2018年10月23日

彼はあまり英語を話さない フレンズ1-7改その20

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15:12
[SCENE: Cuts back to the apartment, where Ross, Monica and Joey are playing monopoly.]
アパートメントに画面がカット、そこではロス、モニカ、ジョーイがモノポリー(というゲーム)をしているところ。
ロス: Come on, lucky sixes! (来い、ラッキーな6が2つ来い!)
[Rachel enters the apartment with the man she met in the hallway by her side.]
廊下で出会った男性と並んで、レイチェルがアパートメントに入ってくる。
レイチェル: Everybody, this is Paolo. (Ross is stunned.) Paolo, I want you to meet my friends. This is Monica. (They walk over to where they are playing.) (みんな、こちらはパウロよ。[ロスは愕然とする] パウロ、私の友達に会ってほしいの[友達を紹介するわ]。こちらがモニカ。[二人はフレンズたちがゲームをしているところに歩いてくる])
モニカ: (Shaking Paolo by his hand.) Hi. ([パウロと握手しながら]はーい。)
レイチェル: And Joey. (They shake hands.) (そしてジョーイ。[二人は握手する])
モニカ: Hi. (Trying to get Paolo's attention.) (はーい。[パウロの注意を引こうとしている])
レイチェル: And Ross. (そしてロス。)
モニカ: Hi. (Still trying to get Paolo's attention.) (はーい。[まだパウロの注意を引こうとしている])
パウロ: (He speaks Italian.) Regat se son a pina viv vanta to be pino so va vinchi so ramon tu pase tu. ([パウロはイタリア語を話す])
レイチェル: Hur, hur hur, he doesn't speak much English. (Rachel is rubbing her hands up and down his arm.) (ははは。彼はあまり英語を話さないの。[レイチェルは彼の腕を自分の手で上下にさする])
[Paolo looks down at the table.]
パウロはテーブルに視線を落とす。
パウロ: Monopoly! (モノポリー!)
レイチェル: Ohhhh, look at that! (あぁ、そうね!)
ロス: (Ross tuts.) So, uh, where did, uh, Paolo come from? ([ロスは舌打ちをする] それで、その、彼はどこから来たの?)
レイチェル: Uh, Italy, I think? Hur hur hur. (あぁ、イタリアだと思うわ。あはは。)
ロス: No, I mean, tonight, in the building... suddenly into our lives. (いや、僕が言いたいのは、今夜このビルに(どこから現れたの?)だよ。突然僕らの生活に(どこから現れたの?)だよ。)
レイチェル: Well, that cat. The cat turned out to be Paolo's cat. Isn't that funny? (えーっと、あの猫、あの猫がパウロの猫だってわかったの。それって面白くない?)
ロス: Ha! That-- that is funny and Rachel keeps touching him. (あぁ! それって面白いよね、そしてレイチェルは彼にタッチし続けてるし。)

ト書きにあるように、フレンズたちはモノポリーというボードゲームをしています。
ゲームについては後ほど詳しく説明しますが、lucky sixes というのは「ラッキーな6の複数」ということですから、サイコロを2つ振って、どちらも6が出て合計12が出てくれ! という感覚でしょう。
12が出るといいコマに進めるということでしょうね。

そこにレイチェルが男性と連れ立って入ってくるので、ロスはショックを受けた様子。
レイチェルはこの人はパウロだと言って、フレンズ一人ひとりを紹介しています。
最初に挨拶したモニカが、他の人への挨拶時にもうっとりした顔でハーイと言い続けているのが面白いですね。
パウロがイタリア語を話した後、レイチェルは、He doesn't speak much English. と言っています。
「彼は(あまり)英語を話せないの」→「彼は(もっぱら)イタリア語しか話せないの」というところですね。
日本語では「英語を話せない」のように「話すことができない」というニュアンスが入りますが、英語では今回のセリフのように can't ではなく don't/ doesn't を使うことになります。
日本語では「英語を話せない」と訳される内容であっても、英語では He doesn't speak English. と表現される件については、拙著「読むだけ なるほど! 英文法」(学研教育出版)の p.20 で解説しています。

シーン冒頭のト書きにあった Monopoly というゲームですが、パウロはそのゲームが置いてあるのを見て、その名前を叫んでいます。
「モノポリー」は不動産取引により資産を増やしていくボードゲームで、富を独占することから、monopoly (独占)という名前がついています。
非常に有名なゲームで、日本のおもちゃ屋さんでも見かけます。
英語を話せないイタリア人のパウロもこのゲームの名前を知っていたことから、どれほど有名かがわかりますし、英語がほとんど話せないようだけど、このゲームの名前は知ってんのかーい! という面白さでもあるでしょう。

ロスが「パウロはどこから来たの?」と言うと、レイチェルは「イタリアだと思うわ」と言っています。
Where are you from? が相手の出身地・出身国を尋ねるフレーズであることから、レイチェルはそれと同じ感覚で「イタリア出身だと思うわ」と答えたわけですが、その後のセリフでロスが言いたかったのは「パウロが今夜どこからここに現れたのか、唐突に自分たちの生活に入り込んできたのか」という意味だったことがわかります。
「こいつ、いったいどっから湧いて出てきたんだよ」みたいな敵意のニュアンスが感じられますね。
turn out は「(結局)〜ということがわかる」。
あの猫の飼い主が彼だったの、面白いでしょう? みたいにレイチェルが言うのを受けて、ロスは That IS funny 「それは本当に(実に)面白いねぇ」のように be動詞のイズを強調しつつ、レイチェルがパウロの腕をさすり続けていることを言っています。
バルコニーで告白しようとしていたのを猫に邪魔された上、その猫の飼い主であるパウロにレイチェルが夢中な様子なので、ロスとしては不満でしょうがないわけですね。


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posted by Rach at 16:30| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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