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フィービー: Well, c'mon, if it's important enough to discuss while I'm playing, then I assume it's important enough for everyone else to hear. (ねえ、ほら、もしそれが、私の演奏中に議論する(のに十分な)ほど重要なら、他の人がみんな聞く(のに十分な)ほど重要なんだって(当然のように)私は思うんだけど。)
チャンドラー: [Quietly, to the others] That guy's going home with a note. ([静かに、他の人たちに] あの男は手紙(連絡)を持って家に帰ることになるな。)
デビッド: Noth- I was- I was just saying to my-- (何も… 僕はただ僕の(友人に)こう言っていただけ…)
フィービー: Could you speak up please? (もっと大きな声でしゃべってくれるかしら?)
デビッド: [Stands up and speaks more loudly] Sorry, I wa- I was just saying to my friend that I thought you were the most beautiful woman that I'd ever seen in my life. And then he said that- you said you thought... ([立ち上がって、さっきより大きな声で話す] すみません。僕はただ友達にこう言っていただけなんです。あなたが、僕の人生で今まで見てきた中で一番美しい女性だ、って。それから彼は言ったんです。君は言ったよね、君はこう思ってるって……)
マックス: Daryl Hannah. (ダリル・ハンナ。)
デビッド: Daryl Hannah was the most beautiful woman that he'd ever seen in his life and I said yeah, I liked her in Splash a lot, but not so much in- in Wall Street. I thought she had a... (ダリル・ハンナが、彼の人生で見た中で最も美しい女性だと(彼は思うと言ったんです)。そして僕はそうだね、と言いました。「スプラッシュ」の彼女はとても好きだと。でも「ウォール街」の彼女はそれほどでもない。僕は思ったんです、彼女には…があった…)
マックス: A hard quality. (強い性質。)
デビッド: -hard quality. And uh, while Daryl Hannah is beautiful in a conventional way, you are luminous with a kind of a delicate grace. Then, uh, that-that-that's when you started yelling. [Sits down] (強い性質(があった)。そして、ダリル・ハンナはよくある感じで美しいとは言え、あなたはある種の繊細な優美さで輝いていると。その時、あなたが怒鳴り始めました。[座る])
フィービー: Okay, we're gonna take a short break. [Goes over to their table] (いいわ、短い休憩を取りましょう。[彼らのテーブルに行く])
ジョーイ: Hey, that guy's going home with more than a note. (なぁ、あの男はノート以上のものと一緒に帰る[を持ち帰る]ことになるぞ。)
I assume は「〜を当然のことと思う」。
私が演奏中に議論するほど重要な話なら、他のみんなに聞いてもらうほど重要ってことなんでしょ、ということ。
note は「メモ、短い手紙」。
日本語の「ノート、帳面」は英語では notebook になるので注意しましょう。
今回の場合は、学校で先生が親に対して書く手紙、連絡帳に書く伝言のイメージです。
子供は親に見せて、確かに見せたという証拠に親のサインをもらわないといけないことになっています。
「ライブ中に大声でしゃべるってことは、みんなに聞かせたい重要な話ってことよね」という言い方が、学校の先生のようで、怒られている男性たちが生徒みたいに見えるからでしょう。
それで「あの先生に、親への手紙を持って帰らされそうだな」と言っているわけです。
speak up は「はっきり言う、大声で話す」。
デビッドが小さな声で話そうとしていたのでフィービーが「もっと大きな声で!」とまたもや先生みたいな口調で言うので、まるで怒られた子供のようにデビッドがすっくと反射的に立ち上がるのが面白いです。
you were the most beautiful woman that I'd ever seen in my life は最上級と現在完了形の「経験」の組み合わせで、「これまでの人生で〜した中で最高に…である」という意味。
今まで見てきた女性の中であなたが一番きれいだと思ったということ。
