2020年08月08日

誇りで幸せそうに微笑む フレンズ1-11改その4

皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は7位、「にほんブログ村」は17位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
にほんブログ村 英語ブログへ


3:31
[Rachel opens the door to Paolo]
レイチェルがパウロのためにドアを開ける。
パウロ: Bona sera. (ボナセーラ。)
レイチェル: Oh, hi, sweetie! [They kiss] (あぁ、はーい、スウィーティ! [二人はキスする])
ロス: When did "Rigatoni" get back from Rome? (リガトーニはいつローマから帰ってきたの?)
モニカ: Last night. (昨日の夜よ。)
ロス: Really? So then his plane didn't explode in a big ball of fire? Just a dream I had. But... phew. (ほんとに? それじゃあ、彼の乗った飛行機が大きな火の玉になって爆発しなかったの? 僕が見たただの夢か。でも……フュー(ほっとしたよ)。)
フィービー: Hey hey hey! She's on! (ねえねえねえ! 彼女が出るわ!)
パウロ: Ah! Nora Bing! (あー! ノーラ・ビング!)
ジェイ・レノ(テレビ): ...Now what is this about you-you being arrested in London? What is that all about? (…ロンドンであなたが逮捕されたということについてのこの件はどうですか? それはどういうことなんですか?)
フィービー: Your mom was arrested? (あなたのママ、逮捕されたの?)
チャンドラー: Shhh, busy beaming with pride. (シー、誇らしくて微笑むのに忙しいんだから(黙ってて)。)
ミセス・ビング(テレビ): This is kind of embarrassing, but occasionally after I've been intimate with a man.... (これはちょっと恥ずかしいんだけど、男性と親密な関係になった後に時々…)
チャンドラー: Now why would she say that's embarrassing? (あの人はどうしてそんなことが恥ずかしいって言うんだ?)
みんな: Shhh. (シー。)
ミセス・ビング: ...I just get this craving for Kung Pao chicken. (ただ、クンパオチキンがものすごく食べたくなるの。)
チャンドラー: That's too much information! (それは余計な情報だ!)

パウロがやってきて、レイチェルと長いキスをしています。
rigatoni は「リガトーニ」という名前の、表面に溝のついた、太くて短い筒型のパスタ。
レイチェルのことが好きなロスは、レイチェルの恋人のパウロを「あのイタリア野郎」と呼ぶ代わりに、「パスタ野郎」というニュアンスで「あのリガトーニ」と呼んでいることになります。

explode in a big ball of fire は「大きな火の玉になって爆発する」。
「パウロの飛行機は爆発しなかったのか。ただ僕が夢で見ただけか」のように言った後、But... phew. と言っています。
phew は「ヒュー」という音の通り、ホッとした時になどに出る声。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
phew [interjection] said when you feel tired, hot, or relieved
例)Phew! I am so glad it's Friday.

つまり「(間投詞)疲れた時、熱い時、ほっとした時に言われる」。例文は「フュー! 今日が金曜日で嬉しい」。

今回のロスの phew も「フュー、ほっとした」という意味で使っていると思います。
いくら恋敵のパウロでも「飛行機が爆発したら(そして死んだら)良かったのに」と口に出しては言えないでしょうから、「彼の乗った飛行機が爆発する夢を見たんだけど、ただの夢だったみたいでホッとしたよ」と言葉では言ってみせた、ということでしょう。

ノーラ・ビングがテレビに出てきた時、パウロはそれを指して、彼女の名前を叫んでいます。
フレンズ1-7 でパウロが初登場した時、ボードゲームのモノポリーを見て、”Monopoly!” と叫んでいたのと同じノリです。
エッチな小説家だからパウロも知っていた、プレイボーイのパウロが知っているぐらいだから官能小説家として彼女はかなり有名なんだな、ということがここからもわかります。

arrest は「(人)を逮捕する」なので、be arrested は「逮捕される」。
beam with pride は「誇りで幸せそうに微笑む、誇らしくて微笑む」。
beam は日本語にもなっている「ビーム、光線」ですが、そこから「(顔・表情の)輝き」という意味にもなり、動詞 beam は「(喜びで)微笑む」という意味にもなります。
LAAD では、
beam [intransitive] to smile very happily
例)He looked at his son and beamed proudly.
例)Meg beamed with pleasure.

