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04:41
キャロルの家。キャロルは不在でスーザンのみ。
スーザン: Hi. (はーい。)
ロス: Hi, is uh, is Carol here? (やあ。そのー、ここにキャロルはいる?)
スーザン: No, she's at a faculty meeting. (いいえ、彼女は(学校の)職員会議よ。)
ロス: Oh, I uh, just came by to pick up my skull. Well, not mine, but... (僕はただ、僕の頭蓋骨を取りに立ち寄っただけなんだ。[スーザンが一瞬、ハッとなったので] いや、「僕の」じゃないよ。でも…)
スーザン: Come in. (入って。)
ロス: Thanks. Yeah, Carol borrowed it for a class, and I have to get it back to the museum. (ありがと。そうなんだ、キャロルが授業のためにそれを借りて行って、僕はそれを博物館に返さないといけないんだよ。)
スーザン: What's it look like? (それ(その頭蓋骨)って(見た目は)どんな感じなの?)
ロス: Kinda like a big face without skin. (皮のない大きな顔って感じだ。)
スーザン: Yes, I'm familiar with the concept. We can just look for it. (そうね、私は頭蓋骨の概念はわかってるわ。(ただ)私たちでそれを探せるんじゃないかしら。)
ロス: Okay. (よし。)
二人は部屋の中を探す。ロスは本棚を見て
ロス: Wow, you guys sure have a lot of books about being a lesbian. (わぉ、君たちはレズビアンでいることについてのたくさんの本を(確かに)持ってるんだね。)
スーザン: Well, you know, you have to take a course. Otherwise they don't let you do it. (そうね、ほら、コースを受講しないといけないのよ。さもないと、私たちにそれをさせてくれないの。)
she's at a faculty meeting の faculty は「教職員」という意味で、faculty meeting は「学校の職員会議」。
I uh, just came by to pick up my skull... について。
come by は「立ち寄る」、pick up は「預けていたものを引き取る、受け取る」。
my skull 「僕の頭蓋骨」と言うと、ロス自身の頭蓋骨のように聞こえてしまいますね。
my skull という言葉に一瞬反応したスーザンに、「いやぁ、「僕の頭蓋骨」って言ったって、この頭の中にあるやつじゃなくて」というように、自分の頭を指し、but と言いながら、「こんな感じの骸骨だよ」と手で形を作って見せています。
look like は「〜のように見える」なので、What's it look like? は「それは何のように見えるの?、それは見た目どんな感じなの?」という質問になります。
ロスは「皮がない顔だよ」と答えるのですが、それを聞いてスーザンはムッとしていますね。
be familiar with ... は「…をよく知っている」。
私だって頭蓋骨(スカル)が一般的にどんなものかという概念はよーく知ってるわ。大きさとか色とか、何か探すのに特徴的なことはないの? って言いたかったんだけど、と言いたいのですね。
ロスの説明が頭蓋骨を知らない子供に向けての説明みたいだったので、ばかにしないでよ、頭蓋骨がどんなものかくらい知ってるわよ、と言いたいのでしょう。
you guys sure have の sure は副詞で「確かに」という意味。
この場合は have という動詞を強調していることになります。
〜という本を(確かに・本当に)持ってるんだねぇ、というニュアンスになるでしょう。
そういう本を「実際に持っている」ことに対する驚きの気持ちから、have を強調しているのでしょうね。
take a course は「コース・授業を取る」。
you have to take a course. の you は、話し相手のロスのことではなくて、一般の人、さらには話しているスーザンとパートナーのキャロルも含めた感覚になります。
「君らは実際にそういう本を持ってるんだね」と言われたので、「ええ、私たちはコースを受講しないといけないの」のように主語が we になりそうなところですが、そういう人たちはコースを取らなきゃいけないの、と自分たちを含めた一般の人々を指す you を使って表現したことになるでしょう。
otherwise は「さもなければ、さもないと」で、前文で挙げた条件を満たさない場合は、という感覚。
この場合は、コースを取ってレズビアンになるための勉強をしなければ、レズビアンになることを許可してもらえない、みたいなことですが、これは冗談で、「たくさんの本まで持ってるんだー」というロスの発言に、どこか軽蔑的なニュアンスを感じたらしいスーザンが、「ええ、勉強しないとレズビアンでいさせてもらえないものでね」と真顔で返したのだろうと思います。
ロスが反応に困ったような顔をしていると、スーザンは口だけニッと笑っていますが、あなたが反応に困るようなことを言ってやったわ、みたいに見える気がします。
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