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フレンズ2-5その12 のコメント欄 で、セリフに関するご質問をいただきました。
私なりの解釈をあれこれ書いていたら、ものすごく長くなってしまったので、コメント欄でのお返事ではなく、今日はそれを1つの記事として投稿します。
初期の頃のシーズン2のお話なので、このエピソードを見た方も多いかもしれません。
懐かしいエピソードを思い出しながら、楽しんでいただけると幸いです。
(ご質問その1) I'm all cried out today. について
これは、チャンドラーが、泣いている女性にポケットティッシュを渡した後のセリフで、彼のセリフは以下のようになっていました。
チャンドラー: No, you keep the pack. I'm all cried out today.
相手が1枚だけ取って、残りを返そうとするので、「そのポケットティッシュのパックごと、君が持っといてよ、とっといてよ」というのが、you keep the pack. ですね。
この「ティッシュは丸ごと君が持っといてよ」という直前のセリフが、I'm all cried out today. にうまく繋がっているように思います。
文法的な構造から解釈しようとすると、be cried out という形が、be動詞+過去分詞なので、一見、受動態かな?と思ってしまいそうですよね。
ここでの all は「全く、すっかり」という副詞ですが、「俺は今日、すっかり cry out ”された”」という受け身の意味というよりは、「俺は今日、すっかり cried out な”状態”だよ」という感じが近い気がします。
では、cried out とはどういう状態かと言うと、burned out 「燃え尽きた、精根つき果てた」のような、-ed+out と同じ感覚のように思うのです。つまり、「泣き果てた、泣き尽くした」というニュアンスかな、と。
ですから、チャンドラーのセリフは、「俺は今日、すっかり泣き果ててるんだ、泣き尽くしてるんだ」ということで、「俺は今日いっぱい泣いちゃって、もう涙は出ないから、残りのティッシュは全部君にあげるよ」のように、泣いている女性にキザな言葉を言ってみた、ということだと思います。
「俺はもう今日は使わないから、君に全部あげる」ということだと、前後の辻褄も合う気がしますしね。
「泣き尽くした、泣き果てた」という意味になる裏付けを取る目的で、Google のサーチボックスに、「"all cried out" meaning」と入れて検索してみました。
すると、UsingEnglish.com というサイトのフォーラムで、まさに "all cried out" のフレーズに関する質問と答えがありました。
UsingEnglish.com: All cried out
"All Cried Out" というタイトルの歌があるようで、それにまつわる質問でした。
ちなみに、All Cried Out という曲は、以下のようにいくつかあるようです。
Wikipedia 英語版: All Cried Out これは、Alison Moyet の曲。
Wikipedia 英語版: All Cried Out (Lisa Lisa & Cult Jam song) これは、Lisa Lisa & Cult Jam の曲と、Allure によるそのカバー曲。
そのフォーラムでの以下の説明が、all cried out の意味をよく説明してくれていると思いました。
You come to a point when it is no longer possible physically to cry any more.
つまり、「これ以上泣くことが、もう(もはや)物理的に不可能であるというポイント(地点・程度)に到達する」。
もうこれ以上泣けない状態、が、all cried out だということですね。
be all cried out=泣き尽くす、だと理解すればそれでとりあえずの解釈は終了ですが、ただ be cried という形になっているのがやはりどうしても気になってしまうところだと思います…ので、おまけとして少しその部分についても見解を述べてみます(確信はありません)。
cry が「泣く」で、どうして、be cried も「泣く」という意味になるか?については、cry は「泣く」という自動詞と共に、他動詞として、「cry oneself+補語」や「cry oneself to 〜」の形を取ることができるから、だという気がします。
研究社 新英和中辞典では、
cry (他動詞)
2 〔+目+補〕[〜 oneself で] 泣いて〈…の状態に〉なる
The boy cried himself asleep. 少年は泣いているうちに眠ってしまった.
I cried myself blind. 目を泣きつぶした.
3 〔+目+to+【(代)名】〕[〜 oneself で] 泣いて〔…の状態に〕なる
The baby cried itself to sleep. その赤ん坊は泣いているうちに眠ってしまった.
Macmillan Dictionary では、
cry yourself to sleep (=cry continuously until you sleep): I cried myself to sleep at night for weeks after we broke up.
つまり、「cry yourself to sleep は、眠るまで継続的に泣く」、例文は、「私たちが別れた後、私は夜、数週間、寝るまで泣き続けた」。
そういう、cry oneself のような他動詞のニュアンスがあるので、be cried out の形でも、「泣く」という意味になるんだと思うのです。
フレンズ1-1 の追加記事、head=be headed フレンズ1-1その7 で、head = be headed になるという不思議さについての記事を書きましたが、それと同じ感覚かな、と私は思いました。
英語で「さあ始めましょう」と言う場合には、Let's start. よりも、Let's get started. がよく使われたりもしますよね。
そんな風に、「自動詞の意味があるのに、あえて他動詞の意味を過去分詞にして使う」という用法が英語にはあって、この be (all) cried out もその一種なのだろうと私は思った、ということです。
(ご質問その2) You'd think, wouldn't you? について
ウェイター: And for the gentleman? (それで、男性の方々は(ご注文は何になさいますか)?)
ジョーイ: Yeah, I'll have the Thai chicken pizza. But, hey, look, if I get it without the nuts and leeks and stuff, is it cheaper? (そうだな、俺はタイ・チキン・ピザをもらおう。でもさ、ねぇ、もしその(本来はついている)ナッツやリークとかなしで頼んだら、安くなる?)
ウェイター: You'd think, wouldn't you? Miss? (あなたは…[訳は以下略]。(女性陣の方を向いて) 女性の方々は(ご注文は)?)
このセリフは、You would think, wouldn't you? ということで、You would think を付加疑問文にした形になります。
このような you would think は、英英辞典に意味が載っていました。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
you would think (that) also you/I would have thought (that) : used to say that you expect something to be true, although it is not
例) You would think she might have thanked us.
つまり、「(実際には)真実ではないけれども、何かが真実であると期待することを言うために使われる」。
例文は、「彼女が我々に感謝したと君は思うかもしれないが(実際には違う)」
この場合も、「お客様(ジョーイのこと)は、トッピングを減らせば安くなると思っているかもしれませんが、実際にはそんなことはありえないですよ」と言いたいようですね。
ウェイターと客なので、あまり失礼な訳もそぐわないと思いますが、本音としては、「へぇ、あなたはそんな風に思うわけね(んなわけないだろ)」という感覚なんだろうと思います。
You think? なら「あなたはそう思うの?」ということで、それだけでも「へぇ、君はそう思うんだぁ〜(私はそうは思わないけど)」という感覚を出すことは可能だと思いますが、そこに would をつけることで、より一層、「君なら・君の場合はそんな風に思うんだ・考えるんだ(普通はそんな風に考えないと思うけど)」というニュアンスが強く出るのだと思います。
言葉としては「あなたはそう思うんですねぇ〜」という感じで、言外に「あなたの思い通りにはいかないけどね」という気持ちを出しているセリフになると思いました。
(ご質問その3) That's gotta suck. について
ロスの好きなバンドのコンサートが誕生日プレゼントと聞いて、一瞬心が動くものの、「みんな一緒に過ごすことが一番大切だよね」と友情を優先させようとするロス。しかし、気まずい雰囲気が流れてしまい、チャンドラーが話題を変えようと言ったセリフが以下。
チャンドラー: So, the Ebola virus. That's gotta suck, huh? (それで、例のエボラウイルス。あれって…[以下略])
話題を変えるにしても、あまりに唐突にエボラウイルスが出てきたこと、また、どうせ話題を変えるならもっと明るいトピックにしたらいいのに、そんな重病を持ち出したこと、などのズレ具合が面白さのポイントになっているのでしょうね。
gotta = got to で、That's gotta suck. は、That has got to suck. になると思います。
has got to = has to で、つまり、have to の意味で使っていることになります。
have to do は「〜しなければならない」という意味ですが、must と同じように、have to be の形だと「〜に違いない」という意味でも使われます。
研究社 新英和中辞典では、
have to do [be]
(3) [〜 to be, 〜 to have been で用いて] 《口語》〈…に〉ちがいない, きっと〈…〉のはずだ
This has to be the best novel of the year. これは今年の最もすぐれた小説にちがいない.
Judging by the noise, there has to have been an explosion. 音から判断すると爆発があったに相違ない.
普通は、「〜にちがいない」の場合は、have to be のように be動詞が繋がることが多いのですが、suck = be (very) bad の意味なので、今回のセリフは、Ebola virus must be very bad. みたいな意味で言ったのだと思われます。
「でなければならない」の方ではなくて、「エボラウイルスって、最悪に違いないよな、きっと最悪だよな」という「ちがいない」の意味の方だろうと。
お互い気まずい雰囲気になっているところに、「ところでさ、エボラウイルス、あれって絶対最悪だよな」という救いようのない話をしたところが、チャンドラーっぽい気がするのですね。
(ご質問その4) Mr. Roper って誰?
これは正式なご質問ではありませんが、コメント内で触れられていたので書かせていただきます。
Mr. Roper というのは、アメリカのシットコム Three's Compony の登場人物のようですね。
Google のサーチボックスに、Mr. Roper と入れると、グーグル・サジェスト機能で、候補として Mr. Roper three's company という言葉が表示されました。
このドラマは、フレンズで何度か言及されている作品ですので、それを使ったサブカルネタである可能性が高いと思ったわけです。
Wikipedia 英語版: Three's Company を見ると、Mr. Roper は、主人公3人が借りているアパートの大家さんであることがわかります。
チャンドラーは、「(今デートしてる)ジェイドという女性は、俺(チャンドラー)の電話番号を元彼ボブの電話番号だと思ってるから、俺の番号としてロスの番号を伝えたんだよ」みたいなことを言っていますね。そんなややこしいことを言われたので、
ロス: Hey, tell me again. What do I do when Mr. Roper calls? (なぁ、もう一度言ってくれよ。ローパーさんが電話してきたら、僕はどうすればいいの?)
と返したことになります。
今回の 2-5 より後のエピソードになりますが、フレンズ2-22その6+Three's Companyの話 で、その Three's Company というシットコムについて解説しています。
ここでは簡単に一言だけ説明しておくと、Three's company は「アパートの1室に住んでいる女性2人男性1人と、それを取り巻く人々のドタバタコメディ」みたいなもの。
私は実際にこのドラマを見たことはないのですが、その設定を考えると「大家さんが電話してくる」という状況はちょくちょく出てきそうな気がします。
ロスの電話番号がチャンドラーの電話番号ということになっているこの状況が、Three's company のドタバタに似た感じがするので、その登場人物の名前を出して、「なんか、Three's company 並みのややこしいドタバタになってるな」と言いたかったということだろうと思いました。
ご質問に対する私の解釈・見解は以上です。
ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。
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2013年06月28日
2007年10月16日
ファニー・ブラウニー フレンズ2-9その17
昨日の記事、フレンズ3-7その27 で、セリフ中に brownies (brownie) 「ブラウニー」という言葉が出てきて、それは「マリファナ入りブラウニー」を示唆している、と説明しました。
フレンズ2-9 では「マリファナ入り」であることをもう少しはっきり示しているやり取りがありましたので、今日は、それについて説明したいと思います。
ちょうど、フレンズ2-9その2 の辺りのシーンなのですが、私は過去記事で説明を省いてしまっていました。
クリスマスに、チップ(お金)の代わりに手作りクッキーをあげようとしているモニカ。
モニカ: Money is so impersonal. Cookies says someone really cares... Alright, we're broke, but cookies do say that. (お金だと非個人的だわ。クッキーなら誰かが心を込めたってことが伝わるでしょ。[チャンドラーたちに「本当にそう思ってるの?」みたいな顔をされて] 確かに私たちはお金がないわ。でも、クッキーは確かにそういうこと(心を込めたってこと)を伝えるのよ。)
フィービー: I can see that. A plate of brownies once told me a limerick. (それわかるわ。昔、お皿いっぱいのブラウニーが私にリメリック(5行詩)を語ってくれたもの。)
チャンドラー: Phoebs, let me ask you something, were, were these, uh, "funny" brownies? (フィービー、質問させて。そのブラウニーって、「ファニー」ブラウニーだったの?)
フィービー: Not especially. But you know what, I think they had pot in them. (特に「ファニー・ブラウニー」だってことはなかったけど、ブラウニーの中には pot (マリファナ)が入っていたと思うわ。)
Cookies (do) say that. は、「クッキーがそのことを伝える」ということですが、フィービーはその say という言葉を「言う、しゃべる」と捉えて、(a plate of) brownies が tell した(= told)と言っているのですね。
クッキーもしゃべるでしょうね、だって、昔ブラウニーがしゃべってるのを聞いたもの、みたいな感じです。
limerick は、研究社 新英和中辞典によると、
5行の戯れの詩
だそうです。
ロングマン現代英英辞典では、
limerick: [countable] a humorous short poem that has five lines that rhyme
つまり、「韻を踏む5行のユーモラスな短い詩」。
Wikipedia 英語版: Limerick (poetry) には、リメリックの例がいくつか載っています。
funny brownies は具体的に「マリファナ入りブラウニー」を指す言葉のようです。
ネット辞書などで裏が取れなかったのですが、このやり取りでは、そういう意味でないと面白さが伝わらないので、言っているチャンドラーも観客もそういう意味で理解しているはずだと思います。
ただブラウニーがしゃべるだけでもかなり尋常ではないのに(笑)、それがリメリックを語ると言うので、「しゃべるブラウニーってどんなのだよ?、リメリックを語るブラウニーなんて、マリファナ入りでラリってるブラウニーじゃないのか?」という感じで、"funny" brownies? とチャンドラーは尋ねているのですね。
pot は「マリファナ、大麻」という意味です。
フィービーは、「特に、funny brownies ってわけじゃなかったけど、ブラウニーにはマリファナが入っていた」と言っています。
チャンドラーにしてみれば、「そのマリファナ入りブラウニーのことを、funny brownies って言うんだよ! 否定したけど、やっぱり funny brownies なんじゃないかよ!」と心の中でツッコミを入れたくなるのですね。
いかにもフィービーっぽいトンチンカンな答えだった、ということです。
Urban Dictionary には、funny brownies は載っていなかったのですが、hash brownies という言葉は載っていました。
hash は hashish、つまり「ハシシ、大麻」のことですね。
Urban Dictionary の語義は以下の通り。
hash brownies: Brownies baked with marijuana for the intention of getting high.
