英検1級の一次試験(2006年6月11日)に合格した後、1回目の二次面接試験(2006年7月9日)を受けた時のことについて、今日は書きたいと思います。
最初にその時の結果を書いておくと、
不合格B
セクション1 (SHORT SPEECH)
12点 (30点満点)
セクション2 (INTERACTION)
12点 (30点満点)
セクション3 (GRAMMAR AND VOCABULARY)
8点 (20点満点)
セクション4 (PRONUNCIATION)
8点 (20点満点)
合計
40点 (100点満点、合格点60点)
ということでした。
得点率が4割、それも全ての分野が4割だった、ということですね。
この点数ですから、この1回目の体験記は全く参考になりません…というか、参考になるようなことはなんにも書いてありません(笑)。
最初は、「体験記」みたいになっていますが、後半はその面接の後に私がどういう心境だったか、というただの思い出話と化しておりますし…。
読者の方にとってはつまらない話だと思うのですが、私としては、この時の心境について、ブログ上のどこかで書いておきたかったのです。
ライティングなら、何とか思いついたことをそのまま文章にすることくらいは出来るようになったと(自分では)思えるようになったので、何となく、スピーキングもその「ノリ」で乗り切れるんじゃないか…みたいな、安易な考えがあったようです。
二次対策としては、1級二次試験参考書その1、1級二次試験参考書その2 で触れた、「英検1級教本」と「英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング」という2冊の本を使って勉強しました。
面接のスピーチ向けの表現がたくさん載っていて、それをいろいろ頭に入れておけば、面接で話す時にそれが使えるんじゃないか、くらいの気持ちでした。
そういう例文に自分なりの表現を加えたりして、それを印刷したものを音読したり…と、準備としてはそれくらいしかしていませんでしたね。
が、面接試験は実に17年ぶりで、学生時代に受けた準1級の面接試験の記憶がほとんどありません。
会場がどんなだったかの記憶もかすかですし、他の受験生と一緒にいた記憶もない。
4コマ漫画を説明する、という試験で、「ある人が道を歩いていたら、人が車にひかれるところを見たのでびっくりしたら、それは映画の撮影だった」というものだったと思うのですが、He was knocked down!! と(何故か)叫んだら(笑)、面接官の人がクスっと笑った、ということだけ、妙に鮮明に覚えています(笑)。
そんな記憶しかないので、前回の経験は全く参考になりません。
まぁ、あれから随分と時が経っているので、形式なども随分変わっているのだとは思いますが。
ドキドキして緊張するのも当然だと思っていたし、そもそも1回目で通るわけはないと思っていたので、そういう意味でのプレッシャーはあまりなかったのです。
まぁ、偵察くらいの気持ちで…と思っていたのも事実です。
面接委員(面接官)はどちらも男性でした。
最初に氏名の確認があった後の日常会話(自由会話)では、自分の好きなことなどを話してくれ、と言われたので、英語の勉強のために、アメリカのドラマをよく見ています、と言いました。
トピックカードを見て、どの問題にするかを選ぶ、というのは本当に難しいですよね。
最初に見た時に、「女性と政治の話」か「高齢者に対する対策の話」かが目に付いて、それのどっちにしようか迷ってしまいました。
「何について話しますか?」と聞かれて、思わず「高齢者」のトピックを選んでしまったのですが、自分は女性なんだし、女性の話題を選んだ方が、自分の体験や気持ちを交えて話せたかもしれないなぁ、と後から思いました。
どちらにしようか迷っていたので、頭で考えをまとめる前にスピーチを始めることになってしまったのですが、いざ発言しようと思ったら、頭が真っ白になってしまいました。
もう何も頭に思い浮かばない感じで、言葉が口から出てこないんですね。
何とか、関係のある話題で文章を作ろうと思っても、不完全なまま文章が終わってしまう感じでした。
長い沈黙の時間が流れて、面接官が困ったような顔をしていたのをよく覚えています。
質疑応答では、ネイティブの男性が、非常にゆっくりと丁寧に、「その問題に対して、具体的にどういうことをすべきだと思いますか?」と尋ねて来られたのですが、具体的な対策が思い浮かばないんですよ。
「高齢者は普段の生活や将来について不安を抱えていて、コミュニケーションを欲しているので、そういう場を提供することが必要だ。」くらいしか言えませんでした。
具体的に、day care centers(デイケアセンター)とかそういう具体的なものを指す言葉が思い付けばまだ良かったのかもしれなかったけれど、そういうキーワード的なものも全く思いつかない、思い出せない状態でしたね。
もう面接が終わる前から、「これは絶対に不合格だ。」と思いました。
帰り道もぼんやりしながら帰ったのを覚えています。
最初から、1回目で合格するなんて全く思っていませんので、結果が悪くても、不合格Bであっても、そのこと自体がショックだったのではありません。
実際の面接試験で、何も言えなくて沈黙している自分の姿が、あまりにふがいなくて、ショックだったんです。
これはもう対策を立てるとかそういうレベルの問題ではないと思いました。
何か話してそれで失敗したのならともかく、口から言葉が出てこない場合は、一体どう対処したら、一体これからどういう訓練をして行けば良いのだろう?と。
一次試験には運良くストレートで通ったけれど、この二次試験には一生通らないかもしれないと思いました。
「書く」の向こうに「話す」ことがあると思っていたけれど、その私の「書く」能力と「話す」能力の歴然とした差、というよりも、「話す」能力が全くない、という事実に打ちのめされた、という感じでしょうかね。
(Warning:この後、ネガティブな話が延々続きます。)
別に就職で必要な資格でもないのに、英語はただの趣味だったのに、どうして、こんな惨めで悲しい思いをしてまで受験したんだろう、と思いました。
あのまま、ただこのブログを楽しむことだけを考えて、「英検1級? あぁ、あれは大学生の時に落ちたからもう無理ですよ、アハハ…」と笑い飛ばせるだけの「強さ」が私にあれば、こんなことにはならなかったのに…とも思いました。
今から思えば、大学生の時に落ちた一次試験に、こんなおばさんになってからの再挑戦で通ったわけで、それだけでも十分に意味のあることだと思えるのですが、やはり試験というのは、悲しいかな、二次も通って最終的に「合格」の文字を勝ち取るまでは、認めてもらえないわけですよね。
「一次試験には通った」という嬉しい事実までもが、あと何回かの一次免除の期間が終わると消えてしまう…それを思うととても不安でした。
とにかく、その時の落ち込みぶりは相当なもので、英語の勉強そのものを辞めてしまいそうでした。
このブログをひっそりと閉鎖したら、(家族や何人かの友達を除いて)誰も私が英語の勉強をしていたことすら知らないんだし…みたいな気持ちでした。
自分の持っていたガラスの自信が脆くも崩れ去り、自分の英語の能力なんて、実は大したことないんだ、英語を「書ける」と思っていたことさえ、私の勘違い、勝手な思い込みだったんだ、と思いました。
それからしばらくは、見るもの、聞くもの、すべてが私の自信を喪失させる方向に作用して、非常にネガティブな気持ちで過ごしていたのを覚えています。
試験後の7月中旬から8月頃、私はちょっとしたスランプになってしまいました。
それは、子供が夏休みでなかなか自由な時間が取れないのと、本当に夏バテで疲れていた、というのもあるのですが、そのスランプの元々の原因は、その受験失敗に発端があったんですね。
「落ちた」ことではなく、「太刀打ちできなかった」という事実に参ってしまったのです。
それでも、フレンズ記事の投稿だけは毎日続けていました。
それは、書き溜めている記事があったから、です。
英検に向けて勉強を始めた頃(2006年2月頃)、私はとても心身共に充実していて、英検の勉強をしながら、フレンズ記事の下書きも書いていました。
どちらも楽しくて、フレンズの下書きは、何話分も先に進んでいたのです。
ちょっと自分の英語に自信が持てて、「私も頑張れば、もっともっと伸びるかも。」と思えて、英語の勉強に「夢中」だったのです。
人間、調子の良い時もあれば悪い時もあります。
あまり調子が良すぎると、後でどこかでドッと疲れが出るんじゃないか、という予感はありました。
まぁ、宇宙戦艦ヤマトの真田さんが、「こんなこともあろうかと」と言いながら秘密兵器をこっそり準備していたように(笑)、万が一記事が書けなくなったり、勉強する気が起きなくなったりした時のためのストックとして、フレンズ記事の下書きを先走って書いていたのですが、それが見事に的中して、何とかそのストックで食い繋いでいた、というのがあの時(7月、8月)の実情なのです。
そこまでして、どうして「たかが趣味のブログ」を続けるのか?という方もおられるでしょうが、このブログでフレンズ記事を書いている自分を見る時だけが、唯一、自分の英語に自信が持てる瞬間なのです。
フレンズのDVDを初めて見て、「全然わかんない!」と思ってショックを受けたあの頃の私と比べて、「格段に成長した私」を「私自身が」確認することのできる場所、それがこのブログなんですね。
他の人にはわからなくても、私にはその「成長」がいやというほどよくわかるのです。
ストックを使いながらブログを続けている時に、このストックがなくなる頃、私はどうなっているだろうなぁ、と思っていました。
私は、このブログ上で、「英語が大好き」だとか、情熱や passion という言葉を軽々しく使って(笑)、自分の英語に対する思いを何度か語ってきました。
「その Rach の言う passion ってヤツは、一体どれほどのものなの?」と、自分自身に問いかけ、それがどの程度のものか見てやろうじゃない、みたいに、客観的に自分を見ている自分がいました。
