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シーズン1 第9話
The One Where the Underdog Gets Away
原題訳:アンダードッグが逃げる話
邦題:感謝祭の大騒動
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セントラルパーク
レイチェル: Terry, I, I, I know that I haven't worked here very long, but I was wondering, do you think it would be possible if I got a $100 advance on my salary? (テリー、ここでまだそんなに長くは働いていない、ってことはわかってるわ。でも、どうかなぁって思ってたんだけど、私のお給料を100ドル前金で貰うことは可能だと思う?)
テリー: An advance? (前金?)
レイチェル: It's so that I can spend Thanksgiving with my family. See, every year we go skiing in Vail, and normally my father pays for my ticket, but I sort of started this whole independence thing, you know, which is actually why I took this "job." ((それは)私が家族と感謝祭を過ごすことができるようにね。ほら、毎年、私たち(家族)はベイルにスキーに行くのよ、普通は私の父が私のチケット代を払うんだけど、でも、私はほら、この一連の独立ってやつを始めた感じでしょ。ほら、それが実際、私がこの「仕事」に就いた理由だし。)
テリー: Rachel, Rachel, sweetheart! You're a terrible, terrible waitress. Really, really awful. (レイチェル、レイチェル、スイートハート。君はひどい、ひどいウェイトレスだ。本当に本当にひどい。)
レイチェル: Okay, I, I hear what you're saying. I'm with you. Um, but I, but I'm trying really hard, and I think I'm doing better. I really do. Does anybody need coffee? Oh, look at that. (オッケー、あなたが言っていることを私は聞いてるわ。あなたに賛成よ。でも私は本当に一生懸命トライしている(頑張っている)し、私はよくなってきていると思うの。本当にそうよ。[店の客に向かって] 誰かコーヒーいる? [客がみんな一斉に手を挙げる] あぁ、あれを見て[あんなことになってるわ]。)
Opening Titles
オープニングタイトル
レイチェルが a $100 advance と言ったことに対して、テリーが An advance? と返しています。
advance は、in advance の形で「前もって、あらかじめ」という意味で使われることが多いですが、この場合は、an advance という名詞で「前払い、前金」という意味。
an advance on one's salary で「給料の前払い、前渡し」、a hundred dollar advance で「100ドルの前金」になります。
ちなみに、Thank you in advance. なら、「前もってお礼を言います」ということで、何かをお願いした後に日本語で「どうかよろしくお願いします」と言っている感覚に近いものとなります。
I was wondering if... は「…かどうかと思っていたんですが」というニュアンスで、希望やお願いを遠回しに伝える表現。
上司に休暇を申請する際、厚かましくならないようにお願いする場合には、I was wondering if I could take a day off. 「一日お休みをいただきたいのですが…」のように使えます。
さすがのレイチェルも、まだ雇われて間もないことを自覚しているので、いきなり前金で下さいとは言いにくいため、精一杯、控えめにお願いしている様子が出ていますね。
I was wondering という過去進行形を使うことで距離感が出るため、直接的ではない婉曲のニュアンスが出ます。
日本語でも「どうかなぁと思うんですが」というより「どうかなぁと思っていたんですが」と過去にそう考えたことがあったように表現する方が、婉曲さが出るのと同じです。
so that S can は「主語が〜できるように」。
Thanksgiving = Thanksgiving Day で「感謝祭」。
感謝祭はアメリカの祝日で、11月の第4木曜日。アメリカでは大きなイベントで、フレンズでは各シーズンごとに感謝祭のエピソードが登場します。
今回のエピソードにも出てきますが、七面鳥(ターキー)の丸焼き(roasted turkey)やパンプキンパイ(pumpkin pie)などを食べる風習があります。
Vail 「ベイル」はコロラド州にあるスキーリゾート。
this whole ... thing は「この一連の…ということ、この…のこと全体」なので、this whole independence thing は「一連のこの独立ということ」。
独立にまつわる様々なことをひっくるめて、whole と言っていることになります。
which is why は「それ(前に述べたこと)が理由である、そういうわけで〜である」。
レイチェルは job と言う時に、両手の指をチョキにして関節でちょっと曲げていますが、これは air quotes と呼ばれるもの。
quote は「引用(する)」で、その名の通り「エア引用符」、つまり、引用符を示すジェスチャーとなります。
過去記事、引用符ジェスチャーをする フレンズ1-3改その9 にも出てきました。
日本語でわざわざかぎかっこをつけたニュアンスと同じで、「〜というもの、〜というやつ」という意味。
「いわゆる〜というもの」という意味や、相手がそうだと主張しているものについて「あなたが主張する〜ってやつ」のような意味で使われます。
今回のレイチェルの場合は、「仕事」って言ってもまぁこんな程度だけど、仕事と呼べるほどのものでもないんだけどね、のような、本来の言葉の意味とは逆のニュアンスが込められています。
「この仕事とかってやつ、この仕事とやら」のような言い方に、それを軽んじた雰囲気が感じられるわけですね。
job のことをそのように引用符をつけて、ちょっとバカにした感じで言ったレイチェルに対し、テリーは「スイートハート」と愛称で呼んだ後に「君はひどいウェイトレスだ。実にひどい」と言っています。
顔は微笑んでいるのに、発する言葉がやけにダイレクトで辛辣なのが面白いですね。
レイチェルの仕事ぶり、そして引用符を付けて「仕事」と言ったことなどの仕事に対する態度にも、不満であることが察せられます。
I'm with you. は「あなたと一緒にいる」ですが、ここでは「あなたに同意する、同感」、つまり、I agree with you のような意味。
テリーの言いたいことはわかるけど、でも私だって頑張ってるのよ、と言った後、「誰かコーヒーいる人?」みたいに客に尋ねると、客が一斉に手を挙げるのも面白いです。
この客の反応で、レイチェルはコーヒーのおかわりを注ぎに行っていないことがわかる、テリーの言った通り、ひどいウェイトレスであることがこれで明らかになってしまうというオチですね。
テリーも「ほら、私が言った通りだろ?」という顔をすることになります。
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1-9改 開始おめでとうございます。
しょうもない質問ですが、上の両ボタンを押すだけでランキングがあがるのですか?
コメントありがとうございます。また、1-9改 開始の件、そのように言っていただきありがとうございます。
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この場面の I'm with you. は I understand what you are telling me. という意味です。テリーが単語を二度ずつ繰り返しているので、「(そんなしゃべり方をしなくても) 声は聞こえているし、話にもついていけている」ということでしょう。その後に I think I'm doing better. と主張しているので、必ずしも「賛成・同意している」わけではないと思います。
こんにちは。貴重なご意見ありがとうございます。
おっしゃる通り、確かにこのセリフは「あなたの話についていけている」という意味でした。テリーがしつこいくらい言うので「よくわかった」という意味でそう言ったわけですし、ご指摘の通り「私は頑張ってると思う」と言うのは「ひどい」と言われたことに反論しているわけですよね。
貴重なご指摘ありがとうございました<(_ _)>