例) You want some of these hash brownies? / Yeah, I need to get stoned.
つまり、「hash brownies とは、ハイになるためにマリファナを入れて焼いたブラウニー。」
例文は、「このハッシュ・ブラウニーが欲しい?」「あぁ、ハイになりたいからね。」
この例文の stoned は「(麻薬などで)酔っぱらって、ハイになって、ラリって」という意味ですね。
フレンズ1-15 のタイトルは、The One With the Stoned Guy 「麻薬で酔っぱらった[ラリった]男の話」で、実際にマリファナを吸った男性が出てきます。
それについては、明日、説明します。
hash という言葉だと、マリファナであることがあまりにも明白なので、それを隠すために、funny brownies というマイルドな表現があるのかなぁ?と思います。
そういう意味では、チャンドラーは、hash brownies と言うと語弊があるので、わざと funny brownies とボカしてみたのかもしれません。
それなのに、フィービーは、大麻を容易にイメージさせる pot という言葉をはっきり出して説明したので、「俺が気を使って言葉を選んだ意味がないじゃん。」みたいな感じが出ているのかもしれません。
「funny brownies ってわけじゃないけど…」と否定しながら、もっとはっきりとした言葉で説明してしまう、という面白さもあるのでしょうね。
funny には「奇妙な、変な(strange)」または「おかしい、滑稽(こっけい)な、人を笑わせるような」という意味があります。
「奇妙な」という意味で使っているとすると、普通の normal brownies ではないというニュアンスで、「変わったブラウニー」という感じになるでしょうか。
「人を笑わせるような」という意味だと、マリファナを摂取するとハイになって、笑いが止まらなくなったりすることから来ているのかな?と思ったりもします。
ファニーとブラウニー(ズ)で韻を踏んでいるようでもありますし、うまく考えたネーミングだなぁ、と思います。
(今日のポイント)
・funny brownies とは?
こういう隠語はなかなか辞書では語義が見つからないのですが、二人のやり取りからそれが何を指すかを想像することはできるかな、と思います。
今回の場合、pot がマリファナだと知っていて、なおかつ、フィービーがトンチンカンな答えを言う人だと知っていれば(笑)、結局、
"Funny brownies had/have pot in them."
ということに気付けるかなぁ?と。
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フレンズ2-9 では「マリファナ入り」であることをもう少しはっきり示しているやり取りがありましたので、今日は、それについて説明したいと思います。
ちょうど、フレンズ2-9その2 の辺りのシーンなのですが、私は過去記事で説明を省いてしまっていました。
クリスマスに、チップ(お金)の代わりに手作りクッキーをあげようとしているモニカ。
モニカ: Money is so impersonal. Cookies says someone really cares... Alright, we're broke, but cookies do say that. (お金だと非個人的だわ。クッキーなら誰かが心を込めたってことが伝わるでしょ。[チャンドラーたちに「本当にそう思ってるの?」みたいな顔をされて] 確かに私たちはお金がないわ。でも、クッキーは確かにそういうこと(心を込めたってこと)を伝えるのよ。)
フィービー: I can see that. A plate of brownies once told me a limerick. (それわかるわ。昔、お皿いっぱいのブラウニーが私にリメリック(5行詩)を語ってくれたもの。)
チャンドラー: Phoebs, let me ask you something, were, were these, uh, "funny" brownies? (フィービー、質問させて。そのブラウニーって、「ファニー」ブラウニーだったの?)
フィービー: Not especially. But you know what, I think they had pot in them. (特に「ファニー・ブラウニー」だってことはなかったけど、ブラウニーの中には pot (マリファナ)が入っていたと思うわ。)
Cookies (do) say that. は、「クッキーがそのことを伝える」ということですが、フィービーはその say という言葉を「言う、しゃべる」と捉えて、(a plate of) brownies が tell した(= told)と言っているのですね。
クッキーもしゃべるでしょうね、だって、昔ブラウニーがしゃべってるのを聞いたもの、みたいな感じです。
limerick は、研究社 新英和中辞典によると、
5行の戯れの詩
だそうです。
ロングマン現代英英辞典では、
limerick: [countable] a humorous short poem that has five lines that rhyme
つまり、「韻を踏む5行のユーモラスな短い詩」。
Wikipedia 英語版: Limerick (poetry) には、リメリックの例がいくつか載っています。
funny brownies は具体的に「マリファナ入りブラウニー」を指す言葉のようです。
ネット辞書などで裏が取れなかったのですが、このやり取りでは、そういう意味でないと面白さが伝わらないので、言っているチャンドラーも観客もそういう意味で理解しているはずだと思います。
ただブラウニーがしゃべるだけでもかなり尋常ではないのに(笑)、それがリメリックを語ると言うので、「しゃべるブラウニーってどんなのだよ?、リメリックを語るブラウニーなんて、マリファナ入りでラリってるブラウニーじゃないのか?」という感じで、"funny" brownies? とチャンドラーは尋ねているのですね。
pot は「マリファナ、大麻」という意味です。
フィービーは、「特に、funny brownies ってわけじゃなかったけど、ブラウニーにはマリファナが入っていた」と言っています。
チャンドラーにしてみれば、「そのマリファナ入りブラウニーのことを、funny brownies って言うんだよ! 否定したけど、やっぱり funny brownies なんじゃないかよ!」と心の中でツッコミを入れたくなるのですね。
いかにもフィービーっぽいトンチンカンな答えだった、ということです。
Urban Dictionary には、funny brownies は載っていなかったのですが、hash brownies という言葉は載っていました。
hash は hashish、つまり「ハシシ、大麻」のことですね。
Urban Dictionary の語義は以下の通り。
hash brownies: Brownies baked with marijuana for the intention of getting high.
例) You want some of these hash brownies? / Yeah, I need to get stoned.
つまり、「hash brownies とは、ハイになるためにマリファナを入れて焼いたブラウニー。」
例文は、「このハッシュ・ブラウニーが欲しい?」「あぁ、ハイになりたいからね。」
この例文の stoned は「(麻薬などで)酔っぱらって、ハイになって、ラリって」という意味ですね。
フレンズ1-15 のタイトルは、The One With the Stoned Guy 「麻薬で酔っぱらった[ラリった]男の話」で、実際にマリファナを吸った男性が出てきます。
それについては、明日、説明します。
hash という言葉だと、マリファナであることがあまりにも明白なので、それを隠すために、funny brownies というマイルドな表現があるのかなぁ?と思います。
そういう意味では、チャンドラーは、hash brownies と言うと語弊があるので、わざと funny brownies とボカしてみたのかもしれません。
それなのに、フィービーは、大麻を容易にイメージさせる pot という言葉をはっきり出して説明したので、「俺が気を使って言葉を選んだ意味がないじゃん。」みたいな感じが出ているのかもしれません。
「funny brownies ってわけじゃないけど…」と否定しながら、もっとはっきりとした言葉で説明してしまう、という面白さもあるのでしょうね。
funny には「奇妙な、変な(strange)」または「おかしい、滑稽(こっけい)な、人を笑わせるような」という意味があります。
「奇妙な」という意味で使っているとすると、普通の normal brownies ではないというニュアンスで、「変わったブラウニー」という感じになるでしょうか。
「人を笑わせるような」という意味だと、マリファナを摂取するとハイになって、笑いが止まらなくなったりすることから来ているのかな?と思ったりもします。
ファニーとブラウニー(ズ)で韻を踏んでいるようでもありますし、うまく考えたネーミングだなぁ、と思います。
(今日のポイント)
・funny brownies とは?
こういう隠語はなかなか辞書では語義が見つからないのですが、二人のやり取りからそれが何を指すかを想像することはできるかな、と思います。
今回の場合、pot がマリファナだと知っていて、なおかつ、フィービーがトンチンカンな答えを言う人だと知っていれば(笑)、結局、
"Funny brownies had/have pot in them."
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2007年02月03日
フレンズ2-24その28
セントラルパークにて。
パソコンの相手を待つチャンドラーとフレンズたち。
金髪美人を見て、
チャンドラー: Ooh, oh, oh, that's her. (あぁ、あれが彼女だよ。)
ロス: Yeah, 'cause life's just that kind. (そうだね、だって人生っていうのは、”まさにそんな感じ”だもんね。)
フィービー: Chandler, you gotta stop staring at the door. It's like a watched pot. You know, if you keep looking at it, then the door is never gonna boil. I think what you have to do is try not to... (チャンドラー、ドアを見つめるのをやめなさい[やめなくちゃ]。「見られてる鍋」みたいなものよ。ほら、それをじっと見てたって、ドアは沸騰しないんだから。あなたがすべきことは、(ドアを見)ないようにすることで…)
ロスは just that kind というフレーズを、チャンドラーを見ながら、ゆっくりはっきり言っています。
これは、イヤミ、皮肉っぽく言っているわけですね。
「パソコンで話をして意気投合した彼女が、ものすごい美人だった」なんて、世の中そんなに上手くいくわけないよ、と言いたいのです。
フィービーは a watched pot 「見られている鍋、監視されている鍋」を例えに出しています。
フレンズ1-18その4 にも、pot という単語が出てきました。
このフィービーのセリフは、例えを出して、チャンドラーの行動の無意味さをわからせようとしているのですが、ちょっとトンチンカンなことを言っています。
鍋でお湯を沸かしている時に、鍋を何となくじーっと見つめてしまうものですが、そんなことをしたって早く沸くわけじゃない、というのが鍋の例えですね。
その鍋の話を出した後、今度はドアの話に置き換えてみるのですが、普通の話の流れなら、「鍋→沸かない」、「ドア→開かない」となるはずで、then the door is never gonna open となるはずが、フィービーは boil と言っているのです。
「そりゃ、ドアは沸騰しないって!」というつっこみを、ここでみんなで入れましょう(笑)。
結構正論で、例えも的確だったのに、最後のツメが甘かった…。
でもこの説明が完璧に決まっちゃうと、フィービーらしくなくて、この「ずれ方」がいかにもフィービーなんですよね。
そこへパソコンデートの相手が入ってきます。
呆然とするチャンドラー。
チャンドラー: Oh my God. (なんてこった。)
ジャニス: Oh... my... God. (まぁ、なんてこと。)
情熱的なキスをする二人。
みんな: Oh... my... God. (なんてこった。)
最初にチャンドラー、それからジャニス、そして最後はみんなで "Oh, my God!" このオチには笑ってしまいました。
フレンズ1-14その1 で、"Oh, my God!" について触れています。
これは彼女のキメ台詞なのですが、この人は今後も、忘れた頃に登場して、そのたびに笑わせて下さいます。
チャンドラーとジャニス、この二人の関係が今後どうなるか?というのは、やっぱり「クリフハンガー」なんでしょうかねぇ?(笑)
クリフハンガーについては、フレンズ1-24その6 で説明しています。
私はそこで「シーズン2はクリフハンガーじゃなかったと思う」と書いたのですが、このチャンドラーとジャニス、そしてモニカとリチャードの間にすれ違いが生じてきている…という部分が、クリフハンガーなのかもしれません。
ジョーイの部屋に入ってくるロス。
ロス: All right. I've been feeling incredibly guilty about this because I wanna be a good friend. And damn it, I am a good friend. So just, just shut up and close your eyes. (いいかい。この件について僕はずっとものすごく罪悪感を感じてたんだ。だって僕は良き友人でありたいからね。そして(実際)僕は良き友人なんだよ。だから、ただ黙って目を閉じて。)
と言ってジョーイにキスするロス。
ジョーイ: Wow, you are a good friend, 'course the audition was this morning, and I didn't get it. But that was a hell of a kiss. Rachel is a very lucky girl. (わぁ、ロスはいい友達だね。(ちなみに)オーディションは今朝だったんだ、そして俺は役をゲットできなかった。でも、さっきのはすごいキスだったぞ。レイチェルはすごいラッキーガールだね。)
'course というのは、of course 「もちろん、当然」の省略形です。
ここはどうニュアンスを出していいのかよくわからないのですが、「ロスは知らなかったかもしれないけど、当然のことながら、予定通りの今朝にオーディションは終了して」という感じでしょうか?
