2018年11月22日

君はイタチ(ずるいやつ)だ フレンズ1-7改その26

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20:06
ロス: So you, uh... you do know a little English? (それじゃあ、君は… 君は少しは英語がわかるんだね?)
パウロ: Poco. Little. (ポコ(イタリア語)。少し。)
ロス: Yeah, do you know the word crap-weasel? (Paolo looks blank.) No? That's funny, cos you are a huge crap-weasel. (そうか、君はクラップ・ウィーゼルって言葉知ってる? [パウロはぽかんとした顔をする] 知らない? それは面白いね、だって君はものすごいクラップ・ウィーゼル(クソイタチ、ずるいやつ)だから。)
[Ross hugs Paolo and slaps him on his back. Paolo smiles.]
ロスはパウロをハグして彼の背中を叩く。パウロは微笑む。
パウロ: Gratzie. (ありがとう。)

ロスがパウロに「君は少しは英語がわかるんだね?」と言うと、パウロは Poco. Little. と言っています。
poco はイタリア語で「少し」。パウロはイタリア語で「少し」と言った後、英語でも「少し」を意味する little を追加したことになります。
楽譜に書かれた言葉に poco a poco ... 「ポコ・ア・ポコ …」というのがあるのですが、それも「少しずつ …」という意味になります。

crap-weasel について。
crap は「うんち、くそ。ひどいもの」。
weasel は「イタチ」。
過去記事、リスかイタチみたいにかじる音 フレンズ1-5改その17 で、元カノのアンジェラについて何が一番恋しいか、という話で、
ジョーイ: That cute nibbley noise she makes when she eats. Like a happy little squirrel… or a weasel. (彼女が食べる時に出す、あのかわいいかじる音だよ。幸せな子リスみたいな、、、もしくはイタチかな。)
というセリフの中でも weasel という単語が出てきていました。
その時は「リスとイタチ」という動物の名前として挙げたわけですが、イタチには以下で述べるように悪いイメージがあるため、アンジェラの今彼が幻滅するような動物を例えに挙げたと言えるでしょう。

今回のロスがパウロに言ったセリフは、動物のイタチではなく、「イタチのようにこそこそしたずるい人間」という意味で使っています。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
weasel : (informal) someone who has been disloyal to you or has deceived you
つまり「(インフォーマル)こちらに対して不実であった、またはこちらを欺いてきた人」。

パウロがあまり英語がわからないことをいいことにロスは「君ってすっごく、嫌な奴だよね」と言ったわけですね。
ロスが笑いながらそう言っているのでパウロは誉め言葉かと思い、イタリア語で「グラツィエ」(ありがとう)と返したことになります。
何もわからず「ありがとう」と言っているパウロを見ていると、このロスも結構なウィーゼルだと思えるのですが、、(笑)。


20:22
[SCENE: Back to the bank, Chandler and Jill are sitting on the floor, facing each other, playing a game with the bank's pens on a chain.]
シーン:銀行の場面に戻る。チャンドラーとジルは床に座り、お互い向かい合って、銀行のチェーンのついたペンでゲームしているところ。
ジル: Chandler, we've been here for an hour doing this. Now watch, it's easy. (チャンドラー、これをやりながらもうここに1時間もいるのよ。見て、簡単よ。)
チャンドラー: Okay. (よし。)
ジル: Ready? (いい?)
チャンドラー: Mm-hmm. (んーん。)
ジル: (She spins the pen round her head.) Okay? Now try it. (ジルは自分の頭の回りにペンを回転させる) わかった? じゃあ、やってみて。)
[Chandler spins the pen pathetically and it hits him in the face.]
チャンドラーはかわいそうなほど不器用な感じでペンを回転させ、ペンが顔に当たる。
ジル: No, you gotta whip it. (違うわ、素早く(勢いよく)動かすのよ。)
[Chandler whips the pen round on it's chain, and flies almost out of control. Chandler and Jill both duck and laugh.]
チャンドラーがペンをチェーンの回りに勢いよく動かすと、ほとんど制御不能に飛ぶ。チャンドラーとジルの二人はひょいと頭を引っ込めて、笑う。

whip は「素早く(勢いよく)動かす」。
「〜をむち打つ」という意味もあり、名詞 whip は「むち」を意味します。
また、動詞 whip には「(卵白などを)(強くかき回して)泡立てる」という意味もあります。
ホイップクリーム(whipped cream)は「泡立てたクリーム」のことですよね。
過去記事、ビングチェリーとジミーズ フレンズ1-1改その21 で、いろいろなアイスクリームのフレイバーを挙げた後、
ジョーイ: You could get 'em with jimmies or nuts or whipped cream. (スプリンクル(チョコスプレー)やナッツやホイップクリームをトッピングすることもできるんだぞ。)
のように、トッピングの種類として whipped cream も挙げていました。
LAAD では、
whip : MOVE VIOLENTLY to move quickly and violently, or to make something do this
つまり「(乱暴に動かす) 素早く乱暴に動く、または何かにそうさせること」。

「主語自らがさっとすばやく動く」という自動詞の意味と「何かをさっとすばやく動かす」という他動詞の意味がある、ということですね。

もっと勢いよく回すのよと言われ、そうすると、今度は勢いが激しすぎて自分に当たりそうに飛んできて、思わず二人は頭を下げ、笑い合うことになります。
ト書きにある duck という単語は名詞では「アヒル」ですが、動詞では「ひょいと頭を引っ込める、ひょいと体をかがめる」という意味になります。
ガムで窒息しそうになってジルに助けられて以降、すっかり打ち解けた様子が微笑ましいですね。


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posted by Rach at 16:12| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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