉じ込められちゃってもう最悪」という顔をしていたチャンドラーですが、そこに美女がいることに気づき、彼女と二人閉じ込められているのが嬉しくなった様子で、声には出さず口の動きだけで Great! と言うことになります。
こちらのグレイトは文字通りの意味の「最高!」ということですね。

この女性については、これより後のシーンでチャンドラーの口から語られることになるのですが、既にこの時点でト書きで説明されていること、ネイティブもこのシーンを見た時に「その人」だと気づくことを考慮し、私もここで彼女の説明をしておきます。

ト書きで、the famed Victoria's Secret model Jill Goodacre と説明されていますが、まず Victoria's Secret 「ヴィクトリアズ・シークレット」というのは、女性用ランジェリー(女性下着)のブランドで、日本でも「ヴィクシー」「ビクシー」の略称で呼ばれて有名となっています。
セクシーでゴージャスなランジェリーを着たモデルがたくさん登場するファッションショーも有名です(「ヴィクシー」で画像検索すると、セクシーなモデルのおねいさんたちがたくさんヒットします^^)。
詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: ヴィクトリアズ・シークレット

そして今回のゲストであるこの女性、ジル・グッドエーカーは、Victoria's Secret の本物のモデルだった人で、つまり「本人役」として登場していることになります。
ちょっと先走ってしまいますが、エンディング・クレジットでは、guest starring Jill Connick as Jill Goodacre とクレジットされていて、訳すと「ゲスト出演:ジル・コニック(ジル・グッドエーカー役として)」のような感じになります。
モデルではジル・グッドエーカーという名前で活躍していたのですが、このエピソード放送時(1994年11月3日)は、ちょうど結婚した後だったので、クレジットは結婚後の姓、ジル・コニックになっているということです。
1994年に結婚した夫は、歌手・俳優のハリー・コニック・ジュニア。
映画「インデペンデンス・デイ」でヒラー大尉(ウィル・スミス)の友人であるジミー・ワイルダー大尉を演じていたのが私としては印象に残っています。

上のウィキペディアにも記載がありますが、ファッションショーに登場するモデルの中でも特に人気のある人は「エンジェル」と呼ばれます。
サマンサタバサ、ボールド、黒烏龍茶などたくさんの日本のCMに出演していて、最近ではマルコメの糀甘酒のCMにマタニティ姿で出演していることも話題になっているミランダ・カーは、ヴィクシーの「エンジェル」だったことで有名で、特に彼女には「オーストラリア人初のエンジェル」という肩書もあります。
それくらい「ヴィクトリアズ・シークレット」は有名なブランドだということで、そこのモデルのジルと二人きりになって大喜びしているチャンドラーの気持ちもよくわかる気がしますよね。


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posted by Rach at 15:34| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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