2007年06月07日

「海外経験なし」とは?

昨日の記事、新しいフレンズ・フレンド に引き続き、デイズさん(Deasさん)のブログ、Rocking in Hakata で、私のブログを紹介して下さった記事、New Friends Friend の英訳について考えてみたいと思います。
(前回と同様、最初に英語で説明し、その下に日本語訳をつけておきます。)

Part 2. 学習歴=curriculum?
It is so hard to translate 学習歴 into English, right?
LONGMAN Dictionary of Contemporary English says this;
curriculum: the subjects that are taught by a school, college etc, or the things that are studied in a particular subject

In my opinion, 学習歴 is like...
"When I was a university student, I successfully passed Grade Pre-1 of the EIKEN Test.
In April of 2001, I restarted to learn English using Friends DVDs.
In January of 2005, I reached 930 points on the TOEIC test..."
Right now, however, I don't know if I can call it 学習歴.

What should I call it? I don't think 学習歴 is 学歴(educational or academic background). It might be 'the history of learning English' or 'English learning experience'? I don't know.

(日本語訳)
「学習歴」って訳しにくいですよね。
デイズさんは、学習歴=curriculum と訳して下さったのですが、ロングマン現代英英辞典では、curriculum=「学校や大学などで教わる教科、または特定の教科で学んだ事柄」とあります。

私の考えでは、「学習歴」とは以下のような感じ。
「大学生の時、英検準1級に合格した。2001年4月、フレンズのDVDを使って、英語学習を再開した。2005年1月、TOEICで930点を取った…」
でも、今考えると、これを「学習歴」と言っていいものかどうかわからないです。

何て言ったらいいんでしょうねぇ?
学習歴は「学歴(どこの学校を卒業したかなど)」とも異なると思うし…。
「英語学習の歴史」または「英語学習経験」かもしれない。よくわかりません。

(おまけ)
「カリキュラム」は日本語になっていて、「(学校の)教育課程、教科課程、履修課程」という意味で使われていますね。
そんな風に日本語化しているので、余計にニュアンスが掴みにくいです。

Part 3. 海外経験なし=I've never been overseas?
「海外経験なし」 is a really tricky expression. As a matter of fact, I HAVE BEEN overseas.
I went to Italy, Greece and France, whose first languages are not English, on my honeymoon trip about a decade ago.

On my site, 海外経験なし means I've never studied abroad, worked abroad, stayed for months or lived abroad.
If you translate 海外経験なし into English literally, it means "no experience overseas". So, strictly speaking, the expression 海外経験なし might be wrong, but nobody has pointed out that inconsistency before.
In short, this is not a matter of traslation, but a matter of vague expression of mine.
Maybe, "I've never studied, worked, lived abroad." is appropriate, I think.
Or, just "I've never lived abroad." might be OK.

(日本語訳)
「海外経験なし」という日本語はトリッキーな表現です。
実は私は海外に行ったことがあります。
10年ほど前に、新婚旅行で、イタリア・ギリシャ・フランス(いずれも第一言語は英語ではないですね)に行きました。(帰りにイギリスのヒースロー空港を経由しましたが…。)
(海外旅行に行った件については、私の英語学習歴(その2) などの過去記事で何度か触れたことがあります。添乗員付きの10日間の旅行でした。)

私のサイトでは、「海外経験なし」というのは、
「海外留学」「海外赴任」「(旅行以外で)海外に数ヶ月滞在、居住」の経験がない、
という意味で使っています。
もし「海外経験なし」という言葉を文字通り英訳すると、no experience overseas になりますね。
ですから、厳密に言うと、「海外経験なし」という言葉は間違いなのですが、これまで誰もその矛盾を指摘した人はいませんでした。
つまり、これは翻訳の問題ではなくて、私のあいまいな日本語の問題なんですね。
多分、「海外で勉強したり、働いたり、住んだりしたことがない。」というのが適切だろうと思います。
または、ただ、「海外に住んだことがない。」でもいいかもしれません。
(海外留学、海外赴任するには、「そこに住む」ことが大前提としてあるわけですから…)

(ここからは日本語の感覚の問題なんですが)
旅行で数週間海外に行ったくらいの経験は「海外経験」とは呼ばない、という認識でよろしいんでしょうかねぇ?
私が行ったのはヨーロッパの、それも英語をメインで使う国ではなかったですし、添乗員もいたため、自分が英語を話すチャンスはほとんどありませんでした。
本当に、海外旅行は10年前のその1回きりで、それ以来、日本を出たことがありません。

これだけ英語が好きだと公言しているのに、英語を使う国に行ったことがない!というのを表現するのには「海外経験なし」という言葉が一番適切でインパクトあるかなぁ、と思って使っているのですが、違和感がある、という方がおられたら、ご指摘下さいませ。

おまけの疑問 (爆)とは?
デイズさんが、私のブログにちょくちょく出てくる、(爆)という表現を見て気に入って下さったようです(笑)。
ふと、これは英語ではどういうニュアンスになるのかなぁ?と思って検索していたら、私の思っている(爆)のニュアンスと一般的に使われている(爆)のニュアンスが違っているかもしれない、ということに気付きました。

ネットで調べると、「(爆)=(爆笑)」の意味として使っておられる方がかなりおられるようなんですが、私はずっと「(爆)=(自爆)」の意味で使ってたんですよねぇ…。

つまり、(爆)を説明すると、「自爆、爆死」(←物騒な言葉ですが…)、「おバカなことを言って申し訳ありません、自分でバカなこと、愚かなことを言ってしまいました」という反省、それを自虐的に認めた表現として使っていたのですが…。
音にすると、「どっか〜ん!、(漫画「うる星やつら」で出てきそうな)ちゅど〜ん!」みたいな感じでしょうか。

大阪人はよく自分の不幸を笑いのネタに使うので(人を笑わすことに命を懸けてるんで…)、そういう自虐的なネタ、自爆ネタの後に使っているんですよね、私は。
それは本来の(爆)という記号とはかけ離れた使い方なのかなぁ??
(爆)=(爆笑)だとすると、(笑)をグレードアップさせた記号ということになりますね?

私の使い方がおかしいせいで、デイズさんが間違った日本語を覚えてしまわれると、非常に申し訳ないので…皆様のご意見、お待ちしております。

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posted by Rach at 12:57| Comment(8) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月18日

英語ができる!と言えない日本人

まずは、少し前に聞いて気になっていた、ある人の言葉を紹介したいと思います。

みんなは運動ならちょっとできると「できる」って言うのに、どうして英語だと「できる」って言わないんだろ。

このセリフ、ご存知の方、いらっしゃいますか?
これは、ドラマ「ドラゴン桜」で、英語担当の川口洋先生(演じるのは金田明夫)が生徒に言った言葉です。
すみません・・・実は、昨日の竹岡先生の話からの流れの記事なんですね。

受験生に有名な英語講師、竹岡先生の話を昨日書いたのですが、竹岡先生はドラゴン桜の英語の先生のモデルだそうです。
だからと言って、このセリフそのものが竹岡先生のものかどうかはわからないのですが・・・(ご存知の方は教えて下さい)。
このセリフがすごく印象深かったので、ちょっと考えてみたいと思います。

この川口先生は、外国人だったら挨拶や少しの単語だけしか日本語を知らなくても、「どうだ、すごいだろ?」みたいなことを平気で言うのに、日本人は何故か外国語に関してだけは完全主義者になってしまう、とおっしゃってました。

うーん、そうかもしれない。
実際、私も人に「英語を話せますか?」と聞かれたら、「えぇ、多分。」「まぁ、何とか。」とか言っちゃいそうな気がします。
事実、ネイティブの人としゃべる機会もないので、本当に向こうがペラペラしゃべりかけてきた時に、普通に会話が出来るかどうかは大いに疑問です(謙遜ではなく)。
私の自信の唯一の拠り所(笑)は、TOEICの点数だけですし、あの試験はリスニングとリーディングしかないから、スピーキングとライティングの能力を示してくれませんしね。
英語が話せる?と聞かれて、モゴモゴ言うのもイヤだし、かと言って「ペラペラです。」という自信もないから、TOEICという、物差しになる試験を受けて、「まぁ、TOEICは930点ですけど・・・」と逃げるために、この資格はあるのだ、と言っても過言ではない!(笑)。
そもそも「英語がペラペラ」ってどういう状態を言うんでしょうね。
外国でショッピングできたり、レストランで注文できたりすることが「ペラペラ」だとは思えないけどなぁ・・・。
(この「ペラペラ」に関する話は、また別の機会にでも。だけど自分は「ペラペラ」じゃないから、書きにくいネタでもある・・・笑)

