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14:44
ロス: Let me ask you something, if I showed up here with my new girlfriend, she wouldn't be welcome in your home? (ちょっと聞きたいんだけど、もし僕が新しい彼女と一緒に現れたとしたら、その彼女はお前の家で歓迎されないのか?)
モニカ: I'm thinking your new girlfriend wouldn't urinate on my coffee table. (思うんだけど、あなたの新しい彼女なら、私のコーヒーテーブルでおしっこしたりしないでしょうね。)
ロス: Okay. He was more embarrassed about that than anyone. Okay? And for him to have the courage to walk back in here... like nothing happened.... (そうか。マルセルはそのことについて誰よりも恥ずかしいと思っていたんだ。いいか? そしてマルセルにとってこの場所に戻るという勇気を持つことは… まるで何事もなかったかのように…)
モニカ: All right. All right. Just keep him away from me. (わかった、わかったわ。ただマルセルを私から遠ざけておいて。)
ロス: Thank you. [She walks off] C'mon, Marcel, what do you say you and I do a little mingling? [Marcel runs off] Alright, I'll, uh... catch up with you later. (ありがとう。[モニカは歩き去る] おいで、マルセル、君と僕とでちょっとみんなと話をするっていうのはどう思う? [マルセルは(ロスの肩から降りて)走り去る] わかったよ、僕は…後で君に追いつくから。)
Let me ask you something は「お前(君)に(ちょっと)質問させてくれ」。
じゃあ聞くけどさ、こういう場合はどうなのかな…と続くことが予想される流れです。
if I showed up here with my new girlfriend, she wouldn't be welcome in your home? は showed という過去形と wouldn't が使われていることからわかるように「仮定法過去」。
今は彼女がいないロス(だからマルセルを同伴している…笑)が「もし僕に今彼女がいたら」と「現実とは異なる仮定」をしているので、このように仮定法過去が使われることになります。
welcome は Welcome! 「ようこそ!」や Welcome back! 「お帰りなさい!」のように間投詞的に使われることも多いですが、「歓迎されて」という意味の形容詞としてもよく使われます。
典型的なものが、Thank you. に対して使う、You're welcome. 「どういたしまして」で、You are welcome. のように「be動詞+形容詞」として使われています。
今回は wouldn't be welcome のように助動詞 wouldn't の後に使われているので、be動詞が原形の be となり、be welcome という形になっているということです。
もし僕が同伴したのが猿のマルセルじゃなくて新しい彼女でも同じことをするのか? という表現から、ロスがマルセルのことをまるで恋人のように大事に思っていることがよくわかるのですが、「もし新しい彼女なら」と言ったロスに対して、モニカの方も your new girlfriend wouldn't 「ロスの新しい彼女なら〜したりしないでしょうね」と仮定の意味を込めて返しています。
urinate は動詞で「おしっこをする」。urine なら名詞で「おしっこ、尿、小便」。
「人間ならテーブルでおしっこしたりしないもの」という表現から、過去にマルセルがそういうことをしたと想像できるのですが、その話を持ち出されたロスはさらに怒りが増した様子で、険しい表情で He was more embarrassed about と続けます。
He was more embarrassed about that than anyone. は<more+形容詞+than anyone>という形で、「他の誰よりもより(形容詞)である」、つまり「他のどんな人よりも〜である」ということから、「主語が最も〜である」という最上級の意味になります。
be embarrassed about は「〜で恥ずかしく思う、ばつの悪い思いをする」ということですから、その件、つまり、テーブルでおしっこをしたことについては、マルセル本人が一番ばつの悪い思いをしたんだぞ、ということ。
その件でマルセルは深く傷ついてるんだから、その話題を不用意に持ち出すな、とロスが言いたいことがわかります。
猿のマルセルが、まるで人間のようにテーブルでおしっこしたことを恥じることもない上に、モニカとロスの会話の意味がわかるはずもないわけですから、「そんなこと言ったらマルセルがかわいそうだろ」とロス一人だけがむきになって怒っているという面白さです。
for him to have the courage to walk back in here... like nothing happened.... について。
for A to do は「A が〜すること」で、A は「〜する」(to do)の意味上の主語に当たります。
like nothing happened は「まるで何も起こらなかったように」なので、「まるで何事もなかったかのように」という感覚。
恥を忍んで、そんな失敗がなかったかのような顔してまたここに来ることが、マルセルにとってはどんなに勇気の要ることだったか、、のような話の展開になってきたので、モニカは「わかったからもういいわ、とにかく私に近づけないでね」と言うだけにとどめ、その場を去ります。
What do you say SV? は「SVするのはどうですか? いかがですか?」。
mingle は「パーティーでいろんな人と(かわるがわる)話をする」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
mingle : to meet and talk with a lot of different people at a social event
つまり「社交行事で、違う人たちと会ったり話したりすること」。
do a little mingling は do a little doing (V-ing) という形で、「ちょっと〜する」と表現したい時には、このような形を使えばいいということです。
catch up with you later は「後で君に追いつく」。
「じゃあこれから二人一緒にみんなに挨拶して回ろうか」と言っていたのに、マルセルはロスの肩から降りて勝手にどこかに行ってしまったので、ロスとしてはバツが悪かったのでしょう。
それで「あぁ、マルセルはそっちに行くんだね。僕も後で追いつくから」とわざわざ言葉にした上で、「じゃあ、僕はこっちから行こうかな」というようにマルセルとは違う方向に歩き出したという流れのようです。
決してマルセルに無視されたわけではなく、「まずは各自がそれぞれ挨拶して回って、後で合流って形にしよう」というテイにしたかったということでしょう。
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