2005年10月30日

900点超えまでの道のり

私の英語学習歴を書いた流れで、英語学習ブログには欠かせない(?)TOEICの点数の変遷を書きたいと思います。
以前にもコメント欄で質問されて答えたこともあるのですが、もう少し詳しく説明したいと思います。

「日経WOMAN」という雑誌で、フレンズが英語学習に向いていると書いてあったので、2001年4月からフレンズのDVDで英語学習を始めました。
それと同時に、TOEICで900点以上を取ることを目標にしました。
TOEICを初めて受けたのが2001年9月(その頃、あの Sept.11 が起こったのでびっくりしました)、その時は775点(リスニング405点)でした。
この時の試験は、リーディング最後の長文問題をやってるうちに時間切れになってしまい、最後の数問は適当にマークする、ということをしてしまいました(←自分でも情けない)ので、不完全燃焼で終わったものでした。
まだDVD学習も模索状態だったし、リスニング学習の効果が出てたのかどうなのかはわかりません。

(2008.6.27 追記)
私は何かしらの試験を受ける際には、必ず「傾向と対策」を考えて臨むタイプなので、この初受験の際にも、
語研 はじめてのTOEIC TEST
という問題集を使って勉強しました。
英語力を伸ばすための学習を始める前に、全く準備をしないで受けてみて、今の自分がどのくらいのレベルかを知る、というのも一つの方法だと思うのですが、「1歳の子供を主人に預けて、受験料を払って受ける」ことを考えると、試験対策をせずに受験するのはお金と時間の無駄だし、家族にも申し訳ないと思いました。
フレンズDVD学習を5ヶ月続けた頃に受けた、というのも、ある程度、点が取れるようになってから受けようという意思の表れです。
「○○点から900点までアップした!」という「点数の伸び」が、学習法の効果を計る指標になるとは思うのですが、私の場合は初受験が学習法開始後5ヵ月後であるために、学習法による初期の伸びが点数でわかりずらい形になっています。
当時は、「この学習法を続けて最終的に900点超えをするんだ!」という考えしかなく、こうしてブログを書くようになってから、「何点から」という出発点にも大きな意味がある、「何点から何点までの伸び」を自分のキャッチフレーズに使っている人も多い、ということを知りました。
(追記はここまで)

そのままフレンズなどのDVD学習を続けて1年7ヶ月後、2002年11月に880点(リスニング460点)。
ひとまず満足する点数が取れたと自分を納得させました。(といいつつ、本音は900点オーバーを狙っていたので、ちょっと悲しかった・・・)

2年間はスコアが有効だと言うことだし、その後しばらくは受験しませんでした。
本当は、自分の英語のレベルを知るために、一年に一回くらいのペースで受験したかったところなんですが、翌年2003年は第二子を妊娠中、2004年は第二子を出産、育児と、テストを受ける気には到底なれなかったので受けなかった、というのが実際のところです。
TOEICは、あの2時間精神を集中させるのが、結構つらいですよね。
ちょっとリスニングで聞き取れなかったりしたら、パニクっちゃって、その後にも影響しちゃうので。とても、デカいお腹で挑めるものではありません。
それからいつも思うのですが、テストが始まるまでの時間が長いと思いません?
あの待ってる時間が異常に長く感じます。
あれのせいで、余計に緊張してしまうような気がするんですけど。

で、第二子がやや大きくなって、私のやる気も出たところで再度挑戦、2005年1月の試験で930点(リスニング480点)を取って現在に至る、です。
リベンジ完了、念願の900点ホルダーになれました。
ブログに930点と書いてますが、実は結構最近取った点数なんですよね。

900点を取るのを目標にしてる方も多いし、実際私も900点取ったことで、随分と自信につながってます。
900点取ったから「英語がペラペラだ」と言えるのか、というと、それは全く別問題だと思うのですが、ただ、自分に自信が持てるかどうかは大きな意味を持つと思います。

こうして見ると、930点までの道のりが長かったように見えますが(実際長いけど)、DVD学習を続けて1年7ヶ月後にリスニング460点取れた、という点で効果はあったのだと思います。
久しぶりに受けて930点を取れた2005年の試験では、事前にTOEIC対策をしなかったのですが、リスニングは本当にクリアに聞けて、自分でもびっくりしたほどでした。