つまり「(自動詞)とても幸せそうに微笑むこと」。例文は「彼は自分の息子を見て、誇らしげに微笑んだ」「メグは喜びで微笑んだ」。

ママがロンドンで逮捕されたなんて「恥ずかしい、みっともない」となるところを、「誇らしくて微笑んじゃうのに忙しい」と正反対のことを言っています。
実際のチャンドラーの顔にも全く笑顔はなく、難しい顔をしているので、実際とは全く逆のことを言っていることがわかります。
Shh, (I'm) busy beaming with pride. 「シー、俺は今〜するのに忙しいんだから」と表現することで「俺にそんなことで話しかけないでくれ、いちいちそんなこと言わないでくれ」と言っていることになるでしょう。

embarrassing は「恥ずかしい、気恥ずかしい、きまりが悪い、ばつの悪い」。
intimate は「親密な」という意味ですが、たいていは男女関係の親密さ、深い関係があること、肉体関係を示唆する言葉です。
この場合も「ある男性と親密になる」というのは「深い関係になる」「エッチする」という意味。

息子としてはそんな話をフレンズのみんなに聞かせたくないのでしょう、それで「何でそんなことが恥ずかしいとか言ってるんだ?」と口を挟むのですが、ノーラの話に興味津々のフレンズたちに今後はチャンドラーの方がシーと言われてしまいます。

crave for は「〜を渇望する、切望する、しきりに欲しがる」。
Kung Pao chicken は「クン・パオ・チキン(宮保鶏丁)」。鶏肉とピーナッツ(またはカシューナッツ)他を唐辛子で炒めた四川料理。
Wikipedia 日本語版: 宮保鶏丁

ウィキペディアの説明に以下の記述があります。
「丁」は中国語で「さいの目に切った」と言う意味である。さいの目に切った鶏肉、キュウリにピーナッツ、鷹の爪を加え炒める。

その「クンパオチキン」の話を聞いた後のチャンドラーの反応、That's too much information! について。
「それは多すぎる情報だ!」というところで「そんなことまで言わなくていい」ということでしょう。

この部分については、過去記事でもいろいろ意見交換させていただいたのですが、「これだ!」と一つに決まる解釈はまだ見つけられていません。
以下に、今の私の見解をいくつか書かせていただきます。

レノの質問は「ノーラがロンドンで逮捕された件」についてだったので、ノーラの答えは「ロンドンで逮捕された理由」を語っていると考えるのが自然かなとまずは考えました。
官能小説作家ですから、性的な事柄である可能性が高いので「クンパオチキン」が何か性的なもの(体の一部など)を指しているのかな、とも思ったのですが、先ほど説明したように「さいの目に切った鶏肉」で、あまり「部位」っぽい形でもありません。
また、ノーラの発言 occasionally after I've been intimate with a man... I just get this craving for Kung Pao chicken. を言葉通り解釈すると、「男性とエッチした後には時々、クンパオチキンがものすごく食べたくなる」ということ。
相手と intimate な関係になった「後」なので、やはりそれは「エッチの後に私はこういうものが食べたくなっちゃうの」という「食べ物」の話をしていると考えるべきなんだろうと思います。
ただ「クンパオチキン」と言う時のノーラの発音がセクシーな物・ことを言うようなトーンであることと、(too much information の後ではなく)「クンパオチキン」と言った直後に観客がどっと笑っているようであることを考えると、「クンパオチキン」という言葉そのものに何らかの意味があるという可能性も残っている気はします。
(ただ、これ以降は、あくまで「食べ物、料理の名前」という観点で話を進めます。)

このクンパオチキンの話が直接「逮捕された話」と結びつくとすると、「中華料理店で(人目もはばからず公然わいせつと判断されるような状況で)エッチしていた」ということを示唆しているのかなぁ、と。
この番組では「ロンドンで逮捕されたこと」と尋ねていますが、ここで質問されているということは「どこで何をしていて逮捕されたか」ということがニュースとしてある程度、人々に伝わっていると考えられるのではないかと。
その部分の状況説明を省略して、「なぜ中華料理店にいたか」ということだけを説明したのが、このノーラのセリフなのかなぁ、と。
「男性と親密になるとクンパオチキンが食べたくなる。それで中華料理店に行ったけれど、またその場所でエッチの続きをしてしまって、、、」みたいなこととか。

お店でエッチするのは大胆すぎる感じもしますが、今回のエピソードのもう少し後のシーンでも、店で男性といいムードになるとそのまま行為に進んでしまいそうな感じの人だとわかる場面がありますので、(考えすぎかもしれませんが)それの伏線だったのかも、とか。

息子であるチャンドラーの That's too much information! については「それは余計な情報だ! そんなことまで言わなくていい!」的なものだと思われます。
テレビで「男性とエッチした」という話をするのもやめてほしいのに、「そういう時にはこんなものが食べたくなるの」と具体的な料理名まで出されては、人にそれを知られるのも嫌だし、自分もそれ以降、その料理を見た時にそんなことを思い出してしまうし。
またはノーラがクンパオチキンを食べているのを見たら、その前にエッチしたばかりだと自分を含めみんなにわかってしまう、等々で「そんな具体的なことまでペラペラしゃべるな!」という気持ちの発言だったのかな、と思います。


ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
にほんブログ村 英語ブログへ
posted by Rach at 20:24| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。