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15:11
廊下。屋上でアンダードッグのバルーンを見て帰ってきた後。
レイチェル: ...the moment we first saw the giant dog shadow fall over the park! (…大きな犬の影が公園全部を覆っている[公園に大きな犬の影が落ちている]のを初めて見てすぐに!)
フィービー: Yeah, but did they have to shoot him down? I mean, that was just mean. (そうね、でも彼らは彼(アンダードッグ)を撃ち落とす必要があったのかしら? つまり、それってただ意地悪よ[ひどいわ]。)
モニカ: Okay, right about now the turkey should be crispy on the outside, juicy on the inside. Why are we standing here? (よし、ちょうど今頃は、あのターキーが外はカリカリで、中はジューシーになっているに違いないわね。[誰もドアを開けようとしないのを見て] どうしてここで私たちは立ってるの?)
レイチェル: We're waiting for you to open the door. You've got the keys. (私たちはモニカがドアを開けるのを待ってるのよ。モニカがカギを持ったでしょ。)
モニカ: No, I don't. (いいえ、私は持ってない。)
レイチェル: Yes, you do. When we left, you said, "Got the keys." (いいえ、あなたが持ってるわ。私たちが出て行く時、あなたは言ったもの。「カギを持った」って。)
モニカ: No, I didn't. I asked, "Got the keys?” (いいえ、そんなこと言ってない。私は質問したのよ、「カギを持った?」って。)
レイチェル: No, no, no. You said, "Got the keys!" (いいえ、いいえ、いいえ。あなたは言ったわ、「カギを持った!」って。)
チャンドラー: Either of you have the keys? (君たちのうちのどちらかが、カギを持ってるの?)
モニカ: The oven is on! (オーブンがついたままよ!)
レイチェル: Oh, I’ve gotta get my ticket! (あぁ、私は自分のチケットを取らないといけないのに!)
ジョーイ: Wait, wait! We have a copy of your key. (待って待って。君らのキーのコピーを俺たちは持ってる。)
モニカ: Well, then get it! Get it! (それなら、キーを取ってきて! 取ってきて!)
ジョーイ: That tone won’t make me go any faster. (そんなトーン(口調)は俺を少しも早くしないぞ。)
モニカ: Joey! (ジョーイ!)
ジョーイ: That one will. (そのトーンなら俺を早くする。)
shoot down は「撃ち落とす」。
紐がちぎれて飛んでいってしまったバルーンを止めるため、空気を抜く形で撃ち落としたことになります。
I mean, that was just mean. は mean が2個使われていますが、それぞれ別の品詞と意味になっています。
最初の mean は動詞で「〜を意味する、意図する」。
何か言った後で、I mean と言った場合は「つまり、私が言いたいのは」と言い換えるニュアンス。
just mean の mean は「ひきょうな、卑劣な、意地悪な、不親切な、人につらく当たる」という意味の形容詞。
You're so mean to me! なら「あなたって私にすっごく意地悪ね!」という意味になります。
I mean, that was just mean. は2つの mean を使った言葉遊びみたいなものでしょう。
廊下にいるモニカは、オーブンに入っているターキーについて crispy on the outside, juicy on the inside と言っています。
「外側はクリスピーで、内側はジューシー」ということで、crispy は「カリカリ・パリパリ・サクサクした」という意味。
KFC(ケンタッキーフライドチキン)にも「カーネルクリスピー」というメニューがあるので、イメージしやすいですね。
Macmillan Dictionary では、
crispy [adjective] : food that is crispy is firm in a pleasant way, and makes a noise when you bite it
つまり「クリスピーな食べ物は、好ましい(心地よい)感じで硬く、それを噛んだ時に音がする」。
噛めば「カリッ、サクッ」のように音がするという説明がとてもわかりやすいです。
食品の宣伝文句かグルメリポートのように「外はカリカリ、中はジューシー」と言いたい場合は crispy on the outside, juicy on the inside と表現すればいいということで、こういう表現は、積極的にアウトプットに活用して使っていきたいところです。
今頃ターキーはおいしくなってるわよー、と嬉しそうなモニカですが、誰もドアを開けようとせず廊下に突っ立ったままなので、「どうして私たちはここ(廊下)で立ってるの?」と言っています。
We're waiting for you to open the door. は、<wait for 人 to do>「人が〜するのを待つ」の形が使われています。
You've got the keys. と言われたモニカは、No, I don't. 「いいえ、私は鍵を持ってない」と答えます。
When we left, you said, "Got the keys." は、みんなで屋上にバルーンを見に行く時に、モニカが "Got the keys." と言ったことを指しており、過去記事、どのくらいの頻度で起こる? めったにない フレンズ1-9改その15 にその会話が登場していました。
モニカは「鍵を持った」って言ったでしょ、と言われたモニカは、No, I didn't. I asked, "Got the keys?" と返します。
私は「持った」と言ったんじゃなくて「持った?」と尋ねたのよ、ということですね。
尋ねたことがよりはっきりするように、今回は特に、モニカは語尾の発音を「キーーーズ?」とより強調ぎみに上げています。
屋上に行く前の "Got the keys(?)" というセリフには主語がなかったこと、語尾の上がり下がりがあまり明確でなかったことから、お互いが意味を勘違いしていたことがここで判明することになります。
Got the keys? と最後に?がついて語尾が上がる場合は、You got the keys? 「あなたはカギ持ったわね?」という質問だと想像され、Got the keys. と最後がピリオドで語尾が下がる場合には、I got the keys. 「私はカギ持ったわ。」という意味になります。
誤解の一番の原因は、口語でよくあるように「わかりきった主語を省略した」ということですが、これは日本語でも「鍵持った?」「鍵持った!」と表現することで、全く同じ現象が起こり得ます。
英語の口語で、Got it. という言葉がありますが、Got it? と語尾を上げたら、You got it? 「(あなたは)わかった?」という意味になりますし、Got it. と語尾を下げれば、I got it. 「(私は)わかった。了解」という意味になります。それと同じ感覚ですね。
レイチェルとモニカが "Got the keys" の語尾の上げ下げを強調しながら、こう言ったああ言ったとモメているのを見ていたチャンドラーは、それに乗っかる形で「それで君たちのどちらかが鍵を持ってるの?」と尋ねる際、語尾の keys をことさら強調して、上げ調子で言っているのが面白いです。
結局二人とも持っていないとわかり、モニカはオーブン、レイチェルは旅行のチケットのことでパニクっています。
The oven is on! は「オーブンがついている! 火がついたままよ!」。オーブンが「オン」の状態である、というニュアンスで、こんな風にシンプルに表現できるわけですね。
ジョーイが「その鍵のコピー(すなわち合鍵)がある」と言うので、モニカはせかすように Get it! 「それを取ってきて!」と叫びます。
That tone won't make me go any faster. を直訳すると「それ(そんな言い方)は俺をより速く行かせないだろう」。
そんなにキャンキャン言われたら、取りに行く気をなくす、急ごうという気持ちにならない、ということですね。
モニカは Joey! とキツい調子で言い、人差し指を立て、そんなこと言ってると承知しないわよ、というようなしぐさをしています。
こんな緊急事態にそんなくだらないこと言ってる場合? というところ。
That one will. は That tone will make me go faster. ということで、そんな風に指まで指されて「ジョーイ、承知しないわよ」と怖い顔で言われると、急がざるを得ないけどね、と言っていることになります。
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2019年09月12日
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