英辞郎に、
of course=(忘れていたことを思い出したときに)あっそうそう、そうだった
という語義が載っているのですが、そういう感じで「ちなみに、そう言えば」と情報を付け足しているのでしょうか?
hell は「地獄」で、ののしりの言葉として使われることもあり、また強意語としても使われます。
a hell of a は元々「非常にひどい、悪い」という意味だったと思うのですが、それを「とても、すごく素晴らしい、ずばぬけた」という良い意味としても使います。
この場合はその褒め言葉ですね。
シーズン2を終えて…
やっと(笑)シーズン2の最終話の解説が終わりました。
書いてる本人は楽しんでやってることなのでいいとして、読者の方には長いシーズン2でしたよねぇ…。
たくさんの量を読んでいただくことになり、本当に申し訳ありませんでした。
サイドバーのカテゴリー別アーカイブを見ると、シーズン1が134件に対して、シーズン2は417件。
3倍以上の長さになってしまったようです。
シーズン2第1話を解説し始めたのが、一昨年(2005年)の11月1日ですから、本来は半年(24話)のドラマを、実に1年と3ヶ月もかけて解説してきた、ってことですね。
シーズン3では徐々に軌道修正していくつもりなので、こんなに長くはならないと思います、多分…(笑)。
特に寄り道もせず、明日からまた普通にシーズン3の解説を続けていくつもりなのですが、シーズン2が終わって嬉しい、というよりも、シーズン3に突入できることが嬉しいですね。
読んで下さっている方がいる!と実感できる…それが私がブログを続けていられる理由なんだと思います。
いつも読んで、また応援して下さる方には、心より感謝しております。本当にありがとうございます。
これからも頑張りますので、今度ともよろしくお願いいたします。
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パソコンの相手を待つチャンドラーとフレンズたち。
金髪美人を見て、
チャンドラー: Ooh, oh, oh, that's her. (あぁ、あれが彼女だよ。)
ロス: Yeah, 'cause life's just that kind. (そうだね、だって人生っていうのは、”まさにそんな感じ”だもんね。)
フィービー: Chandler, you gotta stop staring at the door. It's like a watched pot. You know, if you keep looking at it, then the door is never gonna boil. I think what you have to do is try not to... (チャンドラー、ドアを見つめるのをやめなさい[やめなくちゃ]。「見られてる鍋」みたいなものよ。ほら、それをじっと見てたって、ドアは沸騰しないんだから。あなたがすべきことは、(ドアを見)ないようにすることで…)
ロスは just that kind というフレーズを、チャンドラーを見ながら、ゆっくりはっきり言っています。
これは、イヤミ、皮肉っぽく言っているわけですね。
「パソコンで話をして意気投合した彼女が、ものすごい美人だった」なんて、世の中そんなに上手くいくわけないよ、と言いたいのです。
フィービーは a watched pot 「見られている鍋、監視されている鍋」を例えに出しています。
フレンズ1-18その4 にも、pot という単語が出てきました。
このフィービーのセリフは、例えを出して、チャンドラーの行動の無意味さをわからせようとしているのですが、ちょっとトンチンカンなことを言っています。
鍋でお湯を沸かしている時に、鍋を何となくじーっと見つめてしまうものですが、そんなことをしたって早く沸くわけじゃない、というのが鍋の例えですね。
その鍋の話を出した後、今度はドアの話に置き換えてみるのですが、普通の話の流れなら、「鍋→沸かない」、「ドア→開かない」となるはずで、then the door is never gonna open となるはずが、フィービーは boil と言っているのです。
「そりゃ、ドアは沸騰しないって!」というつっこみを、ここでみんなで入れましょう(笑)。
結構正論で、例えも的確だったのに、最後のツメが甘かった…。
でもこの説明が完璧に決まっちゃうと、フィービーらしくなくて、この「ずれ方」がいかにもフィービーなんですよね。
そこへパソコンデートの相手が入ってきます。
呆然とするチャンドラー。
チャンドラー: Oh my God. (なんてこった。)
ジャニス: Oh... my... God. (まぁ、なんてこと。)
情熱的なキスをする二人。
みんな: Oh... my... God. (なんてこった。)
最初にチャンドラー、それからジャニス、そして最後はみんなで "Oh, my God!" このオチには笑ってしまいました。
フレンズ1-14その1 で、"Oh, my God!" について触れています。
これは彼女のキメ台詞なのですが、この人は今後も、忘れた頃に登場して、そのたびに笑わせて下さいます。
チャンドラーとジャニス、この二人の関係が今後どうなるか?というのは、やっぱり「クリフハンガー」なんでしょうかねぇ?(笑)
クリフハンガーについては、フレンズ1-24その6 で説明しています。
私はそこで「シーズン2はクリフハンガーじゃなかったと思う」と書いたのですが、このチャンドラーとジャニス、そしてモニカとリチャードの間にすれ違いが生じてきている…という部分が、クリフハンガーなのかもしれません。
ジョーイの部屋に入ってくるロス。
ロス: All right. I've been feeling incredibly guilty about this because I wanna be a good friend. And damn it, I am a good friend. So just, just shut up and close your eyes. (いいかい。この件について僕はずっとものすごく罪悪感を感じてたんだ。だって僕は良き友人でありたいからね。そして(実際)僕は良き友人なんだよ。だから、ただ黙って目を閉じて。)
と言ってジョーイにキスするロス。
ジョーイ: Wow, you are a good friend, 'course the audition was this morning, and I didn't get it. But that was a hell of a kiss. Rachel is a very lucky girl. (わぁ、ロスはいい友達だね。(ちなみに)オーディションは今朝だったんだ、そして俺は役をゲットできなかった。でも、さっきのはすごいキスだったぞ。レイチェルはすごいラッキーガールだね。)
'course というのは、of course 「もちろん、当然」の省略形です。
ここはどうニュアンスを出していいのかよくわからないのですが、「ロスは知らなかったかもしれないけど、当然のことながら、予定通りの今朝にオーディションは終了して」という感じでしょうか?
英辞郎に、
of course=(忘れていたことを思い出したときに)あっそうそう、そうだった
という語義が載っているのですが、そういう感じで「ちなみに、そう言えば」と情報を付け足しているのでしょうか?
hell は「地獄」で、ののしりの言葉として使われることもあり、また強意語としても使われます。
a hell of a は元々「非常にひどい、悪い」という意味だったと思うのですが、それを「とても、すごく素晴らしい、ずばぬけた」という良い意味としても使います。
この場合はその褒め言葉ですね。
シーズン2を終えて…
やっと(笑)シーズン2の最終話の解説が終わりました。
書いてる本人は楽しんでやってることなのでいいとして、読者の方には長いシーズン2でしたよねぇ…。
たくさんの量を読んでいただくことになり、本当に申し訳ありませんでした。
サイドバーのカテゴリー別アーカイブを見ると、シーズン1が134件に対して、シーズン2は417件。
3倍以上の長さになってしまったようです。
シーズン2第1話を解説し始めたのが、一昨年(2005年)の11月1日ですから、本来は半年(24話)のドラマを、実に1年と3ヶ月もかけて解説してきた、ってことですね。
シーズン3では徐々に軌道修正していくつもりなので、こんなに長くはならないと思います、多分…(笑)。
特に寄り道もせず、明日からまた普通にシーズン3の解説を続けていくつもりなのですが、シーズン2が終わって嬉しい、というよりも、シーズン3に突入できることが嬉しいですね。
読んで下さっている方がいる!と実感できる…それが私がブログを続けていられる理由なんだと思います。
いつも読んで、また応援して下さる方には、心より感謝しております。本当にありがとうございます。
これからも頑張りますので、今度ともよろしくお願いいたします。
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2007年02月02日
フレンズ2-24その27
リチャードとモニカは寄り添ってダンスを踊っています。
リチャード: Okay, I'll do it. (わかった、そうするよ。)
モニカ: You'll do what? (する、って何を?)
リチャード: If kids is what it takes to be with you, then kids it is. (もし僕が君といるために子供が必要なら、やっぱり子供は必要なんだ。)
モニカ: Oh, my God. (本当?)
リチャード: If I have to, I'll, I'll do it all again. I'll do the 4 o'clock feeding thing. I'll go to the PTA. meetings. I'll coach the soccer team. (もし必要なら、もう一度そう[子育てを]するさ。4時にミルクをあげたり、PTAの会合に出席したり、サッカーチームをコーチしたり。)
モニカ: Really? (本当に?)
リチャード: Yeah, if I have to. Monica... I don't wanna lose you. So if I have to do it all over again, then I will. (あぁ、もし必要ならね。モニカ…僕は君を失いたくない。だから、もしそれをもう一度することが必要なら、僕はそうするよ。)
モニカ: You're the most wonderful man. And if you hadn't have said "if I have to," like, 17 times, then I'd be saying, "Okay, let's do it." (あなたは本当に素敵な人だわ。そしてもしあなたが「もし必要なら」と…そうね、17回も言わなかったのなら、私は「そうね、じゃあそうしましょう[子供を持つことにしましょう]。」と言っていると思うわ。)
リチャード: But you're not. (でもそうは言わないんだね。)
モニカ: Oh my God. I can't believe what I'm getting ready to say. I wanna have a baby. But I don't wanna have one with someone who doesn't really wanna have one. (あぁ、どうしよう。私がこれから言おうとしていることは自分でも信じられない。私は子供を産みたいのよ。でも、本当に子供を欲しいと思っているわけではない人の子供を産みたくはないのよ。)
リチャード: God. I love you. (そんな…。君を愛してる。)
モニカ: I know you do. Me too. So what now? (愛してくれてるのはわかってるわ。私も愛してる。それでこれからどうしたらいいの?)
リチャード: I guess we just keep dancing. (ただ踊り続けるだけだ。)
リチャードは唐突に I'll do it. と言っていますが、これは、フレンズ2-24その23+コメディアンとドラムの話 で、
モニカ: I do. I have to have children. I'm sorry, I just do. (私、子供が欲しい。子供を産まないといけないの。ごめんなさい、ただそうしたいのよ。)
と言ったセリフを踏まえて言っているのですね。
what it takes to be with you は「君と一緒にいるのに必要なもの」。
この take は、it を主語として、"It takes A (for someone) to do" 「(人が)…するのにAかかる、Aが必要である」という構文の take と同じですね。
It only takes ten minutes (for me) to walk here. 「そこへ(私が)歩いて行くのに10分しかかからない。」のように使われます。
このセリフでは "It takes kids (for me) to be with you." という文章が基本概念にあって、それを変形したものを仮定の形にしているのですね。
DVDの字幕はこれを簡単にして、If it takes kids to be with you 「君といるのに子供が必要なら」となっていましたが、意味としてはそれと同じことで、その kids を主語として前に出して「子供が、君といるのに必要なものなら」と強調しているわけです。
then kids it is は上手く説明しにくいのですが、「(もし子供が必要だということなら)まさにポイントは子供なんだ。」という感じでしょうか?
それとももっと軽い感じかなぁ?
英辞郎に、
it is.=〜にするよ。/〜でいくよ。/〜で決まり。
例文) All right. Jacket and tie it is. 分かった。ネクタイとジャケットでいくよ。
というのが載っているのですが、これと似た雰囲気なんでしょうかねぇ?
名詞だけで終わるのが寂しいというか中途半端なので、「それがまさにそうなんだ」という it is を軽い感じで付け加えているような気もします。
リチャードは夫として子育てに積極的に関わると具体例を出して言っていますが、何度も "If I have to" や、"do it all (over) again" という表現を使っています。
have to は「…しないといけない」、「ハートで感じる」大西先生によると「外からの圧力」を表す have to です。
「自分の意思ではない、そうするより他に方法がない」というようなニュアンスが感じられますね。
all (over) again という表現ですが、リチャードは前の奥さんとの間に子供がいて、彼のことだから父親としてちゃんと育児に参加していたのでしょうね。
それを「もう一度全部最初からやり直す」という感じが言葉に滲み出ています。
もう孫のいる年齢なのに、子育てにもう一度最初から取り組まないといけない、というリチャードの苦悩が表れているセリフだと思います。
モニカの if you hadn't have said... I'd be saying というのは、条件節が仮定法過去完了で「過去の事実に反対の仮定」を表し、帰結節が would を使った仮定法過去(…するだろうに)を表している、という表現ですね。
「もし(過去に)…しなかったのなら、(今頃)私は…しているのに」という感じで、条件節と帰結節に時制のずれがあります。
like, 17 times の like は you know などと同じ会話のつなぎ言葉で、「そうね、例えば」という感じ。
実際にはリチャードは have to を17回も言っていませんが、まるでそれくらいたくさん言ったかのように思えるほど、モニカにはその言葉がひっかかっている、ということです。
But you're not. は But you're not saying, "Okay, let's do it." を省略した形ですね。
子供は欲しいけれど、リチャードが欲しがってないのを知りながら、あなたの子供を産みたいとは言えない…モニカの気持ち、よくわかります。
また、この年齢で再び父親になることに抵抗を感じてしまうリチャードの気持ちも、よくわかります。
愛し合っている二人だからこそ、余計につらいですよね…。
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リチャード: Okay, I'll do it. (わかった、そうするよ。)
モニカ: You'll do what? (する、って何を?)
リチャード: If kids is what it takes to be with you, then kids it is. (もし僕が君といるために子供が必要なら、やっぱり子供は必要なんだ。)
モニカ: Oh, my God. (本当?)
リチャード: If I have to, I'll, I'll do it all again. I'll do the 4 o'clock feeding thing. I'll go to the PTA. meetings. I'll coach the soccer team. (もし必要なら、もう一度そう[子育てを]するさ。4時にミルクをあげたり、PTAの会合に出席したり、サッカーチームをコーチしたり。)
モニカ: Really? (本当に?)
リチャード: Yeah, if I have to. Monica... I don't wanna lose you. So if I have to do it all over again, then I will. (あぁ、もし必要ならね。モニカ…僕は君を失いたくない。だから、もしそれをもう一度することが必要なら、僕はそうするよ。)
モニカ: You're the most wonderful man. And if you hadn't have said "if I have to," like, 17 times, then I'd be saying, "Okay, let's do it." (あなたは本当に素敵な人だわ。そしてもしあなたが「もし必要なら」と…そうね、17回も言わなかったのなら、私は「そうね、じゃあそうしましょう[子供を持つことにしましょう]。」と言っていると思うわ。)
リチャード: But you're not. (でもそうは言わないんだね。)
モニカ: Oh my God. I can't believe what I'm getting ready to say. I wanna have a baby. But I don't wanna have one with someone who doesn't really wanna have one. (あぁ、どうしよう。私がこれから言おうとしていることは自分でも信じられない。私は子供を産みたいのよ。でも、本当に子供を欲しいと思っているわけではない人の子供を産みたくはないのよ。)
リチャード: God. I love you. (そんな…。君を愛してる。)
モニカ: I know you do. Me too. So what now? (愛してくれてるのはわかってるわ。私も愛してる。それでこれからどうしたらいいの?)
リチャード: I guess we just keep dancing. (ただ踊り続けるだけだ。)
リチャードは唐突に I'll do it. と言っていますが、これは、フレンズ2-24その23+コメディアンとドラムの話 で、
モニカ: I do. I have to have children. I'm sorry, I just do. (私、子供が欲しい。子供を産まないといけないの。ごめんなさい、ただそうしたいのよ。)
と言ったセリフを踏まえて言っているのですね。
what it takes to be with you は「君と一緒にいるのに必要なもの」。
この take は、it を主語として、"It takes A (for someone) to do" 「(人が)…するのにAかかる、Aが必要である」という構文の take と同じですね。
It only takes ten minutes (for me) to walk here. 「そこへ(私が)歩いて行くのに10分しかかからない。」のように使われます。
このセリフでは "It takes kids (for me) to be with you." という文章が基本概念にあって、それを変形したものを仮定の形にしているのですね。
DVDの字幕はこれを簡単にして、If it takes kids to be with you 「君といるのに子供が必要なら」となっていましたが、意味としてはそれと同じことで、その kids を主語として前に出して「子供が、君といるのに必要なものなら」と強調しているわけです。
then kids it is は上手く説明しにくいのですが、「(もし子供が必要だということなら)まさにポイントは子供なんだ。」という感じでしょうか?
それとももっと軽い感じかなぁ?
英辞郎に、
it is.=〜にするよ。/〜でいくよ。/〜で決まり。
例文) All right. Jacket and tie it is. 分かった。ネクタイとジャケットでいくよ。
というのが載っているのですが、これと似た雰囲気なんでしょうかねぇ?
名詞だけで終わるのが寂しいというか中途半端なので、「それがまさにそうなんだ」という it is を軽い感じで付け加えているような気もします。
リチャードは夫として子育てに積極的に関わると具体例を出して言っていますが、何度も "If I have to" や、"do it all (over) again" という表現を使っています。
have to は「…しないといけない」、「ハートで感じる」大西先生によると「外からの圧力」を表す have to です。
「自分の意思ではない、そうするより他に方法がない」というようなニュアンスが感じられますね。
all (over) again という表現ですが、リチャードは前の奥さんとの間に子供がいて、彼のことだから父親としてちゃんと育児に参加していたのでしょうね。
それを「もう一度全部最初からやり直す」という感じが言葉に滲み出ています。
もう孫のいる年齢なのに、子育てにもう一度最初から取り組まないといけない、というリチャードの苦悩が表れているセリフだと思います。
モニカの if you hadn't have said... I'd be saying というのは、条件節が仮定法過去完了で「過去の事実に反対の仮定」を表し、帰結節が would を使った仮定法過去(…するだろうに)を表している、という表現ですね。
「もし(過去に)…しなかったのなら、(今頃)私は…しているのに」という感じで、条件節と帰結節に時制のずれがあります。
like, 17 times の like は you know などと同じ会話のつなぎ言葉で、「そうね、例えば」という感じ。
実際にはリチャードは have to を17回も言っていませんが、まるでそれくらいたくさん言ったかのように思えるほど、モニカにはその言葉がひっかかっている、ということです。
But you're not. は But you're not saying, "Okay, let's do it." を省略した形ですね。
子供は欲しいけれど、リチャードが欲しがってないのを知りながら、あなたの子供を産みたいとは言えない…モニカの気持ち、よくわかります。
また、この年齢で再び父親になることに抵抗を感じてしまうリチャードの気持ちも、よくわかります。
愛し合っている二人だからこそ、余計につらいですよね…。
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2007年02月01日
フレンズ2-24その26
気まずい雰囲気に耐え切れず、その場を去ろうとするレイチェル。
レイチェル: See you in the parking lot. ([ロスに]駐車場で会いましょう。)
ロス: No, Rach! (待って、レイチェル。)
バリー: And once again, she is out of here! Okay, who had 9:45? Um? (そしてまたもや、彼女は逃げ出す! よし、誰か9時45分にかけた人、いる?)
parking lot は「駐車場」。
この lot は「土地の1区画、敷地」という意味ですね。
See you in the parking lot. の See you は、See you later. や See you around. と同じで、I'll が省略されているんでしょうね。
フレンズ2-12その7 の動物園のシーンで、
清掃員: Meet me in the nocturnal house in 15 minutes. (夜行性動物のコーナーで15分後に会おう。)
というセリフがありましたが、この Meet me の場合は命令形で、「…の場所で私に会え、会えるように来い」という意味なんでしょう。
どちらも待ち合わせ場所で会おう、と言っているのですが、目的語が異なるのが面白いなぁ、と思います。
who had 9:45 という表現も面白いですね。
ここではこの have にはどういう意味があるの?…などと追求しなくても、「私は9時、僕は10時」などと誰かが賭けをして、それぞれの時間をくじ引きのくじのようにそれぞれが「所持している」感じなのでしょうね。
レイチェルが逃げ出すかどうかについて賭けがあったかのようなセリフですが、実際のところはどうなのでしょう。
今回、レイチェルが気まずい立場に立たされることは誰の目にも明らかなので、本当に逃げ出す可能性がある、とみんなは思っていたのかもしれません。
何時に逃げ出すか賭けていた、というのも、あながちでたらめではないのかも。
バンドのマイク前に立ったレイチェル。
レイチェル: You know what, Bar? I'm not gonna leave. I probably should, but I'm not. See, 'cause I promised myself that I would make it through at least one of your weddings. (ねぇ、バリー? 私は逃げないわよ。多分、ここを離れるべきなんでしょうけど、そうはしないわ。だって私は自分自身に約束したんだもの、こういう状況を乗り切ってみせる、って。少なくともあなたの結婚式の一つだけでもね。)
ドラムの音♪が入る。
レイチェル: See now, tonight, all I really wanted was to make it through this evening with a little bit of grace and dignity. Well, I guess we can all agree that's not gonna happen. I guess there's nothing really left to say except.... (今、今夜、私が本当にしたかったことは、この夜を、少しの気品と威厳を持って切り抜けることだった。そう、でもここにいるみんながそんなことは起こらないって思ってるんでしょうね。もう言うことは残ってないみたいね。これ以外は…)
と言って、Copacabana を歌い始めるレイチェル。
make it through は「…をうまくやり遂げる、何とか…を切り抜ける・乗り越える」。
フレンズ2-22その20 に、get through 「(困難などを)乗り越える、切り抜ける」という表現がありましたが、それと似た感じですね。
make it には「成功する、うまくやり遂げる、間に合う、都合をつける」などの意味がありますが、この場合は「成功する、うまくやり遂げる」に through がついて、「困難を通り抜けて・いろんな苦難を経て、最後までやり遂げた」感じがより強く出ていると思います。
one of weddings で、たくさんあるうちの一つである、と表現しています。
つまり、浮気者のバリーのことだから、もしくはバリーとミンディがうまくいくとは思えないから、また別れて、これからいくつもバリーは結婚式をすることになるのよ、と示唆しているのですね。
ここでのドラムはバッチリです(笑)。
grace と dignity を持ってこの式を乗り切ろうとしたレイチェルですが、お尻は出してしまうし、他の人のスピーチでいろいろ言われてしまうし、もう失うものは何もないわ、みたいな感じになっているのですね。
フレンズ2-24その17 で、8年生の時、全校生徒の前でコパカバーナを歌ってパニクった、という恥ずかしい思い出について語っていましたが、今なら、そのトラウマになっている歌を歌って笑い飛ばすことも出来るわよ、という感じなのでしょうね。
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レイチェル: See you in the parking lot. ([ロスに]駐車場で会いましょう。)
ロス: No, Rach! (待って、レイチェル。)
バリー: And once again, she is out of here! Okay, who had 9:45? Um? (そしてまたもや、彼女は逃げ出す! よし、誰か9時45分にかけた人、いる?)
parking lot は「駐車場」。
この lot は「土地の1区画、敷地」という意味ですね。
See you in the parking lot. の See you は、See you later. や See you around. と同じで、I'll が省略されているんでしょうね。
フレンズ2-12その7 の動物園のシーンで、
清掃員: Meet me in the nocturnal house in 15 minutes. (夜行性動物のコーナーで15分後に会おう。)
というセリフがありましたが、この Meet me の場合は命令形で、「…の場所で私に会え、会えるように来い」という意味なんでしょう。
どちらも待ち合わせ場所で会おう、と言っているのですが、目的語が異なるのが面白いなぁ、と思います。
who had 9:45 という表現も面白いですね。
ここではこの have にはどういう意味があるの?…などと追求しなくても、「私は9時、僕は10時」などと誰かが賭けをして、それぞれの時間をくじ引きのくじのようにそれぞれが「所持している」感じなのでしょうね。
レイチェルが逃げ出すかどうかについて賭けがあったかのようなセリフですが、実際のところはどうなのでしょう。
今回、レイチェルが気まずい立場に立たされることは誰の目にも明らかなので、本当に逃げ出す可能性がある、とみんなは思っていたのかもしれません。
何時に逃げ出すか賭けていた、というのも、あながちでたらめではないのかも。
バンドのマイク前に立ったレイチェル。
レイチェル: You know what, Bar? I'm not gonna leave. I probably should, but I'm not. See, 'cause I promised myself that I would make it through at least one of your weddings. (ねぇ、バリー? 私は逃げないわよ。多分、ここを離れるべきなんでしょうけど、そうはしないわ。だって私は自分自身に約束したんだもの、こういう状況を乗り切ってみせる、って。少なくともあなたの結婚式の一つだけでもね。)
ドラムの音♪が入る。
レイチェル: See now, tonight, all I really wanted was to make it through this evening with a little bit of grace and dignity. Well, I guess we can all agree that's not gonna happen. I guess there's nothing really left to say except.... (今、今夜、私が本当にしたかったことは、この夜を、少しの気品と威厳を持って切り抜けることだった。そう、でもここにいるみんながそんなことは起こらないって思ってるんでしょうね。もう言うことは残ってないみたいね。これ以外は…)
と言って、Copacabana を歌い始めるレイチェル。
make it through は「…をうまくやり遂げる、何とか…を切り抜ける・乗り越える」。
フレンズ2-22その20 に、get through 「(困難などを)乗り越える、切り抜ける」という表現がありましたが、それと似た感じですね。
make it には「成功する、うまくやり遂げる、間に合う、都合をつける」などの意味がありますが、この場合は「成功する、うまくやり遂げる」に through がついて、「困難を通り抜けて・いろんな苦難を経て、最後までやり遂げた」感じがより強く出ていると思います。
one of weddings で、たくさんあるうちの一つである、と表現しています。
つまり、浮気者のバリーのことだから、もしくはバリーとミンディがうまくいくとは思えないから、また別れて、これからいくつもバリーは結婚式をすることになるのよ、と示唆しているのですね。
ここでのドラムはバッチリです(笑)。
grace と dignity を持ってこの式を乗り切ろうとしたレイチェルですが、お尻は出してしまうし、他の人のスピーチでいろいろ言われてしまうし、もう失うものは何もないわ、みたいな感じになっているのですね。
フレンズ2-24その17 で、8年生の時、全校生徒の前でコパカバーナを歌ってパニクった、という恥ずかしい思い出について語っていましたが、今なら、そのトラウマになっている歌を歌って笑い飛ばすことも出来るわよ、という感じなのでしょうね。
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2007年01月31日
フレンズ2-24その25
ベストマンの挨拶が終わった後。
ロス: Uh, I'd like to, uh, to add something to that. (今のスピーチに一言付け加えたいのですが。)
レイチェル: What are you adding, what are you adding, what are you adding, what are you adding? (付け加えるって、何? 何? 何? 何?)