と、そんな風に日本人は英語が完璧にしゃべれないことを卑下しているところがあるのに、外国から有名な歌手や俳優が来て、「ニッポンノミナサーン、コンニチワー。アイシテマース!」とか言われると、何故か「わぁ、すごい、日本語しゃべってるよー!」とか驚いたりして。

そもそもアメリカ人は(とアメリカ人に限定してすみません)、外国語習得で苦労した経験が少ない、と聞いたことがあります。
(これ以下のアメリカ人の話は、昔どこかで読んだ気がするんですが、どこで読んだかさっぱり思い出せない。勝手に引用してごめんなさい。)
アメリカは広いですから、国内旅行だけでもかなりの距離、自分の州から出たことない人も結構いるとかで、海外旅行経験者も割合としては少ないらしいです(ほんとかな?)
さらに、英語はだいたいどの国でも使えるので、英語さえしゃべっていれば、意思疎通に困ることはあまりないはず。
だから、母国語が通じない、という経験がないから、日本で英語が通じないのを知って、「どうして通じないんだろう?どうして日本人は英語がしゃべれないんだろう?」みたいに感じるとか。
言葉で苦労した経験がないから、わかりやすいようにゆっくりしゃべってあげようとか、平易な言葉を使ってあげようとか、そういう気配りもあまり出来ないそうです(それもほんとかな??)
だから別に傲慢なのではないようです(私は傲慢だと思ったことはないですが・・・)。

それに比べて、日本人は外国人が日本語を話せるという先入観はないですよね。
「日本語は習得が難しい言語だ」みたいな自負もあるし(本当に言語学的に難しい言語かどうかはともかく)、外人さんがカタコトで話しかけてきたら、できるだけゆっくり、わかりやすい言葉で話そうとするでしょう。
極端な例では、向こうが流暢な日本語でしゃべりかけているのに、英語で答えなきゃと思ってオロオロしたり・・・。

外国人は「通じるのは当たり前」と”思い込んで”手加減せずにペラペラ英語をしゃべりかけて来る。
それに対して、その手加減しない英語と同じレベルくらいにわかってないと話ができないと日本人が”思い込んで”いる。
そのお互いの「思い込み」が、日本人の英語コンプレックスの原因なのでしょう。
川口先生も、日本人のそういう思い込みについて指摘していました。
そして、「英語を職業としている英語教師ですら、英語できる?と聞かれてはっきり”できる”とは言えない人が多い」とも言ってましたね。
実際、ドラマの中で、長谷川京子演じる井野先生が「できる」とはっきり答えられなかった、というシーンもありましたし。

ですから、自分がいざ、英語を使う段になった時には、突然人が変わったように開き直って、「私は英語が話せる!」(少なくとも、外人さんのカタコト程度には話せるはず!)と自分を信じて、私がわからないのはあなたの喋り方がわかりにくいからだ、とでも言うように、相手の言葉を聞き返すくらいの度胸が必要なのではないでしょうか?
あ、ここで、強調しておきますが、これはあくまでも日本に来た外国人を想定しての話です。
こちらがアメリカに行く場合は、やはりもう少し謙虚にならないといけません。
が、何も言えずに黙り込んでいるよりは、カタコトの英語でも返していれば、だんだん相手もこちらのレベルに気付いて、合わせてくれるようになるはずです。
つまり、今日の記事で言いたかったことは、「話す時には強気で行こう、話す時だけは英語は簡単だと信じよう!」という心構えを述べたわけです(笑)。
実際に私が英語でオハナシする機会があれば、そういう心づもりで臨もうじゃないか!という決意ですね。

日本人が「英語ができる」と言えないのは、日本が謙遜の文化であって、自分から「できる」と宣言することに抵抗があるからでしょう。
さらには、スポーツや楽器なら「できる」と言える人は多いけど、これが勉強に関することになると、とたんに「私、数学できる!」とか「物理が超得意!」とか言えなくなる人が多いのも事実なんですよねぇ。
すごく傲慢で自慢気に聞こえちゃいそうな気がするからでしょうか。
実際、できるかできないかは、自分が判断することではなくて、まわりが決めることだという考えもあるでしょう。(自分ではできると思っていたことでも、上には上がいる、自分は井の中の蛙だった、と気付く経験も多いですし。)

でも、アメリカ人は、自分が出来ることははっきり「できる」と言いますよね。
それが就職の面接試験ならなおさらです。
履歴書にも、「自分は今までこんなことをやってきたので、この分野での実績はあります。まわりからも評価されていました・・・」と自分の能力のアピールが延々書いてあるそうです。
フレンズ1-18 ではウェイトレスの仕事を辞めたいレイチェルが、履歴書をいろんなところに送ろうとしていましたよね。
その履歴書を見て、
ロス: I'm sure they'll be impressed with your excellent compuper skills. (担当者はきっと、レイチェルの素晴らしい”コンピューパー”技能(スキル)に感銘を受けるだろうね。)
と言っていました。
これは、レイチェルが computer を compuper とタイプミスしたのですが、その程度のスキル(笑)でも、履歴書に excellent computer skills と書くつもりだった、ということでしょう。
レイチェルがパソコンが得意とは思えないのですが、履歴書にはそれくらい書かないと、なかなか採用には結びつかないわけです。
もちろん、嘘を書いたらどこかでバレるとは思いますが、まず面接に辿りつくまでに、それくらいのアピールが必要なのです。

日本人だったら、履歴書にドドーンと自分の資格を書いて、それで面接官に「その資格で本当に実務ができますか?」とか聞かれたらどうしよう・・・とか考えすぎちゃうのかもしれませんね。
(私も昔、”英検準一級”と書いて、えらい目に遭いました・・・笑)

でも、資格を持ってるなら、それをアピールするのは全然悪いことではないと思います。
もちろん、ペーパー試験の資格と実務は異なるけれど、試験に合格するために勉強したことは、何かの形で役に立つし、その試験の合格を目指して情熱を持って臨めたのは事実でしょう。
だから、自分が資格を持つ分野で実務上の問題が出てきた時に、他の人よりは対処できる自信があるぞ!、わからないことを勉強して問題を解決する自信があるぞ!と言えるだけでもいいんじゃないでしょうか。

TOEICの試験の点数で、英語の実力が測れるわけではない、というのは当然のことです。
もちろん、ある程度の相関関係があるのは間違いないでしょうし、自分の英語能力のバロメーターとして使うのに適した資格だとは思いますが。
私は、自分が930点に相応しい英語の能力を持っているとは思えませんが、ただ、「英語の試験で高得点を目指そう!と頑張れた人間」だということは言えます。
英語が好きだ!、英語のことなら情熱を持って臨める!とも、はっきり言えます。
大事なのは、そういう情熱や意欲、なのではないかと。
「英語が好きだ」というのは割合簡単、でも「英語ができる」というのは難しい。
だから、私は「英語に対する情熱は人一倍あります!」と言うことにしようかな?

実際は、英語ってとっても難しいです。
英語を学べば学ぶほど、英語の深さと奥行きに驚き、次々と新しい発見がありますよね。
ちょっと掴み所の無いタチの悪い男にハマっていく感じにも似てるような・・・(だから離れられないのか?・・・笑)。
その「英語は難しい」という話もまた、機会があれば是非書きたいと思います。
とりあえず今日は、ドラゴン桜がマイブームの今(何故、今!?)、ちょっとセリフを取り上げてみたくなったので・・・。
連日の超長文の四方山話、申し訳ありませんでした。さぁ、明日はどうなるか・・・(えっ!?)