ところで、900点を目指すには、それなりの参考書も必要ですよね。私が使ったのは、TOEICで990点満点を取ったという石井辰哉さんの TOEIC TEST文法別問題集−200点upを狙う780問 と、TOEIC Test 900点突破 対策と問題 CD book です。
私はリーディングの文法問題が苦手なので、その対策としてこの本を使っていました。
ただ、2006年5月のTOEICリニューアル (詳しくは TOEICの公式HP を参照)で、「パートXの文法・語彙問題とYの誤文訂正問題がなくなり、それが短文、長文穴埋め問題になる」そうなので、その問題に効果があるかは不明です。

TOEICは時間との戦いの試験なので、テクニックがものを言う試験だとも言えますよね。
そういうテクニックを説いた本もよく見かけます。
「そんなテクニックに頼るのは邪道だ」という方もいるかもしれませんが、私はテクニックは大事だと思います。
人生、何ごとにおいても、仕事でも家事でも、「要領良くこなすこと」は大切なことですよね。
時間は有限ですから、その限られた時間で(歳を取ると、時間が「限られた」ものであると、日々実感します。)、うまく物事をさばいていくことは、重要なことだと思います。
そして、問題のパターンを読むこと。
悪く言うと、「どこで引っ掛けようとしているのか」に気づくことですね。
これは上に挙げた石井辰哉さんの本でくわしく説明されています。

今、すぐにはTOEICを受ける予定はないんですが、また2006年5月にリニューアルした後、受験考えようかな?
ここまでTOEICは受験する度に点数を上げてきましたが、930点は自分でも「出来すぎ」だと思うので、正直、次受けたら下がっちゃうんじゃないか、という恐怖感もあるんですよね・・・。(えらく弱気じゃないか・・・)

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posted by Rach at 17:42| Comment(16) | 学習歴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月28日

私の英語学習歴(その2)

このブログのような「解説型ブログ」に筆者のプロフィールは必要ないかも・・・と今まで思ってきました。
ですが、なぜ英語を学習してるのか、なぜこんなブログを書いてるのかを、文字にして気持ちを整理したかった、というのもあるので、昨日に続いて書いてみます。
時々、「なんで毎日、一生懸命ブログを書いてるんだろう?」という疑問が頭をもたげ、やる気が出ない時があります。(そんな時、ありますよね?)
そういう時に自分で読むために書いてるとも言えるのですが・・・。
そんなものを人様に読ませようとしてすみません。
興味のない方は、シーズン2の解説まで、もうしばらくお待ち下さいね。

新婚旅行で、ヨーロッパ(イタリア、ギリシャ、フランス・・・すべて母国語は英語じゃないですね)に行った時、帰りに経由したイギリスのヒースロー空港で、搭乗口へ歩いてゆく私たちを、空港職員が呼び止めました。
その時に言われた言葉(イギリスなのでもちろん英語です)が全くちんぷんかんぷん。
添乗員付きのツアーだったので、添乗員さんに、「今、あの人、何て言ったんですか?」と聞いたら、「大きな手荷物は持ち込めないから、預けて下さい。」と言ってたらしい。
そんな言葉さえ、全く理解できない(単語さえも聞き取れず、何の話をしてるのかすらわからなかった)というのは、私にとって、かなりのショックでした。
ダンナさんは、「英検準1級持ってるんじゃなかったっけ?」と言って私の英語能力を疑うし、この時の屈辱(?)が今につながっているとも言えるのです。
つまり、当時の私のリスニング能力はその程度であった、ということですね。

最初の子供ができて、しばらくは育児でバタバタしてたんですが、ちょっと手がかからなくなった頃、ふと「私、このままでいいんだろうか?」という疑問がふつふつと沸いてきて(そういう方、多いようですね。同年代の専業主婦の方のブログの多いこと、多いこと。)、何か始めたいな、と思っていた時に、新聞の広告でふと見たのが、「日経WOMAN」 という雑誌の2001年2月号。
(日経WOMANとはこんな雑誌→ 日経ウーマンネット
その号の特集が「お金をかけず話せる英語を身につける」というもので、面白そうだなと思い、本屋さんに行って買ってきました。
(この本は、どう見てもビジネスウーマン向けの本だと思うのですが、その本に魅かれるというのが、働いていた頃の自分への未練がまだある証拠とも言える?)
TOEIC900点ホルダーの人のインタビューが載っていたりして、「900点取れたらかっこいいなぁー。」と思ったのですが、その当時はまだTOEICがどんなテストかも知らず、受けたこともなかったので、漠然と思っていた程度です。