Daryl Hannah はアメリカの女優のダリル・ハンナ。詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版:ダリル・ハンナ
その後のデビッドのセリフにあるように、映画「スプラッシュ」「ウォール街」などに出演しています。
それぞれの映画のウィキペディアは以下。
Wikipedia 日本語版:スプラッシュ (映画)
「スプラッシュ(原題:Splash)」は1984年のアメリカ映画で、共演はトム・ハンクス。
Wikipedia 日本語版:ウォール街 (映画)
「ウォール街(原題:Wall Street)」は1987年のアメリカ映画で、共演はマイケル・ダグラス、チャーリー・シーン。
デビッドのセリフではスプラッシュの方は良かったが、ウォール街の方はキツい感じ、、ということになっています。
実際、スプラッシュは人魚の役でキュートな印象で、ネットで画像検索すると、砂浜に寝そべるかわいい人魚姿のDVDジャケット写真などもヒットします。
ウィキペディアの説明にあるように「ニューヨークの恋人」と呼ばれていたこともあるそうですから、その人気のほどが伺えます。
ウォール街の方はマイケル・ダグラス演じるゴードン・ゲッコーの愛人役。
「ウォール街」のウィキペディアにも記載がありますが、主役ゴードン役のマイケル・ダグラスはこの役でアカデミー主演男優賞を受賞しましたが、ダリル・ハンナはゴールデンラズベリー賞の最悪助演女優賞を受賞した、とのことですから、役柄もそんなに魅力的ではなさそうなことが想像できるでしょう。
デビッドとマックスの会話では、デビッドの次の言葉を促すように、先回りする感じで横からマックスがちょこちょこと口を挟んできますが、それが会話としてなんだかリアルで面白いです。
in a conventional way は「よくあるような感じで」。
conventional は「ありきたりな、よくあるような、従来の」。型にはまっていて、個性や独創性がない感覚。
conventional weapon だと「通常兵器、非核兵器」という意味で、nuclear weapon 「核兵器」ではない兵器、という意味です。
luminous は「光を発する、輝く」。delicate grace は「繊細な優美さ」。
while Daryl Hannah is A, you are B というのは while を使った対比になっています。
while は「〜する間」という意味があり、今回のシーンでも discuss while I'm playing 「私の演奏中・演奏している間に議論する」というセリフで使われていましたが、ここでは「〜とは言え、〜としても」という譲歩の感覚。
that's when SV は「それ(その時)がSVした時、その時にSVした」ということですから、that's when you started yelling は「そんな話をしていた時に、あなたが怒鳴り始めたんです」ということ。
フィービーのことを今まで見た中で一番美しい人だと思ったと言ったデビッドは、友人マックスが「ダリル・ハンナが一番」と言ったことに対して「ダリルがきれいだとしても、あなた(フィービー)には彼女にはないこんな魅力がある」と絶賛した流れで、「その時、あなたに怒鳴られたんです」と言って座ったことになります。
デビッドが座った後、観客からは大歓声が起きています。えらい剣幕でおしゃべりを叱ったら、フィービーをべた褒めする言葉が返ってきて、怒ったフィービーを絶句させてしまったのがすごいという感じです。
take a short break は「短い休憩を取る」。
デビッドのテーブルに行ったフィービーを見て、ジョーイはニヤニヤしながら隣のチャンドラーに Hey, that guy's going home with more than a note. と言っています。
さっきは一方的に怒られて、まるで親への手紙を持たされる学生のような感じでしたが、フィービーを絶賛するコメントをしたことで、フィービーが喜んでいるのがわかります。
go home with は「〜と共に家に帰る」→「〜をお持ち帰りする」。
日本語でもコンパなどで出会った女性を家に連れ帰ることを「お持ち帰り」などと表現しますが、まさにその感覚です。
more than a note 「ノート以上のもの」を家に持ち帰る、というのは、この分だと、親への連絡じゃなくて、それ以上のもの、つまり、フィービーという女性をお持ち帰りできそう、ということ。
二人はいい雰囲気になりそうだから、デビッドが彼女を家に連れ帰れそうだ、と言っていることになります。
最初、フィービーに怒られていた時に That guy's going home with a note. とチャンドラーが言っていて、それはそれで「親への連絡を持って帰らされる子供みたい」ということで面白いセリフだったわけですが、最後のジョーイの「ノート以上のものを持ち帰れそう」というオチにつなげる伏線だったということです。
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2019年12月13日
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