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posted by Rach at 15:09| Comment(10) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月17日

ドラゴン桜のモデル、竹岡広信先生

NHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組で、人気漫画「ドラゴン桜」の英語講師のモデルである、竹岡広信先生が出ておられました。
私は、「ドラゴン・イングリッシュ」っていう本があるのは知ってましたけど、竹岡先生の名前はこれまで全く知りませんでした(ごめんなさい)。
「ドラゴン桜」は、原作は全く読んだことがないのですが、年末のドラマの再放送ですっかりハマってしまい(←遅いっ!)、そのモデルの先生が出演されるということで、この番組を見てみたいと思ったんですね。
ちなみに、ドラマに関して言うと、いわゆる「受験テクニック」の紹介も興味深いのですが、私はその人生哲学というか、精神論の部分にとても共感を覚えました。
その話はまた何かの話のついでに出てくるかもしれません。(ここで書くと、長くなりそうなので・・・笑)

竹岡先生は、個人で「竹岡塾」という塾を経営されており、また駿台予備校や高校でも英語を教えていらっしゃるそうです。受験生には有名な方のようですね。
私は浪人していた頃、某予備校に通っておりましたが、駿台ではなかったので、先生にはお会いしませんでしたねぇ。(でも、先生との年齢差や先生の英語講師としての経歴などを考えると、仮に駿台で授業を受けていても、先生にお会いすることはなかったようにも思いますが。)
どこの予備校でも、カリスマ講師と呼ばれる先生はいるもので、私も授業を受けるのが大好き!という先生がたくさんいましたよ。よそのクラスに潜ったりもしましたし(笑)。
そういう先生に習ったことや、ちょっとした無駄話なんかは、いつまで経っても忘れないものです。

元々、私はちょっとアンテナの低い人間で、話題になっているものは見てみたいけど、面倒くさいからわざわざ見たりはしない・・・という性格でした。
でも、こんな風に英語ブログを書くようになると、英語に関することはちょっとアンテナを張るようになりました。
自分の英語に対する姿勢や考え方と、どこか同じ部分があるか、どんな風に違っているか、を知りたいと思うんですね。

竹岡先生は、とてもヒューマンで、人間味溢れる方のようです。
何かにすがりたい受験生にとっては、あのパワフルさと「やることはすべてやった!」と断言してくれる強さが、とても心強く感じられるはずです。

先生の塾では、「質問だけの授業」というのがあり、質問を受けると、膨大な蔵書の中から、説明にふさわしい資料を探すために、少し離れたご自宅に戻る、ということをされてました。
(あれだけの蔵書を、自宅にも塾にも置いておく・・・てのは、やっぱり不可能なんだろうか??)
そうやって、その瞬間を逃さず、適当にごまかすこともしないで、生徒が疑問に思ったことに正面から向き合うその姿勢、に私は感銘を受けました。
だから、生徒はついてくるのだと思いましたね。
立派な先生というのは、どなたもそういう姿勢を持っておられるのだと思います。

先生はそのことを、
「これ大事だよって言うて、こっちから与えるのを聞いてるのと、これどやねん?って向こうから言うてくるのとでは全然ちゃうんですよね。」(先生は京都府亀岡市の方なので、コテコテの関西弁・・・笑)
という言葉で説明されてました。
先生は、プロの英語講師なわけですから、わざわざ資料を取りに帰らなくても、きっとその場でかなり詳しい説明が出来るはずだと思うんですよ。
でも、せっかくの質問だから、その疑問に思った時に、とことんまで教えたい!、漏れなく説明したい!、無駄なく解説したい!と思われるんでしょう。
そういう気持ちって、勉強においてはとても大切なことですよね。
私もいろいろ調べ出すと、とことん調べないと気の済まないタイプなんですが、「また今度、時間のある時にゆっくり調べよう・・・」とか思ってると、きっとそのうちに忘れてしまうと思います。
疑問に感じた今が「その時」だ! Now or never! 「今やらないと、一生やらないことになるぞ!」という気持ちで望まないと、せっかく疑問に思った気持ちが無駄に終わってしまって、とてももったいないという気がします。

よく「受身の学習はいけない」と言いますが、勉強というものは、テストに出るポイントを丸暗記することではないんですよね。
自分がわからないところを見つけて、それをひとつずつ潰していく、とでも言いましょうか。
まず、何かを始める時は、自分は「何がわからないのかがわからない」状態なわけです。
それが、少しずつ勉強することで、わからない部分が見えてくる。
それが解決したら、一歩も二歩も進めた気がする、わけですね。
その喜びが次へのステップに繋がるのです。

私が海外ドラマで英語を学ぶことに夢中なのは、英語のセリフに触れていると、いろんな疑問が湧いてくるからです。
問題集では「答え」が書いてあって、それと答え合わせすることで終わってしまいがちなのに(もちろん、問題集から学習を広げることは可能ですが、なかなか広げるところまでは行きにくいのも事実)、ドラマの解釈は「何が正しい答えなのか」わからないし、答えが一つなのかどうかすらわからないわけです。
それを、私の少ない蔵書(笑)をひっくり返したり、ネットで答えを求めてさ迷ったり、を繰り返して、少しずつ、謎を解いていくのが楽しいし、結局はそうやって覚えたことは忘れないんですよね。

こうしてブログを書いていると、疑問や質問、英語に関する興味深い話などのコメントをよくいただきます。
そういうコメントを読む時も、ただ「そうかぁー」と思うのではなく、そこから私も一緒に考えたり悩んだりすることで、私もすごく成長している気がします。
質問して下さった当人よりも、私の方が勉強になっている、ということも大いにある気がします。
「私が疑問にすら思わなかったこと」=「私が全く見落としていたポイント」だということに、最近気付きました。
「わかったつもりになってただけ」ということです。
そういう意味で、先生の授業で「質問コーナー」がある、というのは、質問した当人はもちろん、他の生徒さんも、また先生自身も、また英語を違った視点から見ることのできる素晴らしいチャンスでもあるんですね。

私も、自分のわかった部分だけを、こんな風にえらそうに解説するのは、「ズルいこと」だとずっと思っていました。
だから、質問や疑問があれば、とことん一緒に考えてみようとしてるんですね。
ある意味、「人がぶつけてきた疑問から逃げるな!」と自分に課題を課しているとも言えます。
だから、誤魔化したり、お茶を濁すようなことはしないように心がけているのですが・・・。
ただ、私の場合は、「私にはわかりません。わかる方は教えて下さいね!」と言って逃げることができます。
プロの英語講師である先生は、それは出来ませんよね。
私の将来の夢、なぁーんてものは、今は漠然としていてはっきりとしたビジョンは見えてないのですが、何か少しでも英語に関係することをやってみたいなぁ・・・っていう感じ。
もし、いつか英語で仕事をする時には、自分なりの答えを出さないといけない、そして、その結果に対して全責任を負わないといけない、ということなんですね。
プロとはそういうものだ、とこの番組を見ていてよくわかりました。(やっぱり、私のような、責任のないお気楽なブロガーとは全然違うんだよなぁ・・・)

先生が、「パチンコで隣に座ったおっちゃんが、やたらと競馬に関して専門家みたいに詳しかったこと」から学んだ、「好きだから身につく」という話も興味深かったです。
受験生は、自分の嫌いな分野も学ばないといけないというつらい部分がありますが、だからこそ、興味を持たせないといけないんですね。
「人に興味を持たせる、きっかけを与える」というのは本当に難しいです。
人に迎合するのではなく、自分の知識を最大限に活用していろんなことを提示する、そういう幅の広さも必要になります。

私も自分が興味を持ったことを使って、英語の解説をしているわけですが、時々、自分のオタク趣味に走りすぎて、誰もついて来られない(泣)みたいな状況になることも多いです。(それに「ついてきてくれ!」とは言いませんよ。私がペースを維持するための、ちょっとした”遊び”の部分なので、見逃していただければ・・・)

でも、少なくとも、自分が好きだと思うやり方で、自分の英語学習、ブログの解説は続けていきます。
私自身も、好きなやり方でないと、頭に入りませんしね。
まさに、「好きこそものの上手なれ」ですよっ!(「下手の横好き」って言葉もあるけど・・・笑)
もう、この歳(笑)では、いやなことを学習するような、気持ちや時間の余裕なんてないのです。(最後はえらく切実な話だ・・・)

(Rachからのお願い)
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posted by Rach at 16:03| Comment(8) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月31日

自分のブログを振り返る(その2)

昨日の続きです。
今日の記事はやたら長いので、この押し詰まった日(?)に読んでもらうのは申し訳ない感じです。
(興味を持たれた方は、お正月にすることなくなった時にでも読んで下さい。)
さらに、NHKで今週再放送された「ハートで感じる英文法」の影響をモロに受けた文章になっていて、その番組をご存知ない方にはピンと来ない部分も多いと思います。
なにとぞ、お許し下さいませ。(と、いきなりのお詫び・・・)

私のブログの解説は、とにかくくどくどとしつこいですが、ボキャ貧の私がなんとかそのニュアンスを伝えようとあがくとこうなるわけで。
いろいろ書いてるうちのいくつかでも何かのヒントになれば、と思いながら書いています。