ロス: Most of you don't know me. I'm Rachel's boyfriend... (みなさんのほとんどは僕をご存じないと思いますが。僕はレイチェルの恋人[彼氏]です。)
レイチェル: Oh, dear God. (あぁ、なんてこと。)
ロス: ...Ross, uh and uh, I'd just like to say that it did take a lot of courage for Rachel to come here tonight. And, uh, just for the record... she did not run out on Barry because she had syphilis. (ロスといいます。僕が言いたいことは、レイチェルが今夜ここに来るにはものすごい勇気が必要だった、ということです。そしてここでちょっと言っておきたいのは、レイチェルが梅毒だったためにバリーから逃げ出したのではない、ということです。)
♪ドドンドン、チャーン!♪というドラムの音が入る。
ロス: What are you doing? I'm serious. Uh, the reason she walked out on, on Barry is simply that she didn't love him. Which, incidentally, worked out pretty well for me. ([ドラマーに対して]何をやってるんだ。僕は真剣なんだぞ。[スピーチに戻って]彼女がバリーの元を去ったのは、ただ彼女が彼を愛していなかったからです。それは、付随的に、僕にとっては良い結果となったのですが。)
と、ここでドラマーに音を入れてもらおうとロスは視線を送りますが、ドラマーは拒みます。
すっかり気まずくなった雰囲気の中、
ロス: Cheers. (乾杯。)
ロスが何か言おうとするので、焦るレイチェル。
What are you adding? を早口で4回も言っているのに笑えます。
ネットスクリプトでは "Why are you adding?" となっているのですが、DVD英語字幕では "What are you adding?" となっており、音声を聞いた感じでも(早口なので微妙なのですが)、多分 what と言っていると思います。
さらに、文法的に考えた場合に、add は他動詞で「(言葉を)付け加える」という意味なので、もし why を使うとしたら、"Why are you adding something?" などのように何らかの目的語が必要になってくるはずです。
また why の場合だと、このセリフは "Why? Why? Why? Why?" で済んでしまうような気がして、後ろにそんなに長い文(ロスが言った文をただ変形しただけのもの)を付け加える必要もない、と思うんですね。
さらに(笑)、話の流れを考えた場合には、ロスが something 「何か」、と漠然とした表現をあえて使ったのを聞いて、「何かヤバいことでもいうつもり? 一体何を言おうとしているの?」と、その something が何であるかについて、レイチェルはロスに詰め寄っているということだと思うんですよ。
something って一体何なのよ! という心の叫びが、この同じ文を4回繰り返すというセリフになっているのだと思います。
for the record を直訳すると「記録のために、記録として」ということですから、「事実を記録に残すために、公式・正式に言うと、覚えておいてもらいたいために、念のために、はっきりさせておきたいのは」という意味になります。
ここでは just 「ただ…」を付けて、重苦しい感じを少し軽めにしている感じでしょうか。
「ちなみに、ちょっと言っておきたいのですが」というニュアンスだと思います。
incident は「出来事、付随事件、偶発的な事件」、その形容詞 incidental は「付随的な、付帯的な、偶然の、偶発の」なので、副詞 incidentally は「偶然に、付随的に」ということ。
この場合は、レイチェルがバリーと別れた結果、自分はレイチェルと出会えて恋人になれたのだ、ということですね。
文頭に incidentally を使うと、文全体を修飾して「ついでに言えば、ついでながら、ところで」という意味になります。
変なところでドラムを入れられて怒るロス。
それに気を悪くしたドラマーは、ロスがドラムの音が欲しい、と思った時には音を入れてくれません。
ちゃんとネットスクリプトのト書きにも、
(looks for the da-doom-chesh, and doesn't get one)
「ロスはドラムの音を期待するが、ドラムの音はもらえない」
と書いてあります。
そのドラムの音がないせいで、会場が気まずい雰囲気になってしまいました。
ドラムの音の効果がどれほど大切かがわかるシーンですね。
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ロス: Uh, I'd like to, uh, to add something to that. (今のスピーチに一言付け加えたいのですが。)
レイチェル: What are you adding, what are you adding, what are you adding, what are you adding? (付け加えるって、何? 何? 何? 何?)
ロス: Most of you don't know me. I'm Rachel's boyfriend... (みなさんのほとんどは僕をご存じないと思いますが。僕はレイチェルの恋人[彼氏]です。)
レイチェル: Oh, dear God. (あぁ、なんてこと。)
ロス: ...Ross, uh and uh, I'd just like to say that it did take a lot of courage for Rachel to come here tonight. And, uh, just for the record... she did not run out on Barry because she had syphilis. (ロスといいます。僕が言いたいことは、レイチェルが今夜ここに来るにはものすごい勇気が必要だった、ということです。そしてここでちょっと言っておきたいのは、レイチェルが梅毒だったためにバリーから逃げ出したのではない、ということです。)
♪ドドンドン、チャーン!♪というドラムの音が入る。
ロス: What are you doing? I'm serious. Uh, the reason she walked out on, on Barry is simply that she didn't love him. Which, incidentally, worked out pretty well for me. ([ドラマーに対して]何をやってるんだ。僕は真剣なんだぞ。[スピーチに戻って]彼女がバリーの元を去ったのは、ただ彼女が彼を愛していなかったからです。それは、付随的に、僕にとっては良い結果となったのですが。)
と、ここでドラマーに音を入れてもらおうとロスは視線を送りますが、ドラマーは拒みます。
すっかり気まずくなった雰囲気の中、
ロス: Cheers. (乾杯。)
ロスが何か言おうとするので、焦るレイチェル。
What are you adding? を早口で4回も言っているのに笑えます。
ネットスクリプトでは "Why are you adding?" となっているのですが、DVD英語字幕では "What are you adding?" となっており、音声を聞いた感じでも(早口なので微妙なのですが)、多分 what と言っていると思います。
さらに、文法的に考えた場合に、add は他動詞で「(言葉を)付け加える」という意味なので、もし why を使うとしたら、"Why are you adding something?" などのように何らかの目的語が必要になってくるはずです。
また why の場合だと、このセリフは "Why? Why? Why? Why?" で済んでしまうような気がして、後ろにそんなに長い文(ロスが言った文をただ変形しただけのもの)を付け加える必要もない、と思うんですね。
さらに(笑)、話の流れを考えた場合には、ロスが something 「何か」、と漠然とした表現をあえて使ったのを聞いて、「何かヤバいことでもいうつもり? 一体何を言おうとしているの?」と、その something が何であるかについて、レイチェルはロスに詰め寄っているということだと思うんですよ。
something って一体何なのよ! という心の叫びが、この同じ文を4回繰り返すというセリフになっているのだと思います。
for the record を直訳すると「記録のために、記録として」ということですから、「事実を記録に残すために、公式・正式に言うと、覚えておいてもらいたいために、念のために、はっきりさせておきたいのは」という意味になります。
ここでは just 「ただ…」を付けて、重苦しい感じを少し軽めにしている感じでしょうか。
「ちなみに、ちょっと言っておきたいのですが」というニュアンスだと思います。
incident は「出来事、付随事件、偶発的な事件」、その形容詞 incidental は「付随的な、付帯的な、偶然の、偶発の」なので、副詞 incidentally は「偶然に、付随的に」ということ。
この場合は、レイチェルがバリーと別れた結果、自分はレイチェルと出会えて恋人になれたのだ、ということですね。
文頭に incidentally を使うと、文全体を修飾して「ついでに言えば、ついでながら、ところで」という意味になります。
変なところでドラムを入れられて怒るロス。
それに気を悪くしたドラマーは、ロスがドラムの音が欲しい、と思った時には音を入れてくれません。
ちゃんとネットスクリプトのト書きにも、
(looks for the da-doom-chesh, and doesn't get one)
「ロスはドラムの音を期待するが、ドラムの音はもらえない」
と書いてあります。
そのドラムの音がないせいで、会場が気まずい雰囲気になってしまいました。
ドラムの音の効果がどれほど大切かがわかるシーンですね。
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2007年01月30日
フレンズ2-24その24
ベストマンが、乾杯の挨拶でジョークを飛ばし、それに絶妙のドラムの音が入った後。
ベストマン: Thank you, thank you very much. Anyway, I wish you both a wonderful life together. And, Rachel. ([ドラマーに]ありがとう。ご協力感謝するよ。とにかく、君たち二人が、一緒に素晴らしい人生が過ごせますように。そして、レイチェル。)
レイチェル: What. (何よ。)
ベストマン: No, no, no, now in all seriousness. It's not a lot of women would have the guts to come back here tonight. And even fewer who would do it with their asses hanging out! (いやいや、まじめに言ってるんだよ。今夜ここに戻ってくる勇気のある女性はそんなにたくさんいるわけじゃない、ってことさ。さらには、お尻をさらけ出しながらそれができる女性はなおさら少ない[ほとんどいない]よ。)
ここでまたドラムの音♪
I wish の後に目的語を二つ取る形の、I wish someone ... は「「人のために(…を)祈る」という意味になります。
I wish you a happy New Year. 「新年おめでとう。」、We wished him good luck. 「彼の幸運を祈った。」などですね。
in all seriousness は「冗談ぬきに、真剣で、大まじめに、本気で」。
It's not a lot of women... は It's not that a lot of women... ということだと思います。
It's not that は、「(that 以下)ということじゃない[というわけじゃない]、だからと言って(that 以下)というわけではない、別に(that 以下)するのではない」という意味です。
Not that... という風にも使います。
Not that.. は、フレンズ1-16その5 に出てきました。
that 以下に挙げたことを、まとめて否定している形です。
上の語義に「だからと言って」と入っているものがあるように、直前に言った発言が誤解を招きそうな場合に、言い訳のように It's not that を付け足して、「私は今、…と言いましたが、それは that 以下という意味で言ったのではないのです。」という風に使うこともよくあります。
I'm not saying that... 「(that 以下だ)と言っているのではない。」と似たニュアンスでしょうか。
I'm not saying (that) は、フレンズ2-15その11 に出てきました。
come back here tonight は「今夜ここに戻ってくる」ですが、これは元婚約者(と自分の親友)の結婚式に出席するために、自分がその元婚約者と結婚式を挙げる予定だった同じ会場に再び戻ってくる、という意味ですね。
「同じ会場」と書きましたが、ちょっと前のシーンで、そのことがわかるセリフがありました。
そのセリフが出てきたのは、フレンズ2-24その15 で解説した辺り(リチャード&モニカの会話とウェディング・プランナーのセリフの間)なのですが、その時はそのセリフの解説を省略してしまいました。
ここでちょっと引用しておきます。
ブライズメイドと案内役が集まっているところ。
ロス: Are you all right? (大丈夫?)
レイチェル: Yeah, when I was in the bathroom I saw the window that I crawled out of at my wedding, and God, I just started thinking that I shouldn't be here, you know I shouldn't, people are going to be looking at me and judging me and, and thinking about the last time. (えぇ。トイレに行った時、私の結婚式で私が這い出た窓を見たのよ。そしたら、こんな風に考え始めちゃったの。私はここにいるべきじゃない、って。ねぇ、いるべきじゃないのよ。出席者の人たちは私を見て、私を批判して、この前のこと[私が逃げ出したこと]を考えることになるんだもの。)
ロス: Sweetie, it's gonna be okay, all right. It's a wedding, generally people focus on the bride. (ハニー。大丈夫だよ、大丈夫。これは結婚式だ。大体、出席者は花嫁に注目するものだよ。)
レイチェル: God I know, you're right. (あぁ、そうね。あなたの言う通りだわ。)
…とこんな風に励まされて臨んだ付き添い役だったのに、みんなにお尻を見せてしまって、超恥ずかしかった…というオチでしたね。
それにしても…レイチェルはトイレの窓から逃げ出したそうです。
フレンズ1-1 でそのウェディング姿が出てきましたが、よくあのドレスで窓から抜け出せたものだと感心します(笑)。
またバリーが、前回花嫁に逃げられたのと同じ会場を使っているのもすごいなぁ、と。
確かにレイチェルの言う通り、みんなそのことを思い出さずにはいられないはずですからねぇ。
フレンズ2-24その20 で、レイチェルの病気が原因であったかのようにみんなに説明していたことが発覚しましたが、バリーにしてみれば「俺のせいじゃないんだし。」と言いたいがために、わざと同じ会場を選んでいるのかもしれません。
まぁ、結婚式の会場なんてどこでもいいや、と適当に考えてるだけかもしれませんが…。
ミンディもそれに納得しているのがすごい(笑)。
with their asses hanging out は「そのお尻を hang out した状態で、hang out させながら」という意味。
フレンズでは、hang out は「(場所に)頻繁に訪れる、よく行く、よく出入りする、たむろする、入りびたる」、hang out with... で「(友人など)と共に時間を過ごす、と一緒にいる、群れる、付き合う」という意味でよく使われますよね。
フレンズ2-14その18 でも、hang out という表現について解説しています。
ですが、ここでのセリフは、文字通り「外につるす」という意味の「さらけ出す」という意味ですね。
レイチェルのドレスからお尻が「丸出し、丸見え」になっていたことを茶化しているのですね。
even は 比較級 fewer を強めており、「さらに、いっそう、なお、なおさら」という意味になります。
few は「ほとんど…ない」という否定的な表現ですから、even fewer は「いっそう(そういうことをする人は)いない、めったにいない」で、「そんなことできるのは後にも先にも君だけだろうね。」のような意味で言っています。
しかし、このベストマン、かなりイヤミな人ですね。
さらりと言ってのけているので、嫌悪感を感じる、というほどではないですが、かなりズケズケと言いたいことを言っています。
バリーもちょっとイヤミな感じの人ですから、「類は友を呼ぶ(Like attracts like.)」のでしょうか?
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ベストマン: Thank you, thank you very much. Anyway, I wish you both a wonderful life together. And, Rachel. ([ドラマーに]ありがとう。ご協力感謝するよ。とにかく、君たち二人が、一緒に素晴らしい人生が過ごせますように。そして、レイチェル。)
レイチェル: What. (何よ。)
ベストマン: No, no, no, now in all seriousness. It's not a lot of women would have the guts to come back here tonight. And even fewer who would do it with their asses hanging out! (いやいや、まじめに言ってるんだよ。今夜ここに戻ってくる勇気のある女性はそんなにたくさんいるわけじゃない、ってことさ。さらには、お尻をさらけ出しながらそれができる女性はなおさら少ない[ほとんどいない]よ。)
ここでまたドラムの音♪
I wish の後に目的語を二つ取る形の、I wish someone ... は「「人のために(…を)祈る」という意味になります。
I wish you a happy New Year. 「新年おめでとう。」、We wished him good luck. 「彼の幸運を祈った。」などですね。
in all seriousness は「冗談ぬきに、真剣で、大まじめに、本気で」。
It's not a lot of women... は It's not that a lot of women... ということだと思います。
It's not that は、「(that 以下)ということじゃない[というわけじゃない]、だからと言って(that 以下)というわけではない、別に(that 以下)するのではない」という意味です。
Not that... という風にも使います。
Not that.. は、フレンズ1-16その5 に出てきました。
that 以下に挙げたことを、まとめて否定している形です。
上の語義に「だからと言って」と入っているものがあるように、直前に言った発言が誤解を招きそうな場合に、言い訳のように It's not that を付け足して、「私は今、…と言いましたが、それは that 以下という意味で言ったのではないのです。」という風に使うこともよくあります。
I'm not saying that... 「(that 以下だ)と言っているのではない。」と似たニュアンスでしょうか。
I'm not saying (that) は、フレンズ2-15その11 に出てきました。
come back here tonight は「今夜ここに戻ってくる」ですが、これは元婚約者(と自分の親友)の結婚式に出席するために、自分がその元婚約者と結婚式を挙げる予定だった同じ会場に再び戻ってくる、という意味ですね。
「同じ会場」と書きましたが、ちょっと前のシーンで、そのことがわかるセリフがありました。
そのセリフが出てきたのは、フレンズ2-24その15 で解説した辺り(リチャード&モニカの会話とウェディング・プランナーのセリフの間)なのですが、その時はそのセリフの解説を省略してしまいました。
ここでちょっと引用しておきます。
ブライズメイドと案内役が集まっているところ。
ロス: Are you all right? (大丈夫?)
