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[Scene 5: Chandler and Joey's, morning. Joey is getting the door in his dressing gown- it's Ross]
シーン5。チャンドラーとジョーイの部屋、朝。ジョーイはガウンを着た状態で、ドアに出る。ロスである。
ロス: Hey, is Chandler here? (ねえ、チャンドラーはいる?)
ジョーイ: Yeah. (あぁ。)
ロス: Wait. Come here. (待って。こっち来て。)
[Ross drags Joey into the hall and slams the door]
ロスはジョーイを廊下に引っ張っていき、ドアをバタンと閉める。
ロス: Okay, uh, about last night, um, you know, Chandler, you didn't tell... [Joey shakes his head] Okay, 'cause I'm thinking- we don't need to tell Chandler. I mean, it was just a kiss, right? One kiss? No big deal, right? (よし、その、昨日の晩のことだけど、ほら、チャンドラーに言わなかったよね… [ジョーイは首を横に振る] そう、だって僕は考えてるんだよ、僕たちはチャンドラーに言う必要はないって。ほら、ただのキスだった、だろ? 1回のキスだろ? 大したことない、よね?)
ジョーイ: Right. No big deal. (そうだな。大したことない。)
ロス: Okay. (良かった。)
ジョーイ: In Bizarro-world! You broke the code! (ビザロの(反対の)世界ではな! お前はコード(掟)を破ったんだ!)
ロス: What code? (コードって何の?)
ジョーイ: You don't kiss your friend's mom. Sisters are okay. Maybe a hot-looking aunt. But not a mom. Never a mom! (友達のママにキスはしない。姉妹ならオッケー。多分、見た目がセクシーな叔母さんも(OKだ)。でもママはダメだ。ママは絶対にダメだ!)
[Chandler opens the door and startles them. He picks up the paper]
チャンドラーがドアを開けて、二人は驚く。チャンドラーは新聞を手に取る。
チャンドラー: What are you guys doing out here? ((外の)ここで二人は何してるんだ?)
ロス: Uh.. uh.. Well, Joey and I had discussed getting in an early morning racquetball game. But, um, apparently, somebody overslept. (あー、あー、その、ジョーイと僕は早朝のラケットボールの試合に参加することを議論してたんだ。でも、その、どうやら、誰かさんが寝坊したみたいでね。)
ジョーイ: Yeah, well, you don't have your racquet. (あぁ、まぁ、(そういう)お前はラケットを持ってないじゃないか。)
ロス: No. No, I don't because it's being restrung. Somebody was supposed to bring me one. (いやいや、僕がラケットを持ってないのは、ガットが張り替えられているところだからだ。誰かさんが僕にラケットを持ってくることになってたんだけどね。)
ジョーイ: Yeah, well, you didn't call and leave your grip size. (あぁ、まぁ、お前は電話でグリップのサイズを伝えてこなかったじゃないか。)
チャンドラー: You guys spend way too much time together. [Goes back inside and shuts the door] (お前らは一緒に、あまりにも多くの時間を費やすんだな。[中に戻りドアを閉める])
ト書きの get the door は「(来客に応対するために)玄関に出る」こと。
チャンドラーの母ノーラとキスしているところをジョーイに見られてしまったロスは、そのことを息子であるチャンドラーに話してないよね? と確認しています。
just a kiss 「ただのキス」、one kiss 「1回(だけ)のキス」であると言って、「大したことじゃない、大ごとじゃないよね?」という意味で No big deal, right? と続けます。
ジョーイもそれを受けて、Right. No big deal. のように言うのですが、その後、In Bizarro-World! と付け足しています。
bizarro は、一般的な辞書にはあまり載っていないようですが、bizarre という単語の変形で、綴りが似ていることからそれはわかりやすいでしょう。
bizarre だと「奇妙な、風変りな」という意味の形容詞。
ちなみに『ジョジョの奇妙な冒険』の英語表記は JOJO'S BIZARRE ADVENTURE となっており、それで bizarre という単語を知ったという方もおられるかもしれません。
一般的な辞書にはあまり載っていないと書きましたが、オンライン辞書では bizarro を項目として挙げているものもいくつかあります。
Wiktonary : bizarro の語源を引用させていただくと、
bizarro
Etymology
Variant of bizarre; see that entry for more information. In the sense of "logical inverse", derived via the comic book character Bizarro, an inverted version of Superman from a planet where "good" means "bad" and so on.
つまり「bizarre の変形、さらなる情報はそのエントリーを参照。「論理的に逆・反対の」という意味においては、コミックブックのキャラクターのビザロ(「良い」が「悪い」を意味するなどの惑星に住む[惑星出身の]、スーパーマンの反転・逆転バージョン)に由来する。
bizarre 「奇妙な」という意味以外に、bizarro という形容詞の意味の2番目に、
Being the opposite or logical inverse of a familiar object or person.
「普通の・おなじみの物や人の、反対・論理的に逆であること」という意味が出ているのは、ビザロの住む惑星が「良い」が「悪い」を意味するような「反対・逆の世界」だからということです。
アメコミの DCコミックスに登場するスーパーヴィラン「ビザロ」については、以下のウィキペディアに詳しいです。
Wikipedia 日本語版 : ビザロ
このウィキペディアにも、先ほどご紹介した Wiktionary の内容と関係するような以下の記載がありました。
「ビザロは不完全なスーパーマンのクローン」「ビザロは状況や言語を反対に認識する性質があり」「その他ヒーローのビザロは「ビザロワールド」という惑星に住んでいる」
bizarro = bizarre ということだと、In bizarro world. なら「奇妙な世界で」ということで、「世間の常識が通用しないような、異常な世界では(ロスのやったことは、大したことでもないだろうさ!)」という意味だと考えられますが、DVD英語字幕では In Bizarro-world! と表記されていました。
それはアメコミでの Bizarro という固有名詞から来た言葉だったから、ということです。
つまり、ジョーイのセリフに出てきた Bizarro-world というのは、ビザロが住んでいる惑星「ビザロワールド」のことで、「ビザロは状況や言語を反対に認識する」ということから、「ビザロワールドでは、物事は反対に認識される」ということ。
ですからジョーイは「ビザロワールドのような物事が反対に認識される世界では(お前のやったことは大したことじゃないだろうけどな!)」と言ったことになるわけです。
つまり、俺たちが住むまともな世界では、お前のやったことは「大したことじゃない」の反対の「おおごと」だよ、と言ったことになります。
You broke the code! は「お前はコード・掟(おきて)を破った!」。code は放送コードなどのコードで、「規則、掟(おきて)」。dress code だと「服装規定」。
その後、「姉妹ならオッケーだし、セクシーな叔母さんでもいいが、ママは絶対にダメだ!」と力説するジョーイの線引き基準も彼らしくて笑えるところ。
had discussed getting in の get in は「参加する」。
racquetball は「ラケットボール」。壁4面と天井、床の計6面で囲まれたコートで行う、スカッシュに似たインドアのラケット競技。
apparently は「どうやら(〜のようだ)」。
somebody 「誰かさん」とあえて名前を出していませんが、誰かさんが寝坊したと表現することで、ガウンを着た状態のジョーイのことを言っているのだとわかります。
It's being restrung. の it = my racquet で、「僕のラケットは今、ガットを張り替え中なんだ」。
string は名詞で「糸、ひも、(楽器の)弦、(ラケットの)ガット」。
今はラケットの話をしているので、動詞では「(ラケットに)ガットを張る」という意味。その動詞 string に「再、再び」という意味の接頭語 re- がついた restring は、「再び糸を張る、〜の糸・弦・ガットを張り替える」という意味になります。
string の過去分詞形は strung となります。be restrung 「ガットが張り替えられる」という受動態を、is being restrung と現在進行形にした形で、直訳すると「ガットが張り替えられている最中である」、つまり、「今、(スポーツ用品店の人または職人が)ガットを張り替えているところなんだ」ということになります。
ロス自身がそれを張り替えるわけではないので、ラケットを主語にして「(専門の人によって)張り替えられている最中」と表現したわけです。
Somebody was supposed to bring me one. とロスはまたジョーイのことを「誰かさん」と表現しています。
was supposed to do は「〜することになっていた(のに)」ということで、過去形にすることで「そうすることになっていたのに実際にはそうしなかった」ことが示唆されます。
You didn't call and leave your grip size. の leave は、電話の相手が留守だった場合の決まり文句、leave a message 「メッセージを残す」の leave のニュアンスに近いでしょう。メッセージや情報などを相手に「残す、託す、預ける」というニュアンス。
俺にラケットを貸してもらうつもりだったらしいけど、それにしては、電話で自分のグリップサイズを伝えてこなかったな、グリップサイズがわからないと貸しようもないんだけど、、、とロスの発言にケチをつけているのです。
spend way too much time together は「一緒にあまりにも多くの時間を費やす、過ごす」。
今回のエピソード、自分の殻から出る フレンズ1-11改その6 で、アガメムノンという名前を Way too special. と言ったのと同じく、way too 「あまりにも、ものすごく」が使われています。
過去記事、グラスは半分カラ フレンズ1-4改その4 では、自分の家からセントラルパークまでの歩数を数えて100歩以下だと言っていたジョーイに対して、チャンドラーが You got way too much free time, man. 「お前、暇な時間が超あるんだな[お前って、超ヒマ人だな]」のように way too much (free) time という表現を使っていました。
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とうとう身を固める決意をしたんですね。よく考えたらまだ51才ですからこれからです。
『フレンズ』マシュー・ペリーが婚約! お相手は22歳年下の一般女性
https://news.yahoo.co.jp/articles/9e2d635248ff5eb8a944c75ed984fb578494ad1a
興味深いニュース、ありがとうございます。
マシューはいろいろな方とお付き合いされていたようですが、これが初めてのご結婚なのですね。
確かにマシューは51才(私も同じ1969年生まれなので年齢すぐにわかりますw)、さらに活躍していってほしいですよね(^^)