本当は、ニュアンスやイメージは実際の英語を浴びるように聞いて理解すべきだ、ということもわかっていますが、それには本当にかなりの量を聞きこむ、読みこむことが必要となりますよね。
私が勝手に師と仰いでいる(笑)、「やさたく」で有名な、ジャパンタイムズ編集局長の伊藤サムさんという方がおられます。
(伊藤サムさんのことについては、DVD学習法、その他の学習法 の記事に書きました。)
サムさんが推奨する学習法は「やさしくたくさん」なんですが、そのたくさんの量がハンパじゃない!
あくまで「英語のプロ(英文記者)になる場合」の話ですが、「身長の2倍」の本を読むのが目標なんです。
本を平積みにして、ですよ! ひえぇぇー。
もちろん、私もサムさんのおっしゃる意味はよくわかりますから、常に少しでも英文に触れるように努力はしています。

例えば、日本人が苦手な a と the がありますよね。
簡単な英文でいいから、それをたくさんたくさん読んでいると、そのニュアンスを掴めるようになる、とサムさんはよくおっしゃっています。
日本語にはない概念だから、実際に英語の中で使われているものにたくさん触れないと、そのニュアンスを身につけることは出来ない、ということです。
ただ、サムさんの場合は「多読でニュアンスを掴め!」と突き放すだけではありません。
週刊STという英字新聞のコラム「これであなたも英文記者」を担当されていた時は、a と the の概念の違いを、それはもう、何度も何度も、図解したり、例え話を出したり、こういう日本語ならどちらを使うか、間違って使うとネイティブにはこう誤解されるということまで、ありとあらゆる方面から a と the のイメージを読者に理解できるように、説明に説明を重ねていらっしゃいました。
毎週出される課題も、a と the に関するものが、ずば抜けて多かったです。おぉー、また冠詞の問題が来たよ来たよ!って感じで(笑)。
あの当時のコラムの読者は、「サムさんに a と the については鍛えてもらったよね!」という感慨を持つ方も多いようです。

ということで、もちろん多読多聴で英語を浴びることは欠かすことのできないものですが、そのイメージ、ニュアンス、概念、感覚、を平たい言葉で説明してもらうことが、実は英語の理解を深める重要な要素になると思うのです。
その辺りは、今、話題になっている「ハートで感じる英文法」の大西先生の説明にも通じるところだと思います。(先生の人気に便乗しようと言うのではありません・・・笑)
やはり私は、日本人ならば、日本語でその概念を理解すること、日本語で説明できるようになること、がその英語が理解できたかどうかのバロメーターになると思います。

ここでまた、「日本語」というと、「英語を日本語に置き換えて理解していては、いつまでたってもネイティブ並みの英語が使えるようにはならない」とお叱りを受けそうなんですが、私が言わんとしているのは、自分が一番細かいニュアンスで考えることのできる母国語で、その英語のニュアンスがはっきりと認識できているか、ということなんですが・・・(私の言ってる意味、わけわかりませんかねぇ?)
ここで「日本語で説明でできる」というのは、「自分の頭の中で納得できている」という意味で使っています。
英語を英語で理解するということは、ネイティブのように、その英語のイメージが頭に浮かべばそれで良いのです。
が、やはりそのニュアンスや感覚をわかりやすいように人に説明できるということも大事だと思っています。
というのは、どうしてそういう英語になるかという説明に、「それが英語らしさだから」「そこが日本語と違うところだから」「そういうもんだから」「そうじゃないと英語として違和感があるから」という英語の感覚だけではなく、心の底から自分で納得できるものがないと、いつまで経っても英語がわかったという気持ちになれないと思うからです。
またそのニュアンスがわからないと、自分の気持ちを表現するところまで使いこなせないと思うのです。

私が知りたいと思っていることは、例えば日本語に訳した時に同じ訳になると思われている表現にも実はネイティブの中では明確な差があって、またどのようにその差を認識しているか、ということです。
ですから、先日の「ハートで感じる英文法」での must と have to の違いとか、can と could の違いとか、その違いを漠然としてではなく、自分で人に説明できるくらいに理解したいということなんです。
ここで、「日本語で」に語弊があるのならば、あのコーナーで街行くネイティブの人が語った英語の説明でもいいので、とにかく、違いやニュアンスをわかるように説明してもらえればそれで良いのです。
そして、その「わかるように説明する」時に、どうしても自分の得意な日本語で考えて表現することになるというだけのことかと。
例えば「和訳なんてどうでもいい」とおっしゃっている大西先生でも、命令形と Will you...? と Would you...? の違いを説明する時に、日本語で言うと、こんな感じ、という例えを出されていましたよね。
当然「その和訳が全てではない」のだけれど、説明の一環として、和訳のニュアンスを使って説明した方がピンと来る、ということが必ずあると思うのです。
やはり母国語が一番ニュアンスを表現しやすいですからね。

せっかくの英語のニュアンスを日本語で説明してしまうことで、その英語独特のニュアンスが消えてしまうということは、承知の上です。
日本語にない概念なら、ドンピシャの訳はできないだろう、というご指摘もごもっともです。
でも、日本語にない概念を「日本語に置き換える」ことは不可能ですが、「日本語で説明する」ことは可能だと思います。
特に、「イメージ」「ニュアンス」というつかみ所のないものを、明確な日本語で説明することの意義というのもあるはず。
大西先生の助動詞のイメージ、過去形のイメージなどは、漠然としたイメージではなく、誰でもがイメージできる明確な言葉を用いて説明されていますね。
例えば、これは、日本語の尊敬語と謙譲語の概念を、「相手の位置(地位)を高める」ことで尊敬の念を表し、「自分の位置(地位)を下げることで、相手の位置を相対的に高める」ことで謙譲の意味を持たせる、という明確さに似ていると感じました。
どの言語においても、ネイティブが漠然と持っている言葉のイメージというのがあるのだ、ということですね。

私個人に関して言うと、フレンズで学習してきて、自分なりにニュアンスをつかめるようになってきて、字幕なしでも笑って泣いて感動できるようになりました。
いざそれを、こうしてブログに書いて説明しようとすると、説明するのは本当に難しいのだと気付きました。
私も自分のイメージをなんとか文字にして、わかりやすく説明できたと思った時に、初めてそのニュアンスを理解できた気がしました。
日本語で説明できない間は、やはり自分の中でイメージが固まっていないのだと気付きました。
ですから、「こんな感じ」という叩き台の和訳を使って、まずは直訳することで英文独特の構文から理解する、文法的なアプローチから考えてみる、動詞が基本的な意味からこういう意味に発展したからこんなニュアンスになる、など、何とか自分でも納得できるように解説することを心がけてきました。
ですから、私のブログを読んで、「丁寧でわかりやすい」と言っていただけることは、本当に嬉しいのです。
少しでも私の感じたニュアンスが読者の方に伝わったのだと思えますから・・・。

「ハートで感じる英文法」がらみの話が多くなってしまったのは、自分の中でモヤモヤしていたものが、大西先生の話を聞いてちょっと晴れてきた気がしたからです。
ちょっと冷静さに欠ける長文駄文になったことをお許し下さいませ。

最後に、皆様にご挨拶を。
今年は、ブログを始めて、いろんな方と交流することが出来て、本当に有意義な一年でした。
ネットというと怖いイメージしかなかった私でしたが、いただいたコメントも好意的なものばかりでしたし、また皆さんのお人柄が感じられて、こういう人とのふれあいというものもあるのだなぁー、とネットに対する認識を新たにいたしました。
ブログを続ける意義が見えなくて「こんなことして何になるんだろう?」と煮詰まった時に、コメントが励みとなってまたやる気が出た、ということが何度も何度もありました。
子育てに追われバタバタと過ぎて行く毎日の中で、別の自分を再発見できた気がしています。
これまでは、専業主婦という選択が正しかったのかと何度も悩んだことがありましたが、このブログを始めて、「妻である私」「母である私」以外の、「”私という個性を持った”私」として、久しぶりに自由にのびのびと私らしさを満喫することができて、本当に嬉しかったです。

また、ランキングに関しましては、「みんなの英会話奮闘記」及び「にほんブログ村」で念願の1位になることができました。
それもひとえに、皆様の暖かい応援のお陰です。本当にありがとうございました。
来年もこの調子で(笑)頑張りたいと思っていますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。(最後までお願いかよ・・・笑)
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来年が、皆様にとって、素晴らしい一年になりますように。
そして、英語学習をされている方にとっては、英語の力が飛躍的に伸びる年になりますように。(私も含めて、ね・・・笑)

posted by Rach at 17:18| Comment(6) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月30日