ストックがなくなってそれで休むことになったら、そのまま緊張が途切れてブログも英語の勉強も辞めてしまうかもしれない…そうなったらそうなったでそれを受け入れるしかない、その程度の passion だったと認めざるを得ない、と思いました。
夏も終わりに近づいて、だんだん体力も回復してきて、そろそろフレンズ記事のストックがなくなる…という頃に、また、少しやる気が出てきました。
休むのがイヤ、という頑固な性格が、この場合はポジティブに作用したようです。
9月になって、私は復活(笑)したのですが、復活の一番のきっかけは、「週刊ST」という英字新聞で、私のブログを紹介してもらえた、というビッグニュース、でした。
落ち込んだ時にブログを辞めてしまわなくて良かった…と心から思いました。
「このタイミング」でこんな嬉しい出来事があるなんて、私は何てラッキーな人間なんだろう、と思いました。
これは、落ち込んでいる私を励ますために神様が下さったプレゼント、というよりは、不合格になる前に、夢中で頑張っていた頃の私へのプレゼントだと思いました。
私にしては、もったいないようなプレゼントです。
でもそれを「私は頑張ったんだからそれを素直にもらってもいいんだ。」と思うことにしました。
勉強でも何でも、頑張ったり努力したりすることに比例して、結果が出るとは限りません。
だから人は挫折してしまうのかもしれません。
だからこそ、頑張ったことに対して評価してもらった時には、それを遠慮することなく素直に喜びたいと思うのです。
自分で「頑張った」と思えるからこそ、思いがけず訪れた幸運を躊躇なく受け取ることができるような気がするのです。
と同時に、英検で失敗したことは事実だけど、このブログを続けていたことにはそれなりに意味があったと思えて、少し気分が楽になりました。
「私は私のできることをやるだけだ。」という気持ちになれた、という感じでしょうか。
落ち込んでも、こんな風に簡単に復活できる自分のおめでたい性格に感謝しつつ(笑)、やっと9月になって、次の11月12日の面接に向けて、何か始めようという気になれたのです。
面接2回目については、5日後くらいに書きます。
(ここまで読んで下さった読者の方、どうもありがとうございました。)
(Rach からのお願い)
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2007年03月28日
2007年03月16日
1級二次試験参考書その2
昨日の続きです。
今日は、Amazon.co.jp: ベレ出版 英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング (植田一三、妻鳥千鶴子 著) という本について語ります。
ちなみに、二次面接試験対策の本として挙げているのですが、私は「書く」「話す」というアウトプットは、同じ方向にあるものだと思っているので、これはライティング・スピーキングの両方の能力をトレーニングするために使っていました。
「二次面接」のためだけではなく、「一次英作文」のための本でもあったので、以下の話はライティングの話ともかなりカブりますが、ご了承下さい。
この本は、「スピーチで使える便利な表現」を自分の中に蓄積するのに大変役立ちました。
まず、最初から読んでいくと、英語の専門用語などが出てきてちょっと難しいのですが、スピーチの「何がダメで、何が良いか?」という説明はわかりやすかったですし、さすがに論理的に(笑)説明されていると思いました。
第3章の「論理性を鍛えてアーギュメント力 ワンランクUP!」という項目があるのですが、これがクスっと笑ってしまう感じの面白さ、があります。
「してはいけないアーギュメント」の例を挙げて、その論理の矛盾を突いています。
何が面白いと思ったかと言うと、二人の意見のやり取りの日本語訳と英訳が並べて書いてあるのですが、日本語訳を見たら、あまりに矛盾した論理展開に唖然として「そんな無茶苦茶な!」と思うのですが、それを英語で言われた場合には、もしかしたら相手に言いくるめられてしまっていたかもしれない、と思ったからです。
つまり、自分にとっては母国語ではない多言語の「英語」を読んでいる時は、その文章の意味を理解することばかり考えて、その内容が論理的に筋が通っているものかどうかについてまではなかなか気が回らない、ということに気が付いたのですね。
TOEIC のリーディングでは長文を読ませてそれに該当する選択肢を選ぶ、という問題がありますが、あれは文章の内容の論理展開について尋ねているのではなくて、「本文内で言及されていることが書いてある選択肢を探す」というテストです。
正解以外の選択肢は、「そんなことは本文には書いていない、本文に書いてある事実と異なる」という理由だけで不正解だと判断するわけです。
長文に書いてある流れを見て、内容を把握することは必要ですが、その書かれている内容の是非や、論理展開が正しいかどうかなどはあまり関係ありませんよね。
だいたいビジネス文書だから、論理を展開させて自分の意見を述べる、という文でもないわけですが。
そう言えば、フレンズなどのシットコムを見ていてジョークで大笑いしている時には、そのセリフの矛盾をちゃんと読み取れているわけですよね。
「それって、おかしいやん!」と、ツッコミを入れることができたりもします。
シットコムの場合は、ただ言葉尻を捉えているだけの場合もありますが、それがお堅い真面目な文章に対しても、相手の論理展開の矛盾に対して「それって違うやろ!」と「ツッコミ」のできる能力を高めるのが、ディベートなのかなぁ、と思ったりします。
そして、それが人間同士のコミュニケーションでもある、と。
そういう論理の矛盾を読み取るためには、まず相手の言っていることを完璧に理解できなければいけません。
「相手の言っていることを理解する」という段階を経て初めて、「その論理の矛盾を突く」というもう一つ上の段階に進むことができるわけです。
「ただ相手の意見を聞く」「ただ自分の意見を述べる」のと、ディベートとの差はそこにあるのですね。
日本人は日本語でもディベートが苦手だと言いますが、それを母国語ではない英語で行う、というのはなおさら大変で、それだけの英語のスキルが必要になる、ということです。
この本は、ディベートの基本を丁寧に説明して下さっていて、日本人が母国語でも苦手なディベードの能力を伸ばす訓練にもなると思いました。
英検の二次試験では、スピーチの後に質疑応答がありますが、それは、こういうディベートの能力を測るためのものなんでしょうね。
自分がスピーチをした後、面接官が自分の意見の矛盾や足りない部分を指摘し、それを自分の言葉で論理に矛盾がないことを説明する、というスキルを証明する場なのでしょう。
本の内容に戻りますが、ディベート力、アーギュメント力を高める説明が一通り終わると、後半はスピーチで使える表現、実際のアーギュメントの例などになります。
アーギュメントの例は、具体的なトピックを分野ごとにカテゴリー分けして、そのトピックに対して、Pros(賛成)か Cons(反対)かに分かれて展開されていきます。
この部分は、何度も音読して、使えそうな便利な表現を覚えていきました。
フレンズには、よく出てくる日常会話表現、というのがあるように、スピーチにはスピーチでよく使われる表現、というものがあります。
自分の意見を述べる時や反論する時などの決まり文句、と言うのでしょうか。
そういうものをできるだけたくさん身に付けて、もう自分の「口癖」にできるくらいに自分のものにしてしまう必要があるのだろうと思います。
私も、英語を書くことがあれば、できるだけそういう表現を盛り込むように心がけていました。
読者の方で、自分で日記を書いている、英語でコメントのやり取りをしている、誰かと英文でメールをやり取りしている、というような方は、そういう「覚えた表現を積極的に”自分の言葉として”使う」ようにしていかれたらいいのではないかなぁ、と思います。
使っているうちに、だんだん馴染んでくるものです。
最初は同じ言葉ばかり使っても構わないのではないでしょうか。
私は日本語でもボキャ貧で(笑)、同じような言い回しを何度も何度も使いますが、それはその人の口癖であって、その人の文章の特徴でもあるわけですよね。
ボキャブラリーをどんどん増やす努力も大切ですが、使えそうなものを「使いこなす」までになる、ということも大切だと思います。
どんな人でもその人がよく使う「独特の言い回し」というのがあるのですが、それはその人がそれを気に入っていて、その言葉が自分の考えや気持ちを投影しやすい、ということなんだと思いますね。
例えば、I am keenly aware that... 「私は…を痛感している、よくわかっている」という表現を私は時々使うのですが、それはこの本(p.134)に出てきた表現です。
keenly 「鋭敏に、痛烈に」という副詞に気持ちが込められる気がするから、でしょうか。
別に理由は何でもいいんですが、そんな風に自分がいいな、と思った表現を使っていく、それも、"I am keenly aware that.. " と話す時、書く時に、本当に頭の中で「それを痛感しているのよ!」と思いながら(笑)、自分の感情とリンクさせながらアウトプットしていく、アウトプットするものに感情を乗せていく、という感覚で使っていったら、そのうち「自分の言葉」として使えるようになる気がするんですよね。
ただの丸暗記で呪文のように唱えるだけではなくて、あくまでも思考・感情を伝えるためのツールとしての言葉である、という認識を忘れずにいたいと思うのです。
決まり文句と言えば、こんな表現も覚えました。(p.140より)
Regulations on the Internet go against the spirit of freedom of expression which is guaranteed by the Constitution.
