2019年08月28日

音響学的な利点のある方法 フレンズ1-9改その16

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14:14
キャロルの家。
キャロル: Anytime you're ready! (準備ができたらいつでも(いいわよ)!)
ロス: Okay, okay, here we go. Okay, where am I talking to here? I mean, uh, well, there is one way that seems to offer a certain acoustical advantage, but.... (オッケー、オッケー、さあ行くぞ。よし、ここで僕はどこに話しかけてるの? ほら、その、1つの方法があるだろ、ある音響学的な利点を提供すると思われる方法がさ、でも…)
キャロルL: Just aim for the bump. (ただ、その出っ張り[膨らんでいるところ]を狙えばいいのよ。)
ロス: Okay, okay, okay, okay, here goes. You know, you know, I can't do this. Uh, this is, it’s too weird. I feel stupid. (わかった、わかった、行くよ。[ここで長い沈黙] ほら、僕はこんなことできないよ。あー、こんなの変すぎる。ばかみたいな気がするよ。)
キャロル: So don't do it, it's fine. You don't have to do it just because Susan does it. (それじゃあ、やめて[そうしなくていいわ]、いいのよ。あなたはそれをする必要はないわ、だってスーザンがする[してくれる]から。)
ロス: Hello, baby! Hello, hello. (ハロー、ベイビー! ハロー、ハロー。)

お腹の中の赤ちゃんに話しかけることになっているものの、どうしたらいいか困っている様子のロス。
where am I talking to here? は「ここ(この状況)で、僕はどこに向かって話しかけてるの?」というところ。

there is one way that seems to offer a certain acoustical advantage について。
この文の構造は、「ある acoustical advantage を提供するらしい1つの方法がある」。
acoustical advantage は「音響学的な利点」。
acoustical の -al を取った acoustic は「アコースティックギター(エレキギターではない、生の楽器のギター)」の「アコースティック」ですが、英語の発音は、「アクースティック」になります。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
acoustic : relating to sound and the way people hear things
つまり「音と、人がものを聞く方法に関係している」。

音響学的に良いと考えられる方法、というのは、子宮によく響くような方法ということですから、子宮の入り口から声を聞かせることを指していることになるでしょう。
ママであるキャロルのお腹の上から、お腹の皮膚を通して、という形ではなく、赤ちゃんが出てくる場所から呼びかけたら、声がよく通るんじゃないかなぁ、とロスは言いたいのですね。
そのようなエッチなエリアから呼びかけることを、「音響的に有利な方法」のように言葉としてはエッチなことを言っていない感じに見せている面白さになるでしょう。

aim for は「〜を目指して・狙って・目標にして」。
aim は名詞で「ねらい、照準」「目的、意図」、動詞で「狙う、狙いをつける」という意味がありますが、他動詞の場合だと、aim a gun at ... 「銃を…に向ける、銃の狙い・照準を…に合わせる」という形になります。
そして、自動詞の場合だと、aim at a target (with a gun) 「(銃で)標的を狙う」のように at や for の前置詞を使って表現します。
つまり、他動詞の目的語となるのは「銃」であって、「的(まと)、標的」は直接、目的語には取らないということですね。
今回のセリフもロスが「どこをめがけて話しかければいいのかわからない」と言っているので、その目指す場所の指示として「ただ、the bump を目指しなさい」と言っていることになります。

bump は「隆起」。ここでは、お腹の大きく盛り上がっている部分を指しています。そこに赤ちゃんがいるので、そこをめがけて話しかければいいのよ、ということですね。
LAAD では、
bump : a small raised area on a surface
例)a bump in the road

つまり「表面の小さな盛り上がったエリア」。例は「道の隆起」。
goosebumps だと「鳥肌」を意味します。
goose は「ガチョウ」で、人間の肌が、鳥の肌の盛り上がり(ブツブツ)のようになることから、そのように呼ぶのですね。