私が以前に 発音の参考書(その1)発音の参考書(その2) でおすすめした、UDA式やザ ジングルズも、実はこの本で初めて知りました。
そして、おすすめのドラマとしてそこであげられていたのが「フレンズ」でした。
理由は「親近感が持てる、日常表現が学べる」と書いてありましたね。
ですから、私が英語を再度勉強しようと思ったきっかけは、間違いなくこの日経WOMANだと思います。
何かしら勉強を始めようと思った時に、得意科目だった「英語」を目標にする可能性は高いので、たとえこの広告を見ていなかったにしても、遅かれ早かれ、いずれフレンズの噂を聞き、UDA式やジングルズにも出会っていたのかもしれません。
でも、この特集を読んで、一気に「英語勉強し直したい、英語の資格を取りたい」と思ったのは間違いないですね。
そういう意味で、私の背中を押してくれた大事な本です。

ところで、前回、「資格を取ることだけを目標にしていたら、どんどん歳をとっちゃうし・・・」と書きましたが、「歳をとっちゃう」、これが私が今ブログに一生懸命な理由でもありますね。
資格を取るという目標を持って、学習することは実際楽しいです。
それなりの時間を費やしてるんだから、それなりの点数を取らなきゃ、というプレッシャーがあるのは事実ですが、専業主婦をやってると、バタバタしてるうちに、あっという間に時が経ってしまうので、プチ目標を立てて、それに邁進するのはある意味爽快でもあります。
でもその目標を達成した後、自分は何をしたいのか?というと、まだ子供が小さいので、下の子が幼稚園に入ったら何か考えようかな・・・と思ってるとそれっきり。
そんな風に思っていた頃、「最近ブログで情報発信したり、自分の言葉を発する人が増えている」という話を聞き、「私も今まで学習してきたことを、人に説明してみたい。」と思うようになりました。
DVDで学習する方法が自分にはかなり効果もあり、苦痛でもなく、楽しく英語を学ぶことができるので、それを今流行りの「・・・式メソッド」みたいな形で紹介したいと思ったのです。(実際は、メソッドと呼べる代物ではありませんが・・・。)
若い頃ならひたすら自分を磨いて資格を取ることに熱中するのも良いでしょう。
でも、年齢が上がるにつれて、「その資格で今何ができるか」を考えてしまうようになりました。
鏡を見て、白髪を発見したりすると、そりゃもう、あせるあせる(笑)。
仕事に直結してるわけでもなく、お金がかせげるわけでもないですが、「今の私ができること」を他の方にアピールして、それが世間でどう評価されるかを見てみたかったのだと思います。
シーズン1の最後まで書いてきて感じたのは、「こんな私でも認めてくれる人がいるんだ!」ということでした。
私がタラタラと書いたことに皆さんが反応してくださり、好意的な評価を与えてくださったりするのを見て、私のしてきたことは無駄ではなかった、と感じることができたのです。
コメントをお寄せ下さった方々、ランキングで応援して下さった方々、私のブログを読んで下さっている方々には、感謝の思いでいっぱいです。
本当にありがとうございました。(って、ブログ終わるみたいじゃん。まだまだ終わりませんよー。)

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posted by Rach at 13:00| Comment(14) | 学習歴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月27日

私の英語学習歴(その1)

フレンズ1-24その3 のコメント欄 で、けんとんさんから、私の具体的な英語学習方法、学習歴についてのご質問をいただきました。
(私もこんな質問をされるようになったんだなぁー。感激)
そこで、私が、なぜ英語学習をすることになったのか、という話を書きたいと思います。
今までもコメント欄で質問されたことに対しては、ちょこちょこ回答していましたが、そう言えば、きちっとしたプロフィールを書いたことがなかったですねぇ。
だから、これは自己紹介を兼ねたものだと思って下さい。

まず、現在の私は、2人の子持ち専業主婦です。
年齢は別に書いてもいいんですが・・・。
人には「ファーストガンダム世代」だと説明しています(笑)。(←ガンダム好きなもんで・・・)
ちなみに、フレンズ1-11その3フレンズ1-12その2フレンズ1-13その4 のそれぞれの記事の最後の方に、趣味の日記として、ガンダムネタが書いてあります。また、フレンズ2-14その2 のコメント欄 にもガンダムネタがあります。
これを読むと、私がどの程度のガンダムファンかわかります(笑)。