自分のブログを振り返る(その1)

年末なので、ここまでの自分を振り返ってみようと思います。
ということで、今更ながら、このブログの説明をしてみます(笑)。

このブログは、”セリフを聞き取れなかった頃の自分”がやっていた学習法をそのままお見せしているようなものです。
ですから、英語に堪能な方にとっては、物足りないブログであることも承知しています。

このブログは「フレンズの英語を学ぶ」というものですが、本当のところは、「フレンズの英語で、英文法や単語やイディオムやリスニングを学ぶ」と言った方が正しいのかもしれません。
フレンズの英語の本質を私が理解できているかというと、あまり自信がありませんので・・・。
ですが、無味乾燥になりがちな英語学習を、生き生きとしたドラマの英語を使って覚えることで、楽しく学べるのではないか?ということなんですね。

私のブログは、あるシーンを取り上げ、そのシーンの英語のセリフと、そのニュアンスを出来るだけいかした私なりの和訳をつける、というパターンになっています。
取り上げるシーンに関しては、面白いジョークを取り上げることが多いですが、日本人でも心情が理解できる部分(アメリカ人でも日本人でも感じることは同じなんだね、ってところ)や、面白い単語やイディオムがあるところを取り上げています。
あるいは、日本人にはピンと来ない固有名詞が出てくるところ、もですかね。
どこを選ぶかについては、人それぞれだと思いますので、「どうしてここを取り上げない!」と思われる方もいるでしょうが、その辺りはご勘弁下さい。
実は、わからないから、さりげなくスルーしてるということも多々あります(笑)。

オリジナルの和訳をつけて日本語に直していますが、これについては、はっきり明言しておきたいことがあります。
これは「英語のセリフを日本語に直さないと理解できないから」ではありません。
私はあくまでこの和訳を書くときは、まず英語のセリフを英語のまま理解・解釈し、そのニュアンスが出せるように、自分の母国語の日本語で言うと「こんな感じのセリフになる」と示しているに過ぎません。
やはり限界があるとは言え、日本語で言うとこんな感じ、と言うことが悪いことだとは思いません。
丁寧なニュアンス、ぞんざいなニュアンスなどは、やはりそういう日本語に置き換えてピンと来る部分もあるのではないかと思っています。

このように和訳を書いているのは、私が受けたセリフのイメージをなんとか読者の方に伝えたいからなんですが、実は全然違う別の理由もあります。
このブログは、フレンズで学習する方に読んでいただくことを想定していますが、フレンズを全く知らない人でも、「フレンズって面白そう!」と思っていただければいいな、と思って書いている部分もあるんですね。
「シットコムはちょっと・・・」とか、「見たことないんで全然どんなドラマかわかんない」という方に、興味を持ってもらうきっかけになればいいな、と。
そして、フレンズで英語学習を始めようと思って下さったり、あるいは英語はわからないけど、フレンズ見始めたら面白かった、ということになれば「最高!」って感じなんですね。
だから、フレンズのことを知らない人が読んでも話やセリフの流れがわかるように、和訳をつけているのです。
英語学習のツールとしてではなく、単なる読み物として読んでいただければ、それはそれでいいんです。

つけている和訳は、なるだけ英語のニュアンスを盛り込んだものにしようと努力はしていますが、自分でも完全に納得しているわけではありません。
あえて訳すとすると、こんな感じ、くらいの程度です。
この和訳を絶対のものだと思ってない、というのを力説してるのは、最近再放送中の「ハートで感じる英文法」で大西泰斗先生が「日本語訳に頼るな。大切なのは”感覚”だ」と力説されているからなんですが(笑)。

私も日本語訳で英語の全てが掴めるなんて思ってません。
セリフと日本語訳を丸暗記して覚えるのも有効だとは思いません。
私も、当然そう思っているのに、毎回セリフのオリジナル和訳を書いてるために「和訳に命を懸けてる人(笑)」だと思われてはいけないと思ったから、ここで必死に否定しておきます(笑)。
くどいようですが「日本語訳が大事だ」と思っているわけではないのです。
後でくどくど説明するための叩き台として書いているに過ぎません。
そこのところは、皆様誤解なきよう。

ところで、私は KIKKA さんのブログ KEEP GOING〜英語学習一緒にやろう!〜 の記事で、「ハートで感じる英文法」と大西先生のことを知りました。
実は、英語ブロガーの皆さんが絶賛されている、超有名な先生なんですね。
「ハートで感じる英文法」、今回初めて見てみましたが、面白いし、すごくためになりますよね!
大西先生、本当に楽しい方です。すっかりファンになりました。
あの指パッチンも素敵。何であんないい音鳴るんだろう?(笑)
先生の説明は、本当に丁寧でわかりやすいです。
イメージを日本語で説明する、というのは実はすごく難しいと思うのに、的確な言葉を選んで、そのイメージや感覚を説明されているところが、本当に素晴らしいと思います。
また、大西先生のすごいところは、視線や表情、身振り手振りやしぐさなども含めた、感情を伴うニュアンスとして説明されているところです。
言葉は感情の発露ですから、まさに「ハートで感じる」つまり「心から湧き出る」言葉でないと、ネイティブのようには使えない、ということですね。
それから、街でネイティブに、こういう場合はどちらの英文を選ぶか、というコーナーがありますよね。
あれはとっても参考になると思います。
これがニュアンスを掴むには、一番良い方法なのかもしれません。

と、番組をひととおり見たところで、ふと、このイメージの話、どこかで読んだ気がすると思ったら・・・なんと、私の英語学習歴(その2) で書いた「日経WOMAN 2001年2月号」に「そうか単語はイメージだったんだ」という大西先生の記事がありました。
さらには大西先生とポール・クリス・マクベイ先生が写真入りで載ってるではないですか!
なんだ、私は、もう5年ほど前に先生に出会ってるんじゃん!
その記事も、単語や前置詞をイメージで捉えるというもので、それを読んで「へぇー!」とまさに「目からうろこ」状態になったにもかかわらず、その後、私は先生の著書を買わなかったみたいで・・・。私のバカ!バカ!
今回、遅ればせながらでも、先生の理論に再び触れることが出来たのは幸運でしたね。( KIKKA さん、ありがとう!)
(全然関係ないけど、あの番組に出演されている、いとうあいこさん、2年前の戦隊もの「爆竜戦隊アバレンジャー」でアバレイエローやってた「らんるちゃん」じゃないですか! そんなことで、驚いて喜んでるのは、私くらいなのかなぁ? 彼女、かわいいですよねっ!)

話は戻りますが、私の和訳はその程度なので、完全に英語のニュアンスが伝わるものだとは到底思えません。
ですから、そのフォローみたいな感じで、その後に、延々と解説が続いています(笑)。
すでにお気づきかと思いますが、その長々とした解説が、このブログのポイントで、英語のニュアンスやイメージを伝えるには、かなりの説明を要する、ということです。
さきほどの大西先生のように、的確な言葉を見つけられなくて、いつも苦労しているのですが・・・(笑)。
(大晦日に続きます)

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posted by Rach at 16:37| Comment(6) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月29日

日本語字幕の限界?(その2)

実は、「英語学習においては、日本語字幕・音声は必要ない」と思われている方がかなりおられるようなので、昨日に続いてこの記事を書くのは勇気がいるのですが(笑)、一応、書こうと思っていたことを書いておきます。

私はフレンズ学習を始めた頃は、本当に聞き取れなくて、「こんなの聞き取れるようになるんかいな?」って感じだったんですが、字幕音声切り替えをすることで、だんだんわかるようになってきた、という”実感”があります。(これが効果あるかどうかは人によると思いますので、この方法を無理強いするつもりはありませんが。)
だから、私はある程度までは字幕を否定するものではありません。
私は、自分がそうしてきたように、「ドラマの英語なんてわかんない」というところから、ある程度のところまで来るために、字幕は決して無駄ではない、と思っています。(実は「ある程度」という単語が頻出しているところがポイント・・・笑)
ただ、昨日の記事に書きましたように、そんな私でも字幕などの日本語訳を絶対視しているわけではありません。

私がオススメするDVD学習法では、英語のイメージを日本語の「イメージ」(日本語の「言葉」ではない)に置き換えることで英語のニュアンスをつかむ、のを目的にしています。
DVDの音声と字幕(その3) にも書きましたが、
大事なことは、「ニュアンス」「イメージ」です。
英語を英語として理解する、ということは、英語のセリフを「日本語に置き換えるのではなく」、観念的にイメージで捉える、ということなのです。

