2018年11月27日

この話題を出すのに最高のタイミングじゃないだろうけど フレンズ1-7改その27

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20:42
[SCENE: Back at the apartment, we get a close up of a candle, which is almost burnt out. All are gathered round the table in the lounge.]
シーン:アパートメントのシーンに戻る、1本のろうそくにクローズアップする、そのろうそくはほとんど消えかかっている。全員がラウンジのテーブルの周りに集まっている。
フィービー: Oh, look, look, look, look! The last candle's about to burn out. 10, 9, 8, 7... (Time lapse.) ...minus 46, minus 47, minus 48... (ねぇ、見て見て見て見て! 最後のろうそくが消えようとしてる。10、9、8、7… [時間が経過] マイナス46、マイナス47、マイナス48…)
[Joey blows out the candle.]
ジョーイがろうそくを吹き消す。
ロス: Thank you. (ありがとう。)
モニカ: Thanks. (ありがと。)
[It is now pitch black.]
今は真っ暗である。
ロス: Kind of spooky without any lights. (電気(がついて)ないと何だか不気味だね。)
ジョーイ: Mwaaahh! Ha-ha-ha! (モアッ、ハハハハハー!)
モニカ: Mwaaahh! Ha-ha-ha! (モアッ、ハハハハハー!)
ジョーイ: Mwaaahh! Ha-ha-ha! (モアッ、ハハハハハー!)
ロス: Okay, guys, guys, I have the definitive one. Bwaaaaa! Ha-ha..! (The lights come back on, and Ross can now see, Rachel and Paolo kissing. Ross looks upset.) ah.. ar..arrrrrrr. (Monica sees what Rachel is doing and gasps.) (オッケー、みんな、みんな、僕には決定的なのがあるよ。ブアッ、ハハ……! [電気が戻り、今ロスには見えている、レイチェルとパウロがキスしているのを。ロスは動揺しているように見える] あぁ、あぁぁぁぁ… [モニカはレイチェルがしていることを見て息を呑む])
ジョーイ: Ross, this probably isn't the best time to bring it up, but you have to throw a party for Monica. (ロス、今、持ち出すのに最高のタイミングじゃないだろうけど、お前はモニカのためにパーティーを開かないといけないぞ。)

フィービーが「ロウソクが消えかかってるわ」と言って、カウントダウンを始めます。
その後、時間が経過し、「マイナス46、マイナス47」と負の数(笑)になっているのが楽しいですね。
もう少しと思ってカウントダウンしてみたら、思ったより長かったー! というのはよくあることで、ゼロを超えてしまった場合にマイナスの数に移行する、というのは、日本人にもわかりやすい面白さだと思います。
このままではマイナスが延々続きそうな様子で、ジョーイが吹き消してくれたので、みんなは口々にありがとうと言っています。これ以上そんなカウントに付き合ってられない、ということですね。

ト書きの pitch black について。
pitch というのは野球のピッチャーからもわかるように、まずは動詞で「投げる、ほうる」という意味がありますが、今回の pitch は「ピッチという黒色の物質」のこと。
研究社 新英和中辞典には以下のように出ています。

pitch=【名】【U】
T ピッチ 《原油・石油タール・木タールなどを蒸留した後に残る黒色のかす; 防水や道路の舗装に用いる》
U 松やに, 樹脂.
(as) black [dark] as pitch 真っ黒な


つまり、そのピッチという黒い物質と同じくらい真っ黒な、という表現なのですね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
pitch : BLACK SUBSTANCE a black sticky substance that is used on roofs, the bottoms of ships etc. to stop water from coming through
つまり「(黒い物質) 水が通るのを止める(防水の)ために屋根の上や船底などに使われる黒くて粘着性のある物質」。

LAAD には、ピッチ・ブラック、ピッチ・ダークもそれぞれ以下のように載っています。

pitch-black : completely black or dark
例)It was pitch-black outside.
pitch-dark : completely dark
例)I'm not going in, it's pitch-dark in there!

つまり、pitch-black は「完全に黒い、または暗い」。例文は「外は真っ暗だった」。
pitch-dark は「完全に暗い」。例文は「中には入らない、そこは真っ暗だから!」

日本語で真っ暗を表現する言葉として「漆黒の闇」のような言い方がありますが、漆黒の漆は「漆(うるし)」で、防水、耐食効果がある点もピッチという物質に似たところがあるように思います。光を通さないような真っ黒な感じが共通しているのでしょうね。

spooky は「化け物がでそうな、気味の悪い、不気味な」。
LAAD では、
spooky : (informal) strange or frightening, especially in a way that makes you think of ghosts
例)a spooky old house

つまり「(インフォーマル)奇妙な、または恐ろしい(ぞっとするような)、特に幽霊を思い出させるような風に」。例は「気味の悪い古い家」。

「幽霊が出そうな感じで気味が悪い」というニュアンスで spooky という言葉を使ったことを受け、まずはジョーイがおばけのような声を出します。
続いてモニカも真似をし、またジョーイが声を出すと、「ねえねえ、じゃ決定的なのをやるよ」と言って、ロスが一番大袈裟な感じのおばけ声を出すのですが、明かりがつくと、パウロとレイチェルがキスしているのが見えて、ロスは先ほどのおばけ声の流れから「アーアー」という声になり、胃のあたりを指で押さえています。
二人は結構長くキスしていて、座っているモニカも、口をぽかんと開けて二人を見上げています。

レイチェルとパウロのキスを見て、大ショックを受けているロスに対し、ジョーイはパーティーの話をしています。
bring up は「(話題)を持ち出す、言い出す」。
throw a party は「パーティーを催す、開く」。動詞に hold を使うこともありますが、このように、throw を使うことも多いです。
「話を持ち出すのにベストな時じゃないってわかってるけど」というのは、「こんな時にこんな話題を持ち出して悪いけど」という感覚。
ベランダでレイチェルに告白しようとしているロスの邪魔をしないようにと、「ロスはモニカの誕生日サプライズパーティーのことでレイチェルと相談中、だからベランダに行っちゃだめだ」とモニカに嘘をついてしまったので、そう言ってしまった手前、誕生日パーティー開けよな、と言ったことになります。


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posted by Rach at 18:25| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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