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チャンドラー: You're kidding. Did you tell her I wasn't? (冗談だろ。俺は違うって彼女に言ったか?)
ロス: No. No, it's just 'cause, uh, I kinda wanted to go out with her too. So I told her, actually, you were seeing Bernie Spellman... who also liked her. So.... (いや、ただほら、僕も彼女とデートしたいと思ってたんだよね。それで彼女に言ったんだ、実は、君はバーニー・スペルマンと付き合ってる、って。彼も彼女のことが好きだったから。それで…。)
[Joey congratulates Ross, sees Chandler's look and abruptly stops]
ジョーイはロスを祝福する、チャンドラーの表情を見て、すぐにやめる。
チャンドラー: Well, this is fascinating. So, uh, what is it about me? (ほう、これは面白いね。それで、その、俺の一体何なの?)
フィービー: I don't know. 'Cause you're smart, you're funny.... (わからないわ。理由はあなたが賢くて、面白いから…)
チャンドラー: Ross is smart and funny. Do you ever think that about him? (ロスも賢くて面白いぞ。ロスについてもそんな風に思うのか?)
ジョーイ: Yeah, right! (あぁ、その通り!)
チャンドラー: What is it? (何なんだよ?)
モニカ: Okay, I-I don't know. You-you just-- You have a quality. (いいわ、わからないけど。あなたは、あなたはただ…あなたには資質(クオリティ)があるのよ。)
レイチェル: Yes, exactly. (そうね、その通り。)
ジョーイ: Yeah, a quality. (あぁ、資質だ。)
チャンドラー: Oh, oh. "A quality." Good. Because I was worried you guys were gonna be vague about this. (あぁ、あぁ、「資質」ね。良かったよ。だって、君らがこの件についてあいまいにするつもりかな、って俺は心配してたから。)
「俺はそうじゃない、って彼女に言ったか?」と聞かれ、ロスはスーザンに、チャンドラーはゲイじゃない、と言わなかった理由を説明します。
go out with は「〜とデートする、付き合う」。
ロスは大学時代、スーザン・サラドアという女性が好きで(ロスの元妻キャロルのレズビアンパートナーの名前がスーザンなので、紛らわしいというか皮肉というか)、ちょうど、バーニー・スペルマンという男性もスーザンを好きだと言っていたので、チャンドラーはゲイでバーニーと付き合っているとスーザンに言うことで、チャンドラーとバーニーのライバルまとめて二人を「彼らはゲイだから私の恋愛相手として対象外」とスーザンに思わせた、ということですね。
「そりゃ、上手くやったな、ロス!」という感じでロスを祝福するジョーイですが、チャンドラーにキッとにらまれて、素の顔に戻るジョーイも楽しいです。
fascinating は「とても興味深い、とても面白い」。全くどいつもこいつも俺のことをゲイだと思いこんでるなんて、全く面白いよねぇ、と皮肉っぽく言った感じになります。
what is it about me? を直訳すると「俺について・関して、それは何?」という感じですが、「一体俺の何なの? 俺のどこがそうなの?」のようなニュアンスで理解すれば良いかと思います。
「俺の何がそう思われる原因なわけ?」と聞かれて、フィービーは「わからないけど、〜だからかしら」のようにその理由を挙げています。
smart は「頭がいい、頭の回転が速い」。funny は「面白い」。
smart and funny 「頭が良くて面白い」という組み合わせは魅力的な人を形容する時によく出てくるフレーズ。
それを聞いたチャンドラーは「頭が良くて面白いのならロスもそうだろ? ロスのことをゲイだと思ったりするのか?」と返します。
Yeah, right! は直訳すると「あぁ、その通り!」ですが、今回のセリフは皮肉っぽく反語的な感覚で、言いたいニュアンスとしては「まさか。冗談だろ。そんなはずないよ」というところ。
過去記事、前座のコメディアンみたいなもの フレンズ1-2改その1 などにも出てきました。
You have a quality. は「チャンドラーには(ゲイの)資質(クオリティ)がある」。
他のみんなも、そうそうクオリティだ、と納得して意見が一致したのを見て、チャンドラーは「あぁ、クオリティね」と言った後、「良かったよ。だって俺は心配してたから」と続けます。
「俺は心配してたんだよね、君らがこの件について、あいまいな返事をすることになるんじゃないか、ってね」というのはつまり、「みんなの返事があいまいになるんじゃないかと心配してたけど、A quality. という返事を聞けて安心したよ」みたいなこと。
vague は「あいまいな、ぼんやりした」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
vague : unclear and lacking detail or explanation
例)His answer was very vague.
つまり「不明瞭(はっきりしない)で、詳細や説明が欠けている」。例文は「彼の答えは非常にあいまい(説明がなく不明瞭)だった」。
実際は、A quality. という返事は「あいまいな返事」の典型のようなもので、上のロングマンの例文の「答えは非常にあいまいだった」で表現されるようなニュアンスなわけですね。
もっと具体的な理由を言ってほしいのに、「そういう”資質”があるのね」とわかったようなわからないような、vague な返事しかくれないことに対して、皮肉っぽく「vague な回答じゃなくて助かったよ」と言ったことになります。
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