2019年03月05日

ベルト通しを1つ抜かしてる フレンズ1-8改その18

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15:23
[Scene 9: The wake, at the Gellers' house. Ross is lying on his back, with Phoebe squatting over him, checking to see if he's injured]
シーン9: 通夜、ゲラー家。ロスは仰向けに横たわっていて、フィービーがロスの上にしゃがみ、ロスがけがをしているかどうかチェックしているところ。
フィービー: Okay, don't worry. I'm just checking to see if the muscle's in spasm. Huh. (いいわ、心配しないで。私はただ筋肉がけいれんを起こしていないかどうかチェックしてるだけよ。あ。)
ロス: What? What is it? (何? 何なの?)
フィービー: You missed a belt loop. (ベルト通しを1つ、抜かしてるわ。)
ロス: Oh! N-n-no. (あぁ! だめだめ。)
フィービー: Okay, it's in spasm. (わかったわ、けいれんしてるわね。)
ゲラーママ: Here, sweetie. Here. I took these when I had my golfing accident. [Hands Ross a bottle of pills. Then turns to Monica and pats her hair over her ears] (ほら、スイーティ、これをどうぞ。ゴルフで事故(怪我)した時に私はこれを飲んだの。[ロスに丸薬の瓶を手渡す。それからモニカの方に向き直って、耳を覆うようにモニカの髪の毛を軽く叩く])
ロス: Thanks, Mom. (ありがと、ママ。)
[Cut to Chandler and a woman, Andrea, reaching for the same slice of meat]
チャンドラーと女性アンドレアに画面がカット、二人は同じ肉のスライスに手を延ばそうとしている(注:実際には同時に透明のトングを取ろうとしている)
チャンドラー: Oh, go. (あぁ、どうぞ。)
アンドレア: Sorry. Hi, I'm Andrea. I'm Dorothy's daughter. (ごめんなさい。こんにちは、私はアンドレアよ。私はドロシーの娘なの。)
チャンドラー: Hi, I'm Chandler, and I have no idea who Dorothy is. (はい、俺はチャンドラー。で、俺はドロシーが誰か全くわからないんだけどね。)
[They shake hands.]
二人は握手する。

spasm は「けいれん」。
You missed a belt loop. は「ベルト通しを1つ、抜かしてるわ」。
miss は「〜を逃す、しそこなう」、belt loop は「ベルト通し」で、ベルトが全部のベルト通しに入っておらず、1つ飛ばした状態になっている、1つ通しそこねている、ということ。
日本語で「ミスする」というと、「ミステイクする」→「間違える」という意味で理解されがちですが、「すべきことをしそこなう」というニュアンスであることに注意しましょう。
けいれんがあるかチェックしてると言った後、腰のあたりを確認していたフィービーが声を出したので、けいれんの件かと思ったら、ベルト通しが抜けてる、という違う話をしている面白さですね。
その後、痛がるロスに、やはりけいれんしているとフィービーが診断することになります。

I took these when... と言って、ママはロスに瓶を手渡しています。
腰を痛めているロスに「ゴルフのアクシンデントの時に私はこれをテイクした」と言っていることからも、痛み止めの薬であることが想像されます。
ト書きの a bottle of pills について。
pill は薬の丸薬(がんやく:球状の薬)のこと。日本語でピルは「経口避妊薬」の意味で使われていますが、それ以外の丸薬も英語では pill になります。
経口避妊薬の方はもっぱら the pill のように the がついた形で使われます。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary)で、避妊薬の方の意味を見てみると、
the pill : a pill taken regularly by some women in order to prevent them having babies
be/go on the pill

つまり「赤ちゃんができるのを防ぐために女性により定期的に服用される薬」。

「あの薬、例の薬」のように特定する the を付けることで、一般的な丸薬とは違う特別な薬を意味することになるのですね。
take a pill だと「丸薬を飲む、服用する」。上のママのセリフも took these のように動詞 take が使われています。
go on the pill だと「ピルの服用を開始する」、be on the pill だと「ピルを服用している」になります。
一般的な薬の場合は、体の中に摂取するという意味で take を使い、ピルの場合は定期的に服用する必要があるので、go on や be on が使われることになります。
モニカと向き合う形になったママは、モニカの耳が隠れるように髪の毛に触れてから去り、モニカはあきれた顔をしています。

画面が切り替わり料理が映ると、料理を取ろうとして、チャンドラーとある女性とが同時にトングに手を伸ばします。
女性の方が先だったので、チャンドラーが彼女に譲ると、女性がアンドレアだと名乗り、ドロシーの娘だと説明します。
チャンドラーも同じように名乗った後、「ドロシーが誰なのか、俺にはぜんぜんわからないんだけど」と付け足していますね。
チャンドラーの方も同じように、自分がここにいる説明として「亡くなったおばあちゃんの孫の友人」みたいに説明しても良かったのでしょうが、親の名前を言って自分の身元を説明してくれた人に「そうなんだ、、、で、ドロシーって誰?」みたいに意外な(相手が拍子抜けするような)返しをすることで相手の笑いを誘う効果、そして、「アンドレアよ。私はドロシーの娘」「チャンドラーだ。俺はドロシーを知らない人」みたいに、同じ「ドロシー」という名前を使って自己紹介したような感じになっている面白さも感じられる気がします。


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posted by Rach at 14:20| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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