が私の学習法の基本コンセプトです。
ここが何とも誤解されやすいというか、説明しにくいところなんですが、例えばこれは
「単語カードの表に英語のセリフ、裏に日本語のセリフを書いて、一対一対応で覚える」
というのとは全く違います。
受験英語で単語を一対一対応で覚えたことによる弊害で、英作文が不自然になるという話はよく聞きますよね。
だから、「一対一対応」の弊害についてはよく理解しているつもりです。
私が言ってるのは、字幕や音声を切り替えることで、「こんな感じのことを言っているらしい」というニュアンス、イメージを掴めれば良い、ということなんですね。
もちろん、それだけでは本質的な部分はわからない、というのは当然のことです。
「日本語訳を見て、全てがわかった気になってはいけない」ということもありますし、「自分が日本語に訳せたからといって、理解できたというものでもない」とも言えます。

そういうイメージ置き換えは、日常会話部分では、それでうまく行く部分も多いと思うのですが、ギャグや文化的背景の話になると、その置き換えにも限界が出てきます。
そこで、日本人にわかるように固有名詞や単語を変えてしまったり、同じように笑えるような日本語のダジャレにしてみたり、といろんな工夫がされています。
話の流れや勢いを止めないようにするには、「何のこと?」「誰それ?」と見てる人に思わせてはいけないからですね。
特にフレンズのようなシットコム(コメディ)は、セリフを聞いたとたんに笑えないと、話に乗っていけません。
これはコメディの宿命みたいなものですね。
聞いた瞬間にパッとイメージが浮かばないと、笑えませんから。
シリアスなドラマなら、これほど置き換えなくても良いのかもしれませんが。

結局、「DVDの日本語字幕・音声(吹き替え)は英語学習者のためのものではない!」ということです。(←わかりきったことを書いてますが・・・)
英語学習者のための日本語訳と、コメディとしての作品の日本語訳とは全くの別物だということです。

日本語に吹き替えられたドラマはそれが一つの完成品です。
オリジナルに翻訳者の手が加わった、共同作業の結果です。
全く同じもののように見えて、実は、「小説を映画化した」、「漫画をアニメ化した」くらいの変化が起こっているとも言えるかも。
例えば、I を「俺」と訳すか「僕」と訳すかだけでも随分とニュアンスは異なりますし、例えば、刑事コロンボの有名なセリフ「うちのカミさんがね・・・」が、「私の妻がね・・・」だと、これまた雰囲気がかなり異なりますよね。
そういう訳者のセンスが、日本語になった作品のカラーを決定してしまう部分がかなりあると思います。

アリーmy Love でリチャード・フィッシュという人の口癖に "Bygones." というのがあって、これを日本語訳では「前向きに!」と訳されています。
bygone は名詞で、複数形の bygones で、「過ぎ去ったこと、過去のこと、過去のいきさつ」という意味になります。
元々は "Let bygones be bygones." ということわざで「過去のこと(過ぎたこと)は水に流せ、過去は過去として。」という意味です。
リチャードはちょっと軽い感じの人で、この「過去を振り返るな」という意味を「明るい未来を見ようよ」というニュアンスに置き換えているところが、私は彼の性格がにじみ出ている気がして好きなんですよね。
こんな風に、日本語に置き換えるというのは、ほとんどセンスの問題です。
ドンピシャならオリジナルの魅力を損ねないし、ちょっと訳者と自分の感性が違うなーと思ったら、何かしらの違和感を感じるのもやむを得ないでしょう。

それはそれで日本語バージョンとして楽しみつつ(違和感がある人は楽しまなくてもいいですが・・・)、英語のオリジナルを理解することで、「日本語の言葉に置き換えずに、英語を英語のままイメージで理解することの大切さ」を知ることができるはず。
そして、いくら翻訳技術が発達しても、やはり英語は英語のままで理解する脳が必要だと、英語学習の必要性を再認識できることになるでしょう。
それに、どんなすごい翻訳マシーンが出来ても、バイリンガルの人が両方理解しているように訳すことは不可能だと思います。
ある程度の日常会話や決まり文句は訳せても、そのニュアンスを汲み取り、適当な日本語に当てはめることはかなり高度なテクニックだからです。

英語と日本語が大きく違っている部分は、すなわち、日本語には訳しにくい箇所。
つまり英語でないと理解できない箇所だということですね。
私はそういう箇所を、英文解釈の上級問題みたいな感じで捉えています。
そういう箇所は、無理して日本語に訳そうとせずに(どの道訳せないんだから)、意味が理解できるだけでいいと思います。
それが出来たら、また英語に一歩近づいたと言えるのではないでしょうか?

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posted by Rach at 15:40| Comment(6) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月28日

日本語字幕の限界?(その1)

英語学習者にとっての、日本語字幕、または日本語音声(吹き替え)の存在意義について、今日はだらだらと書いてみたいと思います。
(だらだら書いてるので、論点があちこち移動して、すごく読みにくいと思いますが、ごめんなさい。)
実は、この記事は、melocotonさんのブログ 子育て主婦のやりなおし英語 の記事にインスパイアされたものです。
以前に、 字幕が邪魔! の記事で、「字幕があるとかえって混乱するので字幕はオフにして見ている」というお話があり、最近の記事の 『Friends』1-13: "The One With The Boobies" では、英語の解釈の参考に日本語字幕を見て、その差に戸惑われている様子が記されていました。

実は私も、その戸惑いをいつも感じています。
日本語字幕や音声については、ヒントとして使えることも多いけど、全く違うセリフに意訳されている場合も多いので、かえって英文を解釈する際に戸惑う、あるいはそれにつられることがあるのです。
そして、このことが、私がご推薦する(笑)、DVD学習法における弱点なんですよ。
(Rach流DVD学習法については、 カテゴリー DVD学習法 をご覧下さい。自分でRach流と名付けてるのが、ちょっと恥ずかしいですが・・・笑)
字幕や音声を切り替えてニュアンスをつかむんだとしたら、その日本語が英語と全然違う意味だったら、効果ないじゃん、ってことですね。
そこのところをどう考えているかについて、私なりの意見をいつか述べないとなぁ、と思っていたので、この機会を利用して書こうと思いました。
自らの学習法の弱点に、真面目に向き合ってみようと思います。
ちなみに、特に目新しい話はないし、誰もが気付いていらっしゃることばかりだと思います。
自分の考えを整理するために書いている、という程度に読んでいただけると幸いです。

英語のセリフを聞いても、「何言ってんのか、じぇんじぇんわかんないや。」と感じる間は、この字幕・音声切替法でニュアンスをつかむのはかなり有効だと思っています。
簡単なニュアンスのセリフは日本語に置き換えやすいから、意味が全く違ってる、ということが少ないからです。
そして、だんだん、英語のセリフに慣れてくると、ふと「このセリフと日本語字幕が合ってない!」と感じることが増えてくると思います。
実は、字幕、吹き替えが英語と違っている部分は、結構多いんですよね。
(「じゃあ、私が今まで字幕や吹き替えで見て楽しんでいたのは、一体何だったんだ?」と衝撃を受けてもいいくらい、異なる部分は結構あるものです。)
でも、私はまず「どのくらい英語のセリフと日本語訳が違っているものなのか」を自分で体験してみることが大事だと思っています。

通訳者、翻訳者がいるから、または、翻訳ソフトがあるし、それに近い将来にはSFみたいな自動翻訳機も出るかもしれない・・・と考えると、苦労して英語を身につける意味って何だろうと思うことがあるかもしれません。
でも、通訳・翻訳を通して聞くということは、悪く言うと、「フィルターがかかっている」「翻訳者が手を加えている」とも言えるわけです。
それも、自分ではない「誰か別の人の意思」がそこには入っているのです。
もちろん、「意思」というのは意図的に改ざんしようということではなく、「英語を日本語に訳す」という作業には、自分の言葉がどうしても入ってしまう、ということですね。
自分がそのセリフから受けた印象を日本語のセリフに盛り込む、自分が感じた面白さをセリフに出そうとする、ということです。
機械的に訳していては、人間らしい言葉になりませんし、話者のニュアンスを汲み取って別の言葉で表現しようとする、ということは、どうしてもその間に立った人(翻訳者)なりの解釈が入ることになるのです。
これは「誤訳」でも「意訳しすぎ」でもなく、翻訳者はそのジレンマと戦いながら、そして、心のどこかできっと「こういう訳にした理由を説明したいなぁ、誤訳と誤解されたらいやだなぁ」と思いながら(笑)、限られた制限の中に収まるように訳を考えているはずです。
だから日本語訳では、言っているはずのことがはしょられていたり、訳し切れなかったり、日本人のわかることに置き換えられていたり、と変更が加えられているんですね。
字幕には字数制限が、音声には口パクに合わせるという秒数制限があるので、さらに情報は少なくなります。
フレンズではチャンドラーのギャグが、かなり難易度高いので(笑)、あのセリフを日本語にするのは難しいだろうなーといつも思っています。
翻訳者は、訳したものが全ての結果ですから、「英語らしさ」を取るか「面白さ」を取るかという葛藤が常にあるんですね。
そしてほとんどの場合、「面白さ」を取ることが優先されていると感じます。(コメディではなおさら。)
翻訳者の方は英語のプロですから、きっと英語のギャグを説明したくてたまらないに違いない(笑)。(それを説明したくて、私はつたないブログを書いてるわけですが・・・笑)
でも、くどくど説明してると、回りくどくて不自然なセリフになってしまう。
そこをぐっと押さえて、瞬時にわかる面白さを選ぶとこんな字幕になる、ということなんでしょう。

