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4:37
[Cut to the hospital, later. Everyone is talking about Nana]
その後の病院に画面がカット。みんながおばあちゃんについて話している。
(2019.1.8 追記)
非公開コメントにて「上のト書きの Cut to は Cuts to ではないでしょうか?」というご意見を頂戴しました。
1つ前のエピソード 1-7 のト書きでは、Cuts to という表記になっていたのですが、他のエピソードも確認してみたところ、Cut to という表記がほとんどでした。Cuts to となっていたのはもっぱら 1-7 のみで、ネットスクリプトを書いた方の癖みたいなものかと思うので、多数派の Cut to に合わせたいと思います。
別のエピソードのト書きには the camera cuts to... という表記もあり、本来の主語である the camera が省略されたものと考えると、Cuts to という3単現の -s がついた方が正しいのかもしれませんが、慣用的に Cut to が使われているのだろうと私としては考えています。(追記はここまで)
モニカ: The fuzzy little mints at the bottom of her purse. (おばあちゃんのバッグの底にあった、けばだった小さなミント。)
ロス: Oh! ...Yeah, they were gross. Oh, you know what I love? Her Sweet'N Lows. How she was always stealing them from- from restaurants. (あぁ! …そうだね、あれは汚かった。あぁ、僕が大好きなもの何かわかる? おばあちゃんのスウィートン・ローだよ。レストランからいつも盗んで(くすねて)ばかりいたよね。)
ゲラーパパ(ミスター・ゲラー): Not just restaurants, from our house. (レストランからだけじゃない、私の家からもだ。)
[The nurse comes out of Nana's room]
看護師がおばあちゃんの部屋から出てくる。
看護師: Mrs. Geller? (ミセス・ゲラー?)
[Everyone stands up. Cut to Ross and Monica in Nana's room]
みんな立ち上がる。おばあちゃんの部屋のロスとモニカに画面がカット。
ロス: She looks so small. (おばあちゃん、すごく小さく見えるね。)
モニカ: I know. (そうね。)
ロス: Well, at least she's with Pop-Pop and Aunt Phyllis now. (まぁ、少なくともおばあちゃんは今、おじいちゃんやフィリスおばさんと一緒にいるんだよね。)
fuzzy はカタカナ語の「ファジー」の通り、「あいまいな、はっきりしない、ぼやけた」という意味があり、それ以外には「けば状の、けばだった」という意味もあります。
purse は「パース」で日本語だと「小銭入れ」のイメージが強いですが、アメリカで purse は「女性用ハンドバッグ」を指します。
このセリフでも「バッグの底のファジーな小さなミント」ということで、バッグの底にたくさんのミントが落ちている、それがバッグの中の生地の繊維と絡まってけば立っていることを言っているのでしょう。
gross は「気持ち悪い、不潔な、汚い」。
おばあちゃんのバッグの中には、繊維がついてけば立ったミントがいっぱい落ちていて、あれは汚かったよねぇ、、と思い出話をしていることになります。
Sweet'N Low はフレンズ1-1 にも出てきましたが、「スウィートン・ロー」という、ダイエット甘味料の商品名。
She's always stealing from restaurants. について。
always 「いつも、いつでも」を進行形と共に使うと、「いつも、しょっちゅうそういうことばかりしている」という話者の不満な気持ちが出ます。
レストランに置いてあり、自由に取って入れることになっている甘味料の袋を、その時使う分以外にたくさん家に持ち帰っていた、ということですね。
「ご自由にお取りください」的なものを、ごっそりもらって帰るというタイプの人だったことがわかります。
ロスが「レストランからくすねた」と言うのを聞いて、パパは「レストランからだけじゃなく、私の家からも(くすねてた)」と付け加えます。
危篤だからと家族が集まっているわけですが、その思い出話の内容が「おばあちゃんの笑えるエピソードかつちょっとした悪口」的なものになっているということですね。
おばあちゃんの部屋から出てきた看護師が「ミセス・ゲラー」と呼んだ時の表情と様子から、時間の問題だと言われていたおばあちゃんが亡くなってしまったことが見て取れます。
ママの方が呼ばれたのは、おばあちゃんがママのママだから、ママがおばあちゃんの実の娘だからということですね。
孫であるロスとモニカは、亡くなったおばあちゃんにお別れを言っています。
pop は動詞で「ポンと音がする、跳ね上がる」などの意味がありますが、英辞郎には以下の意味も出ています。
pop=【間投】パパ、お父ちゃん、おじさん (呼び掛け)
また、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では以下のように説明されています。
pop [noun] : [singular] also Pops
(old-fashioned) a word meaning your "father," used especially when you are talking to him
つまり「(古い表現)自分の父親を意味する単語、特に父親に話しかける時に使われる」。
パパの意味の pop を2回重ねた pop-pop は「パパのパパ」ということでおじいちゃんを指すのでしょう。
おばあちゃんが亡くなってしまったのは悲しいけれど、でも今はきっと天国で、亡くなったおじいちゃんやおばさんたちと一緒にいるよね、と言っているわけですね。
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Howをどう捉えたら良いか解説を
お願い致したく・・・
04:55 How she was always stealing them
from restaurants.
ご質問ありがとうございます。
ご質問の how について、how をあえて訳に出そうとすると以下のようになるでしょうか。
ロス: Oh! ...Yeah, they were gross. Oh, you know what I love? Her Sweet'N Lows. How she was always stealing them from- from restaurants. (あぁ! …そうだね、あれは汚かった。あぁ、僕が大好きなもの何かわかる? おばあちゃんのスウィートン・ローだよ。おばあちゃんがレストランからいつも盗んで(くすねて)ばかりいたこと[様子]が(大好きだった)。)
you know what I love? という文がその前にありますので、
I love her Sweet'N Lows. I love how she was always stealing them from restaurants.
のように、後に続く2文の前にそれぞれ I love を付けるとわかりやすくなるような気がします。
I love how SV というのは、I love that SV と似たような意味で、大まかにはこのような how は that とも言い換え可能ですが、I love that she was always stealing them from restaurants. だと「おばあちゃんがいつもレストランからそれをくすねてばかりいた”こと”」が愛おしいというニュアンスになり、I love how... だと「〜ばかりいた”様子”、”どんな風に”〜ばかりしていたかが愛おしい」のようなニュアンスになるように思います。
研究社 新英和中辞典では、
how=[関係詞]《口語》 …ということ
(用法)接続詞ともいえる
I told him how I had read it in the papers. 「それを新聞で読んだのだと彼に告げた。」
(用法)
how を that の代わりに用いるのは, 特に物語風の調子でしばしば込み入った事情などを述べる場合
と出ています。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
how : INTRODUCING A FACT used like "that" for referring to a particular fact, an event, or a situation
例) It's amazing how they've managed to do the work so quickly.
つまり、「事実を紹介する。ある特定の事実や出来事や状況を言及するのに、that のように使われる」。
例文は、「彼らがその仕事をそんなに早くやり遂げたことは素晴らしい」。
各辞書の説明にあるように、こういう how は、接続詞 that と同じようなニュアンスで、「…ということ」という意味になるわけですが、「こと」という「単なる事実」よりももう少し「込み入った事情、様子」を述べたい場合に、how+S+V 「どんな風にSがVしたかを、SがVした様子を」というニュアンスが感じられる how を使う、ということですね。