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ジョーイ: Will you pick one? Just pick one. Here, how about that one? [points to a table] ((テーブルを)一つ選べよ。ただ(とにかく)一つ選べ。ほら、あれはどうだ? [あるテーブルを指さす])
チャンドラー: That's patio furniture. (あれはパティオ(中庭)の家具だ。)
ジョーイ: So what? Like people are gonna come in and think, "Uh-oh, I'm outside again." (それが何だよ? 人が(部屋に)入ってきてこう思う、みたいな? 「おっとー、俺はまた外にいるぞ」って。)
チャンドラー: Fine. [gesturing towards another table] What about the birds? (いいさ[結構だ]。[別のテーブルを示すしぐさをして] あの鳥(柄)はどうだ?)
ジョーイ: I don't know. Birds just don't say, "Hello, sit here. Eat something." (どうかな。鳥は「こんにちは、ここに座って。何か食べて」って感じじゃないよ。)
チャンドラー: You pick one. ((じゃあ)お前が選べ。)
ジョーイ: All right, how about the ladybugs? (わかった、あのテントウムシはどうだ?)
チャンドラー: Oh, so forget about the birds, but big red insects suggest fine dining? (おぉ、それじゃあその鳥は忘れてくれ、でも大きな赤い虫は素敵な食事を示唆するんだな?)
ジョーイ: Fine! You want to get the birds? Get the birds! (いいさ! お前は鳥(柄の机)を買いたいんだな? (じゃあ)鳥(柄)を買えよ!)
チャンドラー: Not like that, I won't. [pauses] Kip would’ve liked the birds. [Joey turns and gives Chandler a dirty look] (そういうんじゃない、俺は買わないよ。[間があって] キップなら鳥を気に入ってくれてただろうに。[ジョーイは振り返り、チャンドラーに怒った顔をする])
Will you pick one? と言った後、Just pick one. と続けています。
このように命令形に just を付けると、「ただ〜しろ、つべこべ言わずに(とにかく)〜しろ」というニュアンスが出ます。
So what? は「それが何だよ? それがどうしたって言うんだよ?」という感覚。
日本語でも「それが何か?」と言うと、「それが何か問題でも?」というような相手に挑む感じが出ますが、それと同じようなニュアンスがあります。
Like people are gonna の Like SV は「SがVするみたいな(こと)」という感覚。
Fine. は、怒っている時の不満な気持ちを表現した言葉。
パティオ(中庭)のテーブルを選んだジョーイに対して、チャンドラーは鳥の柄のテーブルを示します。
ジョーイの I don't know. について。
I don't know. と言うと、「知らない、わからない」という意味がまず頭に浮かびがちですが、今回の場合は「(それは)どうかな」という日本語が似つかわしいでしょう。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
I don't know
used to show that you disagree slightly with what has just been said
例)"I couldn't live there." "Oh, I don't know. It might not be so bad."
つまり、「たった今、言われたばかりのことに対して少し意見が合わないことを示す時に使われる」。
例文は「私はそこには住めないわ」「あぁ、(それは)どうかな。そんなに悪くないかもよ」
チャンドラーが鳥柄を提案したところ、ジョーイは「ここに座って、何か食べて」って感じじゃないと否定し、チャンドラーは You pick one. と言っています。
命令文は通常、動詞の原形で始まりますが、このようにわかりきった主語の You をつけることで、命令文をさらに強調する効果が生まれます。
主語をわざわざつけた感じを出すために、日本語でも「お前が選べ(よ)」のように「お前が」をつけると、そのニュアンスを表現することができるでしょう。
ladybug は「テントウムシ」。
big red insects は「大きな赤い虫(昆虫)」。
テントウムシのことを、わざと「大きな赤い虫」と表現しています。
鳥を却下しておいて、代わりに出してきたのが「ムシ」かよ?! と怒っているのを表現するため、insects 「虫(ムシ)」の部分を強調しています。
You want to get the birds? Get the birds! について。
「お前が〜したいなら、〜しろ」は、"You want to 動詞? 動詞の原形(命令形)" という形になるために、get the birds というフレーズが2回繰り返されることになります。
最初は疑問文なので上がり調子、後の命令形は下がり調子になりますが、同じフレーズの繰り返しが面白いリズムを作り出していると感じます。
日本語で言うと「買いたきゃ買え!」というところで、ここでは怒りながら言っているので、「お前の好きにすればいいさ」的な投げやりなニュアンスが感じられます。
Not like that は「そういうのではない」ということですから、まさに日本語の「そういうんじゃない」という感覚。
Kip would’ve liked the birds. は「(元ルームメートの)キップなら、鳥柄を気に入ってくれただろうに」。
would には、もしキップなら、という仮定の意味が込められています。
キップなら俺の決めたことに素直に賛同してくれたのにな、と前のルームメイトと比較しているセリフで、前にもキップの名前を出した時にやきもちのようなことを言っていたジョーイは、今回もその名前を聞いて怒った顔をすることになります。
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2022年10月24日
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