2019年02月08日

ビリーブ・ユー・ミー フレンズ1-8改その13

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10:49
チャンドラー: Well, yeah. He’s no Brian in Payroll. (あぁ、そうだね。(でも)彼(ローウェル)は、給与担当のブライアンとは全然違うさ。)
シェリー: Is Brian...? (ブライアンって…(ゲイなの)?)
チャンドラー: No! Uh, I don't know. The point is, if you were gonna set me up with someone, I'd like to think you'd set me up with somebody like him. (いや! 知らないけど。大事なことは[ポイントは、俺が言いたいのは]、もし君が俺に誰かを引き合わせる[セットアップする]つもりだったのなら、彼(ブライアン)みたいな人と引き合わせるんだろうなって思いたいんだよ。)
シェリー: Well, I think Brian's a little out of your league. (うーん、ブライアンはちょっとあなたには高嶺の花だと思うけど。)
チャンドラー: Excuse me. You don't think I could get a Brian? Because I could get a Brian. Believe you me. ...I'm really not. (何だって(ちょっと待て)。俺にはブライアンみたいな男を落とせないとでも? だって、俺はブライアンみたいな男なら、ものにできるんだからな。本当だぞ。…[気まずくなり] 俺は本当に違うんだ[ゲイじゃない]。)

「ローウェルは魅力的よ」とシェリーが言うと、とりあえずは「そうだね」と同意した後で、チャンドラーは He's no Brian in Payroll. と言います。
payroll は元々は「給与支払名簿」のことで、そこから「給与、給与担当」という意味になります。be on the payroll だと「名簿に載っている」→「会社に雇われている」。

He's no Brian について。
He’s not Brian 「彼はブライアンではない」のように、be動詞+not で否定するよりも、名詞の前に no を付けて否定する方が、より否定の度合いが強くなります。
「決して〜ではない、〜どころではない、全く・全然違う」のようなニュアンスで、ここでも「ローウェルはブライアンじゃない」という当たり前のことを言っているのではなく、「ローウェルは、ブライアンとは”全然”違うさ」という意味で、比べ物にならないほどブライアンの方が素敵だと暗に言っていることになります。
自分がゲイだと思われたことに驚き、どうしてみんなそう思うんだ? と尋ねておきながら、「ローウェルよりもブライアンの方がずっといい」→「彼よりも別の彼の方がいい」のようなコメントをして「男性が好きなんじゃないの? やっぱりゲイなんじゃないの?」と思わせる流れになっている面白さですね。

それを聞いたシェリーは Is Brian...? と尋ねます。
セリフを途中で止めていますが、Is Brian gay? 「ブライアンってゲイなの?」という意味で言ったらしいことが想像されます。
gay という単語を出さなくても「ブライアンってそうなの?」のように言えば自ずと意味がわかるということですね。

set up は「手配する、お膳立てする」。俺に誰かをセットアップするつもりだったなら、誰かとセッティングするつもりだったのなら、というカタカナ英語のイメージでもわかる感じはします。デートをセッティングする、というイメージですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
set up : (relationship) to arrange for two people to meet, especially because you think they might start a romantic relationship.
例) Two of our friends set us up.

つまり、「二人の人が会うように手配・アレンジすること。特に、その二人が恋愛関係を始められるかもしれないと(主語が)思うという理由で」。例文は「私たちの友達二人が、私たちを引き合わせた」。
「二人がうまく行くといいなぁ〜という気持ちから引き合わせる」というニュアンスになります。

out of one's league は「高嶺の花」。
過去記事、これ以上ないほどの高嶺の花 フレンズ1-6改その4 にも、
チャンドラー: Oh please, could she BE more out of my league? (あぁ、お願いだから(そんなこと言うの)やめてくれよ。彼女は、俺にとって(これ以上ありえないくらいの)史上最高の高嶺の花だよ。)
というセリフで出ていました。
league はメジャーリーグなどのリーグで、「グループ、仲間」という意味なので、out of one's leagueは「グループの仲間以外の、同類ではない、手の届かない」、つまり「高嶺の花の、高望みの」ということになります。
今回の場合は「どうせならブライアンを紹介してよ、ってあなたは言うけど、ブライアンはレベルが高すぎてあなたには釣り合わないわ」と言ったことになります。

部屋を出て行こうとしていたチャンドラーでしたが、その out of your league という表現が聞き捨てならないという風に立ち止まります。
Excuse me. は「失礼ですが、すみません」と誰かに声を掛ける時の言葉としてよく使われますが、相手が言ったことが聞き取れなかった時にも、Excuse me? と言います。それをさらにキツい口調で言うと、「何だって?」と異議を唱える時にも使えます。

You don't think I could get a Brian? について。
Brian という固有名詞に不定冠詞の a がついています。このように固有名詞に a がつくと「〜のような人」という意味になります。
このセリフの少し前に、somebody like him 「彼(ブライアン)みたいな人(男)」という表現が出ていますが、somebody like Brian = a Brian ということですね。
could get の could は「やろうと思えばできる、その気になればできる」という感覚。「ブライアンくらいの[ブライアンレベルの](いい)男は、ゲットしようと思えば俺にもゲットできる。落とそうと思えば落とせる」 みたいなことですね。

Because I could get a Brian. の because について。
You don't think...? という言葉そのものに、「君はそう思ってるみたいだけど、俺の考えは違う」というニュアンスが入っているので、「なぜ、俺が君の考えに不満を持っているかと言うと、今、君が言ったことにケチをつけているかと言うと」の理由の説明として、Because 「なぜなら」俺は、彼くらいの男を(その気になれば)ゲットできるからだよ、と説明している流れになります。

Believe you me. = Believe me. で「どうか信じてくれよ(本当だよ)」。
不思議な語順ですが、ちゃんと英英辞典にも載っています。
LAAD では、
believe (you) me : used to emphasize that something is definitely true
つまり「何かが絶対的に正しいということを強調するために使われる」。

Macmillan Dictionary では、
believe (you) me : used for emphasizing that what you are saying is true, especially when you are warning someone about something
例)All this is going to cause a lot of trouble, believe you me.

つまり「自分が言っていることが正しいことを強調するために使われる。特に誰かに何かを警告している時に」。例文は「これは全部、大変なトラブルを引き起こすことになるんだよ、(本当なんだ)信じてよ」。

どちらの見出しも believe (you) me のように you がかっこでくくられているので、believe me または believe you me の形で使われるということですね。
believe me が「信じて」になるのはわかりやすいですし、実際に 1つ前の記事、残念だわ、素敵なカップルになったでしょうに フレンズ1-8改その12 にも、"don't worry about it. Believe me, apparently, other people... " というセリフの中に、believe me が軽い感じで挿入されていました。
マクミランの例文は、今回のチャンドラーのセリフと同じく、believe you me の方が使われています。
このフレーズの成り立ちは、、、
Believe me. という普通の命令文→そこに主語の You をつけて You believe me. という、より強い命令文にする→それをさらに強調のために倒置にしたものが Believe you me. である。
ということになります。

I’m really not. は「本当に違う(俺は本当にゲイじゃない)」。
not really だと部分否定になり、「それほど〜ではない」という意味になりますが、really not という語順では、really は not という否定を強調しています。
つい自分で「ブライアンくらいの男ならゲットできる」などと口走ってしまい、自分がゲイであることを認めたような発言になっているので、シェリーはやっぱり、、、という目でチャンドラーを見つめています。
それで、「今、話の流れでいろいろ言っちゃったけど、本当に俺はゲイじゃないんだってば!」と最後に言ったわけですね。


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posted by Rach at 19:27| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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