レイチェル: Yeah, when I was in the bathroom I saw the window that I crawled out of at my wedding, and God, I just started thinking that I shouldn't be here, you know I shouldn't, people are going to be looking at me and judging me and, and thinking about the last time. (えぇ。トイレに行った時、私の結婚式で私が這い出た窓を見たのよ。そしたら、こんな風に考え始めちゃったの。私はここにいるべきじゃない、って。ねぇ、いるべきじゃないのよ。出席者の人たちは私を見て、私を批判して、この前のこと[私が逃げ出したこと]を考えることになるんだもの。)
ロス: Sweetie, it's gonna be okay, all right. It's a wedding, generally people focus on the bride. (ハニー。大丈夫だよ、大丈夫。これは結婚式だ。大体、出席者は花嫁に注目するものだよ。)
レイチェル: God I know, you're right. (あぁ、そうね。あなたの言う通りだわ。)
…とこんな風に励まされて臨んだ付き添い役だったのに、みんなにお尻を見せてしまって、超恥ずかしかった…というオチでしたね。
それにしても…レイチェルはトイレの窓から逃げ出したそうです。
フレンズ1-1 でそのウェディング姿が出てきましたが、よくあのドレスで窓から抜け出せたものだと感心します(笑)。
またバリーが、前回花嫁に逃げられたのと同じ会場を使っているのもすごいなぁ、と。
確かにレイチェルの言う通り、みんなそのことを思い出さずにはいられないはずですからねぇ。
フレンズ2-24その20 で、レイチェルの病気が原因であったかのようにみんなに説明していたことが発覚しましたが、バリーにしてみれば「俺のせいじゃないんだし。」と言いたいがために、わざと同じ会場を選んでいるのかもしれません。
まぁ、結婚式の会場なんてどこでもいいや、と適当に考えてるだけかもしれませんが…。
ミンディもそれに納得しているのがすごい(笑)。
with their asses hanging out は「そのお尻を hang out した状態で、hang out させながら」という意味。
フレンズでは、hang out は「(場所に)頻繁に訪れる、よく行く、よく出入りする、たむろする、入りびたる」、hang out with... で「(友人など)と共に時間を過ごす、と一緒にいる、群れる、付き合う」という意味でよく使われますよね。
フレンズ2-14その18 でも、hang out という表現について解説しています。
ですが、ここでのセリフは、文字通り「外につるす」という意味の「さらけ出す」という意味ですね。
レイチェルのドレスからお尻が「丸出し、丸見え」になっていたことを茶化しているのですね。
even は 比較級 fewer を強めており、「さらに、いっそう、なお、なおさら」という意味になります。
few は「ほとんど…ない」という否定的な表現ですから、even fewer は「いっそう(そういうことをする人は)いない、めったにいない」で、「そんなことできるのは後にも先にも君だけだろうね。」のような意味で言っています。
しかし、このベストマン、かなりイヤミな人ですね。
さらりと言ってのけているので、嫌悪感を感じる、というほどではないですが、かなりズケズケと言いたいことを言っています。
バリーもちょっとイヤミな感じの人ですから、「類は友を呼ぶ(Like attracts like.)」のでしょうか?
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2007年01月29日
フレンズ2-24その23+コメディアンとドラムの話
バリーの結婚式会場にて。
リチャードと話しているモニカ。
モニカ: You know what, maybe I don't need to have children. You know maybe I just think I do because that's what society... and by that, I mean my mom... has always convinced me that I... (ねぇ、多分私は子供を産む必要なんてないのよ。多分、子供を持つべきだと考えてるのは、社会が…つまり、私のママが…これまでずっと私に(子供と持つべきだと)言い聞かせてきたから…)
小さい女の子が二人でダンスを踊っているのを見て、
モニカ: I do. I have to have children. I'm sorry, I just do. (私、子供が欲しい。子供を産まないといけないの。ごめんなさい、ただそうしたいのよ。)
モニカは maybe と何度も言いながら、何とか自分を納得させる理由を見つけ出そうとしています。
社会が、つまり世間が、世間体で…と言ったのがちょっと大袈裟だと思って、ママが、と言い換えています。
convince someone that は「人に that 以下のことを確信させる、納得させる」。
ここでは that 以下は省略されていますが、that I (need to) have children ということなので、「子供を持つことを納得させる、子供を持つのが当然だと思わせる、子供を持つように言い聞かせる」という感じになります。
I do. I just do. という単純な表現に、モニカがそれを「否定できない」気持ちが表れているような気がします。
食事中に、best man が挨拶します。
「結婚式での花婿付き添いの男性」のことを groomsman と言い、その複数いる groomsmen の中で主要な人を best man と言います。
フレンズ2-24その6 ではそういう結婚式の付き添い役について解説しています。
こういう席では、自分がこれから話をするので皆の注意を引く、という時に、このようにグラスをスプーンでチンチンチン(カンカンカン?)と鳴らすシーンをよく見かけます。
日本人ならどうするでしょうね?
「はーい、ちょっとみんな聞いてよねー!」と誰かが手をたたきますかねぇ?
グラスを鳴らす方がおしゃれですよね、やっぱり。
花婿付き添い人(ベストマン): Yo! Could I have your attention, please? Best man making a toast here. Thank you. I remember when Barry got home from his first date with Rachel. (やぁ! どうかこちらに注目してもらえますか? ベストマンがここで乾杯の挨拶をします。ありがとう。僕は覚えています、バリーがレイチェルとの初めてのデートから帰ってきた時のことを…)
みんな: What?! (何だって?)
ベストマン: What? You hired the same band. I can't use the same speech? (何? バリーは(レイチェルの結婚式の時と)同じバンド[楽団]を雇ったんだ。僕は同じスピーチを使っちゃいけない、っての?)
♪ドドンドン、チャーン!♪というドラムの音が入る。
ベストマン: Thank you, thank you very much. ([ドラマーに]ありがとう。ご協力感謝するよ。)
toast は「乾杯、祝杯、乾杯のあいさつ」。
フレンズ1-9その5 でも、乾杯の意味の toast が出てきました。
バリーとミンディの結婚式なのにレイチェルの名前を出したので、みんなはびっくりするのですが、ベストマンはわざとその名前を出したのですね。
レイチェルに逃げ出された時と、会場も同じで(会場が同じことについては明日説明します)、出席者も(ほぼ)同じで、おまけに雇った楽団まで同じ、という、いい加減ぶり、というか、無神経ぶり、なので、僕も同じスピーチを使ってもいいだろ?、バリーにそのことを非難する資格なんかないだろ?、とでも言いたいようです。
この人はきっと前の結婚式でもベストマンだったはずなので、その時使えなかったスピーチを、今、ここで使い回ししている、ということですね。
「同じスピーチを…」の後、ドラマーが♪ドドンドン、チャーン!♪という音を鳴らしていますね。
これはネットスクリプトでは以下のように表現されています。
(gets a 'da-doom-chesh' from the drummer)
つまり、
「ドラマーから♪ダ、ドゥーン、チェッシュ♪の音をもらって」
みたいな感じなんですが、この音の部分は、ドラムの音をアルファベットで表現するとこんな感じ、というところですね。
chesh は最後のシンバルの音です(笑)。
よくアメリカのスタンダップ・コメディアン(a stand-up comedian)、つまりは漫談家、ピン芸人(←これは失礼かな…笑)がジョークを飛ばす時に、オチの部分でこういう音が挿入されますよね。
「ここは笑うところですよ。」と観客に教える効果があるのでしょうし、こういうのがある方が笑いやすいというのもありますね。
日本の漫才だと相手がツッコミを入れるところ、吉本新喜劇だとみんなが一斉にコケるところ、でしょうか。
フレンズのようなシットコムに入る観客の笑い声もそれに似たものかもしれません。
ここではタイミング良くドラムが入ったので、ベストマンはお礼を言っているのです。
元から打ち合わせをしていた、という可能性もありますね。
かなりブラックなジョークだった上、当人のレイチェルも花嫁の横に座っているので、もしかしたら会場が凍り付いてしまっていた可能性もあります。
その時、このドラムが入ることで「な〜んちゃって!」みたいなジョークなんだよ、と示すことで会場の雰囲気が和む、という効果もあるわけです。
あまりにもタイミングが良かったので、多分、打ち合わせしていて、予定通りうまく言った、だから「ありがとう」と言っている、という解釈が自然でしょうかね。
このシーンを見て思い出したことがあります。
フレンズ2-24その16+コパカバーナの話 で触れた、マーティン・スコセッシ監督のマフィア映画、グッドフェローズ(原題: GoodFellas)に、こんなシーンがあります。
司会: Ladies and gentlemen... the Copacabana is proud to present the king of one-liners... Henry Youngman. (皆様、コパカバーナが自信を持ってお送りするジョークのキング…ヘンリー・ヤングマンの登場です。)
コメディアン: How are you all? I'm glad to be here. Take my wife, please. (皆様こんばんは。ここに登場できることを嬉しく思います。お願いだ、私の女房を引き取ってくれ。)
♪ここでドラム♪
コメディアン: I take my wife everywhere but she finds her way home. (あらゆるところへ女房を連れていくんだが、あいつは自分で帰り道を見つけるんだ。)
♪ここでドラム♪
コメディアン: I said, "Where do you wanna go for our anniversary?" She said, "Let's go somewhere I've never been." I said, "Try the kitchen." (私はこう言った。「記念日にはどこに行きたい?」 妻は言った。「私が行ったことのないどこかへ行きましょうよ。」 そこで私は行った。「台所はどうだ?」)
♪ここでドラム♪
コメディアン: Dr. Wellsler is here. Gave a guy 6 months to live. Couldn't pay his bill. Gave him 6 more months. (ウェルスラーという医者がいた。ある男に半年の命だと宣告した。その男は診察代を払えなかった。あと半年延ばして、一年の命だと宣告した。)
ここは何故かドラムなし。
コメディアン: I love this crowd. (今日のお客さんはノリがいい。)
何だか綾小路きみまろさんのネタみたいですが(笑)、私はこのジョークが忘れられなくて…。(この映画自体は大笑いするような映画ではないのですが…)
フレンズ2-24その16+コパカバーナの話 では、コパカバーナというナイトクラブの説明にこの映画を使いました。
そこで、「実際に、後のシーンで、店の名前がセリフの中にも出てくる。」と書いたのですが、一番最初の司会者のセリフに、コパカバーナというこのナイトクラブの名前がちゃんと出てきていますね。
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リチャードと話しているモニカ。
モニカ: You know what, maybe I don't need to have children. You know maybe I just think I do because that's what society... and by that, I mean my mom... has always convinced me that I... (ねぇ、多分私は子供を産む必要なんてないのよ。多分、子供を持つべきだと考えてるのは、社会が…つまり、私のママが…これまでずっと私に(子供と持つべきだと)言い聞かせてきたから…)
小さい女の子が二人でダンスを踊っているのを見て、
モニカ: I do. I have to have children. I'm sorry, I just do. (私、子供が欲しい。子供を産まないといけないの。ごめんなさい、ただそうしたいのよ。)
モニカは maybe と何度も言いながら、何とか自分を納得させる理由を見つけ出そうとしています。
社会が、つまり世間が、世間体で…と言ったのがちょっと大袈裟だと思って、ママが、と言い換えています。
convince someone that は「人に that 以下のことを確信させる、納得させる」。
ここでは that 以下は省略されていますが、that I (need to) have children ということなので、「子供を持つことを納得させる、子供を持つのが当然だと思わせる、子供を持つように言い聞かせる」という感じになります。
I do. I just do. という単純な表現に、モニカがそれを「否定できない」気持ちが表れているような気がします。
食事中に、best man が挨拶します。
「結婚式での花婿付き添いの男性」のことを groomsman と言い、その複数いる groomsmen の中で主要な人を best man と言います。
フレンズ2-24その6 ではそういう結婚式の付き添い役について解説しています。
こういう席では、自分がこれから話をするので皆の注意を引く、という時に、このようにグラスをスプーンでチンチンチン(カンカンカン?)と鳴らすシーンをよく見かけます。
日本人ならどうするでしょうね?
「はーい、ちょっとみんな聞いてよねー!」と誰かが手をたたきますかねぇ?
グラスを鳴らす方がおしゃれですよね、やっぱり。
花婿付き添い人(ベストマン): Yo! Could I have your attention, please? Best man making a toast here. Thank you. I remember when Barry got home from his first date with Rachel. (やぁ! どうかこちらに注目してもらえますか? ベストマンがここで乾杯の挨拶をします。ありがとう。僕は覚えています、バリーがレイチェルとの初めてのデートから帰ってきた時のことを…)
みんな: What?! (何だって?)
ベストマン: What? You hired the same band. I can't use the same speech? (何? バリーは(レイチェルの結婚式の時と)同じバンド[楽団]を雇ったんだ。僕は同じスピーチを使っちゃいけない、っての?)