キャロルに促されて、話しかけようとするのですが、やはりロスは「こんなの変すぎる」と言ってやめようとします。
するとキャロルが「やめたいのなら、やめても構わないわ。だってあなたがしなくてもスーザンがしてくれるから」のように言うので、ロスは間髪入れずに「ハロー、ベイビー!」と話しかけることになります。
スーザンは当然のようにやってるわよ、と言われて、急に対抗意識を燃やしたわけで、さすがは元妻、ロスのそういう性格がよくわかっている、ということですね。


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posted by Rach at 13:40| Comment(4) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。

Netflixですが今確認したら、シーズン1だけ残ってました。それはそうと【コメディドラマの金字塔「フレンズ」25周年おめでとう!】キャンペーンなるものがあるようです。明日9/2(月)12時〜14時 までに応募ということですが、激レアグッズがもらえるそうです。セットで10名様って競争率高そう。

https://news.happyon.jp/hulu-contents/friends_happy_25th
Posted by チャン虎ー at 2019年09月01日 22:49
チャン虎ーさんへ
こんにちは。コメントありがとうございます。

Netflix の「フレンズ」、配信期間延長されていますね! 今のところ、全シーズン見られるのですが、「詳細」を見ると「視聴期間 2019/09/30まで」となっていて、とりあえず1ヵ月だけ延長されたということなのかもしれません、、、

8月もギリギリまで配信終了の旨が表示されていたと思うのですが、最終日の 8/31 に「これで Neftlix でも見納めか、、」と思い見てみたら、視聴期間の表示が消えていたので、もしかして延長された? と喜んでいたところでした。

2017年8月にも同じように「配信終了となっていたのが延長された」ことがあったので、少しの期待は持っていたのですが、昨今の動画配信サービスの熾烈な競争を考えると難しいのかも、とも思っていたんですよね。

来年、ワーナーさんが独自の配信サービスを開始した場合には、そこが「フレンズ」を独占配信する可能性が高いようですが、それまでの間もタイムラグがないような「どこかのサービスでは見られる」状態であってくれたら嬉しいな、と個人的には思っています。(空白期間があると「見れないなら他の作品を見ようかな」となってしまい、そのまま離れる方も出てきそうで心配、、と言いますか)

それから Hulu の「フレンズ」25周年キャンペーンの件も、お知らせありがとうございます。

(ネタバレ禁止の方へのご注意)
キャンペーン冒頭の「フレンズ」Happy 25th Anniversary! という動画には、シーズン後半のネタバレシーンがありますので、未見の方はご注意下さい。

激レアグッズ、実にいいですねー。グッズに書かれている文字たちもすごく面白いです。Unagi とか Regina Phalange とか^^
25周年でこのようなキャンペーンがあるというのは、フレンズの人気ぶりを実感できて、ファンの一人として本当に嬉しいです。
多くの人に愛されている「フレンズ」の楽しさと面白さをこれからも伝え続けていきたいという気持ちを新たにしました。

情報ありがとうございました<(_ _)>
Posted by Rach at 2019年09月02日 12:49
ここでのキャロルのセリフ、"just because Suzan does it"は、「ただスーザンがやってるからという理由で=スーザンがやってるからって」とも訳せますよね?そうされなかった理由がありますか?もしあれば教えていただきたいです。(以前にもコメントしましたが、まだシーズン1です。毎日見てます!)
Posted by whitesugar at 2020年09月25日 21:55
whitesugarさんへ
コメントありがとうございます。

ご指摘の部分、おっしゃる通り、

「ただスーザンがやってるからという理由で=スーザンがやってるからって」
あなたがする必要はないわ。

が正しいと思います。

just because は「ただ〜だからという理由で」と訳すのが自然ですし、否定文+just because で、just because の前にコンマがない場合は「ただ〜だからといって…ない」と訳すべきでした。

研究社 新英和中辞典にも、
because [否定文の主節とともに用いて] …だからといって(…ない)
用法:この意味の場合コンマは用いない
と出ていました。

貴重なご指摘、誠にありがとうございました<(_ _)>
Posted by Rach at 2020年09月26日 21:20
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