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今日は、書評記事となります。
最近読んだ本、
「銅メダル英語」をめざせ! 発想を変えれば今すぐ話せる (光文社新書)
のレビューになります。
この本は、新聞広告でそのタイトルを見た時に「面白そうな本だな」と思い、近いうちに読もうと思っていた本ですが、実際にその本を買って読もうと思ったきっかけは、
人気書評ブロガー smooth さんのブログ、マインドマップ的読書感想文 での以下の書評記事でした。
【裏ワザ?】 『「銅メダル英語」をめざせ! 発想を変えれば今すぐ話せる』 林 則行
そのレビューの内容が興味深かったので早速読んでみた、ということです。
smooth さんの記事を読んで何より興味をそそられたのが、
…本書ではそれ以上の「銀メダル英語」「金メダル英語」を目指す方のための勉強法も収録されています。
詳しくは本書の第6章「銀メダル、金メダルをめざす人のために」をご覧頂くとして、教材として推奨されていたのが、お馴染みの『フレンズ』。
という部分。
そうなのです、私もおすすめの『フレンズ』が、林さんの『「銅メダル英語」をめざせ!』でも推奨されている!のですね。
そして、smooth さんの記事を読んでさらに嬉しかったのが、
フレンズDVDのジャケット画像の下に、
そして、フレンズを観るなら、こちらのブログもお忘れなく。
という言葉と共に、拙ブログへのリンクをはって下さっていたことです。
コメント欄でも、
私にとっては、『フレンズ』=Rachさんのブログ、と言ってもいいくらいですので、
との温かいお言葉も頂戴し、大変光栄で嬉しく思っております。
smoothさん、いつも温かいお心遣い、ありがとうございます!
林さんの本の全体的な内容については smoothさんの書評記事をご覧になっていただくとして、私の今日のレビューでは、『フレンズ』をおすすめして下さっている箇所を中心に、私の認識と共通するところが多い部分について、語らせていただきたいと思います。
『フレンズ』について語られているのは、p.207 から始まる
第6章 銀メダル、金メダルをめざす人のために
という章です。
p.220 6-2 笑いながら耳を鍛える
の中で、
空前の大ヒットドラマが最高の教材
わかるまでは字幕を見ないのがコツ
コメディーは最高の教材だ
おすすめのDVDはこれ
というタイトルで、テレビドラマを見て英語を学ぶ方法について語っておられます。
その「おすすめのDVD」として、p.227 で林さんが挙げておられるのが、『フレンズ』なのです。
「おすすめする理由はとにかく笑えること」とのことで、その理由にも大いに共感を覚えました。
ちなみに、『フレンズ』以外のおすすめとして、『24 (TWENTY FOUR)』も挙げておられます。
実は私も最近、『24』の初期のシーズンを見始めたのですが(現在はシーズン2の後半を視聴中)、やっぱり噂に違(たが)わず面白いですね。
『フレンズ』と違い、作品の性質上、どうしてもアクションシーンなどが多くなる関係で、「英会話」的なセリフが少なくなってしまうのでは?と最初の頃は危惧していたのですが、実際に何話か見続けていると、ドラマの中で交わされる会話は結構しゃれていて面白いことがわかってきて、英語学習にも向いているなと思えました。
ジャック・バウアーは置かれている状況も状況ですし、彼自身、生真面目すぎるくらいの人なので、あまりジョークを言うチャンスもありませんが(笑)、例えば、CTU(テロ対策ユニット)でのジャックの上司に当たるジョージ・メイソンのセリフは、皮肉ながらもクスッと笑ってしまうものも多く、気づけばジョージのセリフばかりをメモっている自分を発見したりもします(笑)。
林さんは、「空前の大ヒットドラマが最高の教材」の中で、次のように書いておられます。
みなさんが作品を選択するなら、世の中の評判が空前に高いものをおすすめします。英語の教材として長い間付き合っいくわけですから、「ちょっとおもしろい」という程度ではすぐに飽きてしまいます。「早く続きが見たい」と思うくらいおもしろい作品を探してください。大好きなら、「細部まで理解したい」という気持ちになるでしょう。
「早く続きが見たい」「細部まで理解したい」という気持ちはまさに、私が『フレンズ』を使って英語を学ぶ原動力となってきたものです。
やはり「知りたいという欲求」がなければ、深くは学べないと思うのですね。
また、「わかるまでは字幕を見ないのがコツ」の中で、そのタイトル通り、最初は字幕を出さずに見る方法を推奨しておられます。
林さんは、「洋画ファンというだけではリスニングができるようにならないのは、最初から字幕を見てしまうからです。」という意見を述べられていますが、私もその意見に同感です。
私のおすすめする Rach流DVD学習法では、「完全5段階」でも「はしょる3段階」でも、第1段階は必ず、「ネタバレ禁止、英語音声、字幕なし」で見ることをおすすめしており、それが自分の学習法のキモだと思ってもいるわけですが、それは「音、プラス映像」だけで、英語のセリフの内容がわかるかどうかを自分自身で確認する必要があると強く思っているからです。
内容理解のヒントになるような、日本語字幕・日本語音声という情報はカットして、「ネイティブが見ているように見る」ことで、自分のわからない部分、つまり弱点が見えてくるはず、という考え方ですね。
その件については、過去記事で一つの例えとして、「家で TOEIC の問題集を使ってリスニングの問題を解く時に、先に解答編の英文スクリプトや日本語訳を読んでから取り組む人はいない。ドラマで英語を学ぶ時も、私は同じやり方をしているということ」などと語ったこともありましたが、つまりはそういうことで、「最初から字幕を見てしまう」=「答えをあらかじめ知った状態で見ている」→「わかったとしても、それが自分の実力かどうかわからない」、それではいつまで経っても自分の弱点がわからない、ということだと思うのです。
最初の段階が「字幕なし」というところは、私の学習法で大切な部分なので、最近、自身の学習法を掲載していただいた「THE21」や「クーリエ・ジャポン」の記事の中でも、そこは強く主張させていただきました。(掲載していただいた件については、以下の過去記事で触れています)
2011年08月10日の記事 THE21で紹介されました!
2011年09月24日の記事 クーリエ・ジャポンで紹介されました!
欧米の金融機関で金融のプロとして活躍されている林さんのような方が、「金メダル英語」をめざすための教材として『フレンズ』を挙げて下さったことは、『フレンズ』のブログを6年以上やってきた私としては、本当に嬉しいことでした。
林さんのこのご本は、「話す」こと、「スピーキング」に重点を置いて語られています。
スピーキング力を高める方法を語る場合、どうしても「とにかくネイティブと話せ、話す機会を増やせ」という方向に話が進んでしまいがちですが、この本では「通じる英語」という部分にポイントを置いて語られています。
タイトルの「銅メダル英語」をめざせ!というのは、「銅メダル英語」ができればそれで十分だから、それ以上は学ぶ必要はない、という意味ではありません。
まずは「銅メダル英語」から始めて、「しゃべれる」「通じる」という体験を重ねることで、さらなる英語力の飛躍も望める、という考え方なのですね。
「しゃべれない、話せない」と思っている人も、「発想を変える」ことで、結構話せて通じることに気づける、そのためのヒントを林さんはこの本で提示してくれています。
日本人はどうしても「話す」ということに億劫になってしまいますが、そういう人もこの本を読めば、「話す」ことはそれほど怖くない、と思えるようになる気がしました。
「話す」ことに一歩踏み出せないでいる方は是非、この本をご覧になっていただければと思います。
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