「インターネットの規制は憲法が保障する表現の自由の精神に反する。」
日本語の場合でも、「人の権利を制限する」という話になると、必ずこの「表現の自由の権利」というのが出てきますよね。
自分の感情・考えを伝える決まり文句とは別に、そういう「あるトピックでよく使われる決まり文句」というのも、この本にはたくさん載っていて、それを各分野ごとに頭に入れておくと、その分野のトピックが出てきた時に思い出して使うことができるのではないかなぁ、と思いました。
後は、自分で具体例を挙げる場合など、決まり文句でない文章を自分で組み立てる場合に「使える動詞」を自分なりにまとめてみました。
この本を一通り読むとわかるのですが、アーギュメントをする場合によく出てくる動詞、というのがあります。
私はそれを、pros に使えるポジティブな動詞と、cons に使えるネガティブな動詞とに分けてみる、ということをしました。
ちょっと漠然とした分け方なのでわかりづらいかもしれませんが、
ポジティブなもの increase, encourage, stimulate, promote, facilitate...
ネガティブなもの decrease, discourage, mislead, undermine, hamper...
のような感じでしょうかねぇ。
他には、lead to のような「結果を表す動詞」など、動詞の「意味」ではなく「機能」を考えて、「スピーチで使える動詞」の語彙を増やしていった、という感じです。
この本に何度も何度も出てくる動詞は、どんなトピックのアーギュメントでも使い回しをすることのできる便利な動詞である、もしくは、アーギュメントというのは、使う名詞は変わるけれど、「どういう働きをするか、どういう効果があるか」を表すには、限られた動詞だけでかなりの部分をカバーすることができるのではないか、ということでしょうかねぇ?
もちろん、同じ動詞ばかりを使っていたら、語彙が少ないと思われるのでしょうが、妙に難しい動詞を使う必要もないだろうと思いますし。
…と、これだけえらそうに書いていながら、どうして面接に2回落ちて、通った3回目もギリギリだったかと言うと(←自虐ネタとして使わないではいられない…笑)、私の中では「書く」と「話す」の明確な違い、というのが見えていなかったんですね。
「書く」ことの向こうに「話す」があって、「書く」能力を高めれば、「話す」能力は自然に伸びるだろう…とちょっと呑気に考えていたようです。
ちなみに、一次試験の英作文は、28点満点中20点(合格者平均点20点、全体平均14点)でした。
自分でも完璧に書けたとは思っていなくて、それでそれなりに取れたので、スピーキングも当日頑張ればなんとかなる、みたいに思っていたようです。
実際に面接をしてわかったことは、頭で考えていたよりも、私にとっては、「書く」と「話す」の距離のへだたりがとても大きかった、ということでした。
独学であるために、誰かと英語で話をした経験があまりない、というのはやはり大きいのだろうな、と思いました。
「話す経験」を積んでみないとわからないこともたくさんある、ということを痛感したのです。
まぁ、キスしたこともないのに、オーディションで上手にキスしているところを見せろ、と言われているようなものですかねぇ?(←変な例え…笑)
大失敗だった面接1回目、失敗だったけれど何かを掴んだ面接2回目、そして、1回目と2回目は面接が終わるまでに「絶対に不合格だ!」と確信したのですが、初めてそれを感じることがなかった(かと言って合格してるかもと思ったわけでもない…笑)面接3回目、について、順を追って書いていきたいと思います。
それについては、1週間後にします。
(Rach からのお願い)
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今日は、Amazon.co.jp: ベレ出版 英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング (植田一三、妻鳥千鶴子 著) という本について語ります。
ちなみに、二次面接試験対策の本として挙げているのですが、私は「書く」「話す」というアウトプットは、同じ方向にあるものだと思っているので、これはライティング・スピーキングの両方の能力をトレーニングするために使っていました。
「二次面接」のためだけではなく、「一次英作文」のための本でもあったので、以下の話はライティングの話ともかなりカブりますが、ご了承下さい。
この本は、「スピーチで使える便利な表現」を自分の中に蓄積するのに大変役立ちました。
まず、最初から読んでいくと、英語の専門用語などが出てきてちょっと難しいのですが、スピーチの「何がダメで、何が良いか?」という説明はわかりやすかったですし、さすがに論理的に(笑)説明されていると思いました。
第3章の「論理性を鍛えてアーギュメント力 ワンランクUP!」という項目があるのですが、これがクスっと笑ってしまう感じの面白さ、があります。
「してはいけないアーギュメント」の例を挙げて、その論理の矛盾を突いています。
何が面白いと思ったかと言うと、二人の意見のやり取りの日本語訳と英訳が並べて書いてあるのですが、日本語訳を見たら、あまりに矛盾した論理展開に唖然として「そんな無茶苦茶な!」と思うのですが、それを英語で言われた場合には、もしかしたら相手に言いくるめられてしまっていたかもしれない、と思ったからです。
つまり、自分にとっては母国語ではない多言語の「英語」を読んでいる時は、その文章の意味を理解することばかり考えて、その内容が論理的に筋が通っているものかどうかについてまではなかなか気が回らない、ということに気が付いたのですね。
TOEIC のリーディングでは長文を読ませてそれに該当する選択肢を選ぶ、という問題がありますが、あれは文章の内容の論理展開について尋ねているのではなくて、「本文内で言及されていることが書いてある選択肢を探す」というテストです。
正解以外の選択肢は、「そんなことは本文には書いていない、本文に書いてある事実と異なる」という理由だけで不正解だと判断するわけです。
長文に書いてある流れを見て、内容を把握することは必要ですが、その書かれている内容の是非や、論理展開が正しいかどうかなどはあまり関係ありませんよね。
だいたいビジネス文書だから、論理を展開させて自分の意見を述べる、という文でもないわけですが。
そう言えば、フレンズなどのシットコムを見ていてジョークで大笑いしている時には、そのセリフの矛盾をちゃんと読み取れているわけですよね。
「それって、おかしいやん!」と、ツッコミを入れることができたりもします。
シットコムの場合は、ただ言葉尻を捉えているだけの場合もありますが、それがお堅い真面目な文章に対しても、相手の論理展開の矛盾に対して「それって違うやろ!」と「ツッコミ」のできる能力を高めるのが、ディベートなのかなぁ、と思ったりします。
そして、それが人間同士のコミュニケーションでもある、と。
そういう論理の矛盾を読み取るためには、まず相手の言っていることを完璧に理解できなければいけません。
「相手の言っていることを理解する」という段階を経て初めて、「その論理の矛盾を突く」というもう一つ上の段階に進むことができるわけです。
「ただ相手の意見を聞く」「ただ自分の意見を述べる」のと、ディベートとの差はそこにあるのですね。
日本人は日本語でもディベートが苦手だと言いますが、それを母国語ではない英語で行う、というのはなおさら大変で、それだけの英語のスキルが必要になる、ということです。
この本は、ディベートの基本を丁寧に説明して下さっていて、日本人が母国語でも苦手なディベードの能力を伸ばす訓練にもなると思いました。
英検の二次試験では、スピーチの後に質疑応答がありますが、それは、こういうディベートの能力を測るためのものなんでしょうね。
自分がスピーチをした後、面接官が自分の意見の矛盾や足りない部分を指摘し、それを自分の言葉で論理に矛盾がないことを説明する、というスキルを証明する場なのでしょう。
本の内容に戻りますが、ディベート力、アーギュメント力を高める説明が一通り終わると、後半はスピーチで使える表現、実際のアーギュメントの例などになります。
アーギュメントの例は、具体的なトピックを分野ごとにカテゴリー分けして、そのトピックに対して、Pros(賛成)か Cons(反対)かに分かれて展開されていきます。
この部分は、何度も音読して、使えそうな便利な表現を覚えていきました。
フレンズには、よく出てくる日常会話表現、というのがあるように、スピーチにはスピーチでよく使われる表現、というものがあります。
自分の意見を述べる時や反論する時などの決まり文句、と言うのでしょうか。
そういうものをできるだけたくさん身に付けて、もう自分の「口癖」にできるくらいに自分のものにしてしまう必要があるのだろうと思います。
私も、英語を書くことがあれば、できるだけそういう表現を盛り込むように心がけていました。
読者の方で、自分で日記を書いている、英語でコメントのやり取りをしている、誰かと英文でメールをやり取りしている、というような方は、そういう「覚えた表現を積極的に”自分の言葉として”使う」ようにしていかれたらいいのではないかなぁ、と思います。
使っているうちに、だんだん馴染んでくるものです。
最初は同じ言葉ばかり使っても構わないのではないでしょうか。
私は日本語でもボキャ貧で(笑)、同じような言い回しを何度も何度も使いますが、それはその人の口癖であって、その人の文章の特徴でもあるわけですよね。
ボキャブラリーをどんどん増やす努力も大切ですが、使えそうなものを「使いこなす」までになる、ということも大切だと思います。
どんな人でもその人がよく使う「独特の言い回し」というのがあるのですが、それはその人がそれを気に入っていて、その言葉が自分の考えや気持ちを投影しやすい、ということなんだと思いますね。
例えば、I am keenly aware that... 「私は…を痛感している、よくわかっている」という表現を私は時々使うのですが、それはこの本(p.134)に出てきた表現です。
keenly 「鋭敏に、痛烈に」という副詞に気持ちが込められる気がするから、でしょうか。
別に理由は何でもいいんですが、そんな風に自分がいいな、と思った表現を使っていく、それも、"I am keenly aware that.. " と話す時、書く時に、本当に頭の中で「それを痛感しているのよ!」と思いながら(笑)、自分の感情とリンクさせながらアウトプットしていく、アウトプットするものに感情を乗せていく、という感覚で使っていったら、そのうち「自分の言葉」として使えるようになる気がするんですよね。
ただの丸暗記で呪文のように唱えるだけではなくて、あくまでも思考・感情を伝えるためのツールとしての言葉である、という認識を忘れずにいたいと思うのです。
決まり文句と言えば、こんな表現も覚えました。(p.140より)
Regulations on the Internet go against the spirit of freedom of expression which is guaranteed by the Constitution.
「インターネットの規制は憲法が保障する表現の自由の精神に反する。」
日本語の場合でも、「人の権利を制限する」という話になると、必ずこの「表現の自由の権利」というのが出てきますよね。
自分の感情・考えを伝える決まり文句とは別に、そういう「あるトピックでよく使われる決まり文句」というのも、この本にはたくさん載っていて、それを各分野ごとに頭に入れておくと、その分野のトピックが出てきた時に思い出して使うことができるのではないかなぁ、と思いました。
後は、自分で具体例を挙げる場合など、決まり文句でない文章を自分で組み立てる場合に「使える動詞」を自分なりにまとめてみました。
この本を一通り読むとわかるのですが、アーギュメントをする場合によく出てくる動詞、というのがあります。
私はそれを、pros に使えるポジティブな動詞と、cons に使えるネガティブな動詞とに分けてみる、ということをしました。
ちょっと漠然とした分け方なのでわかりづらいかもしれませんが、
ポジティブなもの increase, encourage, stimulate, promote, facilitate...
ネガティブなもの decrease, discourage, mislead, undermine, hamper...
のような感じでしょうかねぇ。
他には、lead to のような「結果を表す動詞」など、動詞の「意味」ではなく「機能」を考えて、「スピーチで使える動詞」の語彙を増やしていった、という感じです。
この本に何度も何度も出てくる動詞は、どんなトピックのアーギュメントでも使い回しをすることのできる便利な動詞である、もしくは、アーギュメントというのは、使う名詞は変わるけれど、「どういう働きをするか、どういう効果があるか」を表すには、限られた動詞だけでかなりの部分をカバーすることができるのではないか、ということでしょうかねぇ?
もちろん、同じ動詞ばかりを使っていたら、語彙が少ないと思われるのでしょうが、妙に難しい動詞を使う必要もないだろうと思いますし。
…と、これだけえらそうに書いていながら、どうして面接に2回落ちて、通った3回目もギリギリだったかと言うと(←自虐ネタとして使わないではいられない…笑)、私の中では「書く」と「話す」の明確な違い、というのが見えていなかったんですね。
「書く」ことの向こうに「話す」があって、「書く」能力を高めれば、「話す」能力は自然に伸びるだろう…とちょっと呑気に考えていたようです。
ちなみに、一次試験の英作文は、28点満点中20点(合格者平均点20点、全体平均14点)でした。
自分でも完璧に書けたとは思っていなくて、それでそれなりに取れたので、スピーキングも当日頑張ればなんとかなる、みたいに思っていたようです。
実際に面接をしてわかったことは、頭で考えていたよりも、私にとっては、「書く」と「話す」の距離のへだたりがとても大きかった、ということでした。
独学であるために、誰かと英語で話をした経験があまりない、というのはやはり大きいのだろうな、と思いました。
「話す経験」を積んでみないとわからないこともたくさんある、ということを痛感したのです。
まぁ、キスしたこともないのに、オーディションで上手にキスしているところを見せろ、と言われているようなものですかねぇ?(←変な例え…笑)
大失敗だった面接1回目、失敗だったけれど何かを掴んだ面接2回目、そして、1回目と2回目は面接が終わるまでに「絶対に不合格だ!」と確信したのですが、初めてそれを感じることがなかった(かと言って合格してるかもと思ったわけでもない…笑)面接3回目、について、順を追って書いていきたいと思います。
それについては、1週間後にします。
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2007年03月15日
1級二次試験参考書その1
これから、週1くらいのペースで、英検について触れていくつもりです。
まずは記憶に新しい方の二次試験の話から始めて、二次試験の話がひとしきり済んだら、一次試験の話もしたいと思っています。
今日は、私が英検1級二次試験(面接)の対策として購入した参考書と、それをどんな風に使ったか、などについて語ってみます。
でも、過去記事、「読む聞く」から「書く話す」 で、私は以下のようなことを書きました。
二次試験向けの勉強に関しては、自分なりにいろいろやってはみたものの、「これだ!」というのが最後まで見つからないままで、その不完全燃焼具合が、「60点」という点に如実に現れているのかなぁ、と思ったりします(笑)。
ということで、自分でも効果があったと思えることなら力説できるのですが、二次面接試験に関してはそういう自信がありません。
あくまで参考程度に留めていただければ幸いです。
面接対策に使った参考書は以下の2冊。
Amazon.co.jp: 旺文社 英検1級教本
Amazon.co.jp: ベレ出版 英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング (植田一三、妻鳥千鶴子 著)
2番目に挙げた「英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング」という本は(タイトル長いですねぇ、何か略称か愛称はないんでしょうか?…笑)、英検1級関連の本をアマゾンで探していた時に、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」というリストに挙がっていたので購入しました。
カスタマーレビューにも書いてありますが、1級対策本として有名みたいですね。
今現在は、アマゾンの「あわせて買いたい」に、教本と一緒に挙げられてもいます。
英検1級教本は、試験のための「ガイド」だと思って買いました。
17年前くらいに準1級に合格した後、1級の一次試験にあっさり落ちて以来(笑)、英検という試験を全然受けていなかったので、今の内容や形式などについて全く何も知らなかったからです。
この本自体は、ただの対策本かと思ったらそうでもなく、英語に関する読み物として、私は面白く読めました。
私は英語の参考書でも、「好きな本」と「そうでもない本」(笑)に分けるのですが、これは「好きな本」の一つです。
が、二次試験の面接対策に当たる Chapter 5 Speaking の頁数が少なすぎっ!(笑)
面接の形式や傾向が書いてあったのはありがたかったです。
また、スピーチを行う際の注意事項が解説されているのですが、それは実際に試験を受ける時に、いつも頭の片隅に置いておくべき重要な事柄で、非常に参考になりました。
その少ない頁数で(笑)、スピーキングをどうやって組み立てて行くか、質疑応答にはどう対応するか、などが書かれていて、それを通して読むことで、自分がどういう感じでスピーチを組み立て、面接試験に対応していくか、という「流れ」を「一通り」理解する感じです。
ただ、そういう能力を「鍛える」ということになると、少し量が少なすぎる気がしました。
多分、この参考書は、「量をこなして力をつける」ことは念頭になくて、あくまでガイドとして、「組み立て方」を教えようとしているのですね。
ですから、同じトピックを何度も使って、手を変え品を変えという感じのいろんなアプローチで、最終的に完成したものを作り上げる、という過程を、順を追って説明しているわけでしょう。
そういう訓練をしたことのない私にとっては、いろいろな意味で新鮮で、興味深いものでした。
そういう「スピーチに対する考え方」のようなものを知るための本であるため、一通りやって、そのコンセプトを頭に入れてしまうと、それでこの本での勉強は終わり、という感じだったでしょうかね。
それが悪い、ということではなく、元々そういう風に作られた本だ、ということです。
付属CDも、そういう「スピーチの構成」のための練習問題といったもので、わざと考える時間を与えるための空白部分が設けられていたりするのですが、そういう空白は、リスニングの材料としてリピートして聞く際には、ない方がありがたいわけです(笑)。
一通りやった後は、「その内容を繰り返し聞いて覚える」方向に使いたいと思うのですが、そういう「繰り返し学習」には向いていないCDである、と思いました。
もちろん、空白部分のないチャプターもあるのですが、リピートして聞くことを想定するならば、「1チャプターに、ある1つのトピックに関する2分間のモデルスピーチ」が入っている、それがあらゆる分野に渡ってたくさん入っているCDなら、2分間の感覚も掴めるし、理想的だと思うのですが…。
モデルスピーチ自体も、一つ一つの文章が長めで、内容も結構複雑なことを、ネイティブがナチュラルスピードで話しています。
でも、実際の英検の二次面接では、たった1分の準備時間で、このスピードでこれだけの複雑な内容をスピーチできる人はあまりいないと思うのですが…(そんな人なら、こんなガイド本を読まなくても通るだろう、みたいな…笑)。
ですから、最初はモデルスピーチを覚えるつもりで、リピートして台所などで聞いていましたが、あまりにも自分が行うスピーチとの乖離が激しくなってきたので(笑)、そのうちに聞いて覚えようとするのをやめました。
もちろん、これを丸暗記したからと言って、同じトピックが出てくることはありえないです。
が、モデルスピーチを何度も聞いてそれを覚えることで、スピーチで使える便利な表現をたくさん「自分の中に仕込む、仕入れる」ということは必要だと思ったんですね。
実際に「スピーチで使える便利な表現」をたくさん学んだのは、「英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング」(←だから、何か略称はないのか…笑)の方です。
長くなったので、その本については、明日語ります。
あ、もちろん、これも「好きな本」です(笑)。
(Rach からのお願い)
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まずは記憶に新しい方の二次試験の話から始めて、二次試験の話がひとしきり済んだら、一次試験の話もしたいと思っています。
今日は、私が英検1級二次試験(面接)の対策として購入した参考書と、それをどんな風に使ったか、などについて語ってみます。
でも、過去記事、「読む聞く」から「書く話す」 で、私は以下のようなことを書きました。
二次試験向けの勉強に関しては、自分なりにいろいろやってはみたものの、「これだ!」というのが最後まで見つからないままで、その不完全燃焼具合が、「60点」という点に如実に現れているのかなぁ、と思ったりします(笑)。
ということで、自分でも効果があったと思えることなら力説できるのですが、二次面接試験に関してはそういう自信がありません。
あくまで参考程度に留めていただければ幸いです。
面接対策に使った参考書は以下の2冊。
Amazon.co.jp: 旺文社 英検1級教本
Amazon.co.jp: ベレ出版 英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング (植田一三、妻鳥千鶴子 著)
2番目に挙げた「英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング」という本は(タイトル長いですねぇ、何か略称か愛称はないんでしょうか?…笑)、英検1級関連の本をアマゾンで探していた時に、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」というリストに挙がっていたので購入しました。
カスタマーレビューにも書いてありますが、1級対策本として有名みたいですね。
今現在は、アマゾンの「あわせて買いたい」に、教本と一緒に挙げられてもいます。
英検1級教本は、試験のための「ガイド」だと思って買いました。
17年前くらいに準1級に合格した後、1級の一次試験にあっさり落ちて以来(笑)、英検という試験を全然受けていなかったので、今の内容や形式などについて全く何も知らなかったからです。
この本自体は、ただの対策本かと思ったらそうでもなく、英語に関する読み物として、私は面白く読めました。
私は英語の参考書でも、「好きな本」と「そうでもない本」(笑)に分けるのですが、これは「好きな本」の一つです。
が、二次試験の面接対策に当たる Chapter 5 Speaking の頁数が少なすぎっ!(笑)
面接の形式や傾向が書いてあったのはありがたかったです。
また、スピーチを行う際の注意事項が解説されているのですが、それは実際に試験を受ける時に、いつも頭の片隅に置いておくべき重要な事柄で、非常に参考になりました。
その少ない頁数で(笑)、スピーキングをどうやって組み立てて行くか、質疑応答にはどう対応するか、などが書かれていて、それを通して読むことで、自分がどういう感じでスピーチを組み立て、面接試験に対応していくか、という「流れ」を「一通り」理解する感じです。
ただ、そういう能力を「鍛える」ということになると、少し量が少なすぎる気がしました。
多分、この参考書は、「量をこなして力をつける」ことは念頭になくて、あくまでガイドとして、「組み立て方」を教えようとしているのですね。
ですから、同じトピックを何度も使って、手を変え品を変えという感じのいろんなアプローチで、最終的に完成したものを作り上げる、という過程を、順を追って説明しているわけでしょう。
そういう訓練をしたことのない私にとっては、いろいろな意味で新鮮で、興味深いものでした。
そういう「スピーチに対する考え方」のようなものを知るための本であるため、一通りやって、そのコンセプトを頭に入れてしまうと、それでこの本での勉強は終わり、という感じだったでしょうかね。
それが悪い、ということではなく、元々そういう風に作られた本だ、ということです。
付属CDも、そういう「スピーチの構成」のための練習問題といったもので、わざと考える時間を与えるための空白部分が設けられていたりするのですが、そういう空白は、リスニングの材料としてリピートして聞く際には、ない方がありがたいわけです(笑)。
一通りやった後は、「その内容を繰り返し聞いて覚える」方向に使いたいと思うのですが、そういう「繰り返し学習」には向いていないCDである、と思いました。
もちろん、空白部分のないチャプターもあるのですが、リピートして聞くことを想定するならば、「1チャプターに、ある1つのトピックに関する2分間のモデルスピーチ」が入っている、それがあらゆる分野に渡ってたくさん入っているCDなら、2分間の感覚も掴めるし、理想的だと思うのですが…。
モデルスピーチ自体も、一つ一つの文章が長めで、内容も結構複雑なことを、ネイティブがナチュラルスピードで話しています。
でも、実際の英検の二次面接では、たった1分の準備時間で、このスピードでこれだけの複雑な内容をスピーチできる人はあまりいないと思うのですが…(そんな人なら、こんなガイド本を読まなくても通るだろう、みたいな…笑)。
ですから、最初はモデルスピーチを覚えるつもりで、リピートして台所などで聞いていましたが、あまりにも自分が行うスピーチとの乖離が激しくなってきたので(笑)、そのうちに聞いて覚えようとするのをやめました。
もちろん、これを丸暗記したからと言って、同じトピックが出てくることはありえないです。
が、モデルスピーチを何度も聞いてそれを覚えることで、スピーチで使える便利な表現をたくさん「自分の中に仕込む、仕入れる」ということは必要だと思ったんですね。
実際に「スピーチで使える便利な表現」をたくさん学んだのは、「英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング」(←だから、何か略称はないのか…笑)の方です。
長くなったので、その本については、明日語ります。
あ、もちろん、これも「好きな本」です(笑)。
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2007年03月09日
「読む聞く」から「書く話す」へ
昨日の記事、英検1級に合格しました! の続きです。
今日は、「ずっと英検は受けないつもりにしていたのが、1年ほど前、突然、英検を受けてみたくなった」という、その心境の変化について書きたいと思います。
このブログを始める前の 2005年1月に、私は TOEIC で930点を取ったのですが、その900点超えをした時でも、「それじゃあ、いっちょ、英検1級に挑戦してみるか!」とは思いませんでした。
TOEIC で930点を取れたからって、今のこの実力では、英検1級には絶対に通らない、という確信がありました。
大学生の時に1級の一次試験でものの見事に撃沈された記憶がトラウマのように残っていたからです(笑)。
だから私はいつも、「大学生の時に落ちたから、もういくら頑張っても通りっこないよ。1級が欲しかったのなら、準1級に通った時に一気に1級まで取っておくべきだったのに、あの時にあっさりあきらめちゃったから、もう今さらどうしようもないよねぇ…。」と、自分に言い聞かせていました。
ブログを始めてからも、他の人が英検を受けた、合格した、という話を聞いても、「もう資格試験だけを目指して勉強するのは辞めたの。私はもう若くないんだし。」という言い訳を自分にして、それで自分も納得していました。
他の人には負け惜しみのように聞こえるかもしれないけど、自分としては負け惜しみを言っているのではなくて、限られた時間の中で、自分のしたいように英語を勉強したい、という正直な気持ちだったのです。
ところが、約1年前の、2006年(去年)の1月の終わり頃、そんな私に、ある出来事が起こりました。
「こんな私でも、英語の文章が書けるようになるかもしれない。」という、私のライティング能力に関する出来事でした。
ちなみに、それは、このブログ上で起こったことではありませんし、恐らく、このブログ上でその出来事について詳しく書くことはないと思うのですが、「私の」というよりも、「英語学習者 Rach の」人生を変えた、と言ってもいい、とても大切な出来事だった、とだけ言っておきます。
英検に合格するわけがない、と思っていたのは、英検という試験が TOEIC よりもアカデミックで、単語や文章が難しい、ということに加えて、一次試験では英作文と言うライティング、二次試験では面接というスピーキングの能力を試されるからです。
ライティングに関しては、何しろ自分の日記すらつけたことなかったですし、スピーキングと言えば、未だに人と英語で会話した記憶がほとんどないくらいです。
人と英語で会話する、というシチュエーションになったことがない、なんて、現代のこの globalizing society においては化石のような存在なんですが…(笑)。
英語の能力は、「読む、聞く、書く、話す」の全てが必要だということはわかっています。
でもその全てを身に付けるのは非常に難しいことです。
私が実践してきたDVD学習法で、まずは「聞く」能力がついてきて、そのセリフを細かく分析することで「読む」能力も少しずつ上がってきたけれど、「書く」のと「話す」のは全然別物だと思っていました。
「書く」能力を伸ばすには、「たくさん書いた上で、それを英語の堪能な人に丁寧に間違いをチェックしてもらう」しかないと思っていたし、「話す」能力を延ばすには、「英語の堪能な人とたくさんしゃべって、その都度、ちゃんと間違いを訂正してもらう」しか方法がない、と思っていたからです。
つまり、「ネイティブ、もしくはネイティブくらい英語が堪能な人」に付きっ切りでチェックしてもらわないとそういうアウトプットの能力は伸びない、と思っていたわけです。
でも、DVD学習法で「聞く」「読む」という訓練を一人で続けていることで、少しは「書ける」ようにもなった「かも?」、と1年前に「ある出来事」で気付いて、「書ける」なら「話せる」ようになるかもしれない…と夢はどんどん膨らんでいったんですね。
英語のセリフを解説するブログを書いているのは、まずは英語の意味を英語のまま理解することの素晴らしさを訴えたかったからです。
英語の能力を伸ばすには、まずは英語を理解することから始めないといけない、と思っていて、まずはインプット能力を高めることから始めるべきだと思っているからです。
そして私は「映画やドラマを英語で楽しめることができるなら、それでいいじゃん。」と、自分がここまで出来るようになったことを誇りに思いつつ、これが私の限界だと思っていました。
「リーディングとリスニングはそれなりに出来ます、でも、ライティングとスピーキングは全くダメです。」という人間でいいや、と思っていたのです。
日本で暮らしていて、私のように英語を使う機会のない人間なら、それで別に困ることもないわけですしね。
えらそうに「解説」などを書いていますが、英語の能力がオールマイティではなくても、そのセリフを理解することだけに特化するというのも、英語学習の一つの方法であり、それを他の英語学習者の方々と共有することにも意味がある、と思っていたからです。
でも、もし「書ける」「話せる」のであれば、もちろんその能力を伸ばしたい。
その能力を伸ばすことができるかもしれない、と思った時に、その指標となる「英検」のことが頭に浮かんだのです。
TOEIC では計れない「書く」「話す」能力を判定してくれる試験に、初めて向かい合う気持ちができたんですね。(最近、「TOEIC スピーキングテスト/ライティングテスト」というのが出来ましたので、「TOEIC では計れない」というと怒られそうですが…笑)
心境の変化から、「よし英検1級に挑戦してみよう!」と思うまではものすごく早かったです。
2月上旬から3月にかけて、アマゾンで英検1級試験対策関係の本を何冊か購入し、それを使って勉強を始めました。
どんな本を使ったか、どんな勉強をしたか、そうやって英検向けの勉強をしてどんなことを思ったか…などは、またこのブログ上でチビチビ話していこうと思っています。
大雑把に言うと、一次試験向けに問題集などを使って勉強すること自体は、結構面白かったですね。
少なくとも TOEIC 対策の勉強をしているよりは、ずっと楽しかったですよ。
また、今まで自分が鍛えていなかった部分を鍛えられた気がして、とても有意義な学習だったと思いました。
二次試験向けの勉強に関しては、自分なりにいろいろやってはみたものの、「これだ!」というのが最後まで見つからないままで、その不完全燃焼具合が、「60点」という点に如実に現れているのかなぁ、と思ったりします(笑)。
実際に試験を受けた時の感想とその詳しい結果についても、また思い出しながらボチボチ書くことにします。
ちなみに、二次面接試験を3回受けてますが、
「不合格B→不合格A→合格」
というふうに着実に(爆)合格に向かって上がっていったのですが、やっと到達した合格が、ギリギリの点数で「滑り込みセーフ!」というのが、何とも私らしくて泣けてきます。
でも、「ライティングとスピーキングは全くダメだ。」と思っていた自分に自信をつける「資格」として、「英検1級」が欲しかっただけですから、「最低点」であろうが何だろうが(笑)、私にはこれでもう十分です。
これから、もっとたくさん英語を勉強して、いつか「英語はペラペラのベラベラよん♪」みたいな自信がついたら(笑)、その時に、純粋に自分の能力を計る試験として、再度受験してみてもいいかな、と思っています。
明日は、フレンズ解説に戻ります。
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今日は、「ずっと英検は受けないつもりにしていたのが、1年ほど前、突然、英検を受けてみたくなった」という、その心境の変化について書きたいと思います。
このブログを始める前の 2005年1月に、私は TOEIC で930点を取ったのですが、その900点超えをした時でも、「それじゃあ、いっちょ、英検1級に挑戦してみるか!」とは思いませんでした。
TOEIC で930点を取れたからって、今のこの実力では、英検1級には絶対に通らない、という確信がありました。
大学生の時に1級の一次試験でものの見事に撃沈された記憶がトラウマのように残っていたからです(笑)。
だから私はいつも、「大学生の時に落ちたから、もういくら頑張っても通りっこないよ。1級が欲しかったのなら、準1級に通った時に一気に1級まで取っておくべきだったのに、あの時にあっさりあきらめちゃったから、もう今さらどうしようもないよねぇ…。」と、自分に言い聞かせていました。
ブログを始めてからも、他の人が英検を受けた、合格した、という話を聞いても、「もう資格試験だけを目指して勉強するのは辞めたの。私はもう若くないんだし。」という言い訳を自分にして、それで自分も納得していました。
他の人には負け惜しみのように聞こえるかもしれないけど、自分としては負け惜しみを言っているのではなくて、限られた時間の中で、自分のしたいように英語を勉強したい、という正直な気持ちだったのです。
ところが、約1年前の、2006年(去年)の1月の終わり頃、そんな私に、ある出来事が起こりました。
「こんな私でも、英語の文章が書けるようになるかもしれない。」という、私のライティング能力に関する出来事でした。
ちなみに、それは、このブログ上で起こったことではありませんし、恐らく、このブログ上でその出来事について詳しく書くことはないと思うのですが、「私の」というよりも、「英語学習者 Rach の」人生を変えた、と言ってもいい、とても大切な出来事だった、とだけ言っておきます。
英検に合格するわけがない、と思っていたのは、英検という試験が TOEIC よりもアカデミックで、単語や文章が難しい、ということに加えて、一次試験では英作文と言うライティング、二次試験では面接というスピーキングの能力を試されるからです。
ライティングに関しては、何しろ自分の日記すらつけたことなかったですし、スピーキングと言えば、未だに人と英語で会話した記憶がほとんどないくらいです。
人と英語で会話する、というシチュエーションになったことがない、なんて、現代のこの globalizing society においては化石のような存在なんですが…(笑)。
英語の能力は、「読む、聞く、書く、話す」の全てが必要だということはわかっています。
でもその全てを身に付けるのは非常に難しいことです。
私が実践してきたDVD学習法で、まずは「聞く」能力がついてきて、そのセリフを細かく分析することで「読む」能力も少しずつ上がってきたけれど、「書く」のと「話す」のは全然別物だと思っていました。
「書く」能力を伸ばすには、「たくさん書いた上で、それを英語の堪能な人に丁寧に間違いをチェックしてもらう」しかないと思っていたし、「話す」能力を延ばすには、「英語の堪能な人とたくさんしゃべって、その都度、ちゃんと間違いを訂正してもらう」しか方法がない、と思っていたからです。
つまり、「ネイティブ、もしくはネイティブくらい英語が堪能な人」に付きっ切りでチェックしてもらわないとそういうアウトプットの能力は伸びない、と思っていたわけです。
でも、DVD学習法で「聞く」「読む」という訓練を一人で続けていることで、少しは「書ける」ようにもなった「かも?」、と1年前に「ある出来事」で気付いて、「書ける」なら「話せる」ようになるかもしれない…と夢はどんどん膨らんでいったんですね。
英語のセリフを解説するブログを書いているのは、まずは英語の意味を英語のまま理解することの素晴らしさを訴えたかったからです。
英語の能力を伸ばすには、まずは英語を理解することから始めないといけない、と思っていて、まずはインプット能力を高めることから始めるべきだと思っているからです。
そして私は「映画やドラマを英語で楽しめることができるなら、それでいいじゃん。」と、自分がここまで出来るようになったことを誇りに思いつつ、これが私の限界だと思っていました。
「リーディングとリスニングはそれなりに出来ます、でも、ライティングとスピーキングは全くダメです。」という人間でいいや、と思っていたのです。
日本で暮らしていて、私のように英語を使う機会のない人間なら、それで別に困ることもないわけですしね。
えらそうに「解説」などを書いていますが、英語の能力がオールマイティではなくても、そのセリフを理解することだけに特化するというのも、英語学習の一つの方法であり、それを他の英語学習者の方々と共有することにも意味がある、と思っていたからです。
でも、もし「書ける」「話せる」のであれば、もちろんその能力を伸ばしたい。
その能力を伸ばすことができるかもしれない、と思った時に、その指標となる「英検」のことが頭に浮かんだのです。
TOEIC では計れない「書く」「話す」能力を判定してくれる試験に、初めて向かい合う気持ちができたんですね。(最近、「TOEIC スピーキングテスト/ライティングテスト」というのが出来ましたので、「TOEIC では計れない」というと怒られそうですが…笑)
心境の変化から、「よし英検1級に挑戦してみよう!」と思うまではものすごく早かったです。
2月上旬から3月にかけて、アマゾンで英検1級試験対策関係の本を何冊か購入し、それを使って勉強を始めました。
どんな本を使ったか、どんな勉強をしたか、そうやって英検向けの勉強をしてどんなことを思ったか…などは、またこのブログ上でチビチビ話していこうと思っています。
大雑把に言うと、一次試験向けに問題集などを使って勉強すること自体は、結構面白かったですね。
少なくとも TOEIC 対策の勉強をしているよりは、ずっと楽しかったですよ。
また、今まで自分が鍛えていなかった部分を鍛えられた気がして、とても有意義な学習だったと思いました。
二次試験向けの勉強に関しては、自分なりにいろいろやってはみたものの、「これだ!」というのが最後まで見つからないままで、その不完全燃焼具合が、「60点」という点に如実に現れているのかなぁ、と思ったりします(笑)。
実際に試験を受けた時の感想とその詳しい結果についても、また思い出しながらボチボチ書くことにします。
ちなみに、二次面接試験を3回受けてますが、
「不合格B→不合格A→合格」
というふうに着実に(爆)合格に向かって上がっていったのですが、やっと到達した合格が、ギリギリの点数で「滑り込みセーフ!」というのが、何とも私らしくて泣けてきます。
でも、「ライティングとスピーキングは全くダメだ。」と思っていた自分に自信をつける「資格」として、「英検1級」が欲しかっただけですから、「最低点」であろうが何だろうが(笑)、私にはこれでもう十分です。
これから、もっとたくさん英語を勉強して、いつか「英語はペラペラのベラベラよん♪」みたいな自信がついたら(笑)、その時に、純粋に自分の能力を計る試験として、再度受験してみてもいいかな、と思っています。
明日は、フレンズ解説に戻ります。
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2007年03月08日
英検1級に合格しました!
またまた、黙って受験していて申し訳ありません。
2006年度第3回の英検で、1級にとうとう合格することができました。
過去に TOEIC のことでいろいろと複雑な気持ちを書いたことがあるのですが、実は私の大本命は、TOEIC ではなく、こちらの「英検1級」の方でした。
ずっと内緒にしていて本当にごめんなさい。
(でも、TOEIC で自己最高を取った時にものすごく嬉しかった、というのは本当のことです。)
「とうとう」と書いたのは、ストレートで合格したのではないから、です。
一次試験に合格したのは、2006年度第1回(2006年6月11日実施)で、その後、二次試験に2回落ちて、今回3度目の挑戦(2007年2月25日実施)で、やっと二次試験に通ることができたわけです。
3月6日(火)にネット上で合否結果発表がありました。
ドキドキしながらクリックすると、「合格」という文字が目に入ったので、「やったぁ〜!!」と思った1秒後に、その隣に書いてある点数を見て、目が点になりました。
「60点」
…って、合格点ギリギリやんか!(爆)
いやぁ、60点でも合格は合格やから…と自分を励ましてはみるものの、そんなギリギリの攻防だったなんて…あぶない、あぶない(笑)。
あと少し何かミスをしていたら、間違いなく落ちていた、ということですよねぇ。
もう、ただただ自分がラッキーだった、と思うより他ありません。
英語の神様に、心から感謝する Rach であります。
今日、郵送されてきた合格通知ハガキの画像を下に載せておきます。

60点の点数の内訳を見ると、これがまた衝撃的というか、全ての分野において、得点率が60%なんですよ。
恐ろしいほどきれいに揃っています。
こんな点数あり得るのか?と思うような点数で、「ギリギリで通るということはこういうことだ!」の見本に出てきそうな得点票ですねぇ(笑)。
新TOEIC実は受けてました という記事で、945点を取った時の話を書いていますが、その時に試験をこっそり受けた理由を言い訳がましく述べています。
「受けることを発表すると自分を追い詰めて苦しめることになりそうだ」とか、「悪い結果に振り回されたくない」とか、そういうことを書いたのですが、私が本当にプレッシャーを受けたくなかったのは、実は TOEIC ではなくて、英検の方だったのです。
一次試験は運よく一発で通りましたが(点数は85点、その時の合格点は80点でした)、二次試験は簡単には通らないとわかっていましたし、合格するまでは長丁場になると思ったので、余計に怖くて言えなかったんですね。
945点を取った時の記事(10月25日)でえらく喜んでいたのは、そのしばらく後に2回目の挑戦となる英検二次試験が近づいていて(11月12日)、「TOEICの点が上がった、というこの昇り調子で、英検も一気に合格だぁ!」みたいな流れになればいいなぁと思っていたからなんです。
それと、ひとまず新 TOEIC で自己最高点が取れたことで、TOEIC のことはすっかり忘れて英検だけに集中できる精神状態になれたことも嬉しかったのです。
この時、TOEIC の点数もイマイチだったら、「英検も頑張らないといけないし、TOEIC も新形式で一度良い点数を取っとかないとまずいし…」と、その両方を気にしてしまいそうな自分がいたからですね。
英検二次試験の1回目に落ちて、ヘコんでいたこともありますし、TOEIC で良い点が取れたことが「せめてもの」救いだった、という感じだったでしょうか。
このまま英検1級には一生通らないかもしれないし、それならば「せめて」TOEIC の点だけでも上がって欲しい、という感じでもありました。
その記事で、「TOEIC の満点ホルダーになりたいという夢がある」と私は書いたのですが(そして今でももちろんその夢は捨てていませんが)、私が一番欲しかったのは、TOEIC 満点よりも英検1級の方でした。
今のこの "TOEIC ブーム" のようなものを考えると、TOEIC 満点ホルダーの方が肩書きとしてはインパクトがあるだろう、とは思います。(実際に、満点の人はやはりすごい、と私は思っていますし。)
でも、TOEIC の点数をあと45点上げるための勉強で身に付く能力よりも、英検1級を取得するための勉強で身に付く能力の方が、私にとっては重要だと思いました。
人によって意見は異なるかもしれませんが、TOEIC945点の私の実感としては、
「英検1級>>>TOEIC945点」
です。
ですから、1級を取れた今、私が何か英語の肩書きを言う時には、きっと英検1級の方を先にアピールすると思います。
TOEIC というテストに対しては、何とも複雑な気持ちを持っているのですが、英検に関してはただただ「憧れ」しかありませんでした。
だから、ギリギリの最低点であろうと(笑)、合格したこと、その事実が心底嬉しいのです。
ずっと英検は受けないつもりにしていたのが、1年ほど前、突然、英検を受けてみたくなりました。
明日はそのことについて触れてみたいと思います。
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2006年度第3回の英検で、1級にとうとう合格することができました。
過去に TOEIC のことでいろいろと複雑な気持ちを書いたことがあるのですが、実は私の大本命は、TOEIC ではなく、こちらの「英検1級」の方でした。
ずっと内緒にしていて本当にごめんなさい。
(でも、TOEIC で自己最高を取った時にものすごく嬉しかった、というのは本当のことです。)
「とうとう」と書いたのは、ストレートで合格したのではないから、です。
一次試験に合格したのは、2006年度第1回(2006年6月11日実施)で、その後、二次試験に2回落ちて、今回3度目の挑戦(2007年2月25日実施)で、やっと二次試験に通ることができたわけです。
3月6日(火)にネット上で合否結果発表がありました。
ドキドキしながらクリックすると、「合格」という文字が目に入ったので、「やったぁ〜!!」と思った1秒後に、その隣に書いてある点数を見て、目が点になりました。
「60点」
…って、合格点ギリギリやんか!(爆)
いやぁ、60点でも合格は合格やから…と自分を励ましてはみるものの、そんなギリギリの攻防だったなんて…あぶない、あぶない(笑)。
あと少し何かミスをしていたら、間違いなく落ちていた、ということですよねぇ。
もう、ただただ自分がラッキーだった、と思うより他ありません。
英語の神様に、心から感謝する Rach であります。
今日、郵送されてきた合格通知ハガキの画像を下に載せておきます。
60点の点数の内訳を見ると、これがまた衝撃的というか、全ての分野において、得点率が60%なんですよ。
恐ろしいほどきれいに揃っています。
こんな点数あり得るのか?と思うような点数で、「ギリギリで通るということはこういうことだ!」の見本に出てきそうな得点票ですねぇ(笑)。
新TOEIC実は受けてました という記事で、945点を取った時の話を書いていますが、その時に試験をこっそり受けた理由を言い訳がましく述べています。
「受けることを発表すると自分を追い詰めて苦しめることになりそうだ」とか、「悪い結果に振り回されたくない」とか、そういうことを書いたのですが、私が本当にプレッシャーを受けたくなかったのは、実は TOEIC ではなくて、英検の方だったのです。
一次試験は運よく一発で通りましたが(点数は85点、その時の合格点は80点でした)、二次試験は簡単には通らないとわかっていましたし、合格するまでは長丁場になると思ったので、余計に怖くて言えなかったんですね。
945点を取った時の記事(10月25日)でえらく喜んでいたのは、そのしばらく後に2回目の挑戦となる英検二次試験が近づいていて(11月12日)、「TOEICの点が上がった、というこの昇り調子で、英検も一気に合格だぁ!」みたいな流れになればいいなぁと思っていたからなんです。
それと、ひとまず新 TOEIC で自己最高点が取れたことで、TOEIC のことはすっかり忘れて英検だけに集中できる精神状態になれたことも嬉しかったのです。
この時、TOEIC の点数もイマイチだったら、「英検も頑張らないといけないし、TOEIC も新形式で一度良い点数を取っとかないとまずいし…」と、その両方を気にしてしまいそうな自分がいたからですね。
英検二次試験の1回目に落ちて、ヘコんでいたこともありますし、TOEIC で良い点が取れたことが「せめてもの」救いだった、という感じだったでしょうか。
このまま英検1級には一生通らないかもしれないし、それならば「せめて」TOEIC の点だけでも上がって欲しい、という感じでもありました。
その記事で、「TOEIC の満点ホルダーになりたいという夢がある」と私は書いたのですが(そして今でももちろんその夢は捨てていませんが)、私が一番欲しかったのは、TOEIC 満点よりも英検1級の方でした。
今のこの "TOEIC ブーム" のようなものを考えると、TOEIC 満点ホルダーの方が肩書きとしてはインパクトがあるだろう、とは思います。(実際に、満点の人はやはりすごい、と私は思っていますし。)
でも、TOEIC の点数をあと45点上げるための勉強で身に付く能力よりも、英検1級を取得するための勉強で身に付く能力の方が、私にとっては重要だと思いました。
人によって意見は異なるかもしれませんが、TOEIC945点の私の実感としては、
「英検1級>>>TOEIC945点」
です。
ですから、1級を取れた今、私が何か英語の肩書きを言う時には、きっと英検1級の方を先にアピールすると思います。
TOEIC というテストに対しては、何とも複雑な気持ちを持っているのですが、英検に関してはただただ「憧れ」しかありませんでした。
だから、ギリギリの最低点であろうと(笑)、合格したこと、その事実が心底嬉しいのです。
ずっと英検は受けないつもりにしていたのが、1年ほど前、突然、英検を受けてみたくなりました。
明日はそのことについて触れてみたいと思います。
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