これはギャグだけに限らず、ニュースでもインタビューでも歌詞でも何でも、日本語字幕がついてるから「うん、わかるわかる」と思っていても、実は本当の意味がわかっているかどうかは怪しい、ということになりますね。
この画期的な字幕・吹き替えシステムがあるからこそ、英語がわからなくても、外国の映画やニュースを瞬時に理解できるわけで、これを使って勉強してきた私ですから、非難するつもりは毛頭ありません。
が、本当のところは「その人が発した言葉で理解しなければ、本当の意味での理解はあり得ない。」ということなんですね。
(長くなるので、続きます。「つまんねー!」という方には、ごめんなさい。)

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posted by Rach at 14:55| Comment(8) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月06日

セリフから学習を広げる(その2)

前回の記事は、結局、脱線話をすることの言い訳を述べただけでした(笑)。
それなのに、たくさんの激励のお言葉をいただき、ありがとうございました(笑)。

ところで、私がブログを書くようになって、伸びた能力があります。
それは「リサーチ力(りょく)」です。
例えば、知らない固有名詞が出てきた時に、これは俳優か歌手の名前?、ドラマか映画のタイトル?、とだいたいの見当をつけて、Google などで調べます。
以前は、調べても調べてもわからない・・・ということが多かったんですが、だんだん調べ方も上手くなってきたと自分で思っています。

そして、ここが英語学習で大切なポイントだと思うのですが、そうやって、目的のサイトにたどり着いたときに、そこが英語のサイトだったら?
なんとかそこから情報を引き出そうとしますよね。
そうやって、英語の調べ物をしているときに、英語の説明があったら、それを解析する力が付くこと、これが、現代のネット社会で求められている英語力のひとつだと言えます。
だいたい、英語学習者の目標として挙げられるのが、「映画を字幕無しで楽しむ」「英字新聞をすらすら読む」などですが、そこに「ネットの英語サイトから情報を手に入れる」というのもあるかも・・・と思うのです。

私が好きなのは以前にも書きましたが、Wikipedia ですね。
日本語版は事細かに書いてあるので、本当に役に立つのですが、フレンズに出てくる固有名詞は日本になじみのないものも多いので、そういう場合は、最終的に英語版に頼ることになります。
その英語版を読んで、ざっとした内容をつかむことは、英語の勉強になると思いますよ。
それも、あまり「勉強だ、学習だ」と意識することなく。
ですから、気になることが出てきた時に、とことん調べることも決して無駄にはならないはず。
そして、一見、英語のセリフの学習に関係ないような固有名詞の知識でも、またどこかで同じように引き合いに出された時に、「あぁ、この名前を出したのは、そういう意味があるんだな。」とわかるわけですし。
英語の重要単語や重要構文を暗記することも大切ですが、そういう雑学ネタを増やしていくことも、大切ですね。(と、結論は結局、ここにたどり着くわけだ(笑))

ランキングサイトの新登録について
実は、昨日の記事を投稿した後、こっそり(?)新しいランキングサイトに登録させていただきました。
「にほんブログ村」というサイトです。
最近あちこちのブログでこのバナーを見るので、気になっていました。
ランキングを見ると、よく知っているおなじみのブログの名前も見かけますが、意外と知らないブログも多かったりします。
ということは、きっと私のブログを知らない方も多いんだろうなぁ、と思ったので、宣伝も兼ねて(笑)登録しました。
それと同時に、ランキングが伸び悩んでいた(笑)Air英語学習ランキングからは登録を外しました。
これまでサイドバーのAirランキングをクリックして下さっていた方々、本当にありがとうございました。

LOVELOGメンテ後の変更点
LOVELOGのメンテ後、Blog内検索は、よりスムーズに使いやすくなったように感じます。
以前はかなり前の記事だとヒットしなかったのですが、今回の改良ではヒットするようになりました。
さらに、ヒットした各記事の冒頭何行かのみを表示し、投稿時間の赤文字リンクをクリックすると、その記事全部が読めるようになっています。
エピソードを探す場合は、やはりINDEXからの方が便利だと思いますが。

それから、今までは長い文章は分割しないと入らなかったコメント欄、今回長く書いてみましたが、かなり長い文章でも投稿できました。
ご不便をおかけしていましたが、これからは長い文章でも大丈夫そうです。良かったぁ・・・。

ご意見待ってます
フレンズ2-1その3 のコメント欄で、friends freak さんから、興味深いご指摘をいただきました。私なりに再度考え直した解釈をコメント欄に書いてみましたので、それを読んでまた他の方からもご意見などいただけたら幸いです。
またこのように、過去の記事に対するコメントも大歓迎です。
うちのような解説型ブログは、過去の記事の積み重ねで成り立っているようなものです。
ですから、過去の記事を読んでいただけているのがわかるのも、とても嬉しいものなのです。

(Rachからのお願い)
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posted by Rach at 15:01| Comment(9) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月05日

セリフから学習を広げる(その1)

フレンズ2-5までの解説が終わりました。
結局、このエピソードは、その12まで続くことになってしまいました(汗)。
たった30分(実際は20分強)のドラマを、そこまでしつこく解説することもないだろう、と我ながら思うのですが・・・。
こんな状態が毎回続くとは限りません。解説の長短は、話の内容によります。
それは、面白いエピソードかどうかということではなく、英語として解説する部分が多いか少ないか、ということです。

そしてこんなに長くなってしまった別の理由は、以前にもちょこっと書きましたが、「ブログに対する意識が最近変わってきた」ということです。(ちょっと大袈裟に書き過ぎたので、「ブログ閉鎖か?」と思った方もいたようですね、すみません(笑)。)
それは、次のことを意識するようになったこと。
一つは、セリフを多めに pick up すること、そしてもう一つは、英語に関係する限り、話が脱線することに躊躇しないこと、です。

まず取り上げるセリフを増やすことについて。
これまでの目標は、毎回多くてその6くらいまでに分けて、同じペースで進んでいって、シーズン10(ファイナル)を目指す、というものでした。
でもシーズン10というゴールはあまりに遠いし、ゴールにたどり着いたら、矢吹丈のように真っ白に燃えつきてしまうかもしれない(笑)。
O・ヘンリーの「最後の一葉」みたいに、「あの最後の一葉が落ちた時、私も死ぬのね。」という感じで、さすがに死なないとは思いますが(笑)、ものすごい脱力感を味わいそうな気もします。
だからと言って、できるだけ長く生きられるように、小出しにして引き伸ばして・・・という方針に変えたんじゃないですよ(笑)。

ゴールのことは考えずに、それぞれのエピソードのセリフにもう少し着目して、説明したいと思ったことは漏らさず書いていこう、と思うようになったんですね。
せっかく、フレンズというドラマの1話1話を取り上げて解説しているわけですから、先に進むことより、そのエピソードでじっくり英語が学べた方がいいかも、と思い始めたんです。
それに解説を書いてると楽しくて(決して苦行ではないです)、あれもこれも書きたくなって、全体に長くなってしまうんですよ。

