チャンドラーのオフィス。
チャンドラー: Hey, look Joey, I'm just saying if you need something to hold you over, I can get you a job right here as an entry-level processor. (なぁ、ジョーイ。もしジョーイにお金が必要なんだったら、ここで、初心者レベルの情報処理担当としての仕事なら用意してあげられるよ。)
I'm just saying... というのは恐らく、「ちょっと言ってみてるだけなんだけど」という感じかな?
just が入っているので、そんなに深刻な話じゃなくて、ちょっとした提案だけどさ、という感じの前振りなんだろうと思います。
hold over は「持続させる、将来に持ち越す、(劇・映画などを)予定より長く続演する」という意味。
「保つ」(hold)+「…を超えて」(over)というニュアンスから、そういう意味になるようですね。
この場合は、目的語に you (ジョーイ)が来ていますから、ジョーイを持続させるもの、ジョーイの生活を続けさせるもの、という意味で、something to hold you over は「お金」か「職」のことを指しているのだと思います。
entry-level は「初心者レベルの、初歩的な、新入社員向けの」。
process はコンピュータ用語では「(情報・データを)処理する」という意味。
コンピュータの中央演算処理装置 CPU は Central Processing Unit の略ですよね。
スコット(チャンドラーの同僚): Hey Chandler, here's this morning's projections. (やぁ、チャンドラー。これが今朝の予想(見積り)だ。)
チャンドラー: Hey thanks. Scott Alexander, Joey Tribbiani. Joey is a uh, fellow processor. (やぁ、ありがと。こちらがスコット・アレクサンダー。こちらはジョーイ・トリビアーニだ。[と二人を紹介する] ジョーイは、そう、情報処理担当仲間なんだ。)
スコット: No kidding? (へぇ、そうなんだ。)
ジョーイ: Oh yeah yeah. I process. People want the processing, I'm the one they call. (そうなんだよ。俺は情報を処理するんだ。情報処理を必要とする人がいれば、彼らは俺を呼ぶんだよ。)
projection は「計画、予想、推定、見積り」。
fellow は「仲間の、同僚の」。
フレンズ2-15その19 で、映画「インデペンデンス・デイ」の大統領の演説を引用したのですが、その中に、My fellow Americans 「(アメリカ)国民の皆さん」と呼びかけるフレーズが出てきます。
この fellow も「仲間の、同じ国の」というような意味ですね。
スコットの No kidding? ですが、普通は相手がふざけたことを言った時や信じられないことを言った時に、「冗談を言うなよ、まさか、うそだろ」という意味で使いますが、この場合は相手の言葉を否定しているわけではないようです。
ただの相槌みたいなもので、「へぇー、そうなんだねぇ。知らなかったよ。」くらいの軽い感じなんでしょう。
ジョーイとスコットは初対面なわけで、お互いをまだよく知らないこの状況で、それほど否定的なことを言うはずはないと思いますし。
まぁ、見た目が情報処理担当っぽく見えなくて(笑)、「へぇ、君がねぇ。ちょっと意外な感じもするけど。」というニュアンスがもしかしたら入っているのかもしれません。(←わかりませんけど)
People want the processing, I'm the one they call. は何だか大袈裟な表現です。
「processing を求める人がいれば、その人たちが呼ぶのは、この俺だ」という感じで、まるで正義の味方か何かのように言っています。
ジョーイは恐らく process という仕事の行為の内容がはっきりわかっていないのですね。
情報処理の仕事の内容がわかっていれば、「1時間で何百件ものデータを処理できるぜ」とか(?)、具体的な事例を挙げて自分がそういう情報処理スキルを持った人間であることをアピールするのでしょうが、全然仕事内容を知らないので、こんな漠然とした言い方になってしまっているのでしょう。
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2006年12月06日
2006年12月05日
フレンズ2-23その9
リチャードがしたベッドメイクをモニカがやり直そうとしているのに気付いたリチャード。
リチャードのベッドメーキングの仕方が悪いわけじゃない、というモニカですが、
リチャード: Then, you're redoing it because... (じゃあ、君がそれをやり直している理由は・・・)
モニカ: If I tell you, you'll think I'm crazy. (もし私が言ったら、あなたは私をおかしいと思うわ。)
リチャード: You're pretty much running that risk either way. (どっちにしても、ほとんどそんな風に思われる危険があるようだけど。)
pretty much は「だいたい、ほとんど」、run a risk は「危険を冒す」。
理由を言わないで黙っていても、妙な理由を言っても、どちらにしても「変な人」だと思われる危険性がかなりあるよ、言っても言わなくても同じなんだから、しゃべっちゃったらどう?ということですね。
モニカ: Okay, you see, the duvet tag shouldn't be at the top left corner, it should be at the bottom right corner. (わかったわ、羽根布団のタグは上の左端に来ちゃだめなのよ、下の右端じゃないといけないの。)
リチャード: Oh, well that's not so crazy. (そんなにおかしくないじゃないか。)
モニカ: I'm just easing you in. (導入部分は穏やかにしているだけよ。)
リチャード: Oh, alright. (わかった。)
モニカ: Alright, you see these little flower blossoms? They should be facing up, not down, because, well, the head of the bed is where the sun would be. (この小さい花があるでしょ? それは下じゃなくて上を向いてないといけないの。だって、ベッドの上がおひさまのある方角だから。)
我ながらこだわりすぎかも…と心配するモニカ。
モニカ: You don't love me any more, do you? (もう私のこと、愛してないわよね?)
リチャード: Actually, if it's possible, I love you more. (実際のところ、もしそれが可能ならの話だけど、君のことをもっと好きになったよ。)
モニカ: Really? Wow, well then come on! I wanna show you how to fold the toilet paper into a point. (本当? まぁ、それじゃ来て! あなたにトイレットペーパーを三角折りにする方法を教えてあげるわ。)
ease は「(人を)楽にする、安心させる。(苦痛などを)やわらげる」、さらには「…をそっと動かす」という意味もあります。
この場合の ease you in ですが、in はモニカの極端なこだわりの核心部分に案内する(入っていく)という感じなのでしょうか。
安心させつつ、またはそっと、その本質部分を見せていく、という意味なのかと思います。
DVDの日本語では「まだ触り(さわり)だもん。」となっていましたが、つまりまだ本質をみせていない、徐々にこれから本質に近づいていくから、ということですね。
「花が上を向いていないといけない」というのはなんとなくわかります。
ベッドの上に太陽がある…という話ですが、これは単純にベッドの頭が向いている方向が実際に南の方角なのか、それとも頭上には太陽があるものだから、という感じなのかはよくわかりません。(まぁ、ささいな話です)
あまりに偏執的な部分を見せすぎて心配するモニカへのリチャードのセリフが素敵ですね。
I love you more. は「前よりもっと愛してるよ。」ということですが、その前に if it's possible とついています。
つまり、「(その話を聞くまでは)これ以上愛せないほど君を最高に愛してると思っていたけれど、もしそれが可能なことなら、それ以上に君を愛しいと思うよ。」ということですよねぇ。
おぉ、こんなこと言われてみたい(笑)。
そんな情熱的なセリフを言われてまたムーディーな雰囲気になるのか…と思ったら、こんなことを言っても嫌われないとわかって、ますます調子に乗るモニカです。
fold A into B は「AをBの形に折る」。
次の人が使いやすいように三角に折ることを言っているようですが、a point 「(とがった)先端」の形に折る、と表現するんですね。
an arrow 「矢印」でも、a triangle 「三角形」でもなくて、a point なんだぁ・・・と妙な感心をしてしまいました。
ぐぐってみると、triangle を使う表現としては、fold a(the) square into a triangle というものがありました。
折り紙で鶴を折る時みたいに、四角を対角線で折って三角形にする、という折り方のようです(多分)。
英辞郎には、fold A into a paper airplane 「Aで紙飛行機を折る」という表現も載っています。
ちなみに、私はペーパーを三角には折りません。
面倒くさいのもあるけど、用を済ました後、手を石鹸で洗う前にペーパーを触ったら汚いんじゃないか、と誰かが言っていたからです。(これまた、どーでもいい話です)
このリチャードとモニカのやり取りを見ていて思うのですが、相手の欠点だと思われる癖を許せるか許せないかで愛情の深さって測れるもんですよね。
リチャードはちょっとあきれていますが、いやがっている、ってほどでもない。
こういうところが「可愛い」と思える間は大丈夫!って気がするのですが…(笑)。
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リチャードのベッドメーキングの仕方が悪いわけじゃない、というモニカですが、
リチャード: Then, you're redoing it because... (じゃあ、君がそれをやり直している理由は・・・)
モニカ: If I tell you, you'll think I'm crazy. (もし私が言ったら、あなたは私をおかしいと思うわ。)
リチャード: You're pretty much running that risk either way. (どっちにしても、ほとんどそんな風に思われる危険があるようだけど。)
pretty much は「だいたい、ほとんど」、run a risk は「危険を冒す」。
理由を言わないで黙っていても、妙な理由を言っても、どちらにしても「変な人」だと思われる危険性がかなりあるよ、言っても言わなくても同じなんだから、しゃべっちゃったらどう?ということですね。
モニカ: Okay, you see, the duvet tag shouldn't be at the top left corner, it should be at the bottom right corner. (わかったわ、羽根布団のタグは上の左端に来ちゃだめなのよ、下の右端じゃないといけないの。)
リチャード: Oh, well that's not so crazy. (そんなにおかしくないじゃないか。)
モニカ: I'm just easing you in. (導入部分は穏やかにしているだけよ。)
リチャード: Oh, alright. (わかった。)
モニカ: Alright, you see these little flower blossoms? They should be facing up, not down, because, well, the head of the bed is where the sun would be. (この小さい花があるでしょ? それは下じゃなくて上を向いてないといけないの。だって、ベッドの上がおひさまのある方角だから。)
我ながらこだわりすぎかも…と心配するモニカ。
モニカ: You don't love me any more, do you? (もう私のこと、愛してないわよね?)
