ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。


7:41
ロス: Uh, eventually, it kind of burns out. But hopefully what you're left with is trust and security and, uh, in the case of my ex-wife, lesbianism. So you know for all those people who miss out on that, uh, passion thing, there's all that other good stuff. (いずれは情熱は燃え尽きたりすることになる。でもうまく行けば、その人に残されるものは信頼と安心だ[その人には信頼と安心が残る]。そして、ほら僕の元妻の場合は(情熱の後に残ったのは)レズビアニズムだね。だからそういう情熱ってことを経験しそこなう全ての人にとっては、別のいいことが存在するんだよ。)
レイチェル: (Sighs) Ok. ([ため息をついて]わかったわ。)
ロス: But, uh, I don't think that's gonna be you. (でも、あー、君がそうなるとは思わないね。)
レイチェル: You don't ? (思わないの?)
ロス: Hmm. See, I see, uh... Big passion in your future. (君の未来には大きな情熱が見えるよ[あると思うよ]。)
レイチェル: Really? (ほんとに?)
ロス: Um-hmm. (あぁ。)
レイチェル: You do? (あなたには見えるの[そう思うの]?)
ロス: I do. (あぁ。)
レイチェル: Oh, Ross, you're so great, nuh. (まぁ、ロス。あなたってほんとに最高だわ。もう。)
(Rachel gets up and ruffles Ross's hair and then walks off. Ross now looks very pleased with himself. He gets up and starts to walk passed Joey.)
レイチェルは立ち上がり、ロスの髪の毛をかき乱して(注:実際にはさらっと撫でた感じ)立ち去る。ロスは今、自分自身に満足している様子である。ロスは立ち上がりジョーイのそばを通り過ぎようとしている。
ロスはその後、情熱について語ります。
eventually は「いずれは、最終的には」、burn out は「燃え尽きる」。
what you're left with は「人に残されたもの」という感覚。
You're left with something. 「君(人)は何かと共に残される」というその「何か」を what で前に出した形で「人と共に残されたもの、人に残ったもの」ということ、つまり、情熱が燃え尽きた後に人に残ったものを指します。
security は「セキュリティ、安全」として日本語になっていますが、ここでは「安心(感)」という意味ですね。
lesbianism は「女性の同性愛」ですから、ロスとキャロル夫婦の場合、(テーマパークでエッチするような)情熱が燃え尽きた後、キャロルの方にはレズビアニズムが残ったと言っているわけですね。
「僕ら夫婦から情熱が消えた後、キャロルはレズビアンに目覚めてしまったんだ」と表現することで「情熱がなくなった後、別の種類の恋愛に目覚めちゃうこともあるけど」とその理由によって捨てられてしまった自分を自虐的に語ったことになります。
miss out on は「〜(のチャンス)を逃す」。
情熱を持つチャンスがなかった人も、それ以外のいいことがあるから心配しないで、みたいなことですね。
「情熱がなくても心配いらないよ」と言われたことにレイチェルはあきらめたようにため息をつき、立ち上がろうとしますが、ロスはさらに言葉を続けます。
I don't think that's gonna be you. について。
That's you. だと「それは君だ」ということで、今言ったような内容が君に当てはまるという感覚になるでしょうが、この文を直訳すると「それが君になるだろうとは思わない」ということですから「君はそんな風にはならないよ」と言っていることになります。
「情熱を経験し損ねた人も他にいいことがあるから」というカテゴリーには入らない、ということなので、それはつまり「レイチェルは情熱を経験できるカテゴリーに入る」ということですね。
それでレイチェルは嬉しそうに聞き直し、ロスも言葉ではっきりと「君の未来には大きな情熱が見える(大きな情熱があると僕にはわかる)」と言っています。
それを聞いたレイチェルは嬉しそうな顔をして「ロスって最高ね」と言って、立ち上がりざまにロスの髪の毛を撫でるようにした後で、その場を去ります。
髪の毛を撫でられた時にその動きに任せて首が傾いたのを、しばらく経ってからロスは反対に動かし、その余韻に浸ったような幸せそうな表情を浮かべています。
その様子からも、レイチェルにそうされたことが嬉しいことがよくわかりますね。
学生時代からロスはずっとレイチェルに憧れていたので、「君には将来、きっとすごく情熱的なことが起こるよ」と言ったのも、自分と恋愛関係になってそんな情熱が生まれるといいな、という期待からの言葉だったことが感じられます。
ロスは立ち上がり「なんか元気出てきちゃったな」みたいに自信に満ち溢れた様子で歩き始めることになります。
(フレンズ1-7改 の過去記事への追記について)
2つ前の記事 ベッドの足元の方 フレンズ1-7改その9 の the foot of the bed という表現について、非公開コメントにてご意見を頂戴しました。
いただいた情報から再度検討してみた結果、「一番変わった場所はせいぜいベッドの足の方」という意味で解釈する方が自然かもしれないと思えました。
その記事のコメント欄に「非公開コメントを下さった方へのお返事」として追加説明していますので、併せてお読みいただければ幸いです。
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。