♪ドドンドン、チャーン!♪というドラムの音が入る。
ベストマン: Thank you, thank you very much. ([ドラマーに]ありがとう。ご協力感謝するよ。)
toast は「乾杯、祝杯、乾杯のあいさつ」。
フレンズ1-9その5 でも、乾杯の意味の toast が出てきました。
バリーとミンディの結婚式なのにレイチェルの名前を出したので、みんなはびっくりするのですが、ベストマンはわざとその名前を出したのですね。
レイチェルに逃げ出された時と、会場も同じで(会場が同じことについては明日説明します)、出席者も(ほぼ)同じで、おまけに雇った楽団まで同じ、という、いい加減ぶり、というか、無神経ぶり、なので、僕も同じスピーチを使ってもいいだろ?、バリーにそのことを非難する資格なんかないだろ?、とでも言いたいようです。
この人はきっと前の結婚式でもベストマンだったはずなので、その時使えなかったスピーチを、今、ここで使い回ししている、ということですね。
「同じスピーチを…」の後、ドラマーが♪ドドンドン、チャーン!♪という音を鳴らしていますね。
これはネットスクリプトでは以下のように表現されています。
(gets a 'da-doom-chesh' from the drummer)
つまり、
「ドラマーから♪ダ、ドゥーン、チェッシュ♪の音をもらって」
みたいな感じなんですが、この音の部分は、ドラムの音をアルファベットで表現するとこんな感じ、というところですね。
chesh は最後のシンバルの音です(笑)。
よくアメリカのスタンダップ・コメディアン(a stand-up comedian)、つまりは漫談家、ピン芸人(←これは失礼かな…笑)がジョークを飛ばす時に、オチの部分でこういう音が挿入されますよね。
「ここは笑うところですよ。」と観客に教える効果があるのでしょうし、こういうのがある方が笑いやすいというのもありますね。
日本の漫才だと相手がツッコミを入れるところ、吉本新喜劇だとみんなが一斉にコケるところ、でしょうか。
フレンズのようなシットコムに入る観客の笑い声もそれに似たものかもしれません。
ここではタイミング良くドラムが入ったので、ベストマンはお礼を言っているのです。
元から打ち合わせをしていた、という可能性もありますね。
かなりブラックなジョークだった上、当人のレイチェルも花嫁の横に座っているので、もしかしたら会場が凍り付いてしまっていた可能性もあります。
その時、このドラムが入ることで「な〜んちゃって!」みたいなジョークなんだよ、と示すことで会場の雰囲気が和む、という効果もあるわけです。
あまりにもタイミングが良かったので、多分、打ち合わせしていて、予定通りうまく言った、だから「ありがとう」と言っている、という解釈が自然でしょうかね。
このシーンを見て思い出したことがあります。
フレンズ2-24その16+コパカバーナの話 で触れた、マーティン・スコセッシ監督のマフィア映画、グッドフェローズ(原題: GoodFellas)に、こんなシーンがあります。
司会: Ladies and gentlemen... the Copacabana is proud to present the king of one-liners... Henry Youngman. (皆様、コパカバーナが自信を持ってお送りするジョークのキング…ヘンリー・ヤングマンの登場です。)
コメディアン: How are you all? I'm glad to be here. Take my wife, please. (皆様こんばんは。ここに登場できることを嬉しく思います。お願いだ、私の女房を引き取ってくれ。)
♪ここでドラム♪
コメディアン: I take my wife everywhere but she finds her way home. (あらゆるところへ女房を連れていくんだが、あいつは自分で帰り道を見つけるんだ。)
♪ここでドラム♪
コメディアン: I said, "Where do you wanna go for our anniversary?" She said, "Let's go somewhere I've never been." I said, "Try the kitchen." (私はこう言った。「記念日にはどこに行きたい?」 妻は言った。「私が行ったことのないどこかへ行きましょうよ。」 そこで私は行った。「台所はどうだ?」)
♪ここでドラム♪
コメディアン: Dr. Wellsler is here. Gave a guy 6 months to live. Couldn't pay his bill. Gave him 6 more months. (ウェルスラーという医者がいた。ある男に半年の命だと宣告した。その男は診察代を払えなかった。あと半年延ばして、一年の命だと宣告した。)
ここは何故かドラムなし。
コメディアン: I love this crowd. (今日のお客さんはノリがいい。)
何だか綾小路きみまろさんのネタみたいですが(笑)、私はこのジョークが忘れられなくて…。(この映画自体は大笑いするような映画ではないのですが…)
フレンズ2-24その16+コパカバーナの話 では、コパカバーナというナイトクラブの説明にこの映画を使いました。
そこで、「実際に、後のシーンで、店の名前がセリフの中にも出てくる。」と書いたのですが、一番最初の司会者のセリフに、コパカバーナというこのナイトクラブの名前がちゃんと出てきていますね。
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2007年01月28日
フレンズ2-24その22
フィービー: What if the husband person is the wrong guy, and you are the right guy? I mean you don't get chances like this all the time, if you don't meet her now, you're gonna be kicking yourself when you're 80... which is hard to do and that's how you break a hip. (もしその夫って人が彼女の理想の男性じゃなくて、あなたが理想の男性だったらどうするの? こんなチャンスがいつもあるわけじゃないのよ。もし今あなたが彼女に会わなかったら、あなたが80歳になった時に、自分に蹴りを入れることになるわよ[後悔することになるわよ]。自分に蹴りを入れるのは難しいし、それで腰にひびが入るわよ。)
チャンドラー: Okay, I'll do it! (わかった、そうする[直接本人に会う]よ!)
フィービー: Oh, yeah! Okay! Great! Go, man, go put on your shoes, and, and march out there and meet her. (そう、良かった。素敵。今すぐ行くのよ、靴を履いて、そこへ堂々と歩いていって彼女に会うのよ。)
Oh, wait, no, no you have to take a shower, 'cause, eww. And I'll get the... No, you know what, you have to answer her, answer her first. No, no, you know what, make some coffee 'cause it's too much. (あ、待って。シャワーを浴びなきゃ、だって、ほら、ウヘーッって匂いでしょ。それから私が…いいえ、違うわ。答えなきゃ、彼女に最初に返事しなきゃ。違う、コーヒーを飲んで。いろいろ(することが)多すぎるんだもの。)
昨日の続きです。
"which is hard to do and that's how you break a hip" ですが、which はその前の文で述べた行動、kicking yourself を指しますね。
昨日説明しましたように、kick oneself というのは、「自分を責める、後悔する」という意味の比喩表現です。
が、which 以下ではそれを文字通りに「自分に蹴りを入れる」と解釈し、それは hard to do だと言っています。
hard には「堅い、硬い、固い」、「耐え難い、つらい、苦しい」、「(仕事など)努力を要する、骨の折れる、つらい」などいろんな意味があります。
which is hard だけなら「それはつらいことよね」という解釈もあり得るかと思うのですが、hard to do という形を取ると、「…し難い、…するのが難しい」という意味になるのだと思います。
研究社 新英和中辞典では、
hard=(+to do)(…するのに)難しい[くて]、(…し)にくい[くて]
例文) That fence is hard to climb over. 「その垣根は乗り越えにくい。」
変換: That fence が climb over の目的語の関係に立つ場合の表現で、It's hard to climb over that fence. と書き換え可能。
とあります。
この場合も、It's hard (for you) to do that (= kicking yourself). ということで、つまりは、It's so hard (for you) to kick yourself. 「自分に蹴りを入れるのは難しい。」ということになるのだと思います。
that's how you break a hip がこれまたよくわからなくて、以下、話が堂々巡りしています。
興味のない方は飛ばして下さい。
break a hip と a hip になっていますね。
hip は「ヒップ、腰」ですが、日本語のヒップ(お尻)というイメージよりは「腰、臀部(でんぶ)」という感じ。
ロングマン現代英英辞典では、
hip: one of the two parts on each side of your body between the top of your leg and your waist
例文) She stood there with her hands on her hips glaring at him.
The old lady had fallen and broken her hip.
つまり「脚の上部とウエスト(胴のくびれた部分)の間にある、体の両側の二つの部分のうちの一つ」
例文) 「彼女は彼をにらみつけながら hips に手を当ててそこに立っていた。」
「その老女は転倒して hip を痛めた。」
特に最初の例ですが、これは「お尻に手を当てて」というよりもう少し上の「腰に手を当てて」という感じですよね。
お尻だと言いたい場合は、butt とか卑語では ass を使うかなぁ、と思います。
break one's ass だと「懸命にやる、必死で頑張る」という意味があるようです。
break one's back も「背骨を折る」ことから「懸命に努力する、一生懸命働く」という意味になるのですが、それをもう少しくだけて(あるいはお下品に)言った表現なのでしょうね。
ここでは、主語が you なのにあえて a hip を使っているので、この break your ass [back] などの意味とは異なる、と思います。
ここでの break は「(骨を)折る、傷つける」、文字通り、「一つの hip を break する(骨折させる)」ということで、that's how 「それが…の方法だ、そんな風にすることで…になる」とくっつけると、that's how you break a hip 「それが腰を骨折させる方法だ、そうして腰が骨折する(ひびが入る)のだ、そんなことをすると腰を骨折することになるのだ。」という感じになるのでしょうか?
hip を蹴って、その蹴った部分が衝撃によって傷つく、というよりは、自分で自分を蹴る、という無理な体勢を取ると、腰を痛めるという感じなのでしょうか??
現在形で表現されているので、「普遍的な真理」を述べている気がするのですが…。
kick yourself すると、break a hip することになってしまう、という感じかな、と。
また、ちょっと違う考え方として、break には「切断する」という意味もありますよね。
研究社 新英和中辞典には1番最初の基本的な語義として「切断する」という意味が載っています。
break=切断する(注:形のあるものに瞬間的に強い力を加えて二つまたはそれ以上の部分に壊す)
(ものを)(二つ以上または細片に)壊す、割る、砕く
She broke the cup in two [into pieces]. 彼女は茶わんを真っ二つに割った[粉々に砕いた]。
ここで break 'a' hip と「一つのヒップ」と言っていることに注目してみると、「そうやって(一つの)ヒップは(二つに)割れるのだ」という解釈も可能なのでしょうか??
DVDの日本語字幕は「お尻にひびが入るわ。」となっているのですが、吹替は「でもお尻って蹴る前から割れてるけど。」となっています(笑)。
日本人の発想として「お尻は二つに割れている」というものがあると思うのですが、この吹替はただ単にその日本人的発想を使って、日本人的なジョークに置き換えた、と考えることも可能です。
私も最初は意訳かと思っていたのですが、アメリカ人にもそんな発想はあるのかなぁ?とか、「そうしてお尻が割れるわけね。」と言っているけど「そうする前からお尻は割れてるってば!」というツッコミを期待したボケなのかな?とか。
でも、上にも書いたように、hip は butt とは微妙に部位が異なるわけですよねぇ。
だからこういう「お尻」ネタだと勘ぐるのは間違いなのかもしれませんが、でも多少はそういうイメージがあるセリフなのかも?とか。
これが break a butt だったら、こんな解釈も可能なのか?、もしくは「骨折」と「割れたお尻」をかけたしゃれ、と捉えることも可能なのでしょうか?
(一人で悩んですみません。)
march は日本語のマーチから連想されるように「行進する」ですが、ここでは「堂々[悠々]と歩く」という感じですね。
相手はあなたの運命の人かもしれないのだから、何もこそこそすることはない、堂々と胸を張って歩いて行きなさい、という意味です。
フィービーは思いついたことを次々とチャンドラーにアドバイスします。
何度も you know what 「ほら、ねぇ」という言葉が挿入されているところに、フィービーも考えながらアドバイスしている感じが出ているのかなぁ、と。
シャワーを浴びろ、と言っているのは、チャンドラーが一晩中パソコンで彼女と話をしていて、服を着替えていない、つまりシャワーをしばらく浴びていないのでくさいわよ、ということです。
'cause(=because) it's too much はよくわからないのですが、多分すべきことが多すぎる、という意味なんだと思います。
だから、まずは落ち着いてコーヒーでも飲んで、これからのことをゆっくり考えたら?という提案なのでしょう。
フィービーが何か言うたびに走り回るチャンドラーですが、最後には走るのをやめて怒った顔で歩いているのに笑えますね。
(Rach からのお願い)
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チャンドラー: Okay, I'll do it! (わかった、そうする[直接本人に会う]よ!)
フィービー: Oh, yeah! Okay! Great! Go, man, go put on your shoes, and, and march out there and meet her. (そう、良かった。素敵。今すぐ行くのよ、靴を履いて、そこへ堂々と歩いていって彼女に会うのよ。)
Oh, wait, no, no you have to take a shower, 'cause, eww. And I'll get the... No, you know what, you have to answer her, answer her first. No, no, you know what, make some coffee 'cause it's too much. (あ、待って。シャワーを浴びなきゃ、だって、ほら、ウヘーッって匂いでしょ。それから私が…いいえ、違うわ。答えなきゃ、彼女に最初に返事しなきゃ。違う、コーヒーを飲んで。いろいろ(することが)多すぎるんだもの。)
昨日の続きです。
"which is hard to do and that's how you break a hip" ですが、which はその前の文で述べた行動、kicking yourself を指しますね。
昨日説明しましたように、kick oneself というのは、「自分を責める、後悔する」という意味の比喩表現です。
が、which 以下ではそれを文字通りに「自分に蹴りを入れる」と解釈し、それは hard to do だと言っています。
hard には「堅い、硬い、固い」、「耐え難い、つらい、苦しい」、「(仕事など)努力を要する、骨の折れる、つらい」などいろんな意味があります。
which is hard だけなら「それはつらいことよね」という解釈もあり得るかと思うのですが、hard to do という形を取ると、「…し難い、…するのが難しい」という意味になるのだと思います。
研究社 新英和中辞典では、
hard=(+to do)(…するのに)難しい[くて]、(…し)にくい[くて]
例文) That fence is hard to climb over. 「その垣根は乗り越えにくい。」
変換: That fence が climb over の目的語の関係に立つ場合の表現で、It's hard to climb over that fence. と書き換え可能。
とあります。
この場合も、It's hard (for you) to do that (= kicking yourself). ということで、つまりは、It's so hard (for you) to kick yourself. 「自分に蹴りを入れるのは難しい。」ということになるのだと思います。
that's how you break a hip がこれまたよくわからなくて、以下、話が堂々巡りしています。
興味のない方は飛ばして下さい。
break a hip と a hip になっていますね。
hip は「ヒップ、腰」ですが、日本語のヒップ(お尻)というイメージよりは「腰、臀部(でんぶ)」という感じ。
ロングマン現代英英辞典では、
hip: one of the two parts on each side of your body between the top of your leg and your waist
例文) She stood there with her hands on her hips glaring at him.
The old lady had fallen and broken her hip.
つまり「脚の上部とウエスト(胴のくびれた部分)の間にある、体の両側の二つの部分のうちの一つ」
例文) 「彼女は彼をにらみつけながら hips に手を当ててそこに立っていた。」
「その老女は転倒して hip を痛めた。」
特に最初の例ですが、これは「お尻に手を当てて」というよりもう少し上の「腰に手を当てて」という感じですよね。
お尻だと言いたい場合は、butt とか卑語では ass を使うかなぁ、と思います。
break one's ass だと「懸命にやる、必死で頑張る」という意味があるようです。
break one's back も「背骨を折る」ことから「懸命に努力する、一生懸命働く」という意味になるのですが、それをもう少しくだけて(あるいはお下品に)言った表現なのでしょうね。
ここでは、主語が you なのにあえて a hip を使っているので、この break your ass [back] などの意味とは異なる、と思います。
ここでの break は「(骨を)折る、傷つける」、文字通り、「一つの hip を break する(骨折させる)」ということで、that's how 「それが…の方法だ、そんな風にすることで…になる」とくっつけると、that's how you break a hip 「それが腰を骨折させる方法だ、そうして腰が骨折する(ひびが入る)のだ、そんなことをすると腰を骨折することになるのだ。」という感じになるのでしょうか?
hip を蹴って、その蹴った部分が衝撃によって傷つく、というよりは、自分で自分を蹴る、という無理な体勢を取ると、腰を痛めるという感じなのでしょうか??
現在形で表現されているので、「普遍的な真理」を述べている気がするのですが…。
kick yourself すると、break a hip することになってしまう、という感じかな、と。
また、ちょっと違う考え方として、break には「切断する」という意味もありますよね。
研究社 新英和中辞典には1番最初の基本的な語義として「切断する」という意味が載っています。
break=切断する(注:形のあるものに瞬間的に強い力を加えて二つまたはそれ以上の部分に壊す)
(ものを)(二つ以上または細片に)壊す、割る、砕く
She broke the cup in two [into pieces]. 彼女は茶わんを真っ二つに割った[粉々に砕いた]。
ここで break 'a' hip と「一つのヒップ」と言っていることに注目してみると、「そうやって(一つの)ヒップは(二つに)割れるのだ」という解釈も可能なのでしょうか??
DVDの日本語字幕は「お尻にひびが入るわ。」となっているのですが、吹替は「でもお尻って蹴る前から割れてるけど。」となっています(笑)。
日本人の発想として「お尻は二つに割れている」というものがあると思うのですが、この吹替はただ単にその日本人的発想を使って、日本人的なジョークに置き換えた、と考えることも可能です。
私も最初は意訳かと思っていたのですが、アメリカ人にもそんな発想はあるのかなぁ?とか、「そうしてお尻が割れるわけね。」と言っているけど「そうする前からお尻は割れてるってば!」というツッコミを期待したボケなのかな?とか。
でも、上にも書いたように、hip は butt とは微妙に部位が異なるわけですよねぇ。
だからこういう「お尻」ネタだと勘ぐるのは間違いなのかもしれませんが、でも多少はそういうイメージがあるセリフなのかも?とか。
これが break a butt だったら、こんな解釈も可能なのか?、もしくは「骨折」と「割れたお尻」をかけたしゃれ、と捉えることも可能なのでしょうか?
(一人で悩んですみません。)
march は日本語のマーチから連想されるように「行進する」ですが、ここでは「堂々[悠々]と歩く」という感じですね。
相手はあなたの運命の人かもしれないのだから、何もこそこそすることはない、堂々と胸を張って歩いて行きなさい、という意味です。
フィービーは思いついたことを次々とチャンドラーにアドバイスします。
何度も you know what 「ほら、ねぇ」という言葉が挿入されているところに、フィービーも考えながらアドバイスしている感じが出ているのかなぁ、と。
シャワーを浴びろ、と言っているのは、チャンドラーが一晩中パソコンで彼女と話をしていて、服を着替えていない、つまりシャワーをしばらく浴びていないのでくさいわよ、ということです。
'cause(=because) it's too much はよくわからないのですが、多分すべきことが多すぎる、という意味なんだと思います。
だから、まずは落ち着いてコーヒーでも飲んで、これからのことをゆっくり考えたら?という提案なのでしょう。
フィービーが何か言うたびに走り回るチャンドラーですが、最後には走るのをやめて怒った顔で歩いているのに笑えますね。
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2007年01月27日
フレンズ2-24その21
ジョーイは電話中。
ジョーイ: Angela? Joey Tribbiani. Listen, what are ya doing tonight? I know you're seeing that guy. I was thinking maybe you could bring him.... Hello? Hello? (アンジェラ? ジョーイ・トリビアーニだよ。今夜はどんな予定? アンジェラがあの男と付き合ってるのは知ってるよ。君が彼を連れてきてもいいと思ってたんだ…もしもし、もしもし?)
アンジェラ、というのは「あの」アンジェラなんでしょうね?
フレンズ1-5その1 で登場している、ジョーイの元カノです。
そのエピソードで、アンジェラの彼氏も出てきました。
ジョーイがフルネームで名乗っているところを見ると、久しぶりに電話したのでしょう。
that guy は前に出てきたその彼氏のことですね。
アンジェラにしてみれば、久しぶりに電話してこられて、さらには自分が彼氏持ちでも会いたい、その彼を連れてきてもいい、とまで言われて、気味が悪くて、もしくは理解不能で、電話を切ってしまったんでしょうね。
ジョーイがアンジェラのことはどうでも良くて、キスの相手にアンジェラの彼を使いたいと思ってる、なんてことは、アンジェラに想像できるはずもありません。
ジョーイはアンジェラのことを hot (色っぽい、セクシー)だと今でも思っているはずですが、そんなことはすっかり忘れて彼のことばかり気にしているのがおかしいです。
あの彼となら、キスしてもいいかな…などと心の中で思ったのでしょうか?
ジョーイはああいうのがタイプなのか?(笑)
その後、ふと目に付いたインディアン(ネイティブ・アメリカン)の置物を持って部屋にこもるのがおかしい。
あの置物と練習してるとこ、想像したくないよ〜(笑)。
ネット上で好きになってしまった相手が既婚者だと知って返事ができないチャンドラー。
相手は返事がないので気にしているようです。
フィービー: She wants to meet you in person. (彼女はあなたと直接会いたがっているわよ。)
チャンドラー: Hey, look, Phoebe, I wanted to meet her in person too, okay. But she's married. She has a husband. (なぁ、フィービー。俺だって彼女と直接会いたいよ、そうだろ? でも彼女は結婚してる。彼女には夫がいるんだよ。)
フィービー: What if the husband person is the wrong guy, and you are the right guy? I mean you don't get chances like this all the time, if you don't meet her now, you're gonna be kicking yourself when you're 80... which is hard to do and that's how you break a hip. (もしその夫って人が彼女の理想の男性じゃなくて、あなたが理想の男性だったらどうするの? こんなチャンスがいつもあるわけじゃないのよ。もし今あなたが彼女に会わなかったら、あなたが80歳になった時に、自分に蹴りを入れることになるわよ[後悔することになるわよ]。[which is hard to do... 以下の訳は省略])
in person は「(写真や電話などでなく)実物で、本人に」
フレンズ2-14その3 では、on paper 「書類上での君は」との対比として、in person 「実際の君は」というニュアンスで使われていました。
フレンズ2-24その7 に、"we haven't exactly met." というセリフが出てきましたが、それを言い換えると、"I haven't met her in person." 「彼女本人には会ったことがない。」になるわけです。
the wrong guy と the right guy は、wrong 「間違った」と right 「正しい」が対になっていますね。
Mr. Right というと「(結婚相手として)理想的な男性、理想の男性、夫としてふさわしい人」という意味になります。
「運命の人」と言っても良いでしょうか。
フレンズ1-14その5 にも、the right woman という表現が出てきました。
kick oneself を直訳すると「自分自身を蹴る、自分で自分を蹴る」なので、「自分を責める、後悔する」という意味になります。
80歳になった時を想像して、you're gonna be kicking yourself と進行形が使われていますが、これはただ単に「蹴る」ことをイメージしているのではなくて、まさに「ボコボコと蹴っている」そのアクティブな姿を想像している、そういう姿が目に浮かぶ、と臨場感を出して言っているのでしょうね。
フレンズ2-13その6 でも、そういう進行形について触れています。
ここは思い切った行動に出た方がいい、でないと後悔するわ、と説得するフィービー。
…と、そこまでは良かったのですが、フィービーは何だかよくわからない説明をおまけにつけていて、せっかくの励ましがちょっとお笑いのようになってしまっています。
which is hard to do and that's how you break a hip の説明は長くなりそうなので明日にします。
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ジョーイ: Angela? Joey Tribbiani. Listen, what are ya doing tonight? I know you're seeing that guy. I was thinking maybe you could bring him.... Hello? Hello? (アンジェラ? ジョーイ・トリビアーニだよ。今夜はどんな予定? アンジェラがあの男と付き合ってるのは知ってるよ。君が彼を連れてきてもいいと思ってたんだ…もしもし、もしもし?)
アンジェラ、というのは「あの」アンジェラなんでしょうね?
フレンズ1-5その1 で登場している、ジョーイの元カノです。
そのエピソードで、アンジェラの彼氏も出てきました。
ジョーイがフルネームで名乗っているところを見ると、久しぶりに電話したのでしょう。
that guy は前に出てきたその彼氏のことですね。
アンジェラにしてみれば、久しぶりに電話してこられて、さらには自分が彼氏持ちでも会いたい、その彼を連れてきてもいい、とまで言われて、気味が悪くて、もしくは理解不能で、電話を切ってしまったんでしょうね。
ジョーイがアンジェラのことはどうでも良くて、キスの相手にアンジェラの彼を使いたいと思ってる、なんてことは、アンジェラに想像できるはずもありません。
ジョーイはアンジェラのことを hot (色っぽい、セクシー)だと今でも思っているはずですが、そんなことはすっかり忘れて彼のことばかり気にしているのがおかしいです。
あの彼となら、キスしてもいいかな…などと心の中で思ったのでしょうか?
ジョーイはああいうのがタイプなのか?(笑)
その後、ふと目に付いたインディアン(ネイティブ・アメリカン)の置物を持って部屋にこもるのがおかしい。
あの置物と練習してるとこ、想像したくないよ〜(笑)。
ネット上で好きになってしまった相手が既婚者だと知って返事ができないチャンドラー。
相手は返事がないので気にしているようです。
フィービー: She wants to meet you in person. (彼女はあなたと直接会いたがっているわよ。)
チャンドラー: Hey, look, Phoebe, I wanted to meet her in person too, okay. But she's married. She has a husband. (なぁ、フィービー。俺だって彼女と直接会いたいよ、そうだろ? でも彼女は結婚してる。彼女には夫がいるんだよ。)
フィービー: What if the husband person is the wrong guy, and you are the right guy? I mean you don't get chances like this all the time, if you don't meet her now, you're gonna be kicking yourself when you're 80... which is hard to do and that's how you break a hip. (もしその夫って人が彼女の理想の男性じゃなくて、あなたが理想の男性だったらどうするの? こんなチャンスがいつもあるわけじゃないのよ。もし今あなたが彼女に会わなかったら、あなたが80歳になった時に、自分に蹴りを入れることになるわよ[後悔することになるわよ]。[which is hard to do... 以下の訳は省略])
in person は「(写真や電話などでなく)実物で、本人に」
フレンズ2-14その3 では、on paper 「書類上での君は」との対比として、in person 「実際の君は」というニュアンスで使われていました。
フレンズ2-24その7 に、"we haven't exactly met." というセリフが出てきましたが、それを言い換えると、"I haven't met her in person." 「彼女本人には会ったことがない。」になるわけです。
the wrong guy と the right guy は、wrong 「間違った」と right 「正しい」が対になっていますね。
Mr. Right というと「(結婚相手として)理想的な男性、理想の男性、夫としてふさわしい人」という意味になります。
「運命の人」と言っても良いでしょうか。
フレンズ1-14その5 にも、the right woman という表現が出てきました。
kick oneself を直訳すると「自分自身を蹴る、自分で自分を蹴る」なので、「自分を責める、後悔する」という意味になります。
80歳になった時を想像して、you're gonna be kicking yourself と進行形が使われていますが、これはただ単に「蹴る」ことをイメージしているのではなくて、まさに「ボコボコと蹴っている」そのアクティブな姿を想像している、そういう姿が目に浮かぶ、と臨場感を出して言っているのでしょうね。
フレンズ2-13その6 でも、そういう進行形について触れています。
ここは思い切った行動に出た方がいい、でないと後悔するわ、と説得するフィービー。
…と、そこまでは良かったのですが、フィービーは何だかよくわからない説明をおまけにつけていて、せっかくの励ましがちょっとお笑いのようになってしまっています。
which is hard to do and that's how you break a hip の説明は長くなりそうなので明日にします。
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