リチャード: Actually, if it's possible, I love you more. (実際のところ、もしそれが可能ならの話だけど、君のことをもっと好きになったよ。)
モニカ: Really? Wow, well then come on! I wanna show you how to fold the toilet paper into a point. (本当? まぁ、それじゃ来て! あなたにトイレットペーパーを三角折りにする方法を教えてあげるわ。)
ease は「(人を)楽にする、安心させる。(苦痛などを)やわらげる」、さらには「…をそっと動かす」という意味もあります。
この場合の ease you in ですが、in はモニカの極端なこだわりの核心部分に案内する(入っていく)という感じなのでしょうか。
安心させつつ、またはそっと、その本質部分を見せていく、という意味なのかと思います。
DVDの日本語では「まだ触り(さわり)だもん。」となっていましたが、つまりまだ本質をみせていない、徐々にこれから本質に近づいていくから、ということですね。
「花が上を向いていないといけない」というのはなんとなくわかります。
ベッドの上に太陽がある…という話ですが、これは単純にベッドの頭が向いている方向が実際に南の方角なのか、それとも頭上には太陽があるものだから、という感じなのかはよくわかりません。(まぁ、ささいな話です)
あまりに偏執的な部分を見せすぎて心配するモニカへのリチャードのセリフが素敵ですね。
I love you more. は「前よりもっと愛してるよ。」ということですが、その前に if it's possible とついています。
つまり、「(その話を聞くまでは)これ以上愛せないほど君を最高に愛してると思っていたけれど、もしそれが可能なことなら、それ以上に君を愛しいと思うよ。」ということですよねぇ。
おぉ、こんなこと言われてみたい(笑)。
そんな情熱的なセリフを言われてまたムーディーな雰囲気になるのか…と思ったら、こんなことを言っても嫌われないとわかって、ますます調子に乗るモニカです。
fold A into B は「AをBの形に折る」。
次の人が使いやすいように三角に折ることを言っているようですが、a point 「(とがった)先端」の形に折る、と表現するんですね。
an arrow 「矢印」でも、a triangle 「三角形」でもなくて、a point なんだぁ・・・と妙な感心をしてしまいました。
ぐぐってみると、triangle を使う表現としては、fold a(the) square into a triangle というものがありました。
折り紙で鶴を折る時みたいに、四角を対角線で折って三角形にする、という折り方のようです(多分)。
英辞郎には、fold A into a paper airplane 「Aで紙飛行機を折る」という表現も載っています。
ちなみに、私はペーパーを三角には折りません。
面倒くさいのもあるけど、用を済ました後、手を石鹸で洗う前にペーパーを触ったら汚いんじゃないか、と誰かが言っていたからです。(これまた、どーでもいい話です)
このリチャードとモニカのやり取りを見ていて思うのですが、相手の欠点だと思われる癖を許せるか許せないかで愛情の深さって測れるもんですよね。
リチャードはちょっとあきれていますが、いやがっている、ってほどでもない。
こういうところが「可愛い」と思える間は大丈夫!って気がするのですが…(笑)。
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2006年12月04日
フレンズ2-23その8+badとfatの話
リチャードがしたベッドメイクをモニカがやり直そうとしているところへ、リチャードがまた戻ってきます。
リチャード: Monica... Hey Mon, I have a question. Is Leroy the baddest man in the whole damn town or the fattest man in the whole damn town? (モニカ…ねぇ、モニカ。質問があるんだよ。リロイは「そのひどい町で一番悪い奴」だったかな、それとも「一番太った奴」だったかな?)
モニカ: Baddest. Otherwise the song would be Fat Fat Leroy Brown. (一番悪い奴、よ。そうじゃないと、その歌のタイトルが「ファット・ファット・リロイ・ブラウン(リロイ・ブラウンは太い奴)」になっちゃうわ。)
damn town ですが、damn は Damn it! 「ちくしょう!」などと使われる罵り(ののしり)語ですよね。
この場合は形容詞で「ひどい、とんでもない」というところでしょう。
「あのひでぇ町ん中で一番の(ワル)」みたいなニュアンスかなぁ、と思うのですが。
昨日の記事にも書いたように、この歌の正式タイトルは "Bad, Bad Leroy Brown" (邦題:リロイ・ブラウンは悪い奴)ですから、リチャードが bad か fat か知らない、ということはないと思います。ただの冗談ですね。
何故こんなつまらない(←失礼!)ジョークをわざわざ言いに来たのかと言うと、モニカがベッドメイクをやり直すんじゃないかと思って、歌詞を忘れたと言いながら様子を見に来たのではないかな、と思います。
I told you. 「前にも言ったでしょ?」と言いながら、ベッドメイクはしなくていい、と言ったモニカの様子に、「しなくていい、んじゃなくて、して欲しくない」というモニカの本音を読み取ったのでしょうね。
bad か fat か、という話ですが、発音は似ているけれど、意味とその言葉から受ける印象は全然違いますね。
bad はかっこいいイメージ、fat は(断言して申し訳ないですが)かっこ悪いイメージでしょう。
実際、fat は太った人に対して使うと、あまりにも露骨で失礼な言葉だと思いますし。
bad と fat を並べると、どうしても、アル・ヤンコビック("Weird Al" Yankovic)がマイケル・ジャクソンの Bad をパロった Fat という歌を思い出してしまいますねぇ。
Amazon.co.jp: Even Worse [from US] [Import] 〜 "Weird Al" Yankovic
この Even Worse というCDの1曲目が Fat です。(試聴もできます)
このCDジャケットは記憶にある方が多いかもしれませんね。
マイケル・ジャクソンの Bad のジャケット(↓)をそっくり真似ています。(アルのと並べてしまったけれど、ファンの人、怒らないでね!)
Amazon.co.jp: Bad [from UK] [Import] 〜 Michael Jackson
振り付けそっくりのPVまでありましたね。
Beat It という曲を Eat It に変えた、ってのもありました。
そのアル・ヤンコビック本人に関しては、詳しくはこちらで(↓)。
Wikipedia 英語版: "Weird Al" Yankovic
このウィキペディアの Reactions from original artists (オリジナル・アーティストからの反応)という項目がなかなか興味深いです。
Positive なものと Negative なものに分かれているのですが、パロディーにされたことで、みんながみんな怒っているわけでもなかったのですね。
ちょっとホッとしました。
ウィアード・アルの話を書いて、アルに対して良い感情を持っていない(オリジナルアーティストの)ファンの機嫌を損ねたらどうしよう…とか心配してましたので…。
(ムッとしてる人、結構いるのかなぁ…?)
ウィキペディアを読むとわかるのですが、マイケル・ジャクソンはアルに、Bad のビデオ撮影に使ったセットを使う許可まで与えたので、あんなそっくりなPVが出来たということだそうです。
そんな風に、Fat と Eat It というパロディーについては許可したマイケルですが、Black or White という曲に関しては、「そのメッセージが非常に重要なものだから」という理由で、その曲のパロディーをレコーディングする許可を与えなかった(ただ、アルのライブ・コンサートでは演奏されている)ということも書いてあります。
Reactions from original artists には、他のアーティストの反応もいろいろ書いてあって、各自がそれぞれのアーティストとしてのこだわりを持っているのを垣間見ることができます。
他のアーティストまで訳しているとキリがないのでこの辺でやめておきますが、興味のある方は是非、上のウィキペディアをご覧下さい。
日本で歌のパロディー(替え唄)というと嘉門達夫さんですが、彼も著作権問題では苦労されているようですね。
Wikipedia 日本語版: 替え唄メドレー
「著作権問題などに関して」という項目にいろいろと詳しく書いてあります。面白いです。
彼も、許可を取ろうとした時のエピソードを、ネタとして時々テレビで話していました。(転んでもタダでは起きない人ですねぇ、やっぱり。)
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リチャード: Monica... Hey Mon, I have a question. Is Leroy the baddest man in the whole damn town or the fattest man in the whole damn town? (モニカ…ねぇ、モニカ。質問があるんだよ。リロイは「そのひどい町で一番悪い奴」だったかな、それとも「一番太った奴」だったかな?)
モニカ: Baddest. Otherwise the song would be Fat Fat Leroy Brown. (一番悪い奴、よ。そうじゃないと、その歌のタイトルが「ファット・ファット・リロイ・ブラウン(リロイ・ブラウンは太い奴)」になっちゃうわ。)
damn town ですが、damn は Damn it! 「ちくしょう!」などと使われる罵り(ののしり)語ですよね。
この場合は形容詞で「ひどい、とんでもない」というところでしょう。
「あのひでぇ町ん中で一番の(ワル)」みたいなニュアンスかなぁ、と思うのですが。
昨日の記事にも書いたように、この歌の正式タイトルは "Bad, Bad Leroy Brown" (邦題:リロイ・ブラウンは悪い奴)ですから、リチャードが bad か fat か知らない、ということはないと思います。ただの冗談ですね。
何故こんなつまらない(←失礼!)ジョークをわざわざ言いに来たのかと言うと、モニカがベッドメイクをやり直すんじゃないかと思って、歌詞を忘れたと言いながら様子を見に来たのではないかな、と思います。
I told you. 「前にも言ったでしょ?」と言いながら、ベッドメイクはしなくていい、と言ったモニカの様子に、「しなくていい、んじゃなくて、して欲しくない」というモニカの本音を読み取ったのでしょうね。
bad か fat か、という話ですが、発音は似ているけれど、意味とその言葉から受ける印象は全然違いますね。
bad はかっこいいイメージ、fat は(断言して申し訳ないですが)かっこ悪いイメージでしょう。
実際、fat は太った人に対して使うと、あまりにも露骨で失礼な言葉だと思いますし。
bad と fat を並べると、どうしても、アル・ヤンコビック("Weird Al" Yankovic)がマイケル・ジャクソンの Bad をパロった Fat という歌を思い出してしまいますねぇ。
Amazon.co.jp: Even Worse [from US] [Import] 〜 "Weird Al" Yankovic
この Even Worse というCDの1曲目が Fat です。(試聴もできます)
このCDジャケットは記憶にある方が多いかもしれませんね。
マイケル・ジャクソンの Bad のジャケット(↓)をそっくり真似ています。(アルのと並べてしまったけれど、ファンの人、怒らないでね!)
Amazon.co.jp: Bad [from UK] [Import] 〜 Michael Jackson
振り付けそっくりのPVまでありましたね。
Beat It という曲を Eat It に変えた、ってのもありました。
そのアル・ヤンコビック本人に関しては、詳しくはこちらで(↓)。
Wikipedia 英語版: "Weird Al" Yankovic
このウィキペディアの Reactions from original artists (オリジナル・アーティストからの反応)という項目がなかなか興味深いです。
Positive なものと Negative なものに分かれているのですが、パロディーにされたことで、みんながみんな怒っているわけでもなかったのですね。
ちょっとホッとしました。
ウィアード・アルの話を書いて、アルに対して良い感情を持っていない(オリジナルアーティストの)ファンの機嫌を損ねたらどうしよう…とか心配してましたので…。
(ムッとしてる人、結構いるのかなぁ…?)
ウィキペディアを読むとわかるのですが、マイケル・ジャクソンはアルに、Bad のビデオ撮影に使ったセットを使う許可まで与えたので、あんなそっくりなPVが出来たということだそうです。
そんな風に、Fat と Eat It というパロディーについては許可したマイケルですが、Black or White という曲に関しては、「そのメッセージが非常に重要なものだから」という理由で、その曲のパロディーをレコーディングする許可を与えなかった(ただ、アルのライブ・コンサートでは演奏されている)ということも書いてあります。
Reactions from original artists には、他のアーティストの反応もいろいろ書いてあって、各自がそれぞれのアーティストとしてのこだわりを持っているのを垣間見ることができます。
他のアーティストまで訳しているとキリがないのでこの辺でやめておきますが、興味のある方は是非、上のウィキペディアをご覧下さい。
日本で歌のパロディー(替え唄)というと嘉門達夫さんですが、彼も著作権問題では苦労されているようですね。
Wikipedia 日本語版: 替え唄メドレー
「著作権問題などに関して」という項目にいろいろと詳しく書いてあります。面白いです。
彼も、許可を取ろうとした時のエピソードを、ネタとして時々テレビで話していました。(転んでもタダでは起きない人ですねぇ、やっぱり。)
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2006年12月03日
フレンズ2-23その7
モニカの部屋。リチャードがきれいにベッドメーキングし終わったところ。
モニカ: Honey, you made the bed again. I told you. You don't have to do that. This isn't camp. (ハニー、またベッドメイキングしてくれたのね。言ったでしょ。そんなことしなくていいって。これはキャンプじゃないんだから。)
リチャード: Ooh, then I guess the panty raid last night was totally uncalled for. Okay, I am going to take a shower and today I will be singing Jim Croce's "Leroy Brown." (あぁ、じゃあ昨夜、パンティーを盗んだのもまったく余計なことだったね。わかった、シャワーを浴びてくるよ、今日はジム・クローチのリロイ・ブラウンを歌うことにするよ。)
I told you. は「私は以前あなたに言った。」ですが、ただ「言ったことがある」という事実を述べているのではなく、「前にも言ったじゃない、忘れたの?」というニュアンスがあります。
もっとキツい調子になると、「前にも言ったでしょ! 何回も同じこと言わせないで!」と怒った感じにもなります。
何か相手に問題が起きた後に、"That's why I told you to be careful." 「だから気をつけろって言ったのに。俺は気をつけろって言っただろ?」 と言ったりします。
Didn't I tell you...? 「俺は・・・だって言わなかったか?」とか、How many times do I have to tell you...? 「俺は何回そのことを言わないといけないんだ? 何回同じことを言わせるつもりだ? 何回言えばわかるんだ。」という表現もありますね。
キャンプだと、自分の使ったものは自分で片付けないといけませんよね。(ボーイスカウトのイメージでしょうか?)
だから、モニカはキャンプじゃないんだし、そんなことは私がするから気を使わないで、と言っています。
それに対してリチャードは、panty raid という言葉を使っていますね。
raid は「不意の襲撃、(警察の)手入れ、家宅捜索、(略奪を目的とする)侵入」などという意味がありますが、ここでは、「パンティーを盗むこと、パンティー泥棒をすること」という意味のようです。
若者が好きな女の子(それも恐らくかなり親しい間柄の女の子)にするいたずらの類ということでしょうね。(全く知らない人だったりすると、これは犯罪になるかと思うのですが…笑)
DVDの日本語では「学生気分で君の下着も盗んだのに。」と表現されていました。
つまりは、学生っぽい、若者っぽいおふざけだということですね。
call for は「…を求めて呼ぶ」ですから、「(物事が)…を必要とする」ということです。
それを受身にして否定しているので、be uncalled for は「必要とされない、余計な、求められていない」ということになります。
英辞郎にも書いてあるのですが、「お呼びでない」という日本語がドンピシャな感じがしますねぇ。
(植木等さんのギャグみたいですが…あ、もちろん、リアルタイムで知ってるわけじゃないですよっ!)
Jim Croce's "Leroy Brown" について。
この曲の正式なタイトルは、Bad, Bad Leroy Brown といい、「リロイ・ブラウンは悪い奴」という邦題がついているそうです。
Amazon.co.jp: Bad, Bad Leroy Brown & Other Favorites [Best of] [from US] [Import] ~ Jim Croce (アーティスト)
上のアマゾンのサイトで曲のサンプルを試聴できるのですが、なかなかゴキゲンな曲ですね。
シャワーを浴びながら歌うのにはちょうどいい感じかも。
上のサイトでは、CDジャケットのジム・クローチ(Jim Croce)さんの写真も見られますよ。
Wikipedia 英語版: Bad, Bad Leroy Brown には、この曲がどうやって出来たか、と言った話が書いてあります。
QUEEN(クイーン)の3枚目のアルバム Sheer Heart Attack(シアー・ハート・アタック)の11曲目に Bring Back That Leroy Brown (邦題:リロイ・ブラウン)という曲があります。
この曲もテンポの早いゴキゲンな感じの曲なのですが、どうやらジム・クローチの曲にインスパイアされたものらしいです、多分・・・。(間違ってたら誰か教えて下さい。)
下の Import 盤のサイトは、曲のサンプルが試聴できます。
Amazon.co.jp: Sheer Heart Attack [from UK] [Import] (Queen)
下の日本発売盤のサイトは、曲目リストが日本語で書いてあります。
Amazon.co.jp: シアー・ハート・アタック (クイーン) 日本発売盤
(今日の脱線話…私はクイーンが結構好きだったりする…)
上で、シアー・ハート・アタックというクイーンのアルバムに触れていますが、このアルバムは私の好きなアルバムなんですよねぇ。
Killer Queen(キラー・クイーン)という曲が一番有名だと思いますが、私は1曲目の Brighton Rock (ブライトン・ロック)が一番好きかも。
この曲のブライアン・メイによるギター・ソロが「津軽三味線」みたいだとライナー・ノーツに書いてあったのですが、確かにそんな感じなんですよ。
洋楽にはあまり詳しくない私がこのアルバムを知ったのは、私が大学時代に好きだった日本のバンド UNICORN(ユニコーン)(奥田民生サンがボーカルやってたバンドね)がコンサートツアーで、クイーンの Stone Cold Crazy (ストーン・コールド・クレイジー)という曲をカヴァーしていたから、なんです。
真剣にカヴァーしていた、というよりは、キーボーディストの阿部さんが歌う「余興」みたいなもんだったんですが(笑)、すごくテンポが早い曲で歌詞も早口で、おまけにあっと言う間に終わってしまう曲だった。
でも一度聞いたら忘れられなくて、本物はどんな曲なんだろうと思ってレンタル屋さんでシアー・ハート・アタックを借りました。
本物の曲もとても短かった(笑)。
きっかけはそんなことだったんですが、このアルバムが気に入って、よく聴いていました。
それから十数年後、第二子を出産する2日前(!)に、CD屋さんにフレンズのDVDを買いに行った私は、「QUEEN JEWELS」というCDがたくさん並んでいるのを見て、「わぁ〜、懐かしい!」と思って衝動買いしてしまいました。
当時、キムタクのドラマ「ヒーロー」でクイーンの曲(I WAS BORN TO LOVE YOU)が使われて、再ブームが起きていた頃です。(フレンズ2-23その1 で、その曲の歌詞について少し触れています。)
そのCDを早速MDに取り込んで、出産当日、私は陣痛でボーッとなりながら、病院のベッドの上でクイーンを聴いていたんですよ(笑)。
"We Will Rock You" は格闘技 K-1 でアンディ・フグのテーマソングでしたね。
だから聴いていると、これから頑張るぞー!という闘志が湧いてくるし…?
…てなわけで、クイーンというといろんな思い出があるんです・・・というだけの話でした。
(Rach からのお願い)
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モニカ: Honey, you made the bed again. I told you. You don't have to do that. This isn't camp. (ハニー、またベッドメイキングしてくれたのね。言ったでしょ。そんなことしなくていいって。これはキャンプじゃないんだから。)
リチャード: Ooh, then I guess the panty raid last night was totally uncalled for. Okay, I am going to take a shower and today I will be singing Jim Croce's "Leroy Brown." (あぁ、じゃあ昨夜、パンティーを盗んだのもまったく余計なことだったね。わかった、シャワーを浴びてくるよ、今日はジム・クローチのリロイ・ブラウンを歌うことにするよ。)
I told you. は「私は以前あなたに言った。」ですが、ただ「言ったことがある」という事実を述べているのではなく、「前にも言ったじゃない、忘れたの?」というニュアンスがあります。
もっとキツい調子になると、「前にも言ったでしょ! 何回も同じこと言わせないで!」と怒った感じにもなります。
何か相手に問題が起きた後に、"That's why I told you to be careful." 「だから気をつけろって言ったのに。俺は気をつけろって言っただろ?」 と言ったりします。
Didn't I tell you...? 「俺は・・・だって言わなかったか?」とか、How many times do I have to tell you...? 「俺は何回そのことを言わないといけないんだ? 何回同じことを言わせるつもりだ? 何回言えばわかるんだ。」という表現もありますね。
キャンプだと、自分の使ったものは自分で片付けないといけませんよね。(ボーイスカウトのイメージでしょうか?)
だから、モニカはキャンプじゃないんだし、そんなことは私がするから気を使わないで、と言っています。
それに対してリチャードは、panty raid という言葉を使っていますね。
raid は「不意の襲撃、(警察の)手入れ、家宅捜索、(略奪を目的とする)侵入」などという意味がありますが、ここでは、「パンティーを盗むこと、パンティー泥棒をすること」という意味のようです。
若者が好きな女の子(それも恐らくかなり親しい間柄の女の子)にするいたずらの類ということでしょうね。(全く知らない人だったりすると、これは犯罪になるかと思うのですが…笑)
DVDの日本語では「学生気分で君の下着も盗んだのに。」と表現されていました。
つまりは、学生っぽい、若者っぽいおふざけだということですね。
call for は「…を求めて呼ぶ」ですから、「(物事が)…を必要とする」ということです。
それを受身にして否定しているので、be uncalled for は「必要とされない、余計な、求められていない」ということになります。
英辞郎にも書いてあるのですが、「お呼びでない」という日本語がドンピシャな感じがしますねぇ。
(植木等さんのギャグみたいですが…あ、もちろん、リアルタイムで知ってるわけじゃないですよっ!)
Jim Croce's "Leroy Brown" について。
この曲の正式なタイトルは、Bad, Bad Leroy Brown といい、「リロイ・ブラウンは悪い奴」という邦題がついているそうです。
Amazon.co.jp: Bad, Bad Leroy Brown & Other Favorites [Best of] [from US] [Import] ~ Jim Croce (アーティスト)
上のアマゾンのサイトで曲のサンプルを試聴できるのですが、なかなかゴキゲンな曲ですね。
シャワーを浴びながら歌うのにはちょうどいい感じかも。
上のサイトでは、CDジャケットのジム・クローチ(Jim Croce)さんの写真も見られますよ。
Wikipedia 英語版: Bad, Bad Leroy Brown には、この曲がどうやって出来たか、と言った話が書いてあります。
QUEEN(クイーン)の3枚目のアルバム Sheer Heart Attack(シアー・ハート・アタック)の11曲目に Bring Back That Leroy Brown (邦題:リロイ・ブラウン)という曲があります。
この曲もテンポの早いゴキゲンな感じの曲なのですが、どうやらジム・クローチの曲にインスパイアされたものらしいです、多分・・・。(間違ってたら誰か教えて下さい。)
下の Import 盤のサイトは、曲のサンプルが試聴できます。
Amazon.co.jp: Sheer Heart Attack [from UK] [Import] (Queen)
下の日本発売盤のサイトは、曲目リストが日本語で書いてあります。
Amazon.co.jp: シアー・ハート・アタック (クイーン) 日本発売盤
(今日の脱線話…私はクイーンが結構好きだったりする…)
上で、シアー・ハート・アタックというクイーンのアルバムに触れていますが、このアルバムは私の好きなアルバムなんですよねぇ。
Killer Queen(キラー・クイーン)という曲が一番有名だと思いますが、私は1曲目の Brighton Rock (ブライトン・ロック)が一番好きかも。
この曲のブライアン・メイによるギター・ソロが「津軽三味線」みたいだとライナー・ノーツに書いてあったのですが、確かにそんな感じなんですよ。
洋楽にはあまり詳しくない私がこのアルバムを知ったのは、私が大学時代に好きだった日本のバンド UNICORN(ユニコーン)(奥田民生サンがボーカルやってたバンドね)がコンサートツアーで、クイーンの Stone Cold Crazy (ストーン・コールド・クレイジー)という曲をカヴァーしていたから、なんです。
真剣にカヴァーしていた、というよりは、キーボーディストの阿部さんが歌う「余興」みたいなもんだったんですが(笑)、すごくテンポが早い曲で歌詞も早口で、おまけにあっと言う間に終わってしまう曲だった。
でも一度聞いたら忘れられなくて、本物はどんな曲なんだろうと思ってレンタル屋さんでシアー・ハート・アタックを借りました。
本物の曲もとても短かった(笑)。
きっかけはそんなことだったんですが、このアルバムが気に入って、よく聴いていました。
それから十数年後、第二子を出産する2日前(!)に、CD屋さんにフレンズのDVDを買いに行った私は、「QUEEN JEWELS」というCDがたくさん並んでいるのを見て、「わぁ〜、懐かしい!」と思って衝動買いしてしまいました。
当時、キムタクのドラマ「ヒーロー」でクイーンの曲(I WAS BORN TO LOVE YOU)が使われて、再ブームが起きていた頃です。(フレンズ2-23その1 で、その曲の歌詞について少し触れています。)
そのCDを早速MDに取り込んで、出産当日、私は陣痛でボーッとなりながら、病院のベッドの上でクイーンを聴いていたんですよ(笑)。
"We Will Rock You" は格闘技 K-1 でアンディ・フグのテーマソングでしたね。
だから聴いていると、これから頑張るぞー!という闘志が湧いてくるし…?
…てなわけで、クイーンというといろんな思い出があるんです・・・というだけの話でした。
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2006年12月02日
フレンズ2-23その6
今日は、今回のエピソードのタイトルでもありメインテーマでもある、chicken pox について語りつつ、あっと言う間に脱線します(笑)。
chicken pox は「水ぼうそう(水疱瘡)、水痘」。
smallpox だと「天然痘」になります。
何故チキンなのか?ですが、(恐らく)水ぼうそうになった時に出来る「できもの」が、ニワトリの皮膚にある「ぶつぶつ」みたいだから、ということでしょうね。(調べてみたのですが、裏が取れなかったので、間違ってたら教えて下さい。)
寒さや恐怖で「鳥肌が立つ」と言いますが、あれもそのニワトリなどの鳥の肌からの連想ですよね。
広辞苑には、
「鳥肌=皮膚が、鳥の毛をむしり取った後の肌のようになる現象。強い冷刺激、または恐怖などによって、立毛筋が反射的に収縮することによる。」
とあります。
ちなみに、私の住む地域では、鳥肌のことを「さぶいぼ」と言います。
「さぶい(寒い)」時にでる”いぼ”だから、です。
「さむいぼ」でないのがいかにも大阪っぽい(笑)。
寒い冬、家の外に出てピューっと風に吹かれた時、思わず「さっぶぅー!」と叫んでしまいますからねぇ…。
英語で鳥肌は、goose flesh, goose pimples, goose bumps などとなります。
この中で一番よく使われるのは、goose bumps のようです。
英語の場合は chicken ではなくて goose (ガチョウ)を想像するんですね。
flesh は「肉」、pimple は「にきび、吹き出物」、bump は「こぶ、隆起」という意味です。
bump は フレンズ2-4その1 に出てきました。
ちなみに、フィービーが "Oh, look!" と言った時のスクリプトのト書きは、[Sees a red bump on her arm.] 「腕に赤い隆起を発見して」となっています。
水ぼうそうの「できもの」も bump を使って表現できるんですね。
ここから話が脱線するんですが…。
日本のバンドに BUMP OF CHICKEN (バンプ・オブ・チキン)というグループがいますよね。
数年前の話、関西のFM局で有名な女性DJ「きよピー」(谷口キヨコさん)という方がラジオ番組で、
「BUMP OF CHICKEN というバンド名は、「臆病者の一撃」という意味でつけたそうなんだけど、この名前をネイティブに言うと、「鳥のイボイボ」っていう意味に間違えられるらしい…」
という話をしていて、ドライブ中にそれを聴いていた私ら夫婦は大爆笑してしまいました。
(関西人は、「いぼ」のようなでっぱりのことを「イボイボ」と言うので、余計に名前のイメージが悪くなってしまって、かわいそうです…)
この話を書くとファンに怒られそうなんですが、実はファンの間でも有名な話のようです。
Wikipedia 日本語版: BUMP OF CHICKEN の「備考」にも「英語圏の人には「鳥肌」などと解釈されることも多いらしい。」と書いてあります。
上にも書いたように、goose bumps 「鳥肌」という言葉があるから、そのまんまではなくても、それを連想させる、ということでしょうね。
この話、フレンズ2-4その1 で bump という単語が出て来た時に書こうかな、と思ったんですが、でも何だかバンプのファンの人が聞いたら気を悪くしそうなので、その時は書くのを控えました。
でも今回、改めて調べていたら、ちょっと面白いことを発見したんですよ。(また、「面白いのは私だけ」の可能性も高いけど…笑)
まずは日本語の「鳥肌」なのですが、「感動して鳥肌が立ったよ!」って言うことありませんか? 全身がゾクっと震える感じの。
辞書(広辞苑)には「強い冷刺激、または恐怖などによって」と書いてあるので、厳密に辞書の定義に当てはめると、「感動して鳥肌が立つ」というのは誤用と見なされる可能性も高いのですが、以下のようなコラムを発見しました。
NHK ことばおじさんの気になることば 「感動しても鳥肌は立つ!?」
このコラムを読んで、「感動して鳥肌が立つ」が日本語として正しいかどうかはともかく、それくらい感動的だよ、ってことで、「鳥肌」が決してマイナスイメージだけの言葉でもないんじゃないかなぁ、と思ったので、今回この記事を書いてみた、というわけです。
(「感動して鳥肌が立つ」という表現は、これから徐々に認められていく、と私は個人的に思っている。)
さらに、Merriam-Webster Online Dictionary には
goose bumps: a roughness of the skin produced by erection of its papillae especially from cold, fear, or a sudden feeling of excitement
つまり「特に、寒さや恐怖、または突然の興奮の感情から、皮膚の突起が起き上がる(持ち上がる)ことによって生み出される皮膚のでこぼこ」ということで、"a sudden feeling of excitement" という理由も挙げられているんですよね。
それならなおさら、バンド名が goose bumps に似た名前であっても、問題ないんじゃないかと。
それに、名前ってユニークな方が覚えてもらいやすくていいですよね。
関西出身の人なら、そのユニークな名前を「つかみ」に使ったりしそうなんですけれど…バンプの皆さんは関東の方(かた)みたいですね。
つけた意味とまた別の意味(ダブル・ミーニング)があったら、それはそれで面白いと思いますし。
いろいろ書いちゃいましたけど、バンプのファンの人、怒らないで下さいね。(ネガティブな意味で例に出したわけではありませんので…)
「天体観測」とか好きだし、曲はメロディアスだし、ボーカルの人の声も私の好きなタイプの声だから、私も結構バンプのこと好きなんです。ファン、ってほどではないんですが…。
それに、これで絶対、bump の意味、忘れないと思いません?
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chicken pox は「水ぼうそう(水疱瘡)、水痘」。
smallpox だと「天然痘」になります。
何故チキンなのか?ですが、(恐らく)水ぼうそうになった時に出来る「できもの」が、ニワトリの皮膚にある「ぶつぶつ」みたいだから、ということでしょうね。(調べてみたのですが、裏が取れなかったので、間違ってたら教えて下さい。)
寒さや恐怖で「鳥肌が立つ」と言いますが、あれもそのニワトリなどの鳥の肌からの連想ですよね。
広辞苑には、
「鳥肌=皮膚が、鳥の毛をむしり取った後の肌のようになる現象。強い冷刺激、または恐怖などによって、立毛筋が反射的に収縮することによる。」
とあります。
ちなみに、私の住む地域では、鳥肌のことを「さぶいぼ」と言います。
「さぶい(寒い)」時にでる”いぼ”だから、です。
「さむいぼ」でないのがいかにも大阪っぽい(笑)。
寒い冬、家の外に出てピューっと風に吹かれた時、思わず「さっぶぅー!」と叫んでしまいますからねぇ…。
英語で鳥肌は、goose flesh, goose pimples, goose bumps などとなります。
この中で一番よく使われるのは、goose bumps のようです。
英語の場合は chicken ではなくて goose (ガチョウ)を想像するんですね。
flesh は「肉」、pimple は「にきび、吹き出物」、bump は「こぶ、隆起」という意味です。
bump は フレンズ2-4その1 に出てきました。
ちなみに、フィービーが "Oh, look!" と言った時のスクリプトのト書きは、[Sees a red bump on her arm.] 「腕に赤い隆起を発見して」となっています。
水ぼうそうの「できもの」も bump を使って表現できるんですね。
ここから話が脱線するんですが…。
日本のバンドに BUMP OF CHICKEN (バンプ・オブ・チキン)というグループがいますよね。
数年前の話、関西のFM局で有名な女性DJ「きよピー」(谷口キヨコさん)という方がラジオ番組で、
「BUMP OF CHICKEN というバンド名は、「臆病者の一撃」という意味でつけたそうなんだけど、この名前をネイティブに言うと、「鳥のイボイボ」っていう意味に間違えられるらしい…」
という話をしていて、ドライブ中にそれを聴いていた私ら夫婦は大爆笑してしまいました。
(関西人は、「いぼ」のようなでっぱりのことを「イボイボ」と言うので、余計に名前のイメージが悪くなってしまって、かわいそうです…)
この話を書くとファンに怒られそうなんですが、実はファンの間でも有名な話のようです。
Wikipedia 日本語版: BUMP OF CHICKEN の「備考」にも「英語圏の人には「鳥肌」などと解釈されることも多いらしい。」と書いてあります。
上にも書いたように、goose bumps 「鳥肌」という言葉があるから、そのまんまではなくても、それを連想させる、ということでしょうね。
この話、フレンズ2-4その1 で bump という単語が出て来た時に書こうかな、と思ったんですが、でも何だかバンプのファンの人が聞いたら気を悪くしそうなので、その時は書くのを控えました。
でも今回、改めて調べていたら、ちょっと面白いことを発見したんですよ。(また、「面白いのは私だけ」の可能性も高いけど…笑)
まずは日本語の「鳥肌」なのですが、「感動して鳥肌が立ったよ!」って言うことありませんか? 全身がゾクっと震える感じの。
辞書(広辞苑)には「強い冷刺激、または恐怖などによって」と書いてあるので、厳密に辞書の定義に当てはめると、「感動して鳥肌が立つ」というのは誤用と見なされる可能性も高いのですが、以下のようなコラムを発見しました。
NHK ことばおじさんの気になることば 「感動しても鳥肌は立つ!?」
このコラムを読んで、「感動して鳥肌が立つ」が日本語として正しいかどうかはともかく、それくらい感動的だよ、ってことで、「鳥肌」が決してマイナスイメージだけの言葉でもないんじゃないかなぁ、と思ったので、今回この記事を書いてみた、というわけです。
(「感動して鳥肌が立つ」という表現は、これから徐々に認められていく、と私は個人的に思っている。)
さらに、Merriam-Webster Online Dictionary には
goose bumps: a roughness of the skin produced by erection of its papillae especially from cold, fear, or a sudden feeling of excitement
つまり「特に、寒さや恐怖、または突然の興奮の感情から、皮膚の突起が起き上がる(持ち上がる)ことによって生み出される皮膚のでこぼこ」ということで、"a sudden feeling of excitement" という理由も挙げられているんですよね。
それならなおさら、バンド名が goose bumps に似た名前であっても、問題ないんじゃないかと。
それに、名前ってユニークな方が覚えてもらいやすくていいですよね。
関西出身の人なら、そのユニークな名前を「つかみ」に使ったりしそうなんですけれど…バンプの皆さんは関東の方(かた)みたいですね。
つけた意味とまた別の意味(ダブル・ミーニング)があったら、それはそれで面白いと思いますし。
いろいろ書いちゃいましたけど、バンプのファンの人、怒らないで下さいね。(ネガティブな意味で例に出したわけではありませんので…)
「天体観測」とか好きだし、曲はメロディアスだし、ボーカルの人の声も私の好きなタイプの声だから、私も結構バンプのこと好きなんです。ファン、ってほどではないんですが…。
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2006年12月01日
フレンズ2-23その5
セントラルパークに入ってきたロスは、元気がありません。
ロス: Well, I just spoke to Carol. Ben's got the chicken pox. (キャロルとちょっと話をしてきたんだけど。ベンが水ぼうそうにかかったって。)
みんな: Oh, no. (わぁ、大変だ。)
ロス: Yeah, so if you haven't already had it, chances are you're gonna get it. (あぁ、だから、もし君たちがまだ水ぼうそうにかかったことなかったら、多分うつっちゃうよ。)
レイチェル: Well, I've had it. (私はかかったわ。)
ジョーイ: Yeah, I've had it. (あぁ、俺もかかった。)
モニカ: Had it. (かかった。)
チャンドラー: Had it. (かかった。)
フィービー: Well, I've never had it. I feel so left out. Oh, look! (私はまだかかったことがないわ。私だけ仲間はずれになった感じよ。[自分の腕を見て] あっ、見て!)
Chances are (that)... は「多分…だろう、恐らく…だろう」という意味。
この場合の chance は「チャンス、機会、好機(= opportunity)」というよりも、複数形で「(可能性の高い)見込み」という意味です。
「見込みとしては、that 以下のことになるだろう。」というところから、「多分…だろう」という意味になるのですね。
ロングマン現代英英辞典には、
chance: POSSIBILITY how possible or likely it is that something will happen, especially something that you want
つまり、「何か(特に望むこと)が起こることは、どのくらい可能か、またはどのくらいありそうか」ということになります。
そこに例として、
there's a chance (that) = it is possible that
chances are = it is likely
と書いてあります。
possible と likely の「起きる可能性の高さの度合い」については、研究社 新英和中辞典の probable の項目に以下の説明があります。
probable はまったく確実とはいえないが、たぶんそのとおりである[になる]と考えられる、possible は可能性が比較的低い、likely はその中間
つまり、可能性の高い順に並べると、probable>likely>possible になる、ということですね。
上の例も、a chance と単数が使われている場合は possible で、それが chances と「複数形」になると、likely になり可能性が少し高くなる、という感じなのでしょうか。
このセリフの場合も「うつる可能性があるよ。」よりはもう少し度合いが高く、「うつる可能性が結構あるよ。危ないよ。」くらいのニュアンスなんだろうと思います。
この、病気にかかったことがあるかないか、という話では、全て現在完了形が使われていますね。
「経験」(…したことがある)を表す現在完了の典型的な例です。
leave out は「…を省く、除外する、無視する、忘れる、抜かす」。
フレンズ1-17その2 ではその「抜かす」という意味で出てきます。
その受身形の left out は「はずされた、抜かされた」ということなので、feel left out で「仲間はずれにされているように感じる、取り残されているように感じる、無視されていると感じる」という意味になります。
ロングマン現代英英辞典にも、
be/feel left out: to feel that you are not accepted or welcome in a situation
つまり、「ある状況で、受け入れられていない、または歓迎されていないと感じること」とあります。
で、フィービーは腕に「あるもの」を発見して、何だか嬉しそうですね。
つい今しがた、仲間はずれになったように感じたばかりなので、「あっ、私もついに仲間入りよ!」という喜びなのか、今話題になっているものを自分の腕に発見して、なんてタイムリーな、という喜びなのか…?
どちらにしても、この嬉しそうな声がフィービーらしい気がします。
普通なら、"Oh, no!" と落ち込むと思うのですが(笑)。
ロスのセリフに出てきた chicken pox は、今回の英語のタイトルでもありますので、ここで改めてゆっくり説明しようと思っていたら…長くなった(と言うより例のごとく脱線した)ので、明日にします。
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ロス: Well, I just spoke to Carol. Ben's got the chicken pox. (キャロルとちょっと話をしてきたんだけど。ベンが水ぼうそうにかかったって。)
みんな: Oh, no. (わぁ、大変だ。)
ロス: Yeah, so if you haven't already had it, chances are you're gonna get it. (あぁ、だから、もし君たちがまだ水ぼうそうにかかったことなかったら、多分うつっちゃうよ。)
レイチェル: Well, I've had it. (私はかかったわ。)
ジョーイ: Yeah, I've had it. (あぁ、俺もかかった。)
モニカ: Had it. (かかった。)
チャンドラー: Had it. (かかった。)
フィービー: Well, I've never had it. I feel so left out. Oh, look! (私はまだかかったことがないわ。私だけ仲間はずれになった感じよ。[自分の腕を見て] あっ、見て!)
Chances are (that)... は「多分…だろう、恐らく…だろう」という意味。
この場合の chance は「チャンス、機会、好機(= opportunity)」というよりも、複数形で「(可能性の高い)見込み」という意味です。
「見込みとしては、that 以下のことになるだろう。」というところから、「多分…だろう」という意味になるのですね。
ロングマン現代英英辞典には、
chance: POSSIBILITY how possible or likely it is that something will happen, especially something that you want
つまり、「何か(特に望むこと)が起こることは、どのくらい可能か、またはどのくらいありそうか」ということになります。
そこに例として、
there's a chance (that) = it is possible that
chances are = it is likely
と書いてあります。
possible と likely の「起きる可能性の高さの度合い」については、研究社 新英和中辞典の probable の項目に以下の説明があります。
probable はまったく確実とはいえないが、たぶんそのとおりである[になる]と考えられる、possible は可能性が比較的低い、likely はその中間
つまり、可能性の高い順に並べると、probable>likely>possible になる、ということですね。
上の例も、a chance と単数が使われている場合は possible で、それが chances と「複数形」になると、likely になり可能性が少し高くなる、という感じなのでしょうか。
このセリフの場合も「うつる可能性があるよ。」よりはもう少し度合いが高く、「うつる可能性が結構あるよ。危ないよ。」くらいのニュアンスなんだろうと思います。
この、病気にかかったことがあるかないか、という話では、全て現在完了形が使われていますね。
「経験」(…したことがある)を表す現在完了の典型的な例です。
leave out は「…を省く、除外する、無視する、忘れる、抜かす」。
フレンズ1-17その2 ではその「抜かす」という意味で出てきます。
その受身形の left out は「はずされた、抜かされた」ということなので、feel left out で「仲間はずれにされているように感じる、取り残されているように感じる、無視されていると感じる」という意味になります。
ロングマン現代英英辞典にも、
be/feel left out: to feel that you are not accepted or welcome in a situation
つまり、「ある状況で、受け入れられていない、または歓迎されていないと感じること」とあります。
で、フィービーは腕に「あるもの」を発見して、何だか嬉しそうですね。
つい今しがた、仲間はずれになったように感じたばかりなので、「あっ、私もついに仲間入りよ!」という喜びなのか、今話題になっているものを自分の腕に発見して、なんてタイムリーな、という喜びなのか…?
どちらにしても、この嬉しそうな声がフィービーらしい気がします。
普通なら、"Oh, no!" と落ち込むと思うのですが(笑)。
ロスのセリフに出てきた chicken pox は、今回の英語のタイトルでもありますので、ここで改めてゆっくり説明しようと思っていたら…長くなった(と言うより例のごとく脱線した)ので、明日にします。
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2006年11月30日
フレンズ2-23その4
モニカ: That'll teach you to lick my muffin. (それでわかったでしょ、私のマフィンをなめるとどうなるか、ってことが。)
That'll teach you to lick my muffin. について、くどくどと書かせて下さい(笑)。
まず、that はこの状況、モニカのマフィンを食べたために、チャンドラーは言いたいことが言えなくて悔しかった、ということを指すのでしょう。
普通、teach someone to do は「人に…すること(やり方)を教える」という意味です。
He taught me to swim. なら「彼は私に水泳(泳ぎ方)を教えた。」です。
そういう風に解釈すると、上のセリフの直訳は、「that が、チャンドラーにマフィンのなめ方を教えるだろう。」ということになるのですが、それはつまり、「なめてもいいものなのか、なめることが許されるのか、もしなめたらどういう結果になるか、をわからせる」という意味になるのですね。
英辞郎には、以下のようにあります。
teach: (他動詞-3)(〜すればどうなるか)思い知らせる
例) That will teach him to play a dirty trick on me. 「これであいつは、おれに卑劣な手を使ったらどういうことになるか分かっただろう。」(相手をひどい目に遭わせたあとの発言。)
また、研究社 新英和中辞典には、
teach +目+ to do: [I will [I'll] 〜 で](口語)(人に)(…させないように)する、(人が)(…すると)承知しないぞ
例) I'll teach you to meddle in my affairs. 「人のことでいらぬおせっかいをすると承知しないぞ。」 (注: to meddle は not to meddle の意)
と書いてあります。
(meddle は、「おせっかいを焼く、ちょっかいを出す、干渉する」という意味です)
Merriam-Webster Online Dictionary には、
teach: to cause to know the disagreeable consequences of some action
例) I'll teach you to come home late.
つまり、「ある行動の不愉快な結果を知らせる」ということ。
上の例文だと、「遅く帰ってきたらどんなにひどいことになるかを教えてあげるよ。」という意味が、「遅く帰ってきたら承知しないよ。」になる、ということなのですね。
いずれも will teach と、will が使われているのがポイントです。
will が使われていなければ文字通り、「…するように教える」という意味になります。
研究社 新英和中辞典では
teach +目+ to do: (事実・経験などが)(人に)(…するように)教える
例) The accident has taught him to be careful. 「その事故で彼は注意が必要だということがわかった。」
これはそのまま「be careful するように教える」という素直な意味です。
上に挙げた研究社の新英和中辞典の注意書き、「to meddle は not to meddle の意」という説明が面白いと思うのですが…。
見た目上は「meddleの方法を教える」という形になっているのですが、それが will と併用されることで、「どう meddle したらいいのか、meddle したら結果がどうなるか、を教える」、つまりは「おせっかいするな、と教える(悟らせる)、meddle するなと警告する」という意味になるということですね。
That'll teach you to lick my muffin. を上の辞書の訳語に合わせて訳してみるとすると、「これでチャンドラーは、私のマフィンをなめるとどういうことになるかわかったでしょう?」、「これで、これからはチャンドラーも私のマフィンをなめないようになるわね。」という感じでしょうか。
意味としては、That'll teach you that you should not lick my muffin. という感じかと思います。
最初は、That'll teach you the meaning of licking my muffin. 「マフィンをなめる、という行為の意味を教える」(それが不利益をもたらす行為であることを教える)ということかと思ったのですが、That'll teach you how to lick my muffin. 「マフィンのなめ方を教える」、つまり、「マフィンをなめる」という行為について、どう関わるべきかを教える(真似だけにしておくとか、そういうことはしないとか)というのが本来の意味で、「そういう軽率な行為をしない方がいいと悟っただろう?」というニュアンスになるのかな?と思うのですが…。
それにしても、最初はさらっと流そうと思っていたのに、気になり出すと深みにハマってしまいました。
まさか teach という基礎的な単語を英英辞典で調べるとは思わなかったなぁ。
でも、こういう基礎的な単語ほど、英英辞典の語義がしっくりくる、ってこともあるんですよね。
語義に disagreeable という言葉が書いてあって非常に納得できましたから。
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That'll teach you to lick my muffin. について、くどくどと書かせて下さい(笑)。
まず、that はこの状況、モニカのマフィンを食べたために、チャンドラーは言いたいことが言えなくて悔しかった、ということを指すのでしょう。
普通、teach someone to do は「人に…すること(やり方)を教える」という意味です。
He taught me to swim. なら「彼は私に水泳(泳ぎ方)を教えた。」です。
そういう風に解釈すると、上のセリフの直訳は、「that が、チャンドラーにマフィンのなめ方を教えるだろう。」ということになるのですが、それはつまり、「なめてもいいものなのか、なめることが許されるのか、もしなめたらどういう結果になるか、をわからせる」という意味になるのですね。
英辞郎には、以下のようにあります。
teach: (他動詞-3)(〜すればどうなるか)思い知らせる
例) That will teach him to play a dirty trick on me. 「これであいつは、おれに卑劣な手を使ったらどういうことになるか分かっただろう。」(相手をひどい目に遭わせたあとの発言。)
また、研究社 新英和中辞典には、
teach +目+ to do: [I will [I'll] 〜 で](口語)(人に)(…させないように)する、(人が)(…すると)承知しないぞ
例) I'll teach you to meddle in my affairs. 「人のことでいらぬおせっかいをすると承知しないぞ。」 (注: to meddle は not to meddle の意)
と書いてあります。
(meddle は、「おせっかいを焼く、ちょっかいを出す、干渉する」という意味です)
Merriam-Webster Online Dictionary には、
teach: to cause to know the disagreeable consequences of some action
例) I'll teach you to come home late.
つまり、「ある行動の不愉快な結果を知らせる」ということ。
上の例文だと、「遅く帰ってきたらどんなにひどいことになるかを教えてあげるよ。」という意味が、「遅く帰ってきたら承知しないよ。」になる、ということなのですね。
いずれも will teach と、will が使われているのがポイントです。
will が使われていなければ文字通り、「…するように教える」という意味になります。
研究社 新英和中辞典では
teach +目+ to do: (事実・経験などが)(人に)(…するように)教える
例) The accident has taught him to be careful. 「その事故で彼は注意が必要だということがわかった。」
これはそのまま「be careful するように教える」という素直な意味です。
上に挙げた研究社の新英和中辞典の注意書き、「to meddle は not to meddle の意」という説明が面白いと思うのですが…。
見た目上は「meddleの方法を教える」という形になっているのですが、それが will と併用されることで、「どう meddle したらいいのか、meddle したら結果がどうなるか、を教える」、つまりは「おせっかいするな、と教える(悟らせる)、meddle するなと警告する」という意味になるということですね。
That'll teach you to lick my muffin. を上の辞書の訳語に合わせて訳してみるとすると、「これでチャンドラーは、私のマフィンをなめるとどういうことになるかわかったでしょう?」、「これで、これからはチャンドラーも私のマフィンをなめないようになるわね。」という感じでしょうか。
意味としては、That'll teach you that you should not lick my muffin. という感じかと思います。
最初は、That'll teach you the meaning of licking my muffin. 「マフィンをなめる、という行為の意味を教える」(それが不利益をもたらす行為であることを教える)ということかと思ったのですが、That'll teach you how to lick my muffin. 「マフィンのなめ方を教える」、つまり、「マフィンをなめる」という行為について、どう関わるべきかを教える(真似だけにしておくとか、そういうことはしないとか)というのが本来の意味で、「そういう軽率な行為をしない方がいいと悟っただろう?」というニュアンスになるのかな?と思うのですが…。
それにしても、最初はさらっと流そうと思っていたのに、気になり出すと深みにハマってしまいました。
まさか teach という基礎的な単語を英英辞典で調べるとは思わなかったなぁ。
でも、こういう基礎的な単語ほど、英英辞典の語義がしっくりくる、ってこともあるんですよね。
語義に disagreeable という言葉が書いてあって非常に納得できましたから。
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2006年11月29日
フレンズ2-23その3
フィービー: No. No, he is my submarine guy. He resurfaces like every couple years and we have the most amazing three days together. Only this time, he's coming for 2 weeks. Two whole weeks, which means "yea"! (違う、違う。ライアンは「潜水艦の彼」よ。彼は2、3年毎に、また浮上してきて、私たち二人は最も素晴らしい3日間を過ごすのよ。今回だけは、2週間もいる予定なの。まるまる2週間よ、それって「イェイ!」って感じ。)
レイチェル: So wait, this guy goes down for, like, two years at a time? (ちょっと待って。その人は、一度潜ったら、2年間も潜ったままなの?)
口にマフィンが入ったままなので、言い返せなくて悔しそうなチャンドラー。
モニカ: That'll teach you to lick my muffin. (それでわかったでしょ、私のマフィンをなめるとどうなるか、ってことが。)
surface は、名詞では「表面、水面」、動詞では「(潜水艦などを)浮上させる、(潜水艦・タイバーなどが)浮上する」という意味になります。
それに 「再」を意味する接頭語 re- がついているので、resurface は「再び浮上する」という意味になります。
which means "yea"! の which はその前の Two whole weeks を指していますが、いつもは2、3日しか過ごせないのに今回は2週間、いつもと比較すると一緒にいられる時間がものすごく長い、「2週間も!なのよ」というニュアンスですね。
素晴らしさや嬉しさを表現するのに、amazing とか wonderful とか great とかいろいろ表現はあるでしょうが、ここでは means "yea" となっています。
yea は yes「はい」と同じ意味で、発音は「イェイ」です。
この表現が何だか可愛らしくてフィービーらしいと思うし、"yea" の言い方ですごく喜んでいるのがわかります。
まさに日本語で嬉しい時にイェイ!(イェー!)というのと同じニュアンスなんですね。(当たり前か…笑)
「やったぁ! ラッキー! 最高!」って感じ、というところでしょうか。
レイチェルがツッコミを入れているのですが、これはフィービーの "He resurfaces like every couple years" の文章の he を文字通り受け取ったふりをしているのですね。
上にも書きましたが、resurface は主語が潜水艦でもダイバーでも使えます。
ライアンは a submarine guy だと事前にフィービーは説明しています。
だから、He resurfaces と he が主語になっていても、潜水艦が浮上してくる(そしてその中に乗っているライアンも一緒に浮上してくる)、というのは誰でもわかるのですが、レイチェルはフィービーが his submarine ではなくて he と言ったことにわざと注目して、まるで一度潜ったダイバーが2、3年毎に浮上してくるかのように捉え、 そのライアンって人は、goes down for two years at a time 「一度に2年間(水中に)潜る、一度潜ると2年間は沈んだままである」のか?、と聞き返しているんですね。(もちろん冗談で)
まるで海女(あま)さんのように水中で長く息を止めていられるんだねぇ、とでも言いたげです。
スキューバダイビングで背中にボンベをしょっていたとしても、2年は長すぎます(笑)。
きっとチャンドラーもフィービーの he resurfaces という言葉を聞いて、レイチェルと同じことを思ったんでしょうね。
his submarine じゃなくて、he なのかよ、それじゃあ、まるでダイバーが潜ってるみたいじゃん…と言おうと思ったのに、レイチェルに先を越されたので、悔しがっているわけ。
"That'll teach you to lick my muffin." の説明は明日にします。
文法的に説明すると長くなったので…(文法談義はもううんざりですかぁ?…笑)
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レイチェル: So wait, this guy goes down for, like, two years at a time? (ちょっと待って。その人は、一度潜ったら、2年間も潜ったままなの?)
口にマフィンが入ったままなので、言い返せなくて悔しそうなチャンドラー。
モニカ: That'll teach you to lick my muffin. (それでわかったでしょ、私のマフィンをなめるとどうなるか、ってことが。)
surface は、名詞では「表面、水面」、動詞では「(潜水艦などを)浮上させる、(潜水艦・タイバーなどが)浮上する」という意味になります。
それに 「再」を意味する接頭語 re- がついているので、resurface は「再び浮上する」という意味になります。
which means "yea"! の which はその前の Two whole weeks を指していますが、いつもは2、3日しか過ごせないのに今回は2週間、いつもと比較すると一緒にいられる時間がものすごく長い、「2週間も!なのよ」というニュアンスですね。
素晴らしさや嬉しさを表現するのに、amazing とか wonderful とか great とかいろいろ表現はあるでしょうが、ここでは means "yea" となっています。
yea は yes「はい」と同じ意味で、発音は「イェイ」です。
この表現が何だか可愛らしくてフィービーらしいと思うし、"yea" の言い方ですごく喜んでいるのがわかります。
まさに日本語で嬉しい時にイェイ!(イェー!)というのと同じニュアンスなんですね。(当たり前か…笑)
「やったぁ! ラッキー! 最高!」って感じ、というところでしょうか。
レイチェルがツッコミを入れているのですが、これはフィービーの "He resurfaces like every couple years" の文章の he を文字通り受け取ったふりをしているのですね。
上にも書きましたが、resurface は主語が潜水艦でもダイバーでも使えます。
ライアンは a submarine guy だと事前にフィービーは説明しています。
だから、He resurfaces と he が主語になっていても、潜水艦が浮上してくる(そしてその中に乗っているライアンも一緒に浮上してくる)、というのは誰でもわかるのですが、レイチェルはフィービーが his submarine ではなくて he と言ったことにわざと注目して、まるで一度潜ったダイバーが2、3年毎に浮上してくるかのように捉え、 そのライアンって人は、goes down for two years at a time 「一度に2年間(水中に)潜る、一度潜ると2年間は沈んだままである」のか?、と聞き返しているんですね。(もちろん冗談で)
まるで海女(あま)さんのように水中で長く息を止めていられるんだねぇ、とでも言いたげです。
スキューバダイビングで背中にボンベをしょっていたとしても、2年は長すぎます(笑)。
きっとチャンドラーもフィービーの he resurfaces という言葉を聞いて、レイチェルと同じことを思ったんでしょうね。
his submarine じゃなくて、he なのかよ、それじゃあ、まるでダイバーが潜ってるみたいじゃん…と言おうと思ったのに、レイチェルに先を越されたので、悔しがっているわけ。
"That'll teach you to lick my muffin." の説明は明日にします。
文法的に説明すると長くなったので…(文法談義はもううんざりですかぁ?…笑)
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2006年11月28日
フレンズ2-23その2
フィービーがセントラルパークに入ってきます。
フィービー: Hey you guys, you will never guess who's coming to New York. (ねぇ、みんな。ニューヨークに来る予定の人は誰か、あなたたちにはきっと当てられないわね。)
モニカ: Quick, Phoebe, tell us before he can swallow. (急いで、フィービー。チャンドラーがマフィンを飲み込む前に教えて。)
フィービー: Oh okay, Ryan, that guy I went out with, who's in the Navy. (わかったわ、ライアンよ。私が昔付き合ってた。海軍にいる人よ。)
"Guess who's coming to NY." なら「誰がニューヨークに来る予定か、当てて(推量して)みて。」ということですが、この場合は、you will never guess となっているので、きっと当たらない、それくらい思いがけない人がやってくるのよ、ということですね。
そんなこと言われたら、チャンドラーとしては、思いっきり「思いがけない人」の名前を挙げたくなりますよね。それが彼の本能というか何というか…(笑)。
なのに、モニカから奪い取ったマフィンをほお張っていて、彼はしゃべることができません。
その様子を、ネットスクリプトのト書きでは以下のように書いてあります。
[Chandler tries to come back with a smart-ass remark but can't swallow the muffin.]
「チャンドラーは知ったかぶりのセリフで言い返そうとしたが、マフィンを飲み込むことができない。」
come back は「カムバックする、戻ってくる」ですが、この場合は「(人に)(言葉などで)言い返す」という意味。
smart ass というのは ass (尻)という単語があることからわかるように卑語ですが、「知ったかぶりをする人、知識をひけらかす人、うぬぼれ屋」のような意味です。
Merriam-Webster Online Dictionary では、
smart ass: an obnoxiously conceited and self-assertive person with pretensions to smartness or cleverness
「賢く利口なように見せかけている、不快なほどうぬぼれている自己主張の激しい人」
というヒドい意味になります。
誰かへの悪口として使うと、「お高く止まっている、イヤなやつねぇ。」みたいな感じでしょうか。
ここでは形容詞として使われていて、そういうタイプの人が使うような言葉、つまりチャンドラーがよく「あぁ、それはきっと○○だよね、だって…だから。」と、何かしら面白い理由をつけて、とんでもない人の名前を出して笑いを取ろうとする、そのセリフのことを指しているのでしょう。
何か面白いことを言おうとするチャンドラーでしたが、それに気付いたモニカはフィービーをせかします。
モニカは、してやったり、という感じですね。
答えを言えなくてとても残念そうな顔をするチャンドラーがおかしい。
フィービー: Yeah, I met him when I was playing guitar in Washington Square Park. Ryan threw in saltwater taffy 'cause he didn't have any change. (そう、ワシントン・スクエア・パークでギターを演奏している時に彼と出会ったわ。ライアンは、小銭を持ってなかったから、代わりにソルトウォーター・タフィーを投げ入れてくれたの。)
ジョーイ: Hey, is that when you wrote "Saltwater Taffy Man"? (じゃあ、その時に、「ソルトウォーター・タフィーの男」っていう歌を書いたんだな?)
フィービー: No. No, he is my submarine guy. (違う、違う。ライアンは「潜水艦の彼」よ。)
taffy は「砂糖やバターを煮詰めて作るキャンディー」のこと。
saltwater taffy というのはこういう感じ↓
James Candy Company manufactureres of salt water taffy and other boardwalk candy
ある缶には、水着を着て海で泳いでいる人の絵が書いてある(笑)。
ウィキペディアに詳しい説明があります。
Wikipedia 英語版: Salt water taffy
ウィキペディアには、「アトランティックシティー(Atlantic City)で製造され売られている」と書いてあるのですが、そう言えば、フレンズ8-15 で、ある人がアトランティックシティーのお土産に、saltwater taffy をくれる、というエピソードがあります。
それくらい、アトランティックシティーの名産品(?)として有名なんですね。
そのエピソードで、ロスが saltwater taffy に関する知識を披露していたのですが、それはまたシーズン8 の頃に解説するとして…(←いつの話だよ…笑)
ジョーイによると、フィービーの持ち歌に「ソルトウォーター・タフィーの男」というのがあるらしい。(結局、最後までこの曲を耳にすることはなかったと思うのですが…笑)
普通の話の流れでいうと、「そうなの、それが彼なのよ!」という展開になるはずですが、さすがはフィービー。
そのライアンと、その歌とは何の関係もないそうです。
じゃあ、ソルトウォーター・タフィーを投げ入れた男が他にもいるのか?
それともその歌は単なるフィクションなのか?
…ということになりますが、まぁ、そんなことはどうでもいいですし、誰もそれを追及しませんし(笑)。
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フィービー: Hey you guys, you will never guess who's coming to New York. (ねぇ、みんな。ニューヨークに来る予定の人は誰か、あなたたちにはきっと当てられないわね。)
モニカ: Quick, Phoebe, tell us before he can swallow. (急いで、フィービー。チャンドラーがマフィンを飲み込む前に教えて。)
フィービー: Oh okay, Ryan, that guy I went out with, who's in the Navy. (わかったわ、ライアンよ。私が昔付き合ってた。海軍にいる人よ。)
"Guess who's coming to NY." なら「誰がニューヨークに来る予定か、当てて(推量して)みて。」ということですが、この場合は、you will never guess となっているので、きっと当たらない、それくらい思いがけない人がやってくるのよ、ということですね。
そんなこと言われたら、チャンドラーとしては、思いっきり「思いがけない人」の名前を挙げたくなりますよね。それが彼の本能というか何というか…(笑)。
なのに、モニカから奪い取ったマフィンをほお張っていて、彼はしゃべることができません。
その様子を、ネットスクリプトのト書きでは以下のように書いてあります。
[Chandler tries to come back with a smart-ass remark but can't swallow the muffin.]
「チャンドラーは知ったかぶりのセリフで言い返そうとしたが、マフィンを飲み込むことができない。」
come back は「カムバックする、戻ってくる」ですが、この場合は「(人に)(言葉などで)言い返す」という意味。
smart ass というのは ass (尻)という単語があることからわかるように卑語ですが、「知ったかぶりをする人、知識をひけらかす人、うぬぼれ屋」のような意味です。
Merriam-Webster Online Dictionary では、
smart ass: an obnoxiously conceited and self-assertive person with pretensions to smartness or cleverness
「賢く利口なように見せかけている、不快なほどうぬぼれている自己主張の激しい人」
というヒドい意味になります。
誰かへの悪口として使うと、「お高く止まっている、イヤなやつねぇ。」みたいな感じでしょうか。
ここでは形容詞として使われていて、そういうタイプの人が使うような言葉、つまりチャンドラーがよく「あぁ、それはきっと○○だよね、だって…だから。」と、何かしら面白い理由をつけて、とんでもない人の名前を出して笑いを取ろうとする、そのセリフのことを指しているのでしょう。
何か面白いことを言おうとするチャンドラーでしたが、それに気付いたモニカはフィービーをせかします。
モニカは、してやったり、という感じですね。
答えを言えなくてとても残念そうな顔をするチャンドラーがおかしい。
フィービー: Yeah, I met him when I was playing guitar in Washington Square Park. Ryan threw in saltwater taffy 'cause he didn't have any change. (そう、ワシントン・スクエア・パークでギターを演奏している時に彼と出会ったわ。ライアンは、小銭を持ってなかったから、代わりにソルトウォーター・タフィーを投げ入れてくれたの。)
ジョーイ: Hey, is that when you wrote "Saltwater Taffy Man"? (じゃあ、その時に、「ソルトウォーター・タフィーの男」っていう歌を書いたんだな?)
フィービー: No. No, he is my submarine guy. (違う、違う。ライアンは「潜水艦の彼」よ。)
taffy は「砂糖やバターを煮詰めて作るキャンディー」のこと。
saltwater taffy というのはこういう感じ↓
James Candy Company manufactureres of salt water taffy and other boardwalk candy
ある缶には、水着を着て海で泳いでいる人の絵が書いてある(笑)。
ウィキペディアに詳しい説明があります。
Wikipedia 英語版: Salt water taffy
ウィキペディアには、「アトランティックシティー(Atlantic City)で製造され売られている」と書いてあるのですが、そう言えば、フレンズ8-15 で、ある人がアトランティックシティーのお土産に、saltwater taffy をくれる、というエピソードがあります。
それくらい、アトランティックシティーの名産品(?)として有名なんですね。
そのエピソードで、ロスが saltwater taffy に関する知識を披露していたのですが、それはまたシーズン8 の頃に解説するとして…(←いつの話だよ…笑)
ジョーイによると、フィービーの持ち歌に「ソルトウォーター・タフィーの男」というのがあるらしい。(結局、最後までこの曲を耳にすることはなかったと思うのですが…笑)
普通の話の流れでいうと、「そうなの、それが彼なのよ!」という展開になるはずですが、さすがはフィービー。
そのライアンと、その歌とは何の関係もないそうです。
じゃあ、ソルトウォーター・タフィーを投げ入れた男が他にもいるのか?
それともその歌は単なるフィクションなのか?
…ということになりますが、まぁ、そんなことはどうでもいいですし、誰もそれを追及しませんし(笑)。
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2006年11月27日
フレンズ2-23その1
シーズン2 第23話
The One With the Chicken Pox (水ぼうそうでおジャン?)
原題は「水ぼうそうの話」
セントラルパークにて。
最後に残ったバナナナッツマフィンを取り合いするモニカとチャンドラー。
チャンドラーがマフィンを掴むと、
モニカ: Oh, I ordered mine first. (あら、私が先に注文したのよ。)
チャンドラー: Yeah, but I'm, I'm so much faster... (そう、でも(掴んだのは)俺の方がずっと素早かったし…。)
モニカ: Give it to me. (それを私にちょうだい。)
チャンドラー: No. (やだ。)
モニカ: Give it to me. (ちょうだい、ったら。)
チャンドラー: Ok, you can have it. (わかったよ、これをどうぞ。)
チャンドラーがマフィンをペロっとなめて、モニカに渡したので、仕返しにコーヒーカップの縁をベロ〜ンとなめたモニカ。
モニカ: There you go. Enjoy your coffee. (はい、どうぞ。コーヒーを楽しんで。)
チャンドラー: That was there when I got here. (それ、俺がここに来た時にそこにあったよ。)
モニカとチャンドラーが取り合いしている時に、モニカは Give it to me. と2回言っています。
フレンズ2-21その15 のコメント欄 で、「Give it to me. を続けて2度言うのに、ちょっとどきっとした」というコメントをいただきました。
最初に私がこのセリフを聞いた時はスルーしていたのですが、この Give it to me. というフレーズは「愛のセリフ」(?)みたいですね。
QUEEN の曲で I WAS BORN TO LOVE YOU という曲がありますね。
キムタクが出ていたドラマ「プライド」のテーマ曲になっていた曲です。(ドラマは見てません)
この歌詞の最後の方に、
Yeah, I want to love you
Yeah, give it to me
という部分があります。
手元の歌詞カードの訳によりますと(私はCDを持っていたりする…笑) 「愛して、愛し抜きたい 君の愛を僕におくれ」となっています。
他にも検索していると、"Give It To Me" というタイトルの歌をいくつか発見しました。
カイリー・ミノーグ(Kylie Minogue)の歌にも、"Give It To Me" というタイトルのものがあるようです。
私はカイリー・ミノーグと言うと、Wink がカヴァーしていた「愛が止まらない」のオリジナル(Turn It Into Love)を歌っていた人、という知識しかないので、カイリーさんについては全く語れないのですが…。(あの頃、ユーロビートが流行ってましたねぇ)
この Give It To Me の歌詞をネットで調べたのですが、どう見ても「愛の歌」ですね。
出だしが、
I never ask for much
I just want some good lovin'
「多くは望まないわ。ただ素敵な「愛」が欲しいだけ。」
ですし…。
それも love じゃなくて loving と「躍動する進行形」(笑)なわけですから、「愛するという行為」を連想させるわけですよねぇ…って、何を書いてるんだ私は…(笑)。
で、
Give it, give it to
Give it to me like I want it
Give it, give it to
Give it to me like I want it
というフレーズが出てきます。
無理に訳すと「ちょうだい、ちょうだい、私が望むようにちょうだい」みたいな感じになるんでしょうか?(英語の歌詞というのは日本語に訳すとせっかくのニュアンスが消えてしまうようで、ほんと難しい…)
まぁ、きれいに表現すると「あなたの愛が欲しい」ってことなのでしょうが、もうちょっと情熱的な場面で使うと「今すぐあなたが欲しいわ。」つまりは「エッチしたいわ。」ということなんでしょうね、多分…。
こういう場合の it はいろんな解釈ができますが、it という漠然とした言葉が却って意味深だとも言えますね。
アリー my Love でリン(ルーシー・リュー)がエッチのことを it と表現したら、その "it" の発音があまりにもいやらしく聞こえるので相手の男性がいやがる…みたいな話を、リンがネルに話していた記憶があります。(どのエピソードか忘れたので、確認取れないんですが…)
そもそも、it の発音は日本語の「イット」と言うよりも、そのイは「イとエの間」みたいな感じで、それを意識して it と言うと、確かにちょっとエッチっぽいかも(笑)。
リンの真似をしてちょこっと練習してみましたけど…使う機会がなくってねぇ…(爆)。
ちょっと give it to me で脱線しすぎましたが…。
で、マフィンを取られた腹いせに、チャンドラーが嫌がるようにカップの縁をなめたつもりだったのに、そのカップはチャンドラーのではなくて、前の客のものでした。(やだ〜)
(Rach からのお願い)
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The One With the Chicken Pox (水ぼうそうでおジャン?)
原題は「水ぼうそうの話」
セントラルパークにて。
最後に残ったバナナナッツマフィンを取り合いするモニカとチャンドラー。
チャンドラーがマフィンを掴むと、
モニカ: Oh, I ordered mine first. (あら、私が先に注文したのよ。)
チャンドラー: Yeah, but I'm, I'm so much faster... (そう、でも(掴んだのは)俺の方がずっと素早かったし…。)
モニカ: Give it to me. (それを私にちょうだい。)
チャンドラー: No. (やだ。)
モニカ: Give it to me. (ちょうだい、ったら。)
チャンドラー: Ok, you can have it. (わかったよ、これをどうぞ。)
チャンドラーがマフィンをペロっとなめて、モニカに渡したので、仕返しにコーヒーカップの縁をベロ〜ンとなめたモニカ。
モニカ: There you go. Enjoy your coffee. (はい、どうぞ。コーヒーを楽しんで。)
チャンドラー: That was there when I got here. (それ、俺がここに来た時にそこにあったよ。)
モニカとチャンドラーが取り合いしている時に、モニカは Give it to me. と2回言っています。
フレンズ2-21その15 のコメント欄 で、「Give it to me. を続けて2度言うのに、ちょっとどきっとした」というコメントをいただきました。
最初に私がこのセリフを聞いた時はスルーしていたのですが、この Give it to me. というフレーズは「愛のセリフ」(?)みたいですね。
QUEEN の曲で I WAS BORN TO LOVE YOU という曲がありますね。
キムタクが出ていたドラマ「プライド」のテーマ曲になっていた曲です。(ドラマは見てません)
この歌詞の最後の方に、
Yeah, I want to love you
Yeah, give it to me
という部分があります。
手元の歌詞カードの訳によりますと(私はCDを持っていたりする…笑) 「愛して、愛し抜きたい 君の愛を僕におくれ」となっています。
他にも検索していると、"Give It To Me" というタイトルの歌をいくつか発見しました。
カイリー・ミノーグ(Kylie Minogue)の歌にも、"Give It To Me" というタイトルのものがあるようです。
私はカイリー・ミノーグと言うと、Wink がカヴァーしていた「愛が止まらない」のオリジナル(Turn It Into Love)を歌っていた人、という知識しかないので、カイリーさんについては全く語れないのですが…。(あの頃、ユーロビートが流行ってましたねぇ)
この Give It To Me の歌詞をネットで調べたのですが、どう見ても「愛の歌」ですね。
出だしが、
I never ask for much
I just want some good lovin'
「多くは望まないわ。ただ素敵な「愛」が欲しいだけ。」
ですし…。
それも love じゃなくて loving と「躍動する進行形」(笑)なわけですから、「愛するという行為」を連想させるわけですよねぇ…って、何を書いてるんだ私は…(笑)。
で、
Give it, give it to
Give it to me like I want it
Give it, give it to
Give it to me like I want it
というフレーズが出てきます。
無理に訳すと「ちょうだい、ちょうだい、私が望むようにちょうだい」みたいな感じになるんでしょうか?(英語の歌詞というのは日本語に訳すとせっかくのニュアンスが消えてしまうようで、ほんと難しい…)
まぁ、きれいに表現すると「あなたの愛が欲しい」ってことなのでしょうが、もうちょっと情熱的な場面で使うと「今すぐあなたが欲しいわ。」つまりは「エッチしたいわ。」ということなんでしょうね、多分…。
こういう場合の it はいろんな解釈ができますが、it という漠然とした言葉が却って意味深だとも言えますね。
アリー my Love でリン(ルーシー・リュー)がエッチのことを it と表現したら、その "it" の発音があまりにもいやらしく聞こえるので相手の男性がいやがる…みたいな話を、リンがネルに話していた記憶があります。(どのエピソードか忘れたので、確認取れないんですが…)
そもそも、it の発音は日本語の「イット」と言うよりも、そのイは「イとエの間」みたいな感じで、それを意識して it と言うと、確かにちょっとエッチっぽいかも(笑)。
リンの真似をしてちょこっと練習してみましたけど…使う機会がなくってねぇ…(爆)。
ちょっと give it to me で脱線しすぎましたが…。
で、マフィンを取られた腹いせに、チャンドラーが嫌がるようにカップの縁をなめたつもりだったのに、そのカップはチャンドラーのではなくて、前の客のものでした。(やだ〜)
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