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ジョーイ: Look, Ross, I'm telling you, she has no idea what you're thinking. And if you don't ask her out soon, you're gonna end up stuck in the Zone... forever. (なぁ、ロス、言っとくが、レイチェルはお前の想いをまったくわかってない。そしてお前がすぐに彼女をデートに誘わなければ、お前は最後にはそのゾーンから抜け出せない羽目になるんだぞ、永遠にな。)
ロス: I will, I will. I'm just, see, I'm waiting for the, uh, right moment. (Joey looks at Ross, in disbelief.) What? What, now? (誘うよ、誘うよ。僕はただほら、最適な瞬間を待っているだけなんだ。[懐疑的な顔でジョーイはロスを見る] 何? 何、今だって言うのか?)
ジョーイ: Yeaaahhh! What's messing you up? The wine? The candles? The moonlight? Huh? You just gotta go up to her and you gotta say, "Look, Rachel, I think--" (そうだよ! 何が問題だって言うんだ? ワインだろ? キャンドルだろ? ムーンライトだろ? な? ただ彼女のところに行って、こう言えばいいんだよ、「ねぇ、レイチェル、僕は…」)
[Rachel returns from the bathroom]
レイチェルがトイレから戻ってくる。
ロス: Shh-shh-shh! (シーシーシーッ!)
ジョー: Shh-shh-shh! (シーシーシーッ!)
レイチェル: What are we shushing? (みんなで、何、シーって言ってるの?)
ロス: We're shushing, because we're, we're trying to, to hear (quietly) something. (僕たちがシーッて言ってるのは、聞こうとしてるからなんだよ [静かに] 何かをね。)
レイチェル: What? (何?)
ロス: Duh, don't you hear that? (ほら、それ、聞こえない?)
レイチェル: Ahhhhhhohhh. (あ〜あ。)
ロス: See? (ほらね?)
レイチェル: Huh. (Rachel looks blank.) (あぁ。[レイチェルは(わからないという風に)ぽかんとした顔をする])
she has no idea what you're thinking は「お前の考えていることがレイチェルにはわからない」つまり「お前がレイチェルに好意を持っていることをレイチェルは全然気づいてない」ということ。
end up は「最後に〜することになる、結局〜する羽目になる」。
be stuck in は「〜にはまり込んで抜け出せない、〜から逃れられない」ですから、end up stuck in the Zone は「結局ゾーンにはまり込んで動けない状態という羽目になる」ということですね。
end up は end up with や end up doing の形を取ることが多いですが、<end up+補語>の形を取ることもできます。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、end up の例文の1番目に
You could end up dead if you're not careful.
が出ています。つまり「気をつけないと最後には死ぬ羽目になる可能性だってあるぞ」ということで、これが end up+補語(形容詞)の形ですね。
「早く誘わないと、そのお友達ゾーンから抜け出せなくなる、永遠に」と言うので、「今は最適な時(瞬間)を待ってるだけだ」と答えるロス。
そう答えたロスの顔をジョーイがじーっと見つめているので「え、今、行動を起こすべきってジョーイは言いたいの?」と返します。
mess up は「〜を散らかす、めちゃめちゃにする」「〜を台無しにする、ダメにする」。
What's messing you up? は「何がお前をダメにするって言うんだ?」ということですから、「別に今、行動を開始するからと言って、何かが邪魔するわけでもないだろ。何も困らない、問題ないだろ」というニュアンスだろうと思います。
ワイン、キャンドル、月明かり、とロマンティックなものを挙げ、彼女のところに行ってただこう言えばいいんだよ、「ねぇ、レイチェル、僕は…」って、、とアドバイスしようとした時に、レイチェルがトイレから出てきたので、ロスは慌てて「シーッ!」と言って、ジョーイの発言を制します。
「静かに!」と言う時に Shh.「シーッ!」という音を発するのは、日英で似た感覚ですね。
レイチェルは what are we shushing? と言っています。
shush は「シーッと言う、シーッと言って黙らせる」という動詞で、発音は「シュシュ」ではなく「シャシュ」という感じです。
LAAD では、
shush : to tell someone to be very quiet, especially by putting your fingers against your lips or by saying "shush".
例)He stood up and shushed the class.
つまり「すごく静かにするよう人に言うこと、特に指を唇に当てたり、shush と言うことによって」。
例文は「彼は立ち上がり、クラスにシーッと言って黙らせた」。
「シーッ! ね」という場合、日本語でも唇に人差し指を置きますが、英語でも同じ動作をすることが上の語義からもわかります。
そう思ってフレンズのシーンを見ていると、このシーンではジョーイが何度も唇に人差し指を置く「シーッ! のしぐさ」をしています(子供みたいで何だかかわいい♪)
動詞の方も Shh. に通じる sh- の音をそのまま使っているのが興味深いですね。
What are you shushing? なら「あなたたち、何、シーって言ってるの?」になりますが、ここでは主語に we が使われています。
「私たち、何、シーッて言ってるのかしら?」のように自分も含めることで、相手の中に自分も一緒に身を置いて、その状況を共有しているようなニュアンスを出していることになるでしょう。
「みんなで、何、シーッて言ってるのかなぁ?」と自分もその場に加わる感覚でしょうね。
僕らはあるものを聞こうとしてるんだ、と言って、ロスは最後の something をささやき声で言い、みんなは耳を澄まします。
「それ、聞こえない?」と言ったロスにレイチェルは「ははーん、なるほどこれね」という感じで「あーあ」と納得したかのような声を出すのですが、「ほらね?」と言われた後は「え、でもやっぱりわかんない」というようにポカンとした顔をし、ロスやジョーイも気まずい顔をすることになります。
ト書きの blank は「ブランクの、空白の、白紙の」ということで、「空(から)」であることから「うつろな、(顔が)ぽかんとした」という意味にもなります。
ですから look blank は「(状況が呑み込めておらず)ぽかんとした顔をする」ということですね。
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