それから話の脱線について。
もともと、脱線話は好きです(笑)。
話が脱線すると、肝心のセリフの説明が少なくなってしまうんですが、ドラマや映画を理解するのに役立つ英語の話の脱線は、自分では許容範囲だと思ってます。(←言い訳?)
さらに、このブログはフレンズの英語を解説するブログなんですが、そのフレンズのセリフから、他のいろいろな英語の知識が増えればいいなと思っているので、「フレンズのセリフ限定」にするつもりもないのです。
今回のエピソード解説の脱線で顕著だったのは、007、ティッシュとハンカチ、キュウリの話などですね。
007はイギリス映画ですが、アメリカ英語を目指す人でも、参考になるフレーズはあるものだ、ということが言いたかったんです。
有名なシリーズですし、見たことある方も多いでしょうから、そこからちょっとした英語の雑学が増えたら面白いかと。
もし好きな映画やドラマがあるのなら、そのセリフをじっくり調べることで、たくさんの英語のフレーズが身につきますよ!ということです。
ハンカチの話は、文化や習慣の違いについて語りたかった!
外国語を学ぶのに、その国の習慣を知ることは重要です。
それを知ると、余計にその行動の内容を深く理解できますよね。
セリフの文字を追っているだけでは、英語が身に付いたとは言えないのです。(←えらそう)
キュウリの話は、as cool as a cucumber というフレーズが面白いと思ったのと、何の気なく見ていた子供番組でそのイメージを強烈に植えつけられた経験をわかっていただきたかったから。
あのダンディなキュウリの姿を見た瞬間から、このイディオムは死ぬまで忘れないと思いましたよ(笑)。
ちょっとしたきっかけで、思いもかけない情報を手に入れたりするものだ、ということですね。
普段から、いろんなところにアンテナを張り、首を突っ込んで、好奇心旺盛に生きていることが大切だと言いたかったわけなんです。
(次回へ続く・・・)

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posted by Rach at 15:42| Comment(5) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月31日

DVD学習法、その他の学習法

今回は、私の学習法について、書いてみたいと思います。
DVD学習法に関しては、以前に書いた内容の補足説明になっています。
さらに、DVD学習法以外の方法についても、簡単に説明します。

私のDVD学習法( DVDの音声と字幕(その1) を参照)にも書いてありますが、最初っからあんな風に、字幕や吹き替えをいろんなパターンで切り替えながら見てました。
それは、「日本語も英語も入ってるんだったら、全部見ないと見た気がしない。」という私のマニアックな性格に由来するもので、勉強のために字幕や音声を切り替えていたわけではありませんでした。
ただ、英語字幕を見ながら勉強するにしても、日本語でどう訳されているか、というのは最大のヒントになります。
あえて違う訳をつけている場合は、字数秒数制限のために訳し切れていないのか、あるいは訳しても日本人に面白みが伝わらないから思い切って意訳したり全然違う表現に置き換えたりしたのか、という点を知ることは英語の理解につながると思ったからです。

語彙を増やすことに関しては、単語を覚えるパソコンソフトみたいなのを買ったこともあるのですが(あえて名前は書きません)、そうやって機械的に覚えるのはノルマをこなすみたいになってくるし、さらに若い頃ならともかく、ある程度(笑)の年齢になると、こういう覚え方では頭に入らないですよね。
だから、途中でそういう単語の覚え方はやめました。
さらに、フレンズを見始めた頃は、フレンズに出てきた表現とか単語とかを単語カード(懐かしい!)に書いて持ち歩いたりしたんですが、それもあまり効果がなくてやめました。(というか、専業主婦の生活で、単語カードを見るシチュエーションがあまりないんですよね。)
単語の綴りを覚えたり、その意味を一対一対応で覚えるよりも、ドラマの中での使われ方に注目し、こういうシチュエーションでこういう言い方をする、と覚えた方が、覚えやすいし、使えるようになると思ったからです。
DVD学習法に書いたやり方で、字幕吹き替えを切り替えて見た後に、最後は英語字幕を見ながら、 Word 文書で、重要な表現や自分が思った疑問点を書いていきました。
それが、このブログのネタ帳になってるわけですね。
この Word 、最初は印刷してノート代わりに時々見ようと思っていたのですが、実際は、次から次へとフレンズや見るべき他のDVDがたまってくるので、前の表現の復習をしてる時間はありませんでした。
だから、実際は自分がこのDVDを勉強した証としての記録くらいしか価値はありません。(このブログのおかげで日の目を見ましたが。)
フレンズ以外に見たDVDは、アリー my Love 全5シーズンと、新スタートレック( Star Trek The Next Generation )全7シーズン、他には映画をいくつか(マトリックス、インデペンデンス・デイ、ファインディング・ニモなど)でしょうか。
スタートレックは私が好きだからで、これを英語学習として薦めるつもりはないんですが、未来の話ですから、俗語も少ないし、英語はスタンダードだと思います。
ただ、「光子魚雷発射!」とか言うフレーズを覚えても、ファンの人以外とは話が盛り上がれないだろう、と(笑)。

そんなふうにいろいろなDVDを見てると、これ、あの話で出てきた表現と似てるな、とか別の映画やドラマでこんな表現でてきたな、とか思えるようになってきます。
ですから、徹底的に一つのエピソードをひたすら見るのももちろん勉強になりますが、私の場合は、決まった通りに最小限の回数を見て、Word にメモった後は、どんどん先へと進んでいきました。

リーディングの学習としては、英字新聞を読んでいます。
と言っても、私が読んでるのは抄訳付きの週刊の新聞、 週刊ST です。
さすがに毎日、全部英語で書いてある新聞は読めません。
きっと積読(つんどく)で終わってしまうはず。
この週刊STは、日本や世界のニュースが英語でコンパクトにまとめられているし、その他にも文法、会話表現、映画、漫画、俳優のインタビューなど内容が盛りだくさんです。
英語だけのページは、毎週少しでも英語を軽く読む習慣をつけるのに最適だし、他の日本語で書いてある部分は、日本人が英語を学ぶ上で知っていて損はないことが書いてあります。
また、「これであなたも英文記者」というコラムがあるのですが、これは与えられた課題を自分なりに英作文して提出し、添削してもらったり、自然な表現を教えてもらったりするコーナーです。
これはライティングの勉強になると思います。
最近このコラムの担当者が変わったのですが、以前は、現在ジャパンタイムズ編集局長の伊藤サムさんが担当されていました。
そのサムさんが担当されていた時代のコラムを編集した本がこの10月に発売になりました。
タイトルは、 伊藤サムのこれであなたも英文記者 です。
とてもわかりやすく説明されている本なので、一度ご覧下さい。
伊藤サムさんは、英語を学ぶには、「やさしく、たくさん」(やさたく)という方法が有効だ、といつもおっしゃっています。
これは、難しい文章を辞書を引き引き訳していくのではなくて、辞書が不要なほど簡単な単語しか入っていない文章をたくさん読むことの方が、英語を英語のまま理解する力がつく、というものです。
私もその説には大賛成ですし、この伊藤サムさんの「やさたく」を実践している方も多いですよ。

最後にまとめると・・・。
英語の学習方法は、ひたすら英語を浴びること(聞くのも読むのも)と、それを理論的に頭の中で整理することを同時にしていくことが大事だと思います。
よく「リーディングは多読と精読の両方が大切だ」、という話を聞きますが、それと同じです。
ただやみくもに聞くだけでは覚えられません。
ある程度の年齢を超えてから学び直す場合はなおさらです。
ですから、そのたくさん浴びた英語について、単語をとことん調べたり、文法からアプローチしてみたり、他の似た表現と比較してみたりして、その理屈を覚えることも必要だと思います。
自分がこれまで使ってきた日本語なら、経験則でなんとなく変だとか、こっちが正しいというのがわかりますが、いくら英語を毎日頑張って聞いたところで、とても日本語の量には及びませんから、経験則で・・・というのは不可能だと思います。
例外があるとは言え、やはり英語も基本的に文法に則っているわけで、それを無視して感性だけで学ぶのはムリというものです。
このブログではセリフを説明しているわけですが、一つのセリフを取り上げて、その単語の基本的意味と広がり、文法的な構文を押さえてこそ、セリフの本質が見えてくるのだと思います。
字幕や吹き替えを切り替えることでニュアンスをつかみながら、そうやって理論的に固める、この作業を繰り返すことで、英語の本質がつかめるようになるのではないでしょうか。

ということで、私の学習方法について述べさせていただきました。
他の方がこれを読んで、参考になるのかどうかはわかりませんが、自分の学習方法をこうやってきちんと書いておくのは、無駄ではないですよね。
また、皆さんの学習方法についても、教えて下さいね。
明日からは、シーズン2の解説に入りたいと思います。(寄り道しすぎたかな? ごめんなさい。)

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posted by Rach at 16:41| Comment(18) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする