2018年10月02日

驚いたふりをした方がいい フレンズ1-7改その15

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10:56
ロス: Okay, here goes. (よし、いくぞ。)
ジョーイ: You're gonna do it? (やるんだな?)
ロス: I'm gonna do it. (僕はやるよ。)
ジョーイ: You want me to help? (俺に手伝ってほしい?)
ロス: You come out there, you're a dead man. (そこ(外のバルコニー)に出てきたら、君は終わりだよ[承知しないよ]。)
ジョーイ: Ross, Ross. Good luck, man. (ロス、ロス。幸運を祈る。)
ロス: Thanks. (Joey shakes Ross's hand and then hugs him.) Okay? (ありがと。[ジョーイはロスと握手し、それからロスをハグする])オッケー?)
ジョーイ: Okay. (オッケーだ。)
[Ross goes out on to the balcony, to where Rachel is. Joey goes over to sit by the window. Monica comes out of her bedroom wearing a coat.]
ロスはバルコニーに出る、レイチェルがいるところに。ジョーイは窓のそばに座りに行く。モニカがコートを着ながら寝室から出てくる。
ジョーイ: Hey, where you going? (ちょっと、どこ行くの?)
モニカ: Outside. (外よ。)
ジョーイ: No, no, you can't go out there. (だめだめ、モニカは外に出ちゃだめだ。)
モニカ: Why not? (どうしてだめなの?)
ジョーイ: Because of, uh... the reason. (理由のせいだ。)
モニカ: And that would be...? (で、その理由っていうのは…?)
ジョーイ: I, uh... I can't tell you. (その…俺には言えない。)
モニカ: Joey, what's going on? (ジョーイ、どういうことなの?)
ジョーイ: Okay, listen. You gotta promise you'll never, ever tell Ross that I told you. (わかった、いいか。俺が君に話したってことを絶対に絶対にロスに話さないって約束しなきゃだめだぞ。)
モニカ: About what? (何について?[何のこと?])
ジョーイ: He's planning your birthday party. (ロスがモニカの誕生日パーティーを計画してるんだよ。)
モニカ: Oh my God! I love him! (なんてこと! ロス大好き!)
ジョーイ: And you better act surprised. (だからモニカは驚いたふりをした方がいい。)
フィービー: (Overhearing.) About what? ([今の話をふと耳にして] 何のこと?)
モニカ: My surprise party. (私のサプライズパーティーよ。)
フィービー: What surprise party? (何のサプライズパーティー?[サプライズパーティーって何のこと?])
モニカ: Oh, stop it. Joey already told me. (あぁ、よしてよ。ジョーイがすでに(もう)私に話してくれたわ。)
フィービー: Well, he didn't tell me. (あら、ジョーイは私には話してくれてないわ。)

ジョーイとロスは「お前やるんだな」「僕はやるよ」のように言っていますが、少し前の二人の会話で「停電中の今がレイチェルに気持ちを伝えるチャンスだ」というジョーイのアドバイス通りにロスが行動しようとしていることがわかります。
「ロスは俺に手伝ってほしい?」とジョーイが尋ねると、You come out there, you're a dead man. と返します。
「僕を助けようと僕ら2人がいるバルコニーに君が出てきたら、君は死人になる(君は死ぬ、あの世行きだよ)」と言っているので、「僕ら2人きりのところにのこのこ顔を出したら承知しない。絶対に出てくるな」と言っていることになります。
ジョーイは Good luck, man. と言いながら握手の手を差し出し、その後、ロスをハグまでしています。
まるで戦場にでも送り出すかのような大げさな様子に笑えますね。

ロスがレイチェルのいるバルコニーに出た後で、モニカもバルコニーに行こうとしているので、ジョーイは「モニカは外に出ちゃだめだ」と止めています。
「どうしてダメなの?」と理由を聞かれたジョーイは、Because of the reason. と答えていますね。
because of は「〜のせいで、〜のために」という意味で、ジョーイは「理由のせいだ」と答えたことになりますが、「なぜなら理由のせいだ、理由があるからだ」では理由の説明になっていないので、モニカは that would be...? 「その理由っていうのは何になるのかしら?」のように「それって…?」と促すことになります。

さらに問い詰められたジョーイは「ロスがレイチェルに告白しようとしてるから」とも言えず、You gotta promise... のセリフを言っています。
gotta は、gotta = got to = have got to = have to で「〜しなければならない」。got to を発音通りに文字にした言葉(発音綴り)です。
never ever は「絶対に・決して〜ない」。never を使うだけよりもさらに強調した表現になります。

ロスがモニカの誕生日パーティーを企画してるんだよ、だからモニカには内緒だったんだ、と説明され、モニカは喜んでいます。
You better act surprised の You better は、You better = You'd better = You had better ということ。
had better do は「〜した方がよい」という日本語訳で覚えている人も多いですが、should よりも強い忠告・命令のニュアンスが出るので、(フレンズたちのように)よほど親しい間柄か、目下の人に使います。目上の人に使う言葉ではありませんので注意しましょう。
act surprised は「驚いたふりをする、驚いたように振舞う」。
アメリカでは誕生日会(birthday party)を開く場合、本人に内緒で企画し、当日びっくりさせる、というサプライズ・パーティー(surprise party)の形式で行われることが多いです。
これはお約束みたいなもので、本人はそれに気づいていたとしても、知らなかったふりをしてびっくりしてみせるのが、パーティーを準備し開いてくれた人に対する礼儀である、という感じです。
今回も、ジョーイから聞いたとか言わずに、当日は知らなくて驚いたふりをして見せろよ、と言っていることになります。

ジョーイが「驚いたふりしろよ」と言っているのが聞こえたフィービーは About what?「何の話?」と会話に加わります。
先ほど「俺から聞いたってロスに言っちゃダメだぞ」とジョーイから言われた時、モニカも About what? と言っていました。
「何のことを言っているの? 何について話しているの?」ということですが、いちいち What are you talking about? のような長い文章にしなくても、About what? だけで十分だということがこのセリフからよくわかりますね。
生きた英語っぽいセリフだと言えるでしょう。

「私の(誕生日の)サプライズパーティーのことよ」とモニカは答えるのですが、ジョーイがとっさについた嘘なのでフィービーはそんな話は初耳ですから「何のサプライズパーティー?(サプライズパーティーって何のこと?)」と聞き返します。
本人には内緒にしなきゃとフィービーがすっとぼけたと思ったのでしょう、それでモニカは stop it 「(しらばっくれるのは)やめてよ、よしてよ」と言い、「ジョーイがすでに私に話してくれた(から私はもう知ってるのよ)」と返します。
それに対してフィービーは、he didn't tell me と言っていますが、he didn't tell ME のように me の部分が強く発音されています。
me を強めることで、あなたには話したかもしれないけど「私には」話してない。あなたは聞いたかもしれないけど「私は」聞いてない、というニュアンスが出ます。


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posted by Rach at 13:30| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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