「英語は昔から好きだったんですか?」とけんとんさんから質問があったのですが、英語は昔から好きでしたし、得意学科でもありました。
昔から「まじめな頑張り屋さん」と言われるタイプで(←自分で言うなよ)、受験も一生懸命頑張って、京都大学に入学しました。
ちなみに、英文科ではありませんよ。
実は、出身学部は理系だったりします。(文章を読んでいても、理系の片鱗は全く見受けられないが・・・)
資格とは縁がなかったので、何か取らなくちゃ、ということで、大学3回生の時に英検準1級を取得しました。
その後、続いて英検1級の試験を受けたら、1次の筆記試験で落ちたので、やる気が失せてしまいました。
準1級の筆記試験では感じなかったけど、1級の試験問題を見た時に、「単語が全然わかんない!」と思った記憶があります。
そもそも2級と1級の問題の難易度に開きがあるということで、準1級ができたと聞きましたが、準1級と1級もかなりの差があるみたいだ、とその時感じました。
英検はそれから今に至るまで受けてません。

「なんだ、学生時代に既に準1級とってるんじゃん。」ってことで、「その後の学習で飛躍的に伸びたわけじゃないんだね。」と思った方がいるかもしれません。
しかし、10年以上前の英検は、リスニングの問題なんかあったかなぁ?
もしあったとしても、全然記憶にないところを見ると、数問程度だったんじゃないでしょうか?
特にリスニング用の勉強をした記憶がないんです。
1次試験は筆記試験だったから、英語が得意科目であったこともあるし、受験英語を忘れてない間に合格してしまった、という感じでクリアしてしまいました。
2次試験は4コマ漫画を英語で説明する、という面接でしたが、しどろもどろで、お情けで合格させていただいたようなものです。(自分でもびっくりしたし。でも英検の信憑性を疑っているわけではありません。誤解なきよう。)
だから、その当時の実力は、受験英語レベルでいうと準1級くらいだったんでしょうが、話せる・聞けるという点では、とても今の状態には及びませんでした。
今では、英検の内容も随分変わってしまってるでしょうねぇ。
1級に合格してもう少し箔をつけたい、という思いもあるのですが、やはり受かるには対策立てて勉強しないといけないだろうし、そういう資格を取ることだけを目標にしていたら、どんどん歳をとっちゃうし・・・。

そんな風に、自分では「まぐれで通った」と思っている英検準1級ですが、英検は取ったもん勝ち(?)というか、一度取っちゃうと、「私は英検準1級だ」と言い続けられるような気がするので、それから特に勉強してない間でも、「一応、準1級持ってるから、英語得意ってことでいいだろう。」と自分を納得させてました(笑)。
就職の際の履歴書にも、「普通自動車一種免許」と並べて、「英検準1級」と自信たっぷりに書きましたしね。
そんなこと書いたせいで、役員面接の時に、常務に英語で質問されてあわあわしてたのは、私です・・・(笑)。

入社した会社も英語とは全く関係のない会社で、そこで5年間ほど総合職として働いていたんですが、結婚を機に退社。
これは今でも正しい選択だったのか・・・と時々悩むんですが、仕事はすごく充実してたし楽しかったけど、かなり忙しかったんです。
将来子供を産むことを考えると、両立できる自信が持てなかったので、思い切ってやめちゃった、というのが正直なところです。
もっとあがいてみても良かったのかもしれない、と今では思います。
続けてみてムリならやめるとか・・・。
でも、若い頃ってちょっと完璧主義なところがあって、「続けられなくなったからやめる」というのが自分の美学に反する、と思ってしまったんですね。(いやー、我ながら、考えが若いというか、青いというか。)
母が専業主婦だったので、ワーキング・マザーの role model (お手本)が身近にいなかったというのもあります。(←これは単なる言い訳だ)
結局、やめてしまったものはしょうがないので、後はその時その時の絵を書いていかないとしょうがないな、と今では思うようになりました。
だから、悩まないわけではないけど、激しく後悔してる、というわけでもないです。

長くなったので、今日はここまで。続きは明日にします。
英語の話から、専業主婦の話にすりかわってるような気もしますが・・・。
興味ない方は、ごめんなさい。

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posted by Rach at 15:14| Comment(13) | 学習歴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする