2006年12月17日

フレンズ1-18その7 ご質問1+Tridentの話

昨日の記事、フレンズ2-23その20 のコメント欄 で、フレンズ1-18 に関する質問をいくつかいただきました。
コメント欄でいただいた質問は、基本的にはコメント欄でお返事しているのですが、その中で一つ、いかにもフレンズ的、チャンドラー的と思えるセリフが出てきましたので、今回、記事にしてみました。


1-18 はフレンズたちがポーカーをする話です。
ロスの部屋に嬉しそうに入ってきたレイチェル。
レイチェル: Guys! Guess what, guess what, guess what, guess what? (みんな! 何だと思う? 何があったか当ててみて!)
チャンドラー: Um, okay... the... the fifth dentist caved, and now they're all recommending Trident? (よーし、わかった、えーっと…5番目の歯医者さんが降参して、今では彼ら全員がトライデントを推薦してる?)
レイチェル: Noooo... the interview! She loved me! She absolutely loved me. (違うわ、仕事の面接よ! 面接を担当した女性が私を気に入ってくれたのよ。本当に気に入られたわ。)

このチャンドラーの「5番目の歯医者さん…」というジョークの意味は何か?というご質問です。

レイチェルが嬉しそうに「何があったと思う?」と尋ねているので、チャンドラーがそれに対してジョークで返す、というシーンです。
本当のところは、レイチェルは就職のための面接試験を受けに行き、そこで面接担当の女性に気に入ってもらえた、というのが、レイチェルの話したいビッグニュース。
そもそも、レイチェルが面接を受けに行ったのはみんな知っているはずなので、ここでは「面接がうまく行ったのね?」とか、本人の口から言いたいだろうからと「何、何? 早く教えて!」とねだるのが普通だろうと思うのですが。
チャンドラーは、レイチェルが何か面白いネタを仕入れてきたかのように、「それってこういうビッグニュースのこと?」とトライデントの話を持ち出しているようなんですが…。

まず、トライデント(Trident)について。
Wikipedia 英語版: Trident gum
シュガーレス・チューインガムのブランド名ですね。
上のウィキペディアに、今回のチャンドラーのセリフを解く鍵となる説明が書いてありますので、そのまま引用します。
In the mid-1960s, the Adams gum company acquired American Chicle and introduced a new slogan for Trident:
"4 out of 5 Dentists surveyed would recommend sugarless gum to their patients who chew gum."
The phrase became strongly associated with the Trident brand.
1960年代半ば、アダムス・ガム・カンパニーはアメリカン・チクルを買収し、トライデントの新しいスローガンを導入した。
そのスローガンとは、
「調査対象となった(調査によると)歯科医の5人に4人は、ガムを噛む習慣のある自分の患者にシュガーレス・ガムを勧めるという。」
そのフレーズはトライデント・ブランドと強く結び付けられるものとなった。


上のスローガンでは「シュガーレス・ガム」と書いてあるだけですが、それはすなわち自社のトライデントのことを言っているわけでしょう。
who chew gum と現在形になっているのは、「現在の習慣」を表し、ガムを噛む習慣のある人なら、そのガムはシュガーレスにした方がいいですよ、と歯医者さんが勧める、ということですね。
そう言えば、日本のCMでも、「それを使った…パーセントの人が」などとアンケートの結果などを示して、その効果が素晴らしいことを示しますよね。
上に挙げたトライデントのそのフレーズはとても有名なもので、随分昔(1960年代半ば)からあるようです。

cave は「(圧力・説得などで)(…に)屈服する、降参する (to)、折れる」という意味。
フレンズ2-3その6 にもそういう意味で出てきました。
「5人に4人(4 out of 5)は勧める」わけですから、5人のうちの最後の1人は、トライデントを勧めない、効果を認めていない、ということですよね。
それがついに最後の一人も降参して、とうとう5人全員が(5人が5人とも)トライデントを勧めるようになったんだ、っていう話のことかい? それなら、ものすごいビッグニュースだねぇ、とチャンドラーは言いたいわけです。

「Trident fifth dentist」でグーグル検索したら、面白いCMを発見しました。
AdvertisementAve.com - The Fifth Dentist
↑上のサイトでは、CMを動画で見ることができます。
ADWEEK BestSpots: Trident "Squirrel"
↑上のサイトでは、CMの動画を見ることはできませんが、the fifth dentist の写真は載っています。
また、CMについての簡単な説明が書いてあります。
また写真の上に February 17, 2003 と書いてあるので、2003年のCMということでしょうかねぇ?

上のサイトでCMが見られるのでその内容はわかるのですが、何故か、CNN.com のサイトにこのCMの完全スクリプトが載っていました(笑)。
番組の途中に入るビデオクリップまでご丁寧に拾っている、ということみたいですが…。
CNN.com Transcripts

CMのスクリプト部分を以下に引用します。

(BEGIN VIDEO CLIP)
ANNOUNCER: Four out of five dentists surveyed would recommend Trident for their patients who chew gum. But what about the fifth dentist?
UNIDENTIFIED MALE: Yes.
UNIDENTIFIED MALE: Yes.
UNIDENTIFIED MALE: Yes.
UNIDENTIFIED MALE: Yes!
UNIDENTIFIED MALE: No!
ANNOUNCER: One thing's for sure. Long lasting Trident is good for teeth.
(END VIDEO CLIP)


訳しますと、
ナレーション:調査対象となった歯科医の5人に4人は、ガムを噛む習慣のある自分の患者にトライデントを勧めるという。でも、5人目の歯科医は(どうなんだろう)?
1人目から4人目:(順番に)イエス
5人目:ノー!
ナレーション:確かなことはひとつ。効き目が長持ちするトライデントは歯にグッド。


5番目の歯医者さんが何で「ノー!」と叫んでいるかというと、リス(Squirrel)がその歯医者さんの脚をかじった(見えないが、かじった音がする)からですね。
まぁ、日本語訳はイマイチですが、勘弁して下さい(笑)。

このCMは有名なようで、あちこちのサイトで取り上げられているのですが、きっとトライデントの最新CMなんでしょうね。
「5人に4人は」の有名なキャッチコピーを使って、「その5番目の歯医者さん」をモチーフにした、セルフパロディのようなものでしょうか。
他の4人はイエスと言っていて、5人目だけがノーと言うけれど、それはリスに噛まれたからであって、トライデントの効果を否定しているのではないですよ、と言いたいのですね。
上にも書いたように、恐らく2003年頃のCMのようなので、チャンドラーがこのセリフを言った時は、そのリスに噛まれるCMはまだ放映されていなかったわけです。
が、そのキャッチコピーが有名なので、チャンドラーが the fifth dentist, Trident と言うだけで、観客は Four out of five dentists を思い出すのでしょう。
あるいは、その当時も、the fifth dentist を使った他のバージョンのCMが放映されていた、ということかもしれません。

以前に、フレンズ2-23その2 のコメント欄 で、"Guess what?" と聞かれたら、何と返すべきか?について語り合ったことがあるのですが(笑)、そこで私はこんなことを書いています。

相手が "Guess what?" と尋ねてきたら、"What?" と返すのが無難で、また失礼にも当たらないのでしょうね。
そりゃあ、チャンドラーのように何かひねったギャグで面白い guess を披露できたら、それに越したことはないのでしょうが…でもあまりにも面白いジョークにこだわりすぎると、それは話の腰を折ったような(チャチャを入れたような)形になって、"Guess what?" と質問した側は気分を害するかも…(笑)

このコメントを書いた時、チャンドラーがそういう「ひねった面白い返事」をどこかで言っていたような気がしてたんです。
私がそんな風に思ったのは、きっとこの歯医者さんのジョークを何となく覚えていたんでしょうね。
チャンドラーはレイチェルが "Guess what?" と言った後、しばらく考えてから、これでどうだ、みたいな感じで返事をしています。
彼にとっては練りに練ったジョークだったのでしょう。
観客も大笑いしていますので、チャンドラーのジョークは大成功だったようです。
このジョーク、そのキャッチコピーを知っている人なら、大ウケ間違いなしだったでしょうね。
あいにく、私は今まで知りませんでしたので、今になってやっと大笑いしておりますが(笑)。

しかし、どうして私は、この解説をスルーしたんでしょうねぇ?
当時の私はウィキペディアも使っていなかったし、リサーチ力(検索力)も非常に低かったですからねぇ。
今だからこそ、ここまで調べられたのかな、とも思います(って、自画自賛…笑)。

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posted by Rach at 10:08| Comment(2) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月19日

フレンズ1-3その7 ご質問4

ご質問にお答えするコーナー、最終日です。

Q7、
チャンドラーがタバコを吸うのをみんないやがるが、誰にだって欠点はあると言うチャンドラー。
ジョーイは指の関節をポキポキならす、ロスは大げさに発音する、モニカは笑う時に鼻を鳴らす、とそれぞれの欠点をあげつらいます。
カチンと来たジョーイは、フィービーが「髪の毛を噛む」ことを責めます。
ロスは優しくフィービーをかばったのに、そのロスにレイチェルがケチをつけるところから。
レイチェル: "Indeed there isn't"... I should really get back to work. ([ロスの丁寧すぎる発音を真似して]「本当にそんなことはないのだよ」(←ちょっと、これ訳しにくい・・・笑)・・・私は仕事に戻らなくちゃ。)
フィービー: Yeah, 'cause otherwise someone might get what they actually ordered. (そうね。だって、あなたが仕事に戻らないと、お客さんの誰かが本当に注文した品を受け取ることになるかもしれないものね。)
レイチェル: Ohh. The hair comes out, and the gloves come on. (あー? ○○○○・・・)
そうして、みんながクセのことで喧嘩を始めてしまいます。

この The hair comes out, and the gloves come on. の解釈について、
字幕は「髪食い女のくせに」でしたが、
「髪を口から出して、グローブを入れたら? なんでも口に入れるのね!」
というニュアンスでよいでしょうか?


う〜ん、この部分は、私もよくわかりませんでした。
このシーンをご存じない人に、軽く説明をしておきます。

ロスにケチをつけたレイチェルに、フィービーが言ったセリフが、何とも回りくどいけど面白いですね。
これは結局、「あなたがウェイトレスの仕事に戻ると、また注文とは間違った品を客に運ぶことになっちゃうわよ。」と言っているのです。
つまり、レイチェルはウェイトレス失格だということ。
どうしてそこまで言っているかと言うと、「髪の毛を噛む」クセを endearing (かわいらしい)とかばってくれたのに、そのロスの欠点をレイチェルが責めたから。
だからフィービーは「あなただって人の欠点のことなんか言えないわよ。」という感じで、ウェイトレス失格とまで言ったのです。
そこまで言われたレイチェルがフィービーに言い返しているセリフが、問題のセリフなんですが・・・。

The hair とあるのは、フィービーのクセの「髪の毛を噛む」と関係があるのは間違いないと思います。
おっしゃるような解釈も可能なのかもしれませんし・・・。

ところで、何故グローブなんでしょう?
そこで、gloves という単語から考えてみることにしました。

解釈その1
西洋では、手袋を相手に投げることで決闘を申し込む、という風習がありますよね。
だから、その「決闘」のイメージを何か示唆しているのではないかと。
come out, come on というのがなんとも漠然としているので困るのですが、例えば、髪の毛が come out 「出てきて、姿を表して、抜けて」、手袋が come on 「やって来る、登場する」を解釈して、
「髪の毛が手袋になった」
「たかが髪の毛の話から、決闘まがいの喧嘩に発展した」
「単なる髪の毛の話を、決闘にするつもり?」
など、何かしら、「髪の毛の話」から「決闘」になったことを言いたいのかなぁ?
レイチェルとしては、「たかが髪の毛のことを言われたくらいで、私がウェイトレス失格だ、なんて言うことないでしょう? 小さな話が、こんなに大きな”決闘”話にまで発展しちゃたわよ。」とでも言いたいような・・・。

解釈その2
gloves はボクシングのグローブを指しているのかも?
その場合だと、「髪の毛が抜けたけど、その代わりにボクシングのグローブがやってきたわよ。代わりにグローブはめなさいよ。」という感じ?
また、その1と同じく、「髪の毛」の話が「喧嘩、ボクシング」にまで発展してるわ、ということかもしれません。

本当にこれはわかりませんねぇ。
今回いただいた質問で、これが一番難しかったです。
何だか全然違う解釈が出てきそうな気がしますが・・・。
そもそも、私の解釈はちょっと意訳しすぎている感もあるし・・・(笑)。
これは hair や gloves の単語がどうこう言うよりも、come out や come on という表現の幅が広すぎて、却ってつかみ所がないのが原因です。
皆さん、またご意見をお待ちしております!


Q8、
皆がアランとのよりを戻せと詰め寄るシーン
モニカ: It wouldn't be fair to you! ([好きでもないアランを、好きなふりをしてまで付き合うことは]あなたたちにとっても、フェアじゃないはずよ!)
ロス: Who-who wants fair? I just want things back. Y'know, the way they were. (誰がフェアを求めてるんだ? 僕はただ、物事が元通りに戻って欲しいだけだ。ほら、the way they were に。)

最後のthe way they were というのはどういう意味でしょうか?


the way they were の they は「彼ら」ではなくて「things」のこと。
things は「アランとの間にこれまで起こったいろんな出来事」を指し、they = things が were (そうであった) the way (ように)、戻って欲しい、ということです。
the way they were で 「they がかつてそうであった状態、様子」を指します。

ビリー・ジョエル(Billy Joel)の歌に、Just The Way You Are というのがありますよね。
これは、「君が今あるそのままの状態で」という意味なので、邦題が「素顔のままで」になっているのです。(この曲、良いですよー!)
この歌の歌詞に、"I love you just the way you are." というフレーズがありますが、これは「そのままの君を愛している」ということですね。
(うん、最後の解説だけは、上手くキマったね・・・ふふふ)。

と、以上が私の見解ですが、「私はこう思う。」などのご意見がありましたら、他の方も是非是非コメントをお寄せ下さい。
これ以降の議論はコメント欄で進めて行きたいと思いますので、興味のある方は、ちょくちょくコメントの方もチェックして下さいね。

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posted by Rach at 13:27| Comment(24) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月18日

フレンズ1-3その6 ご質問3+マザーグースの話

前回、前々回と、記事のタイトルが長いわりに中身がなかったので、ちょっとタイトルをはしょってみました(笑)。
ということで、昨日の続きです。

Q6、
アランが帰った後のシーン
ジョーイ: Know what was great? The way his smile was kinda crooked. (何が良いってさぁ、彼の笑い方が、crooked な感じなんだよな。)
フィービー: Yes, yes! Like the man in the shoe! (そうそう! 靴の中の男みたいな。)
ロス: ...What shoe? (何の靴?)
フィービー: From the nursery rhyme. 'There was a crooked man, Who had a crooked smile, Who lived in a shoe, For a..while...' (童謡にあるでしょ。「曲がった男がおりました。彼は曲がった笑いをしていました。彼は靴に住んでいました。しばらくの間・・・)
みんなの間に「それって何のこと?」みたいな怪しい沈黙が流れて・・・。
ロス: ...So I think ... (それで僕が思うに・・・)
と、まるでフィービーの言ったことを聞いていなかったかのように、別の話題に移るロス。

google で童話がうまく検索出来なかったのですが、フィービーが童話を間違えて(?)記憶していて誰も理解してくれないところが面白いのでしょうか?


nursery rhyme は「童謡、わらべ歌」ですが、ここでフィービーが言っているのはその中でも特に有名な Mother Goose (マザーグース)ですね。
マザーグースに The crooked man 「曲がった男」というわらべ歌があります。
サーチボックスに「Mother Goose crooked man」と入れて Google 検索すると、この歌の歌詞の載っているサイトも見つかるようですよ。

この歌は、
There was a crooked man, and he walked (or went) a crooked mile...
「曲がった男がおりました。彼は曲がった1マイルを歩きました・・・」
と続きます。

フィービーは smile が crooked (ここでの意味は「ひねくれた」)だと聞いて、crooked smile を思い出したようですが、実際のマザーグースは crooked mile であって、smile ではありません。
mile と smile の発音が似ていたから勘違いしたようですね。

さらに、他の唄も混じってきてしまったようです。
lived in a shoe のフレーズは、同じくマザーグースの There was an old woman という唄に出てきます。

There was an old woman who lived in a shoe. She had so many children, she didn't know what to do.
「靴に住んでるおばあさんがいました。彼女には子供がたくさんいて、何をすべきかわかりませんでした。(することが多くて大変だ、という意味らしい)」

ですから、ご指摘の通り、フィービーがマザーグースをごっちゃにして覚えていたため、他の人に話が通じなかった・・・ということのようですね。

ここからは、マザーグースについて語ります。(これまで、このブログで詳しく書いたことがなかったので・・・)
マザーグースは有名なので、いろんなところに出てきます。
わからない表現が出てきた時には、「マザーグースかも?」と一度は疑ってみたらよいかも。
(他には、私のような仏教徒(?)には、「聖書」の話が出てきた場合も、何のことやらさっぱりわかりません・・・一度ちゃんと勉強したいところですが。)

日本人にも有名なのは、アガサ・クリスティー原作の「そして誰もいなくなった」(原題 And Then There Were None)ですね。
マザーグースの Ten Little Indians という歌のとおりに、10人いた人間が一人また一人と減っていって、そして最後には and then there were none. (そして誰もいなくなった)になってしまうのだろうか・・・?という殺人事件の話です。
私は小説は読んでいませんが、映画は見ました。
このマザーグースが非常に効果的に使われていたと思います。

日本でも、横溝正史の小説などで、わらべ歌に合わせて殺人事件が起こったりしますよねぇ。
ああいう昔から伝わる歌、というのは、一種独特の怖〜い雰囲気があって、それが人の死に絡むと、人間の想像を超えた神秘的な力が働いているのを感じて、恐怖が倍増する、という貴重なアイテムなんでしょう。
外国でも日本でも同じような効果がある、というのが興味深いです。
(ちなみに、横溝正史について書きましたが、あぁいうおどろおどろしいのは、私はどうも苦手で・・・)

お正月に放映していた「古畑任三郎ファイナル」第一夜「今、甦る死」でも、「あの世節」とか言うわらべ歌の内容通りに、人が死ぬという話でしたね。(♪アヘ、アヘ、アヘ・・・と始まる歌い出しには大爆笑!)
人のあらゆる死に方が列挙されていて、「どんな人間も最後には何らかの形で死ぬ」という真理を歌った歌だそうです。
そういうなんだか意味深な部分が、わらべ歌にもマザーグースにも共通したイメージですよね。

ちなみに、このエピソードは横溝正史の金田一耕助シリーズを意識した作りになってましたね。
舞台は「鬼切村」(確か、金田一シリーズには「鬼首(おにこべ)村」というのがあった)、石坂浩二の役名は「天馬恭介」で、耕助と似た感じの名前ですし。(石坂浩二は、何本かの映画で金田一を演じてます。)
関係ないですけど、第ニ夜のイチロー、思ったより(?)お芝居上手でしたね。
むっちゃ浮いてしまうんじゃないかと密かに心配しておりましたよ、私は(笑)。

マザーグース→わらべ歌→横溝正史→古畑任三郎、と、とことん話がずれましたので、マザーグースに戻ります(笑)。

うる星やつらTV版98話「そして誰もいなくなったっちゃ!?」は、タイトルからして一目瞭然ですが、アガサ・クリスティーの小説のパロディーでした。(やっぱり話がずれてるよぉー!)
うる星では、同じマザーグースでも別の歌が使われていました。
「誰がコマドリを殺したか?(Who killed Cock Robin?)」という歌で、「誰がコマドリを殺したか? それは私、とスズメが言った・・・」という歌詞通りに殺人事件が起こる、という展開になっていました。
当時のうる星のチーフプロデューサーは、あの押井守さん(!)。
どこまでこのエピソードに関与されてるのかは知りませんが(脚本や演出は別人なので)、ファンの人気投票をすると必ず上位に入る、とっても面白い話でしたよ。
それから、話が脱線したついでに、この「誰がコマドリを殺したか?」は、実は漫画「パタリロ!」で主人公がよく踊る「クックロビン音頭」の元ネタです。
♪だーれが殺した、クックロビン!♪

このように(どのように?)マザーグースは至る所に(日本のアニメや漫画にまで)登場しているのですね。
続きはまた明日。(後半は、ただの趣味の話でしたね。ごめんなさい。)

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posted by Rach at 13:33| Comment(12) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月17日

フレンズ1-3その5 ご質問2

昨日の続きです。

最初に、質問部分の記述について補足説明させて下さい。
昨日の記事では、詳しく書かれていた質問を、「わからない箇所を示す」ことに重点をおいた質問に変えさせていただいておりました。(私もご質問を読んで、「確かにこの部分はよくわからないなぁー」と思った気持ちも含めて、誰もが思うであろう一般的な質問形式にしたのです。)
が、質問者の方の見解も重要なポイントですし、なによりその部分を省略してしまうと、質問者の方が何故悩まれたのかがはっきりしなくなってしまう・・・ということに後から気付きました。
そこで、質問部分は、質問者の方のオリジナルをそのまま書き写すことにしました。
これで、疑問点のポイントがよりはっきり見えてくると思います。
なお、(   )内に書かれた和訳は、私がだいたいの雰囲気を出そうと書いたものです。
これは、このエピソードを見たことがない人にもセリフの内容をわかっていただきたかったから。
ということで、昨日の記事の質問も、同様のコンセプトで書き直しをさせていただいております。

Q4、
アランをみんなに会わせたくないモニカに対し、
ポーラ(モニカの職場の同僚): They're your friends, they're just looking out after you. (みんなはあなたの友達なんだから、ただあなたを look out after してるだけよ。)

字幕通り「あなたを心配している」という意味だと思うのですが、
looking out after you. の所がよく分かりません。
look out〜やlook after〜、の両方関係があるのでしょうか?


look out は Look out! 「気をつけろ!」という形で使うことからわかるように、「気を配る、気をつける、目配りをする」という意味です。
look after は after 「・・・の後ろに、後ろで、・・・を追って」ということから、対象となるものの後をつけて追いかけている感じで、「気をつける、世話をする、面倒をみる、心配する」という意味になりますね。
ざっと辞書を見たところ、look out after というのは見当たらないのですが、look out for 「用心する、注意する、気を配る」の変形ともとれます。
for (・・・の方向へ)という意味をさらに after にすることで、その対象の動きにちゃんとついて行きながら目で追いかけている感じを出しているのかもしれません。
または、look out にafter をくっつけて、上に書いたような after のニュアンスを加えているとも言えます。
つまり、この after に「フレンズたちがモニカを見守っているイメージ」を感じるのですが・・・。

「前置詞はイメージでつかむ」というのは「ハートで感じる英文法」で大西先生がいつもおっしゃっていますよね。
ですから、覚えているイディオムと似たものにぶつかった場合は、そのイディオムに、別の前置詞の「イメージ」をかぶせている、くらいの感じに解釈したら良いのではないでしょうか?

Q5、
アランがモニカの部屋に来るシーン
ジョーイ: Chandler! He's here! (チャンドラー! アランが来たよ!)
モニカ: Okay, please be good, please. Just remember how much you all like me. (お願いだから、良い子にしていてね。○○○○○。)

最後を直訳すると、「私の事どれだけ好きか心に留めておいてね」でしょうか?
日本語では「私の事好きでしょ」とはあまり使いませんが、英語ではこれは普通の表現なのでしょうか?


意味は、直訳された通りだと思います。
「普通の表現かどうか」は・・・。普通なんでしょうねぇ、たぶん・・・(笑)。
"Remember how much I love you." なら、「私があなたのことをどれほど愛しているか心に留めておいてね(忘れないで)。」という感じで、親が子に、また恋人同士で使いそうな表現だと思いますけど・・・。
それの逆バージョンなわけですが、特に”大袈裟な表現”ということでもないでしょうね。
こういうセリフを他で聞いた例は、思い出す限りはないんですが。

直訳すると、確かにちょっと日本語では言わないというか、かなり厚かましい表現にも思いますが(笑)、「私のこと大事に思うのなら」とか、「私はあなたたちの大事な友達でしょ」とか、「友達らしく私のためを思って」とかそういうニュアンスだと思います。
アランに対して良い態度で臨んでほしいから、友情を持ち出しているのですね。

続きはまた明日。

それから、昨日の記事に対して、いろいろコメントをいただきました。ありがとうございます!
それを読ませていただいた後、私も再度調べ、"Smoke away."について、いろいろと発見がありました。
記事にできそうなほど(笑)長くなったんですが、これからも議論が沸騰することを期待しつつ、
フレンズ1-3その4 ご質問1 のコメント欄 に書きました。
興味のある方は、是非お読み下さい。

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posted by Rach at 15:39| Comment(10) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月16日

フレンズ1-3その4 ご質問1

フレンズ1-3その1 のコメント欄 で、シーズン1 第3話 The One With the Thumb (モニカの彼はみんなのもの?)に関するご質問をいただきました。

質問件数が少ない場合、または少ない行数で説明できそうな場合は、コメント欄でお返事することも考えていたのですが、長くなりそうだったので、今回、記事にしました。
またもや、フレンズ2-8 解説が途中になってしまって申し訳ないのですが、疑問は早く解決した方が良いと思いましたので・・・。
(解決どころか、なおさら悩みが深まることになりそうな予感も・・・記事にすることで自分で自分の首を絞めてるのかもしれません・・・笑)

記事にした理由は他にもあります。
コメント欄は文字が小さくて見にくいので、細かい説明をするのに適していないこと。
それから、あくまで私が今考えた解釈なので、間違っている可能性も大いにありますから、記事にしてたくさんの方に読んでいただき、いろんな意見を伺いたい!という思いがあるからです。(だから、この記事は叩き台だと思ってください。)
それから、ぶっちゃけた話を言うと、記事にした方が、こちらの調査にも力が入る、というのもありまして・・・。(これはかなり自分勝手な理由ですが。)

せっかくいただいたご質問を1行か2行でお答えしちゃうのももったいないですし、やはり人が疑問に思う部分というのは何かしらひっかかる箇所がありますので、説明のしがいもあるのです(笑)。
同じような疑問を持たれた方もおられるかもしれませんしね。

ということで、いただいた質問を示し、それにお答えする形で、進めていきます。
(2006.1.17 補足と訂正)
最初に記事を投稿した際には、質問が一般的なものになるように、私が文言をかえさせていただいたのですが、やはり質問者ご本人の言葉をそのまま掲載することにしました。
その理由は「フレンズ1-3その5 ご質問2」の冒頭に詳しく書いてありますが、質問内容を変えてしまうと、質問のポイントがぼやけてしまうからです。(追記はここまで)

Q1、
ジョーイとチャンドラーがセリフを練習してるシーン
ジョーイ: "I just wanna go back to my cell. 'Cause in my cell, I can smoke." (独房に戻りたい。独房ではタバコを吸えるからだ。)
チャンドラー: "Smoke away." ([タバコを]吸え。)

Smoke awayを「すぐに吸え」だと思っていたのですが、もしかすると「離れて吸え」という意味でしょうか?
日本語音声は「ここで吸え」となってました。


私はこのセリフを聞いた時に、特にひっかからないままスルーしてしまったのですが、そう言われれば、"Smoke." だけでも通じるのに、どうして away がついているんでしょうね?

解釈その1
まず、私が考えたのは、タバコを吸う時の仕草です。
それは、「タバコを口にくわえてから一口吸い、その後、タバコを口から離して、煙をプハーッと吐く」という動作。
away というのはサッカーのアウェイという言葉でもわかるように、「離れて」という意味がありますよね。
だから、その「タバコを離して」「煙を口から出して」という行為の「プハーッ」って感じを表しているのか、と思いました。

解釈その2
away の「離れて」以外の意味を調べてみました。
そこで気になるものを3つ発見。
1.[行動の連続を表して]絶えず、せっせと
work away せっせと働く talk away 話し続ける
2.[命令文で]ためらわずに、どんどん
Ask away! 何でも聞いて。どんどん尋ねて。
3.[即時を表す」直ちに (これは right away として使うことが多い。)

この辺りのニュアンスを当てはめると、
「せっせと吸え、ひたすら吸え、吸って吸って!」と smoke という行為の連続を示唆している、
あるいは、「ためらわずに吸え、さあ吸って」と吸うことを許可している、歓迎している、促している、または、「直ちに吸え、いますぐ吸え」と”即時”を表している、
という感じのどれかでしょうか?

よく考えてみると、このチャンドラーの "Smoke away." は看守のセリフで、「独房に戻ってタバコを吸いたい」と言った囚人へのセリフなんですよね。
ということは、「独房に戻らなくても、そんなに吸いたいならここで吸えばいいさ。」という意味で、「促している」のが近いような気がします。
ですから、今の時点では「解釈その1」は違うと思います(笑)。
はっきり言って、よくわかりませんので、ご意見お待ちしております(笑)。

Q2、
フィービーの口座に知らないお金が振り込まれているシーン
フィービー: and there's five hundred extra dollars in my account. (私の口座に500ドル振り込まれてるのよ。)
チャンドラー: Oh, Satan's minions at work again... (あぁ、また魔王の手先が○○○・・・)

例えば、Satan's minions work again.なら分かるのですが、atが入っているので文の形が分かりません。
文としては完結してないけど、口語だからOKと言う感じでしょうか?


at work には「運転中で」「(人が)働いて、仕事をして、活動中で」「職場で」などの意味がありますが、この場合は「活動中で」ということでしょう。
この文の構造は・・・

解釈その1
Satan's minions (are) at work again. と be動詞が省略されている。
掲示に使われる文章に、Men at work. 「工事中」というのがありますが、それと同じかなぁ、と。

解釈その2
boss at work 「職場の上司」、one's colleagues at work 「職場の同僚」のように、at work が前の名詞を修飾している形。
ここでは at work が「職場での」ではなく、「活動中の」という感じで、「活動中の手下が、また(出てきたよ)」という感じかなぁ。
どちらか判断つきません。

Q3、
上の続きのシーン
フィービー: I'd never be able to enjoy it. It would be like this giant karmic debt. ([勝手に振り込まれたお金を]喜ぶことなんでできないわよ。まるで、○○○○○みたいじゃない。)

字幕では「来世でバチが当たるわ」となっていたのですが、
「大きな借金を負う運命みたいじゃない!」と言う理解で合っていますか?
それとも、どちらでも良いのでしょうか?


karma は仏教やヒンズー教の言葉で「カルマ、業(ごう)、因縁、宿命」などの意味ですよね。
つまり、現世での行動が来世に影響を与える、という考え方です。
だから、「巨大なカルマの借金」を背負うことになる、というのは、貰ういわれのない大金を手にして幸せになることで、来世では、そのプラス分をチャラにするほどの不幸な出来事が起こってしまう、来世の運を現世で使いつくしてしまって、来世では不幸のどん底に落ちてしまう、という意味になるのだと思います。
「来世でバチが当たるわ」という字幕も、それと同じ意味でしょうね。

実は質問はQ8までありますので(笑)、ひとまず今日はここまで。
今日のQ1からQ3までの解釈に対してのご意見をお待ちしております。

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posted by Rach at 15:38| Comment(26) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月29日

フレンズ1-5その6 ご質問

melocoton さんのブログ 子育て主婦のやりなおし英語 の記事 『フレンズ』1−5 疑問点 でフレンズに関する疑問点をいくつか挙げられています。
今回は、私に質問してこられたわけではないんですが、私の1−5の解説で抜けていた部分でもあるので、質問を元に投稿記事を書いてみたいと思います。
余計なおせっかいなら、ごめんなさいね、melocoton さん。
ネタに使っちゃったことも、ごめんなさい。

質問その1
ロスはコインランドリーに行く予定。
ロス: Well, Monica's not coming, it's just gonna be me and Rachel. (モニカが来れなくなった。だから僕とレイチェルだけになるね。)
チャンドラー: Oh. Well, hold on camper, are you sure you've thought this thing through? (あぁ、ちょっと待てよ、camper。お前は、このことについてちゃんと考えたって言えるか?)
ロス: It's laundry. The thinking through is minimal. (洗濯だよ。考えることなんてごくわずかだよ。)
チャンドラー: It's just you and Rachel, just the two of you? This is a date. You're going on a date. (お前とレイチェルだけ、お前ら二人だけだってことは? これはデートだ。お前はデートに行こうとしてるんだよ。)
チャンドラーがロスに camper と呼びかけているのは何故か? キャンプしに行くわけでもないのに? という疑問です。

これは、そのまま、前にもご紹介した、カツキさんのホームページ『”F・R・I・E・N・D・S” in Japan』(今はサイトが見当たりません)の Vocabulary List より、そのまま引用させていただきます。(いつもごめんなさい。)
camper: buddy, dude などと同じふざけた呼び方。たいてい、相手が若いことを意味する。#「兄ちゃん」ってカンジでしょうか。(引用終わり)
私も辞書などで調べたけど、camper の意味はわかりませんでした。
どうして、このカツキさんは、そういうことをご存知なんだろう・・・?

質問その2は飛ばして、先にその3に行きます。
質問その3
ボブとアンジェラは恋人同士なのですが、ジョーイはモニカに、「二人は兄妹だ」と説明していました。でも、その二人がベタベタするので・・・。
モニカ: Oh my god. (あらやだ。)
ジョーイ: What? (何?)
モニカ: Hello! Were we at the same table? It's like... cocktails in Appalachia. (もしもし! 何って、私たち一緒のテーブルにいたでしょ? まるで、アパラチア地方のカクテルパーティーみたいだわ!)
ジョーイ: Come on, they're close. (おいおい、あいつらは親しいんだよ。)
モニカ: Close? She's got her tongue in his ear. (親しい? 彼女は彼の耳に舌を入れてたのよ。)
cocktails in Appalachia って何? 近親相姦を隠喩してるのかしら???、という疑問でした。

cocktail は「カクテル」、混合酒のことですよね。これを cocktails と複数形にすると、cocktail party (カクテルパーティー)という意味になります。
Appalachia は「アパラチア地方」。
the Appalachian Mountains は「アパラチア山脈(北米東海岸沿いにカナダからアメリカにまたがる山脈)」のこと。
カクテルパーティーは、お酒が入り酔っぱらって、クレイジーなことになっている、という感じでしょうが、アパラチアって?
私もここで「?」となったのですが、またもや、『”F・R・I・E・N・D・S” in Japan』のお助けを借りることにします。
Appalachia アパラチア: アメリカの山岳地域。不景気な、貧しい地域の典型として戯画化されることが多い。このような地域は近親相姦のジョークのネタにされやすい。(引用終わり)
やはり、 melocoton さんの予想通り、近親相姦をイメージした言葉でしたね。
やっぱり、カツキさんにホームページ復活していただきたいなぁ。ねぇ、 melocoton さん!

ということで、2つも受け売りを書いてしまいましたね。
受け売りだけなら、私も自分の記事にするのは気がひけたのですが、次の質問を調べていると、いろいろ面白い話がわかったので、記事にすることにしたんです。
でも、質問その2の明確な答えが出たわけではありませんので、あまり期待せずにお読み下さい(笑)。

先ほど飛ばした、質問その2
コインランドリーでおばさんに絡まれるレイチェル。使おうとしていた洗濯機を横取りされて言い返せないレイチェルを、ロスが助けます。
おばさん: Hey, hey, hey, her stuff wasn't in it. (おいおいおい、彼女の洗濯物は洗濯機の中に入ってなかったよ。)
ロス: Hey, hey, hey, that's not the rule and you know it. (おいおいおい、そんな決まりはないし、あんたもそのことを知ってるんだろ?)
ついにおばさんは自分の洗濯物を取り出して、立ち去ります。周りで喧嘩を見ていた人たちに、
ロス: All right, show's over. Nothing to see here. Ok, let's do laundry. (はいはい、ショーは終わりだよ。もう見るものはないよ。[レイチェルに]よし、洗濯を始めよう。)
レイチェル: That was amazing. I can't even send back soup. (さっきのはすごかったわ。私は send back soup することさえできないのに。)
send back soupってどういう意味? 文脈からして、「私だったら追い返せないわ」みたいな流れかと思うんだけど、との質問です。

このフレーズは、カツキさんのホームページにもありませんでした。
辞書で調べてもわからなかったので、こういう場合は、私は便利なインターネットを使います。
もちろん、インターネット上の情報は、すべてが正しいというわけはないのですが、ヒントを探すには最適のアイテムですね。
今回は、私がインターネットでどう探したか、ということを説明してみたいと思います。

まずは、send back soup で検索をかけます。
私はもっぱら Google で検索する(ぐぐる)のですが、普通に send back soup と検索ボックスに入力して検索すると、send や back や soup がばらばらになって文章に入ってるサイトが検索順位の上に来たりしますよね。
Google は、「より多くのサイトからリンクされているサイト」=「重要なサイト、人気サイト」という認識から、リンクがたくさんされているサイト順に表示する性質があるからです。
この語順のままの言葉を調べたい時は、言葉の両側を引用符 " " で挟んで検索すると、そのままの語順に書いてあるサイトがヒットします。
ですから、今回は "send back soup" と引用符をつけて調べてみました。
この引用符 " " で挟む方法は、「フレーズ検索」と言います。
くわしくは、Google の詳しい検索方法 を見て下さい。
フレーズ検索をすでに知っている方には不要な説明でしたが、知らない方は、ぜひこれからこの方法を使ってみて下さいね。

"send back soup" でフレーズ検索すると、
"The sea was angry that day, my friends. Like an old man trying to send back soup in a deli." - George Costanza
という文章がいくつもヒットしました。
いくつもヒットするということは、このフレーズが個人の日記などではなく、何か有名なフレーズだと言うことですよね。
どうやら、George Costanza という人の言った言葉らしい、と思ったので、今度は George Costanza を検索すると、Wikipedia 英語版の記事 を見つけました。

ちなみに、この Wikipedia の日本語版(ウィキペディア) を私はよく使います。
これは、一般の人が記事を投稿したり編集したりして説明を作っていく、というフリー百科事典です。
一般の人が投稿しているから間違いが多いかと思いきや、間違いは他の誰かが発見してくれるので、だんだん記事の内容が洗練され精巧な事典になってくる、というものです。
私は知らない芸能人の名前などを調べる時によく使いますね。
芸名の由来とか、これまでの経歴とか出演していた番組とかいろんな情報がわかって面白いですよ。
退屈な時は、これを読んでるとあっと言う間に時間が過ぎてしまいます。
ウィキペディアは、いろんな方々の知恵の結晶だと言えます。
だから引用するのは気がひけるので、引用したことはないですが、ちょっとした疑問を解決するのには便利なサイトですよ。

話はそれましたが、この英語版 Wikipedia で、ジョージ・コスタンザという人は、アメリカの有名なシットコム、Seinfeld (邦題は「となりのサインフェルド」)の登場人物だということがわかったのです。
私はこのシットコムのタイトルは知っていますが、話の内容も登場人物についても全く知りませんので、これだけではこれ以上のことはわかりません。
この時点で考えられることは、このジョージのセリフは、「その海は、あの日怒っていたんだよ、デリカテッセンでスープを返品しようとしている老人みたいにね。」 という感じでしょうか?
deli とは delicatessen 「デリカテッセン、食卓に出せる料理済みの肉・サラダなどの調製食品の店」ということですね。
send back は「送り返す、返上する」ですから、「返品する」でも可能かと。
デリでスープを返品する、とはどういうことになるんでしょうね?
スープのように液体のものは普通は返品は出来ないですよね。
個別にパックしてあるハムとかなら出来そうですが。
だから、「そんな無茶なことを言うほど、激しく怒っている」という意味か、「見当違いのことで怒っている」という意味かのどちらかかと。
この場合は、海の怒りを例えたものですから、「激しく怒っている、荒れ狂っている」という感じかな?

それでさらに、サインフェルドとスープの関係を調べていると、サインフェルドのエピソードに「スープナチ」(タイトルかどうかは知らない)というのがあるのを見つけました。
それはやたらと客への注文がうるさいというテイクアウトのスープ店の話で、実際にそのスープ店は存在するとのこと。
「スープナチ」というのはもちろんあだ名で(笑)、本当の名前は Soup Kitchen International というそうです。

そのスープ店のことを書いたサイトを見つけましたので、くわしくはそちらをご覧下さい。
「USAのんびり亭」日記 USA発・アート、エンタテイメント&ちょっぴり地域情報 「スープ・ナチス!?スープ・インターナショナル・キッチン」
デリ・ピザ・"To go" [ Soup Kitchen International ]

このエピソード、このスープ店、ともに有名だそうですから、やはりこの send back soup in a deli はその辺と関係があるんじゃないかなぁと思うのですが、サインフェルドに詳しくないので、これ以上はちょっとわかりません。
というか、サインフェルドに詳しい人に説明してもらった方が早いですね。
有名なシットコムだし、DVDも出ているようだし、どなたか教えて下さい。
本当に、ジョージがそういうセリフを言っていたのか、それはどういう意味で使われていたのか、そこから、このレイチェルの send back soup につながる可能性があるのか、などなど・・・。
これだけ書いておいて、レイチェルのセリフがサインフェルドと全然関係なかったら、ぶっ飛びますけどね・・・。(まぁ、たまにはそういう無駄骨もいいだろう。)

ということで、
"I can't even send back soup." 「私ならスープの返品すらできないわ。」
の解釈は、「怒ることもできないわ。」か、「文句を言うことも出来ないわ。」か、そんな感じかと思いました。
うーん、長いわりには、最後の決め手に欠けますな・・・。すみません。
そういう感じで、いつも調べ物をしているという話でした。(←それだけ?)

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posted by Rach at 17:24| Comment(15) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月25日

フレンズ1-24その6

ロス: I've been in love with you since the ninth grade. (高校の時から君のことがずっと好きだった。)
アメリカの学校制度は、日本と同じ6−3−3学年制の他に、8−4制、4−4−4制などいろんなパターンがあるそうです。
ですから、小学校1年生を first grade と呼び、その後は12年生まで通して数えるのです。
ninth grade だと日本なら中3くらいでしょうか。日本語訳は「高校」となっていますので、ロスは8−4制か4−4−4制の教育を受けたのかもしれません。
留学とかしたことないので、わかんないなぁ。
詳しい方は教えて下さい。

ロス: You and I know we are perfect for each other. (君も僕もわかってるんだ、僕らはお互いの最高の相手だ、ってことが。)
perfect は「申し分のない、最適の、ぴったりの、最高の、満点の」という意味。
こんなセリフ、一度言ってみたいものです(笑)。

ロス: So the only question is: Are you attracted to me? (そして、これだけを君に聞きたい。君は僕に魅力を感じてるの?)
be attracted to は「(人)に惹かれる、魅力を感じる」という意味。
attract は「(注意や興味を)引く、魅惑する」という意味で、名詞形の attraction は「魅力、人を引きつけるもの、呼び物、(遊園地などの)アトラクション」という意味になります。

空港にロスを出迎えに来たレイチェル。
初老の男性: Toby, for God's sake, will you let it go? There's no Rachel! (トビー、お願いだから、もう勘弁してよ。レイチェルなんて女性はいないんだ!)
この二人、旅行中、間違った伝言のせいでずーっと喧嘩をしていたようですね。

レイチェルは花束を持って、空港のロビーでロスを待っています。
飛行機から降りてきた中国系(?)の女性。
その荷物が落ちたので拾ってあげるロス。
ロス: I got that! (はい、これ。)
ジュリー(中国系の女性): Thanks, sweetie. (ありがとう、あなた。)
ロス: No problem. (どういたしまして。)
最初、たまたま前にいた女性の荷物を親切に拾ってあげただけかと思ったら、肩に荷物をかけてあげ、女性はロスのことを sweetie (いとしい人)と呼び、さらに二人はキスを?!
このシーン、初めて見たときは、ぶっ飛びました。
いきなりキスシーンを見せるということはしないで、何でもないと思わせておいてからのキスシーン。
これはフェイントだぁー。なかなかうまい演出です。

ロス: I cannot wait for you to meet my friends! (君を早く僕の友達に会わせたいよ。)
cannot wait は「待ち切れない」という意味です。
ロスはすっかり彼女にご執心の様子。
このセリフやしぐさからもわかりますね。
ロスが現れるのを今か今かと待ちわびているレイチェル。
この先、どうなっちゃうんでしょう・・・。
というところで、ファースト・シーズン(第1シーズン)は終わりです。
えーっ?! こんなところで終わらないでよー、って感じですね。

このように、話が宙ぶらりんの状態(結果がわからない状態)で終わるドラマ、または最終回を、「クリフハンガー」といいます。
cliff とは「崖、断崖絶壁」、 hanger は「ぶら下がるもの」という意味。
崖からぶら下がった状態みたいに宙ぶらりんの状態にしておいて、ハラハラドキドキ、これからどうなっちゃうの?と思わせて、次への興味を引きつける、というドラマの手法なのです。
私は「話が宙ぶらりん」だからクリフハンガーって言うんだ、と思ってたんですが、昔の連続活劇が「崖に宙ぶらりん」のシーンで終わっていたことが本当の語源だそうです。

フレンズの各シーズンの最終回はこのクリフハンガーが多いですね。(私の記憶では、シーズン2とシーズン6以外はクリフハンガーだったような。)
アメリカの連続ドラマは、半年放映した後、半年の休みを挟んで(その間は再放送をしていたりする)、また新しいシーズンが始まるというパターンが多いです。
その半年間、ファンの興味を保っておくために、わざとこういう方法を取っているんですね。

フレンズとは関係ないネタで申し訳ないんですが・・・。
新スタートレックでは、第3シーズンの最終回でピカード艦長がボーグという強力な敵に拉致され、ボーグに同化(改造)され敵になってしまう、というシーンで終わっています。
次のシーズンが始まるまで、ファンの間では、ピカードはこのまま敵として死ぬのではないか、とか、ピカード演じる俳優(パトリック・スチュワート)が次のシーズンで降板するからだ、とかいろいろな憶測が流れたそうです。
(アメリカでは、ギャラや待遇の問題にからんで、俳優の降板話がよく出てくるのですが、ファンがストーリーの展開ばかりを気にしているのではなく、「キャストが続投するのか降板するのか」にからめてストーリーを見ているところが、アメリカらしいというか、何と言うか。)
ともかく、そうやって、新しいシーズンが始まるまでの間に、ファンの気持ちを盛り上げておくための効果的な手法であることは間違いありませんね。

ちなみに、クリフハンガーというシルベスタ・スタローン主演の映画もありましたね。
こちらは山岳救助隊の話なので、まさに崖っぷちにぶら下がるアクションの連続だったようですが。

やっとファースト・シーズンの解説が終わりました。長かった・・・。
でも、面白かったです、自分でも。(やはり楽しくないと、ここまでは来れませんでしたね。)
私の解説も、半年休んでから次のシーズンを始めます。
・・・というのは冗談で、引き続き、セカンド・シーズンの解説を始めます。
これまで通り、暖かい目で見守っていて下さいね。

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posted by Rach at 11:10| Comment(20) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月24日

フレンズ1-24その5

レイチェルが別の男性を部屋に呼んだと知って、怒るモニカ。
モニカ: Behind my brother's back? (兄さんに隠れて?)
言ってから、しまった、という感じで、
Is the kind of crazy thing you won't be hearing from me. (私が、こういうクレージーなことを言うのを、これから聞くことはないわよ。)
behind someone's back は「(人)の背後で・陰で、(人)のいない時に、(人)に隠れて・内緒で」という意味。
プレッシャーを与えたりしない、と言っておきながら、早速のこのセリフ。
モニカもやばいと思ったのか、これは悪い見本だとフォローしていますが、レイチェルにしてみれば、こうなるだろうと思ったのよ、という感じでしょう。

大学に精子を提供するバイトが終わり喜ぶジョーイ。
チャンドラー: So you'll stick with this "it's all for her" thing? (それじゃあ、この「全ては彼女のために」ってやつをこれからも続けるのか?)
ジョーイ: What, are you crazy? When a blind man gets his sight back, does he walk around like this? (何? お前はバカか? 目の見えない男が視力を回復したら、こんな風に歩くか?) [と言いながら目をつぶって、手探りで歩くふりをする]
stick には「(接着剤などで)貼り付ける、くっつける」という意味があり、そこから stick with は「〜から離れない、〜を守る、〜し続ける」という意味になります。
日本語でシールのことをステッカーと言いますが、これは sticker 「貼り付けるもの」という意味ですね。
禁欲生活中に見出した、女性を喜ばせる(”悦ばせる”という漢字の方がしっくり来る?)愛し方を今後も続けるのかと尋ねるチャンドラーですが、制約がなくなると、そんなことはすっかり忘れてしまうジョーイです。
「新たな愛の段階を知った」とか何とか言っておきながら、やっぱりジョーイはジョーイだったのでした。

ベランダでカールという男性と話をしているレイチェル。
ですが、その横にロスの幻が見えてきます。
ロス: I can't believe you'd rather go out with him than me. (僕よりも、彼とデートする方が良いなんて、信じられないよ。)
'd rather は would rather の省略形で、「〜する方が良い、むしろ〜したい」という意味になります。
このロスの発言はまさにその通り。
演出上ロスと比較するためとは言え、今回レイチェルが選んだのは、かなり下品なタイプの男性です。
どうしてなの、レイチェル? 私も聞きたいです(笑)。

レイチェル: Excuse me, please. I'm trying to have a date here. (お願いだから、邪魔しないで。ここでデートしようとしてるんだから。)
ロス: Fine, just stop thinking about me. Can't do it, can you? (いいよ。ただ僕のことを考えるのをやめればいいんだ。できないんだろ?)
レイチェルが見ている幻のロスは、かなりの自信家です。
本当のロスならこうは言えなさそうだけど(笑)。
でも、少し気になる相手ってカッコ良く見えたりするものですよね。
別になんとも思ってない人でも、何故か夢に出てきて、素敵な一面を見せられたら、その人のこと、次の日から意識し始めたりするし。
夢の場合は、そもそも夢に出てくる時点で、潜在意識下で何か魅かれるものがあったとも言えるのですが・・・。
「・・・くんが、あなたのこと好きらしいよ。」とか言われて、却ってこっちの方が熱を上げてしまう場合もあったりして。
その話がデマだったりすると、状況は最悪になったりします(笑)。

ロス: I don't get it. What do you see in this guy anyway? (わからないな。一体、この男のどこがいいんだ?)
get it は「理解する、分かる」。
"What do you see in this guy?" というフレーズはよく出てきます。
直訳すると「この男の中の何を見ているんだ?」、つまり、「この男の中に何か魅力的な部分があるのか? 僕には何が魅力的なのかわからないよ。」という感じです。

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posted by Rach at 15:39| Comment(6) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月23日

フレンズ1-24その4

モニカは兄であるロスを応援して、なんとか盛り上げようとしています。
よく喧嘩してるけど、このへんはやっぱり兄妹ですね。
お互いよく知ってるから15回目のデートから始めるようなものだと言うモニカですが・・・。
フィービー: At the 15th date, you're already in a "relationship-py" place. You're committed. (15回目のデートなら、もう「恋愛関係」って場所にいることになるわ。引くに引けないって感じよ。)
What happens if it doesn't work out? (もしうまく行かなかったら、どうなるの?)
relationship は「関係、関連」ですが、「恋愛関係」のことも指します。
"Are you in a relationship now?" だと「今、誰か付き合ってる人がいますか?」ということ。
フィービーは relationship に py をつけて、形容詞形のようにして使っています。
committed は「関係した、約束した、引くに引けない立場の」という意味。
commitment なら「特定の異性と交際すること」。
relationship も commitment もチャンドラーの苦手な言葉ですね(笑)。
モニカはお互いよく知ってるから良いというのですが、フィービーの解釈では、よく知りすぎてるだけに、お互いを知るための軽く付き合う時間が不要だから、すぐに話が深刻化するのではないか、と言っています。

ベッドルームから出てきたジョーイ。
ジョーイ: You know how you think you're great in bed? (自分がベッドですごい、って思うこと、あるだろ?)
チャンドラー: The fact you'd even ask shows how little you know me. (そんなことを質問するってこと自体が、お前が俺のことをどれだけ知らないかを表してるな。)
ジョーイの質問は、「俺ってベッドですごいじゃん!」と自分で思ったりするだろ、とチャンドラーに同意を求めている、そういう感覚お前も知ってるだろ?という感じです。
チャンドラーは、自分はモテなくて、ベッドでのレベルも最低レベルだと自覚しているため(笑)、そんな風に同意を求めるジョーイは、俺のこと全然わかってないな、と言いたいようです。

レイチェルがおしゃれなスカートをはいています。
モニカ: Hey, great skirts! Birthday present? From who? (ねぇ、素敵なスカートね。誕生日プレゼント? 誰から?)
レイチェル: From you! I exchanged the blouse you got me. (モニカからよ。あなたがくれたブラウスを交換したの。)
アメリカではプレゼントを交換する機会が多いです。
よって、自分の気に入らないものを貰ってしまう機会も多いです(笑)。
しかし、さすが合理主義のアメリカ、便利なシステム "gift receipt" があります。
gift receipt とは、「贈り物を渡す相手用のレシート」のことで、このレシートには商品の値段は書いてありません。
プレゼントに同封されたギフトレシートを持ってお店に行くと、他の商品に交換してもらえるのです。
レイチェルもそうやって、モニカのプレゼントを、好みのスカートに交換してもらったわけ。
レイチェルはこういうことをしょっちゅうやっているようですが、それがレイチェルらしいとも言えますし・・・。
でも、アメリカではそれが特にわがままだというわけでもないようですね。
フレンズ1-19その1 にも出てきた gift registry system (ギフト登録制度)もそうですが、お互いが割り切れば、こういう方法が一番幸せなのかもしれません。

ロスと付き合うことにためらうレイチェル。
レイチェル: Because I feel like I wouldn't just be going out with him. I would be going out with all of you. There'd be all this pressure and... (だって、ただ彼とデートするって感じじゃないもの。友達みんなとデートしてるような感じになるわ。こんな全部のプレッシャーがかかったら・・・)
モニカ: No pressure, no pressure! (プレッシャーなんてないわ、プレッシャーなんて!)
このレイチェルの発言は的を得ていますね。
いつも一緒に仲良くしてるうちの二人が付き合うとなると、他のメンバーもその成り行きを固唾を呑んで見守ってしまうもの。
一挙手一投足を見られている感じで、確かに落ち着かないでしょうね。

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posted by Rach at 17:37| Comment(6) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月22日

フレンズ1-24その3

ロスからレイチェルへの誕生日プレゼントは、カメオのブローチでした。
ロスは中国への出張準備のため、この場にはいません。
フィービー: This must've cost him a fortune. (これって高かったでしょうね。)
モニカ: I can't believe he did this. (ロスがこんなことするなんて信じられない。)
チャンドラー: Remember when he fell in love with Carol and bought her that ridiculously expensive crystal duck? (ロスがキャロルと恋に落ちた時に、キャロルにあのばか高いクリスタル製のアヒルを買った時のこと、覚えてるだろ?)
レイチェル: What did you say? (今、何て言ったの?)
fortune は「運」ですが、「富、財産、大金」という意味もあります。
cost someone a fortune (to)は「(・・・するのに)<人>に莫大な金がかかる、ひと財産かかる」という意味になります。
さて、ここでのチャンドラーのセリフは、ファースト・シーズンの中で、最も重要となるセリフ(というか問題発言)です。
チャンドラーはあきれたというか、怒ったようにこのセリフを言っているので、 fell in love の部分がそれほどはっきりとは聞こえませんが。
この love が聞き取れて、おや?と思えるとすごいですね。
ここでみんなの空気が凍りつき、レイチェルが聞き捨てならない、という風に食い下がるところを見ても、 love という言葉は安易には使えない言葉なんですね。
日本人がイメージしているほど、アメリカ人は簡単に I love you. とは言わないようです。

ロスと話をするために、空港まで行くつもりのレイチェル。
チャンドラー: You're never gonna make it! (絶対に間に合わないよ。)
make it は「時間に間に合う」という意味。
また「うまくやり遂げる、成功する」という意味もあります。
"You made it!" は「よくやった!」という誉め言葉です。

搭乗受付の女性にロスへの伝言を頼んだレイチェル。
受付女性: I have a message for you. Rachel said she loved the present. She'll see you when you get back. (メッセージをお預りしております。「プレゼント気に入りました。あなたが戻るのを待ってます。」とレイチェルさんからです。)
でも、女性が伝言を伝えたのは、同じ青いジャケットの白髪のおじいさんでした。

あわてるおじいさん。横にいる妻らしい女性に、
Toby, I don't know what she's talking about. There's no Rachel! (トビー、受付の人が何のことを言ってるか見当もつかないよ。レイチェルなんて知らない!)
とんだとばっちり、可哀相なおじいさんでした。

ロスとのことをどう思っているのか聞かれたレイチェル。
レイチェル: I don't know. This is just my initial gut feeling, but I'm thinking it'd be really great. (わからないわ。これは私の最初の第六感だけど、それって、すごく良いことかもしれないって思うわ。)
モニカ: Oh, my God, me too! We'd be like friends-in-law! (まぁ、本当? 私もよ。私たちって、”義理の友達”みたいね。)
gut は「腸、内臓、(ラケットの)ガット」という意味ですが、そこから「感情、直感」という意味にもなります。
また複数形のguts だと「根性、勇気、ガッツ」です。
gut feeling は「勘、直感、第六感」という意味です。
日本語でも「腹黒い」とか、「腹に一物ある」という表現がありますよね。
腹の中に人の考え方や気持ちが入っていると感じるのは、どこの国でも同じようです。
ところで、日本語で第六感というのは、五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)以外の第六番目の感覚という意味ですよね。
ブルース・ウィリス主演のシックス・センスという映画がありましたが(怖そうなんで見てません)、原題はThe Sixth Sense、第六番目の感覚、って日本語の第六感、そのままじゃん。
第六感という言葉が英語の直訳なんでしょうか?
in-law は「姻戚、親戚」という意味で、mother-in-law だと「義理の母、姑」という意味になります。
friends-in-law だと「義理の友達」という意味になってしまいそうですが、モニカは「親戚関係にある友達」というニュアンスで使っているようですね。(雰囲気はわかります。)

(Rachからのお願い)
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posted by Rach at 17:16| Comment(6) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする