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12:22
ジョーイ: Hey, Monica, I got a question. I don't see any Tater Tots. (なぁ、モニカ、質問があるんだ。テイタートッツが(見え)ないんだけど。)
モニカ: That's not a question. (それは質問じゃないわ。)
ジョーイ: But my mom always makes them. It's like a tradition. You get a little piece of turkey on your fork, a little cranberry sauce and a Tot! I mean it's bad enough I can't be with my family, because of my disease. (でも俺のママはいつもそれを作るんだ。伝統みたいなもんだよ。フォークに一口のターキーを刺して、ちょっぴりのクランベリーソースとトット(をつけるん)だよ! 俺は自分の家族といられないほど(十分に)ひどい状態なんだ、ほら、俺の病気のせいで。)
モニカ: All right. Fine. Tonight's potatoes will be both mashed with lumps and in the form of Tots. (いいわ。わかった。今夜のポテトは塊のあるマッシュトポテトとトッツの形状のものと両方になるわね。)
ロス: All right. I'm off to talk to my unborn child. (よし。僕は、まだ生まれていない子供に話しかけに行くよ。)
モニカが作っているものをロスはつまみ食いしようとして、モニカに手をパシッと叩かれる。
モニカ: Ah! (あー!)
ロス: Okay, Mom never hit. (あぁ、ママは絶対に叩かなかった。)
台所でハンドミキサーを使っていたフィービー。
フィービー: Okay, all done. (よーし、すべて完了。)
モニカ: What, Phoebe, did you whip the pota-- Ah, Ross needs lumps! (何? フィービー、あなた、ポテトをホイップしたの…? あぁ、ロスには塊が要るのに!)
フィービー: Oh, I'm sorry! Oh, I just, I thought we could have them whipped and then add some peas and onions. (あぁ、ごめんなさい! あぁ、私はただ、ポテトをホイップの状態にして、それから豆とタマネギを加えられると思ったの。)
モニカ: Why would we do that? (どうしてそんなことをするわけ?)
フィービー: Well, 'cause then they'd be like my mom used to make it, you know, before she died. (だって、そうしたら、ポテトがママが昔作ってくれたみたいになるからよ。ほら、ママが死ぬ前に(作ってくれたように)ね。)
モニカ: Okay, three kinds of potatoes coming up. (よし、3種類のポテトが出てくるわよ。)
レイチェルがスキー板の入ったバッグを持って寝室から出てくる。
レイチェル: Okay. Goodbye, you guys! Thanks for everything! Oh, God, look at-- Sorry! I’m so sorry. (よし、さよなら、みんな! いろいろありがとう! あぁ、見て… [バッグや板をあちこち当てまくり]ごめん! ほんとにごめん)
料理をしているモニカを見て、ジョーイは「質問がある」と言いながら、疑問文ではなく、否定文で「テイタートッツがない(見えない)」と言い、それに対して、モニカは「それは質問じゃないわ」と返しています。
一つには「質問があるといいながら、疑問文ではなく否定文であること」について「それは質問じゃない」と言っている、そしてもう一つは、ないから文句を言っている、ケチをつけていることがわかるので、それは暗に「ないから作れ」と言っているのね? という気持ちを込めて、そのように返したことになるでしょう。
何か不満を述べる場合に「ちょっと質問があるんだけど、どうして〜はないのかなぁ?」のように述べる場合もあり、その場合は形式としては一応疑問文になるわけですが、ジョーイの場合はそもそも疑問文にもなっておらず、そこがまた、ジョーイのおとぼけ具合を表しているとも言えるでしょう。
Tater Tots は、「テイタートッツ。ハッシュトポテトを小さな円筒形にして揚げたもの」。DVDの日本語では「ひとくちポテト」となっていますが、まさにそういう感じのものです。
詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: テイタートッツ
画像検索すると、その食べ物の写真もたくさんヒットします。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) には、Tater Tots に加え、tater と tot の意味も載っています。
Tater Tots / tater tots [noun, plural] trademark :
potatoes that are cut into small pieces, made into balls, frozen, and then fried or baked
つまり「(複数形で。商標)小さなピースにカットし、ボール状にし、冷凍した後、揚げる、または焼いたポテト」。
tater [noun, countable] : (spoken) a potato
つまり「(口語)ポテト」。
tot [noun, countable] : (informal) a very small child
つまり「(インフォーマル)非常に小さな子供」。
作り方はロングマンの説明の通りで、tater がポテト、tot は小児を表すわけですね。
ウィキペディアにも「「トッツ」はその小ささや、子供のための食べ物であるからとしてつけられたと考えられている。」と書かれていますが、「子供のように小さい」または「子供の食べ物」かのどちらかの意味として「子供」という単語が使われているということのようです。
ジョーイはテイタートッツについて語ります。
ママがいつも作ってくれる、我が家の伝統みたいなものだと言った後、フォークに一口のターキーを刺して、それをクランベリーソースとトット(テイタートッツ)に付けるのがおいしいんだ! みたいに力説しています。
そんな風に「テイタートッツは感謝祭での家庭の味なんだよ」と言った後、it's bad enough I can't be with my family, because of my disease. と続けています。
because of my disease は「“病気”のせいで」。実際に病気にかかっているわけではないですが、あのポスターのモデルになったせいで性病にかかっていると思われてしまったことを言っていることになります。
「感謝祭を家族と過ごせないだけでも十分にひどい・悲惨なのに、モニカの家で家庭の味を味わうことすらさせてもらえないのか?」みたいに言われてしまうと、モニカもジョーイ専用を作らざるを得なくなり、今夜のポテトは「塊入りのマッシュトポテト」と「(テイター)トッツの形状のポテト」(の2種類)になると宣言します。
I'm off は「出かける」。
キャロルとスーザンがお腹の中の赤ちゃんに話し掛けているので、父親である自分もそれをしに行ってくるよ、ということ。
出かけるロスは、モニカの料理をつまみ食いしようとして、手をパシッと叩かれます。
Mom never hit. について。
hit の活用は hit-hit-hit で、現在形と過去形が同じ形です。
もし現在形であれば、Mom never hits. のように「3単現」の -s が付くことになるので、今回の hit は過去形であると判断できるでしょう。
怒る口調はそっくりだけど、手を叩いたりなんかしなかった、と、ママとモニカの違いを語っていることになります。
キッチンでモニカの料理を手伝っていたフィービー。
ポテトをハンドミキサーですりつぶしてしまったのを見て、モニカは「ロスは塊が必要なのに。ロスのために、塊入りのポテトを作らないといけないのに」と叫びます。
ごめん、と言ったフィービーは「ポテトをホイップさせて、豆とタマネギを加えるかと思って」のように返します。
whip は「ホイップクリーム」などのように「泡立てる」という意味。フレンズ1-7 では「勢いよく動かす」という意味で出てきました。
塊を残しておかないといけないのに、全部クリーム状につぶしてしまった、と言っていることになるでしょう。
Why would we do that? は「どうして(私たちは)そんなことをするわけ?」というところで、モニカにはその料理、その調理法になじみがないことが想像されます。
「ママが昔作ってくれたポテトなの、作ってくれたというのは、ママが死ぬ前ってことなんだけどね」のように表現することで、「ママは死んでしまってもう作ってくれないから、今日はそれを食べてみたかったの」と言っていることになり、さきほどのジョーイが家族の話を持ち出したのに続き、今度もまた家族の話(しかも亡くなったママの話で、話がよりヘビー)を聞き、「フィービーのリクエストも加えて、合計3種類のポテトが今夜は出てくるわよ」とモニカは言うことになります。
その後、スキーバッグを持ってご機嫌なレイチェルが出てきますが、バッグやスキー板をあちこちに当てて謝っていますね。
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また、他の方とのコメントのやりとりについてもお読み下さっているとのこと、とても光栄です。他の記事で話題になっていた is か was かについてご意見もありがとうございます。文脈が大いに関係してくるというのはおっしゃる通りですよね。いただいたご意見、参考にさせていただきます。
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温かいお言葉ありがとうございました。
Netflixのフレンズですが、視聴期間が8/31までとアナウンスされてます。とうとうこの日がやって来てしまった。他にも今月末で終わるのが多いようです。いま「ジ・アメリカンズ」というのを観てますが、これも終了。DVDでレンタルし直すとまたお金がかかるし。放映権料が高すぎるんでしょうかね。
Netflix 配信終了予定作品リスト
https://www.net-frx.com/p/blog-page.html
コメントありがとうございます。
「Netflix のフレンズの視聴期間が8/31まで」というお知らせ、とても残念ですよね、、、
日経新聞の7月18日〜19日にかけて、Netflix に関する記事が載っていたのですが、そのうちの1つが、ネット記事として読めるようになっていました↓
日本経済新聞 ネットフリックス、値上げで狭まる包囲網 (2019/7/18 15:27)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47480190Y9A710C1TJ1000/
この記事によると、コンテンツ企業が自ら動画配信サービスを開始する、ワーナーメディアは20年春から「フレンズ」全話を独占配信する、ということだそうです。
視聴者としては、1つの配信サービスでできるだけ多くの作品を視聴できればそれに越したことはないのですが、、、
日経の記事によると「(フレンズは)ネットフリックスで試聴時間が2番目に長い人気作品」とのことで(本国アメリカでの話だと思いますが、その変わらぬ人気ぶりに改めて驚きます)、動画配信(サブスク)戦国時代と言われる今、目玉となる優良人気コンテンツを持つ企業が自ら動画配信に参入するのは自然な流れなのだろうと思います。
多くのメディア企業が参入し、競合することで、今後、動画配信サービスもどんどん変化していきそうです。各企業と我々視聴者のどちらにとっても良い方向に変わってくれることをただただ願うしかありません。今後の動向を静かに見守りたいと思っています。