レイチェルがセントラルパークに入ってきました。
妹の卒業式に出席していたようです
ロス: Hi honey, how did it go? (やぁレイチェル。どうだった?)
レイチェル: Agh, it was the graduation from hell. (あー、地獄の卒業式だったわ。)
チャンドラー: Ya know, my cousin went to hell on a football scholarship. (俺のいとこは、フットボールの奨学金をもらって、地獄に通ってたよ。)
graduation は「卒業、卒業式」。
graduation from high school だと「高校を卒業すること、高校の卒業式」になります。
ここでは、「地獄を卒業する」ことではなくて、まるで「地獄の卒業式というのがあったら、こんな感じだったろう」というほど、最低最悪のまさに「地獄のような」と卒業式だった、と言いたいわけですね。
scholarship は「奨学金、育英資金」。
レイチェルの言葉をまた文字通りの意味にとったチャンドラーは、レイチェルの妹が地獄を卒業したことに対して、俺のいとこはフットボールの優秀な選手だったので(?)奨学金をもらえて、そのお金でその地獄(の大学)に通っていた、と返しているのです。
レイチェル: Ya know, I mean this is supposed to be a joyous occasion. My sister's graduating from college, nobody thought she would. It's a true testament to what a girl from Long Island would do for a Celica. (喜ばしい式になるはずだった。私の妹が大学を卒業するのよ。誰もあの子が卒業することになるとは思わなかった。ロングアイランド出身の女の子がセリカのためなら何ができるか、ということを証明するものだったわね。)
occasion は「時、場合」ですが、「特別の出来事、大事な行事、祭典、儀式」という意味もあります。
testament は「証左、あかし、証拠」。
Long Island というのは、New York 州の東南部にある島のことです。
Wikipedia 英語版: Long Island
ということは、レイチェルの実家はここにある、ということですね。
Celica は、トヨタのスポーツカーですよね。
アメリカ人の間でも、かっこいい車として認識されているようです。
この妹は(レイチェルに似て?)勉強にはあまり興味がない(勉強は不得意な)タイプで卒業が危うかったけれど、卒業したらセリカを買ってあげるからと言われて、信じられないほどの力を発揮して何とか頑張って卒業した、ということですね。
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2006年11月05日
2006年11月04日
フレンズ2-22その2
モニカのフェイクの胸(難燃性の胸= flame-retardant boobs)をじーっと見つめているジョーイ。
flame-retardant boobs という単語については、フレンズ2-21その19 で説明しています。
モニカ: Joey, they're not real! I start miles beneath the surface of these things, okay, they're fake. See? Honk, honk! (ジョーイ。これは本物じゃないのよ! 本物の私はこの地表の何マイルも下にいるのよ、いい? ニセモノなのよ、わかった? [胸を掴んで]プップー!)
チャンドラー: Wow, it's, it's like porno for clowns! (わぁ、おバカ向けのポルノみたいだね。)
I start という表現が何だか面白いですね。
ニュアンスを出して訳すのが難しいのですが、この表面から何マイルも下の位置から「私は始まっている」でしょうか?
本物の私の身体はそこから始まる、そこに到達するまでには何マイルもある、ということなわけですね。
honk は擬音語です。自動車の警笛(クラクション)の音ですね。
プップー、パフパフ、という感じ。
鳥のガン(wild goose)の鳴き声も honk です。
こういう擬音語シリーズは、各言語によって随分違いますよね。
コケコッコーが cock-a-doodle-doo になるとか…。
日本人の耳にはあのクラクションも「ホンク、ホンク!」とは聞こえない気がしますし・・・。
clown は「道化師」で、この場合は「おどけ者」「ばか」のような悪い意味で使ってるようです。
見るからにニセモノとわかる胸なので、セクシーというよりギャグにしか見えないわけですね。
(2007.10.25 追記)
下のコメント欄でご指摘いただいたのですが、上の clown は元々の意味の「道化、ピエロ」を指しているようです。
下のコメント欄に訂正と追加説明があります。
興味のある方は覗いてみて下さい。
(追記はここまで)
レイチェルのバースデー・パーティーに誰を呼ぶか相談しているところ。
シャノン・クーパーという友達を呼ぼうと言ったら、いやがるジョーイ。
フィービー: Why not her? (どうして彼女はダメなの?)
ジョーイ: Because she uh, she steals stuff. (だって、彼女は…盗癖があるから。)
チャンドラー: Or maybe she doesn't steal stuff and Joey just slept with her and never called her back. (もしくは、彼女には盗癖はなくて、ジョーイが彼女と寝てそれから一度も彼女に電話をしなかった、ってだけだよ、多分。)
モニカ: Joey, that is horrible. (ジョーイ、それってひどいわ。)
ジョーイ: Hey, I liked her, alright. Maybe, maybe too much. I don't know. I guess I just got scared. (彼女が好きだったんだ。多分、好きになりすぎたんだ。怖くなったんだと思う。)
フィービー: I'm sorry, I didn't know. (ごめんなさい。知らなかったわ。)
ジョーイ: I didn't think anyone'd buy that, Okay! (こんなこと言ってそれを信じる人がいるとは思わなかったよ。やったね!)
she steals stuff は「彼女はものを盗む」。
「現在の習慣的行為」を表す現在形が使われていますね。
今この時、彼女が何かものを盗んでいる、と言っているのではなく、彼女の習慣を述べている、彼女はこういうことをする人だ、と言っているわけです。
He smokes. 「彼はたばこを吸う人だ。」 I don't smoke. 「私はたばこを吸いません。」などもそうですよね。
ここでは、彼女はものを盗む人だ、盗むという習性、クセがある、盗癖がある、ということになります。
「好きになりすぎて怖くなったから電話できなかった。」なんて、ジョーイにはあまりにも似合わないセリフですよねぇ?
でも、女の子はこういう言葉に弱いので(笑)、フィービーたちは一瞬信じてしまったんでしょうか?
だとしたら、ジョーイってお芝居うまいじゃん。
buy は「買う」ですが、「(意見や提案を)受け入れる、信じる、賛成する」という意味もあります。
日本語でも、「買う」にはそういう意味がありますね。
「彼の才能を大いに買っている」などと言ったりします。
買い被る(かいかぶる)という言葉もあり、それはまさに「実質以上に高く買う、高く評価する」ことを指しますね。
購入するという意味の買うは、お金と引き換えに何かを手に入れることですから、そのお金の価値に見合うほどのものだと判断している、価値があるものだと認めている、ということになるわけですね。
フレンズ2-3その2 にも、こういう意味の buy が出てきました。
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flame-retardant boobs という単語については、フレンズ2-21その19 で説明しています。
モニカ: Joey, they're not real! I start miles beneath the surface of these things, okay, they're fake. See? Honk, honk! (ジョーイ。これは本物じゃないのよ! 本物の私はこの地表の何マイルも下にいるのよ、いい? ニセモノなのよ、わかった? [胸を掴んで]プップー!)
チャンドラー: Wow, it's, it's like porno for clowns! (わぁ、おバカ向けのポルノみたいだね。)
I start という表現が何だか面白いですね。
ニュアンスを出して訳すのが難しいのですが、この表面から何マイルも下の位置から「私は始まっている」でしょうか?
本物の私の身体はそこから始まる、そこに到達するまでには何マイルもある、ということなわけですね。
honk は擬音語です。自動車の警笛(クラクション)の音ですね。
プップー、パフパフ、という感じ。
鳥のガン(wild goose)の鳴き声も honk です。
こういう擬音語シリーズは、各言語によって随分違いますよね。
コケコッコーが cock-a-doodle-doo になるとか…。
日本人の耳にはあのクラクションも「ホンク、ホンク!」とは聞こえない気がしますし・・・。
clown は「道化師」で、この場合は「おどけ者」「ばか」のような悪い意味で使ってるようです。
見るからにニセモノとわかる胸なので、セクシーというよりギャグにしか見えないわけですね。
(2007.10.25 追記)
下のコメント欄でご指摘いただいたのですが、上の clown は元々の意味の「道化、ピエロ」を指しているようです。
下のコメント欄に訂正と追加説明があります。
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(追記はここまで)
レイチェルのバースデー・パーティーに誰を呼ぶか相談しているところ。
シャノン・クーパーという友達を呼ぼうと言ったら、いやがるジョーイ。
フィービー: Why not her? (どうして彼女はダメなの?)
ジョーイ: Because she uh, she steals stuff. (だって、彼女は…盗癖があるから。)
チャンドラー: Or maybe she doesn't steal stuff and Joey just slept with her and never called her back. (もしくは、彼女には盗癖はなくて、ジョーイが彼女と寝てそれから一度も彼女に電話をしなかった、ってだけだよ、多分。)
モニカ: Joey, that is horrible. (ジョーイ、それってひどいわ。)
ジョーイ: Hey, I liked her, alright. Maybe, maybe too much. I don't know. I guess I just got scared. (彼女が好きだったんだ。多分、好きになりすぎたんだ。怖くなったんだと思う。)
フィービー: I'm sorry, I didn't know. (ごめんなさい。知らなかったわ。)
ジョーイ: I didn't think anyone'd buy that, Okay! (こんなこと言ってそれを信じる人がいるとは思わなかったよ。やったね!)
she steals stuff は「彼女はものを盗む」。
「現在の習慣的行為」を表す現在形が使われていますね。
今この時、彼女が何かものを盗んでいる、と言っているのではなく、彼女の習慣を述べている、彼女はこういうことをする人だ、と言っているわけです。
He smokes. 「彼はたばこを吸う人だ。」 I don't smoke. 「私はたばこを吸いません。」などもそうですよね。
ここでは、彼女はものを盗む人だ、盗むという習性、クセがある、盗癖がある、ということになります。
「好きになりすぎて怖くなったから電話できなかった。」なんて、ジョーイにはあまりにも似合わないセリフですよねぇ?
でも、女の子はこういう言葉に弱いので(笑)、フィービーたちは一瞬信じてしまったんでしょうか?
だとしたら、ジョーイってお芝居うまいじゃん。
buy は「買う」ですが、「(意見や提案を)受け入れる、信じる、賛成する」という意味もあります。
日本語でも、「買う」にはそういう意味がありますね。
「彼の才能を大いに買っている」などと言ったりします。
買い被る(かいかぶる)という言葉もあり、それはまさに「実質以上に高く買う、高く評価する」ことを指しますね。
購入するという意味の買うは、お金と引き換えに何かを手に入れることですから、そのお金の価値に見合うほどのものだと判断している、価値があるものだと認めている、ということになるわけですね。
フレンズ2-3その2 にも、こういう意味の buy が出てきました。
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2006年11月03日
フレンズ2-22その1
シーズン2 第22話
The One With Two Parties (ダブル・パーティー騒動)
原題は「二つのパーティーの話」
ちょっと最初に、このブログの英語のセリフに関するお知らせです。
今までは、DVDの英語字幕を書き起こしていたのですが、これからはネットスクリプトを参考にして、できるだけ実際のセリフそのままの英語になるようにしたいと思います。
過去記事 フレンズ1-3その1、フレンズ2-12その3 で、DVDの英語字幕は実際のセリフよりかなり「はしょってある」という話を書きました。
実際に話しているセリフは、ネットスクリプト(インターネット上で公開されている脚本)で確認できます。
いろんなサイトがあるのですが、どれもオフィシャルなものではなくて熱心なファンの方がリスニングして文字にしたものらしく、時々、誤植があったりするのですが、セリフをかなり細かく拾ってあるので、とても役に立ちます。
ですから、フレンズで学習している方は、ご自分でネットスクリプトを探して使っておられる方が多いようですね。
私のフレンズによる英語学習法はDVDを活用したものなので、私ははしょってあるのを知りつつ、英語のセリフ部分はDVDの英語字幕を元にして書いていました。
自分がフレンズで学習した時にはネットスクリプトの存在を知らなくて、DVD字幕を使って学習したけれど、それで特に問題を感じなかったからですね。
ですが、解説をどんどん進めていくにつれ、説明がどんどん細かく(しつこく?)なっていき、はしょってある英語字幕では何だか物足りなくなってきました。
実際にはしょられている部分というのは、まぁなくてもそれほど問題がない部分とも言えるのですが、でもやっぱりその部分が欠けていると、セリフの細かいニュアンスが伝わり切らない気がします。
セリフでニュアンスを学ぶのがこのサイトの目的で、せっかくの練られた脚本なんだから、そのちょっとしたフレーズでも、面白い部分があれば解説したいと思うんですよね。
過去にも、「DVD字幕ではこうなっているけど、ネットスクリプトではこうなっている」などと比較して解説したこともありましたが、そうして省略されているものと比較すること自体無意味な気もします。(比較することで、よりその意味が明確になることもあったけれど…)
これからは主にネットスクリプトをメインにして、同時にDVD字幕もチェックして誤植などは訂正しつつ、書いていきたいと思います。
まぁ、実際のところは、ネットスクリプトで学習されている方が多いようなので、読者の方にとっては、さほど問題はないかと思うのですが…どちらかというと、「私個人の心境の変化」ですかね(笑)。
モニカの新しい職場 Moondance DINER という名前のダイナー(食堂車風の簡易食堂)にて。
レイチェルのバースデー・パーティーの計画を話すモニカにげんなりするフレンズたち。
モニカ: And since it's Rachel's birthday... I mean, we want it to be special, I thought I'd poach a salmon. (それからレイチェルの誕生日だから…特別にしたいわよね。サーモンをゆでようと思ってるの。)
ロス: Question. Why do we always have to have parties where you poach things? (質問。どうしていつもパーティーというと、モニカは「何かをゆでる」メニューにするの?)
モニカ: You wanna be in charge of the food committee? (食品委員会の責任者になりたいの?)
ロス: Question two. Why do we always have to have parties with committees? (質問2。どうしていつもパーティーに委員会があるの?)
poach は日本語のポーチドエッグでもわかるように、「(卵や魚を)熱湯の中でゆでる」。
同じ綴りの別の単語 poach は「(動物などを)密猟する」という意味です。
また日本語でポーチというと、玄関のポーチ、女の子が化粧道具を入れるポーチなどがありますが、前者は porch、後者は pouch になります。
発音もそれぞれ違っていて、あえてカタカナで書くと、poach は「ポウチ」、porch は「ポーチ」、pouch は「パウチ」という感じですね。(←いやぁ、カタカナではよ〜わからん)
モニカはサーモンをゆでると言っています。
なんだかオシャレな感じのメニューですね。
うちではサーモンと言えば、塩鮭(しおジャケ)を焼くか、レモンと醤油をかけてホイル焼きにするか…あぁ、スモークサーモンは私の好物で、バイキングではどっさりとお皿に盛ってしまうんですが…(ってどーでもいい)。
みんなはそのオシャレなメニューにすっかり飽きているようですね。
委員会というと、映画の広告に書いてある「…製作委員会」っていうのがありますよね。
その方が資金を調達しやすいからだそうです。
モニカはいわゆる「仕切り屋」なので(笑)、何か行事があるたびに、委員会を立ち上げ、フレンズたちに担当の係を分担するんでしょう。
ちゃんと紙に分担表を書いて、壁に貼ってたりするようなタイプですね、きっと。(私は全くそういうタイプではないです…人を仕切るのは苦手で、全く「おまかせ」するタイプ。その代わり、あまり文句も言わないよ…ほんと、ほんと)
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The One With Two Parties (ダブル・パーティー騒動)
原題は「二つのパーティーの話」
ちょっと最初に、このブログの英語のセリフに関するお知らせです。
今までは、DVDの英語字幕を書き起こしていたのですが、これからはネットスクリプトを参考にして、できるだけ実際のセリフそのままの英語になるようにしたいと思います。
過去記事 フレンズ1-3その1、フレンズ2-12その3 で、DVDの英語字幕は実際のセリフよりかなり「はしょってある」という話を書きました。
実際に話しているセリフは、ネットスクリプト(インターネット上で公開されている脚本)で確認できます。
いろんなサイトがあるのですが、どれもオフィシャルなものではなくて熱心なファンの方がリスニングして文字にしたものらしく、時々、誤植があったりするのですが、セリフをかなり細かく拾ってあるので、とても役に立ちます。
ですから、フレンズで学習している方は、ご自分でネットスクリプトを探して使っておられる方が多いようですね。
私のフレンズによる英語学習法はDVDを活用したものなので、私ははしょってあるのを知りつつ、英語のセリフ部分はDVDの英語字幕を元にして書いていました。
自分がフレンズで学習した時にはネットスクリプトの存在を知らなくて、DVD字幕を使って学習したけれど、それで特に問題を感じなかったからですね。
ですが、解説をどんどん進めていくにつれ、説明がどんどん細かく(しつこく?)なっていき、はしょってある英語字幕では何だか物足りなくなってきました。
実際にはしょられている部分というのは、まぁなくてもそれほど問題がない部分とも言えるのですが、でもやっぱりその部分が欠けていると、セリフの細かいニュアンスが伝わり切らない気がします。
セリフでニュアンスを学ぶのがこのサイトの目的で、せっかくの練られた脚本なんだから、そのちょっとしたフレーズでも、面白い部分があれば解説したいと思うんですよね。
過去にも、「DVD字幕ではこうなっているけど、ネットスクリプトではこうなっている」などと比較して解説したこともありましたが、そうして省略されているものと比較すること自体無意味な気もします。(比較することで、よりその意味が明確になることもあったけれど…)
これからは主にネットスクリプトをメインにして、同時にDVD字幕もチェックして誤植などは訂正しつつ、書いていきたいと思います。
まぁ、実際のところは、ネットスクリプトで学習されている方が多いようなので、読者の方にとっては、さほど問題はないかと思うのですが…どちらかというと、「私個人の心境の変化」ですかね(笑)。
モニカの新しい職場 Moondance DINER という名前のダイナー(食堂車風の簡易食堂)にて。
レイチェルのバースデー・パーティーの計画を話すモニカにげんなりするフレンズたち。
モニカ: And since it's Rachel's birthday... I mean, we want it to be special, I thought I'd poach a salmon. (それからレイチェルの誕生日だから…特別にしたいわよね。サーモンをゆでようと思ってるの。)
ロス: Question. Why do we always have to have parties where you poach things? (質問。どうしていつもパーティーというと、モニカは「何かをゆでる」メニューにするの?)
モニカ: You wanna be in charge of the food committee? (食品委員会の責任者になりたいの?)
ロス: Question two. Why do we always have to have parties with committees? (質問2。どうしていつもパーティーに委員会があるの?)
poach は日本語のポーチドエッグでもわかるように、「(卵や魚を)熱湯の中でゆでる」。
同じ綴りの別の単語 poach は「(動物などを)密猟する」という意味です。
また日本語でポーチというと、玄関のポーチ、女の子が化粧道具を入れるポーチなどがありますが、前者は porch、後者は pouch になります。
発音もそれぞれ違っていて、あえてカタカナで書くと、poach は「ポウチ」、porch は「ポーチ」、pouch は「パウチ」という感じですね。(←いやぁ、カタカナではよ〜わからん)
モニカはサーモンをゆでると言っています。
なんだかオシャレな感じのメニューですね。
うちではサーモンと言えば、塩鮭(しおジャケ)を焼くか、レモンと醤油をかけてホイル焼きにするか…あぁ、スモークサーモンは私の好物で、バイキングではどっさりとお皿に盛ってしまうんですが…(ってどーでもいい)。
みんなはそのオシャレなメニューにすっかり飽きているようですね。
委員会というと、映画の広告に書いてある「…製作委員会」っていうのがありますよね。
その方が資金を調達しやすいからだそうです。
モニカはいわゆる「仕切り屋」なので(笑)、何か行事があるたびに、委員会を立ち上げ、フレンズたちに担当の係を分担するんでしょう。
ちゃんと紙に分担表を書いて、壁に貼ってたりするようなタイプですね、きっと。(私は全くそういうタイプではないです…人を仕切るのは苦手で、全く「おまかせ」するタイプ。その代わり、あまり文句も言わないよ…ほんと、ほんと)
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2006年11月02日
フレンズ2-21その27
アーサー: Us? What about you guys? You really gave it to old Mr. Clean back there. He was a big guy. (俺たち? お前たちこそどうなんだよ? あそこであのいまいましいミスター・クリーンをガツンとやっつけただろ。彼は大男だったのに。)
ロス: Yeah, he was, wasn't he? (あぁ、確かに彼は大きかったね。)
チャンドラー: I wouldn't know, having missed everything. (俺が知ってるわけないだろ、全部見逃したんだから。)
カール: Don't do that to yourself. Any one of us could have tripped over that little girl's jump rope. (そんな風に自分を責めるなよ。俺らの中の誰もが、あの小さな女の子の縄跳びに引っ掛かって転ぶ可能性があったさ。)
昨日の続きです。
アーサーは相手の泥棒のことを Mr. Clean だと言っています。
Mr. Clean って何だろう?と思ってネット検索したら以下のサイトがヒット。
このサイトを見たとたんに大爆笑してしまいました。
Mr. Clean. Cleans Your Whole House and Everything in It.
なんとも強そうなオッチャンですねぇ。
Wikipedia 英語版: Mr. Clean
ウィキペディアによると、「ミスター・クリーンは、Procter & Gamble (P&G)の家庭用洗剤のブランド名」だそうです。
このミスター・クリーンの顔を頭に焼き付けて、再度DVDを見てみたら、泥棒は二人ともミスター・クリーンのようにスキンヘッドで、特に右側の人は背も高く、耳にこの Mr. Clean と同じような輪のイヤリングをしていました。コイツのことですな。
Any one of us could have tripped over は、「俺たちの中の誰もが…につまづいて転ぶという可能性があっただろう。(実際は、チャンドラーを除く俺たち3人は転ばなかったけれど)」という意味ですね。
チャンドラーはおでこにケガをしていて、それは相手と喧嘩した時の名誉の負傷かと思ったら、子供の縄跳びに引っかかって転んだ時の傷だそうです。
そう言われれば他の3人はケガしてませんねぇ。
最後、ダイナー(diner)で Y.M.C.A. に合わせてカウンターの上で踊るモニカ、あぁ、かわいそ〜。
以前、フレンズ2-21その19 で、diner 「ダイナー、(食堂車風の)簡易食堂」という単語が出てきた時には詳しく説明しなかったのですが、このシーンを見ていただければダイナーの雰囲気がわかると思います。
明らかにフェイクとわかる、大きな flame-retardant boobs (難燃性の胸)もつけていますね。
Y.M.C.A はヴィレッジ・ピープル(Village People)のヒット曲。
ベスト・オブ・ヴィレッジ・ピープル (ヴィレッジ・ピープル)
日本ではやっぱり、西城秀樹さんがカバーした YOUNG MAN のイメージが強いですよね。
手でアルファベットを描きながら歌っていましたよねぇ。あぁ、懐かしい。
フレンズ2-7その1 にも、同じくヴィレッジ・ピープルの「マッチョ・マン」(Macho Man)が流れていました。
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ロス: Yeah, he was, wasn't he? (あぁ、確かに彼は大きかったね。)
チャンドラー: I wouldn't know, having missed everything. (俺が知ってるわけないだろ、全部見逃したんだから。)
カール: Don't do that to yourself. Any one of us could have tripped over that little girl's jump rope. (そんな風に自分を責めるなよ。俺らの中の誰もが、あの小さな女の子の縄跳びに引っ掛かって転ぶ可能性があったさ。)
昨日の続きです。
アーサーは相手の泥棒のことを Mr. Clean だと言っています。
Mr. Clean って何だろう?と思ってネット検索したら以下のサイトがヒット。
このサイトを見たとたんに大爆笑してしまいました。
Mr. Clean. Cleans Your Whole House and Everything in It.
なんとも強そうなオッチャンですねぇ。
Wikipedia 英語版: Mr. Clean
ウィキペディアによると、「ミスター・クリーンは、Procter & Gamble (P&G)の家庭用洗剤のブランド名」だそうです。
このミスター・クリーンの顔を頭に焼き付けて、再度DVDを見てみたら、泥棒は二人ともミスター・クリーンのようにスキンヘッドで、特に右側の人は背も高く、耳にこの Mr. Clean と同じような輪のイヤリングをしていました。コイツのことですな。
Any one of us could have tripped over は、「俺たちの中の誰もが…につまづいて転ぶという可能性があっただろう。(実際は、チャンドラーを除く俺たち3人は転ばなかったけれど)」という意味ですね。
チャンドラーはおでこにケガをしていて、それは相手と喧嘩した時の名誉の負傷かと思ったら、子供の縄跳びに引っかかって転んだ時の傷だそうです。
そう言われれば他の3人はケガしてませんねぇ。
最後、ダイナー(diner)で Y.M.C.A. に合わせてカウンターの上で踊るモニカ、あぁ、かわいそ〜。
以前、フレンズ2-21その19 で、diner 「ダイナー、(食堂車風の)簡易食堂」という単語が出てきた時には詳しく説明しなかったのですが、このシーンを見ていただければダイナーの雰囲気がわかると思います。
明らかにフェイクとわかる、大きな flame-retardant boobs (難燃性の胸)もつけていますね。
Y.M.C.A はヴィレッジ・ピープル(Village People)のヒット曲。
ベスト・オブ・ヴィレッジ・ピープル (ヴィレッジ・ピープル)
日本ではやっぱり、西城秀樹さんがカバーした YOUNG MAN のイメージが強いですよね。
手でアルファベットを描きながら歌っていましたよねぇ。あぁ、懐かしい。
フレンズ2-7その1 にも、同じくヴィレッジ・ピープルの「マッチョ・マン」(Macho Man)が流れていました。
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2006年11月01日
フレンズ2-21その26
4人がケンカを始めようとした時、貴重品を入れたキャップ(帽子)を誰かが盗んで行きました。
それをを追いかけていった4人。
セントラルパークに戻ってきた時にはすっかり意気投合しています。
ロス: God, that was amazing. That was incredible. You guys kicked butt! (すごい、あれはすごかった。信じられないくらいだったよ。君たち、大活躍だったよね。)
アーサー: Us? What about you guys? You really gave it to old Mr. Clean back there. He was a big guy. (俺たち? お前たちこそどうなんだよ? あそこであのいまいましいミスター・クリーンをガツンとやっつけただろ。彼は大男だったのに。)
kick butt の文字通りの意味は「尻を蹴る」。
もう少しお下品な表現で kick ass というのもありますね。
Merriam-Webster Online Dictionary の意味は以下のとおり。
kick butt : to use forceful or coercive measures in order to achieve a purpose; also : to succeed or win overwhelmingly
訳すと、「目的を達するために強力で威圧的な方法を用いること。または、成功すること、圧倒的に勝つこと」
ロングマン現代英英辞典では以下のとおり。
kick ass : (informal not polite) used to say that someone or something is very good or impressive
訳すと「とても良い、または印象的な人や物を言うときに使う」
ハイフンでつなげて形容詞になると、
kick-ass: strong, powerful, and sometimes violent
「強い、強力な、時には乱暴な」
ということなので、kick butt は「(誰かの)お尻を蹴る」という行為そのものを言っているのではなく、「強くてすごい、最高だ、圧倒的だ」みたいな意味になるようです。
give it to someone は「人をしかりつける、人を殴る、やっつける」。
old Mr. Clean の old ですが、これは「老いた、古い」という意味ではありません。
話者の気持ちを込めた言葉、という感じでしょうか。
英辞郎には、
old = (俗)いまいましい
例: I had a big old knot on my face. 「私は顔に大きないまいましいこぶができた。」
とあります。
このセリフの old はこの感じに近いかなぁ、と思います。
さらにちょっと面白いのは、同じく英辞郎に
old = (話) 親しい〜ちゃん、親愛なる〜
という意味も載っているんですね。
ロングマン現代英英辞典の old の項目を見てみると、
old fool / bastard / bat etc: (spoken not polite) used to talk very rudely about someone you do not like
例: the old stupid old cow
訳すと「自分が好きではない人のことを乱暴に(失礼に)語るときに使う」
また、別の表現では、
old devil / rascal etc: (spoken) used to talk about someone you like and admire
例: You old devil! You were planning this all along!
訳すと「自分が好き、または称賛する人について語るときに使う」
つまり、後ろに来る名詞によって、良い意味にも悪い意味にも使えるのですね。
devil は「悪魔」、rascal は「いたずらっ子、わんぱく小僧」「ならず者、ごろつき、悪党」という意味なので、それに old まで付けてしまうと、悪い意味を強調しているように見えるのですが、それが親愛の情を表す表現になる、というのが面白いと思います。
その言葉を発した状況・表情・イントネーションなどで良い意味か悪い意味かは判断できるのでしょうが、パッと文字だけ見たら、その辺はよくわからないですよねぇ。
上の例文の You old devil! も「この鬼! 悪魔! 血も涙もない極悪人!」という意味ではなくて、「あなたっておちゃめな小悪魔ね。ん、もう、いじわるぅ。(←大阪弁では「この、いけずぅ…」と言います…笑)」という親愛の情、相手のことを憎からず思っている気持ちなどが込められているんだろうと(私は勝手に)思っています。
で、脱線しましたが、上のセリフは、貴重品を盗もうとした相手なので、「あの憎らしいやつが」という悪い意味で old を使っているのだと思います。
アーサーは相手の泥棒のことを Mr. Clean だと言っていますね。
その説明は、明日にします(笑)。
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それをを追いかけていった4人。
セントラルパークに戻ってきた時にはすっかり意気投合しています。
ロス: God, that was amazing. That was incredible. You guys kicked butt! (すごい、あれはすごかった。信じられないくらいだったよ。君たち、大活躍だったよね。)
アーサー: Us? What about you guys? You really gave it to old Mr. Clean back there. He was a big guy. (俺たち? お前たちこそどうなんだよ? あそこであのいまいましいミスター・クリーンをガツンとやっつけただろ。彼は大男だったのに。)
kick butt の文字通りの意味は「尻を蹴る」。
もう少しお下品な表現で kick ass というのもありますね。
Merriam-Webster Online Dictionary の意味は以下のとおり。
kick butt : to use forceful or coercive measures in order to achieve a purpose; also : to succeed or win overwhelmingly
訳すと、「目的を達するために強力で威圧的な方法を用いること。または、成功すること、圧倒的に勝つこと」
ロングマン現代英英辞典では以下のとおり。
kick ass : (informal not polite) used to say that someone or something is very good or impressive
訳すと「とても良い、または印象的な人や物を言うときに使う」
ハイフンでつなげて形容詞になると、
kick-ass: strong, powerful, and sometimes violent
「強い、強力な、時には乱暴な」
ということなので、kick butt は「(誰かの)お尻を蹴る」という行為そのものを言っているのではなく、「強くてすごい、最高だ、圧倒的だ」みたいな意味になるようです。
give it to someone は「人をしかりつける、人を殴る、やっつける」。
old Mr. Clean の old ですが、これは「老いた、古い」という意味ではありません。
話者の気持ちを込めた言葉、という感じでしょうか。
英辞郎には、
old = (俗)いまいましい
例: I had a big old knot on my face. 「私は顔に大きないまいましいこぶができた。」
とあります。
このセリフの old はこの感じに近いかなぁ、と思います。
さらにちょっと面白いのは、同じく英辞郎に
old = (話) 親しい〜ちゃん、親愛なる〜
という意味も載っているんですね。
ロングマン現代英英辞典の old の項目を見てみると、
old fool / bastard / bat etc: (spoken not polite) used to talk very rudely about someone you do not like
例: the old stupid old cow
訳すと「自分が好きではない人のことを乱暴に(失礼に)語るときに使う」
また、別の表現では、
old devil / rascal etc: (spoken) used to talk about someone you like and admire
例: You old devil! You were planning this all along!
訳すと「自分が好き、または称賛する人について語るときに使う」
つまり、後ろに来る名詞によって、良い意味にも悪い意味にも使えるのですね。
devil は「悪魔」、rascal は「いたずらっ子、わんぱく小僧」「ならず者、ごろつき、悪党」という意味なので、それに old まで付けてしまうと、悪い意味を強調しているように見えるのですが、それが親愛の情を表す表現になる、というのが面白いと思います。
その言葉を発した状況・表情・イントネーションなどで良い意味か悪い意味かは判断できるのでしょうが、パッと文字だけ見たら、その辺はよくわからないですよねぇ。
上の例文の You old devil! も「この鬼! 悪魔! 血も涙もない極悪人!」という意味ではなくて、「あなたっておちゃめな小悪魔ね。ん、もう、いじわるぅ。(←大阪弁では「この、いけずぅ…」と言います…笑)」という親愛の情、相手のことを憎からず思っている気持ちなどが込められているんだろうと(私は勝手に)思っています。
で、脱線しましたが、上のセリフは、貴重品を盗もうとした相手なので、「あの憎らしいやつが」という悪い意味で old を使っているのだと思います。
アーサーは相手の泥棒のことを Mr. Clean だと言っていますね。
その説明は、明日にします(笑)。
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2006年10月31日
フレンズ2-21その25
さぁ、殴り合いを始めようという時に、
チャンドラー: Question: If I don't care about my watch, can I use it as a weapon? (質問。もし俺が時計がどうなってもいいと思ってたら、武器として使ってもいい?)
ロス: What do you mean? (どういう意味だよ?)
チャンドラー: It's sharp, it's metal. I think I can do some serious damage with it. (とがってるし、金属だし。これで深刻なダメージを与えることができると思って。)
開き直ったチャンドラーは、「時計が壊れるのを俺は気にしないから、そういう場合は使ってもいいのか?」と尋ねていますね。
相手が「使ってもいい」と言うわけはないのですが、その前にアーサーが言ったセリフ「壊れたらイヤだから時計を外す」の論理で言うと、逆もまた可能だよね、と、1つの考え方を提示してみているだけでしょう。
どう考えても、チャンドラーがそんな乱暴なことをするとは思えないんですよねぇ。
もちろん、時計が壊れるのもイヤなタイプだと思いますし。
ただそんな風にチャチャを入れたくなっただけですね(笑)。
武器になりそうなものをキャップに入れて、さぁこれから、という時に、また
ロス: Before I forget, are we hitting faces? (忘れないうちに言うけど、顔は殴ってもいいの?)
カール: Of course, we're hitting faces. Why wouldn't you hit faces? (もちろん殴るさ。どうして顔を殴らないなんてことがあるんだよ。)
ロス: I have to work on Monday. I have a big presentation. (月曜日に仕事がある。大きなプレゼンをしないといけないんだ。)
アーサー: Actually, I gotta show this apartment tomorrow and this no-faces thing might not be a bad idea. (実は俺、明日、このアパートを案内しないといけないんだ。だから、この「顔はナシ」っていうのは悪いアイディアじゃないけどな。)
カール: Nothing from the neck up. Or the waist down. Dana's ovulating. (首から上は、なしだ。それから、腰から下も。ダナが排卵期なんだよ。)
アーサー: Really? You guys trying again? (マジで? お前たち、またトライするつもりか?)
チャンドラー: Let me get this straight. We're talking about the middle? (このことを整理させて。つまり”胴体”について話してるんだよね?)
ケンカでは当然顔を殴ることになると思うのですが、ロスが「顔を殴るのか?」と確認してきたので、カールは怒っています。
we're hitting... Why wouldn't you hit... というのは対比になっていて、「俺たちは(当然のごとく)殴る、なのに何でお前たちは殴らないって可能性があるんだよ?、殴らないなんてことになるんだよ?」という感じでしょうか。
アーサーはアパートを案内すると言っていますが、彼はそういう不動産の仕事をしているのか、それとも友達や知り合いが家に来るので自分のアパートの部屋を案内するのか・・・?
どーでもいい話ですが、this apartment ですから、ロスたちと同じアパート(恐らく、1階にセントラルパークが入っていると思われる)ということかなぁ?
セントラルパークに何度も来ているところを見ると彼らもここの住人という設定で(もちろんゲストだから今回のエピソードのみの話ですが…笑)、そのアパートを案内する、ってことでしょうかね?(←しょうもないことが気になるタイプで…笑)
最初は子供の喧嘩みたいだけど、仕事や家庭のことがいろいろと頭に浮かんでくるのがおかしいですよね。
We're talking about the middle? の middle ですが、ミドルという言葉を聞いた時、最初、middle age のことかと思ってしまいました。
何だか「俺たちが喋ってるのはケンカの話じゃなくて、中年の話題か?」みたいな意味かと思っちゃったんですよ。
でも、middle age は「中年、熟年(通例40〜60歳)」ということなので、やはりこの4人を形容するのに相応しい表現ではないですよね。
実際、the middle は「中央、真ん中」という意味の他に、「(人体の)胴」という意味もあります。
だから、やっぱり「身体の真ん中、胴体」のことですね。
それに、このセリフを言うときに、チャンドラーが胴体の辺りに手をやって「このへんってこと?」という感じのポーズを取っていましたから、やっぱり「胴体」で間違いないでしょう。
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チャンドラー: Question: If I don't care about my watch, can I use it as a weapon? (質問。もし俺が時計がどうなってもいいと思ってたら、武器として使ってもいい?)
ロス: What do you mean? (どういう意味だよ?)
チャンドラー: It's sharp, it's metal. I think I can do some serious damage with it. (とがってるし、金属だし。これで深刻なダメージを与えることができると思って。)
開き直ったチャンドラーは、「時計が壊れるのを俺は気にしないから、そういう場合は使ってもいいのか?」と尋ねていますね。
相手が「使ってもいい」と言うわけはないのですが、その前にアーサーが言ったセリフ「壊れたらイヤだから時計を外す」の論理で言うと、逆もまた可能だよね、と、1つの考え方を提示してみているだけでしょう。
どう考えても、チャンドラーがそんな乱暴なことをするとは思えないんですよねぇ。
もちろん、時計が壊れるのもイヤなタイプだと思いますし。
ただそんな風にチャチャを入れたくなっただけですね(笑)。
武器になりそうなものをキャップに入れて、さぁこれから、という時に、また
ロス: Before I forget, are we hitting faces? (忘れないうちに言うけど、顔は殴ってもいいの?)
カール: Of course, we're hitting faces. Why wouldn't you hit faces? (もちろん殴るさ。どうして顔を殴らないなんてことがあるんだよ。)
ロス: I have to work on Monday. I have a big presentation. (月曜日に仕事がある。大きなプレゼンをしないといけないんだ。)
アーサー: Actually, I gotta show this apartment tomorrow and this no-faces thing might not be a bad idea. (実は俺、明日、このアパートを案内しないといけないんだ。だから、この「顔はナシ」っていうのは悪いアイディアじゃないけどな。)
カール: Nothing from the neck up. Or the waist down. Dana's ovulating. (首から上は、なしだ。それから、腰から下も。ダナが排卵期なんだよ。)
アーサー: Really? You guys trying again? (マジで? お前たち、またトライするつもりか?)
チャンドラー: Let me get this straight. We're talking about the middle? (このことを整理させて。つまり”胴体”について話してるんだよね?)
ケンカでは当然顔を殴ることになると思うのですが、ロスが「顔を殴るのか?」と確認してきたので、カールは怒っています。
we're hitting... Why wouldn't you hit... というのは対比になっていて、「俺たちは(当然のごとく)殴る、なのに何でお前たちは殴らないって可能性があるんだよ?、殴らないなんてことになるんだよ?」という感じでしょうか。
アーサーはアパートを案内すると言っていますが、彼はそういう不動産の仕事をしているのか、それとも友達や知り合いが家に来るので自分のアパートの部屋を案内するのか・・・?
どーでもいい話ですが、this apartment ですから、ロスたちと同じアパート(恐らく、1階にセントラルパークが入っていると思われる)ということかなぁ?
セントラルパークに何度も来ているところを見ると彼らもここの住人という設定で(もちろんゲストだから今回のエピソードのみの話ですが…笑)、そのアパートを案内する、ってことでしょうかね?(←しょうもないことが気になるタイプで…笑)
最初は子供の喧嘩みたいだけど、仕事や家庭のことがいろいろと頭に浮かんでくるのがおかしいですよね。
We're talking about the middle? の middle ですが、ミドルという言葉を聞いた時、最初、middle age のことかと思ってしまいました。
何だか「俺たちが喋ってるのはケンカの話じゃなくて、中年の話題か?」みたいな意味かと思っちゃったんですよ。
でも、middle age は「中年、熟年(通例40〜60歳)」ということなので、やはりこの4人を形容するのに相応しい表現ではないですよね。
実際、the middle は「中央、真ん中」という意味の他に、「(人体の)胴」という意味もあります。
だから、やっぱり「身体の真ん中、胴体」のことですね。
それに、このセリフを言うときに、チャンドラーが胴体の辺りに手をやって「このへんってこと?」という感じのポーズを取っていましたから、やっぱり「胴体」で間違いないでしょう。
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2006年10月30日
フレンズ2-21その24
何とかセントラルパークでコーヒーを飲んだロスとチャンドラーですが、店の外でワルたちに出会ってしまいます。
カール: Did we not make ourselves clear the other day? (こないだ、俺たちがはっきりと説明しなかったか?)
ロス: That's why we're here. (だから、僕たちはここにいるんだ。)
チャンドラー: Yes, we're standing our ground. Apparently. (そうさ、俺たちは一歩も退かないぞ。どうやらな。)
We're standing our ground. は昨日の記事、フレンズ2-21その23 にも出てきました。
その際、私は「僕たちのホームグラウンドに立ってるんだ。」と訳したのですが、その記事のコメント欄で「stand one's ground は「一歩も引かない」という意味の成句」であるとのご指摘がありました。(詳しくは直接コメント欄をご覧下さい。)
そこで私なりに調べてみました。
まず、手元の英和辞典にはそういう意味がちゃんと載っていました。
研究社 新英和中辞典には、
stand one's ground (=hold one's ground): (1) 後退しない、一歩も退かない (2) 自分の地歩[立場、主張]を固守する
英辞郎には、
stand one's ground=(他に心を動かさないように)しっかり大地に足をすえる、後ろへさがらない、自説を曲げない、自分の地位を守る、自分の立場を守る、譲らない、一歩も引かない
また英英辞典にも以下のようにありました。
Merriam-Webster Online Dictionary には
stand one's ground : to maintain one's position
つまり、「自分の地位を保つ」という意味。
ロングマン現代英英辞典には、
hold/stand your ground として挙げられていて、
a) to stay where you are when someone threatens you, in order to show them that you are not afraid
b) to refuse to change your mind about something, even though people are opposing you
a) は「誰かが脅してきた場合に、その相手に自分が恐れてはいないことを示すために、今いる場所にとどまる(今いる場所から動かない)こと」
b) は「たとえ人が反対しても、何かについての決心を変えることを拒む(決心を変えようとしない)こと」
という意味になります。
ですから、昨日の「僕たちのホームグラウンドに立ってるんだ。」という日本語訳は、英語を直訳しているようでありながら却って抽象的に聞こえてしまい、意味がぼやける気がするので(←何だか言い訳がましい…笑)、ここはやはり「僕たちは一歩も退かないぞ。」の方が適切かと思います。
昨日の分と合わせて、ここに訂正したいと思います。(また何か別のご意見がある方はご遠慮なくどうぞ!)
ちなみに細かい話ですが、「退く」という漢字は「しりぞく」と読むことが多いですが、私が上に書いた訳は「一歩も退(ひ)かないぞ。」と読ませるつもりで書きました。
「しりぞく、後へ去る」という意味の「ひく」には、広辞苑によると「引く・退く」の2種類の漢字があり、どちらでも間違いではないようです。
また、パソコンの文字変換ソフト(?)Microsoft IME で変換すると、「ひく=退く」は「常用外」だと書いてあるのですが(笑)、私のイメージでは「退かない(ひかない)」の方が後ろにずるずると後退しないで踏ん張るニュアンスが出るかと思ったので、敢えてこちらの漢字を選んでみました。
日本語にはせっかくいろんな漢字があるんだから、細かいニュアンスを出したい場合には、使い分けにちょっとこだわってみるのも楽しいかな…って思っただけです(笑)。
apparent という形容詞は、「はっきりした、明白な、一見してそれとわかるほど明らかな」というまさに「はっきりした」意味を持つのですが、それに -ly がついて副詞形になると、「明白に」という意味で使われることはめったにありません。
apparently は「(実際はともかく)見たところでは(…らしい)、どうも[どうやら](…らしい)」という「何ともはっきりしない」(笑)意味になります。
ロングマン現代英英辞典の apparently の説明は以下のとおり。
1 [sentence adverb] used to say that you have heard that something is true, although you are not completely sure about it.
例: I wasn't there, but apparently it went well.
2 according to the way someone looks or a situation appears, although you cannot be sure.
つまり、1 は「”あることが本当だ”と聞いたのだが、それについて完全には確信していないことを言うときに使われる」、2 は「確信はないけれど、誰かの見た目や状況が表す様子によれば」。
このロングマンの定義にあるように、「確信はないが」というニュアンスが含まれるようです。
つまり「はっきりとはいえないが…という感じだね。」とぼかす表現のようですね。
フレンズにはよくこの apparently が出てきますのでだんだんそのニュアンスがわかってきましたが、最初はどうしても apparent 「明白な」のイメージが残っていて、apparently を見ると「明白に、はっきりと」という意味かとよく勘違いして困りました。
ここで apparently を使っているのは、さっきロスが言った、we're standing our ground という言葉をチャンドラーも使ってみたのですが、たかがコーヒーハウスに行くことを大袈裟に表現しすぎて、対決姿勢を前面に押し出したセリフだから、相手が怒って「それはどういう意味だよ?」と突っ込まれても困ると思ったので、やんわりとぼかしてみた、ということでしょうか?
「まぁ、そんな感じだよ。ちょっとそう表現してみただけだよ。」とはぐらかしているのかと思うのですが。
よく日本語でも「…するぞー!」と決意表明した後、ちょっと照れ隠しで「…みたいな」と付け加えたりしますが、あんな感じでしょうかねぇ?
アーサーが時計を外そうとするので
ロス: You got a weapon? (武器にするのか?)
アーサー: A nice watch. I don't want to break it on your ribs. (上等な時計なんだ。お前の肋骨で時計を壊したくないんだ。)
よく殴り合いのケンカをする時に、拳を傷めないように(ですか?)手にベルトを巻いたり、さらには相手を傷つけるために時計などの金属類をつけることってありますよね。
時計を外そうとするから、そこまでするのか!と焦ったロスですが、アーサーは break your ribs with my watch 「自分の時計でロスの肋骨を骨折させる(break)」つもりはなく、「ロスの肋骨で自分の時計が壊れる(break)」のがいやだったんですね。
ケンカっ早いわりには、かなり冷静な判断です(笑)。
車と人が衝突した時に、「車は大丈夫か、ヘコんでないか!?」と心配するようなもんですね。
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カール: Did we not make ourselves clear the other day? (こないだ、俺たちがはっきりと説明しなかったか?)
ロス: That's why we're here. (だから、僕たちはここにいるんだ。)
チャンドラー: Yes, we're standing our ground. Apparently. (そうさ、俺たちは一歩も退かないぞ。どうやらな。)
We're standing our ground. は昨日の記事、フレンズ2-21その23 にも出てきました。
その際、私は「僕たちのホームグラウンドに立ってるんだ。」と訳したのですが、その記事のコメント欄で「stand one's ground は「一歩も引かない」という意味の成句」であるとのご指摘がありました。(詳しくは直接コメント欄をご覧下さい。)
そこで私なりに調べてみました。
まず、手元の英和辞典にはそういう意味がちゃんと載っていました。
研究社 新英和中辞典には、
stand one's ground (=hold one's ground): (1) 後退しない、一歩も退かない (2) 自分の地歩[立場、主張]を固守する
英辞郎には、
stand one's ground=(他に心を動かさないように)しっかり大地に足をすえる、後ろへさがらない、自説を曲げない、自分の地位を守る、自分の立場を守る、譲らない、一歩も引かない
また英英辞典にも以下のようにありました。
Merriam-Webster Online Dictionary には
stand one's ground : to maintain one's position
つまり、「自分の地位を保つ」という意味。
ロングマン現代英英辞典には、
hold/stand your ground として挙げられていて、
a) to stay where you are when someone threatens you, in order to show them that you are not afraid
b) to refuse to change your mind about something, even though people are opposing you
a) は「誰かが脅してきた場合に、その相手に自分が恐れてはいないことを示すために、今いる場所にとどまる(今いる場所から動かない)こと」
b) は「たとえ人が反対しても、何かについての決心を変えることを拒む(決心を変えようとしない)こと」
という意味になります。
ですから、昨日の「僕たちのホームグラウンドに立ってるんだ。」という日本語訳は、英語を直訳しているようでありながら却って抽象的に聞こえてしまい、意味がぼやける気がするので(←何だか言い訳がましい…笑)、ここはやはり「僕たちは一歩も退かないぞ。」の方が適切かと思います。
昨日の分と合わせて、ここに訂正したいと思います。(また何か別のご意見がある方はご遠慮なくどうぞ!)
ちなみに細かい話ですが、「退く」という漢字は「しりぞく」と読むことが多いですが、私が上に書いた訳は「一歩も退(ひ)かないぞ。」と読ませるつもりで書きました。
「しりぞく、後へ去る」という意味の「ひく」には、広辞苑によると「引く・退く」の2種類の漢字があり、どちらでも間違いではないようです。
また、パソコンの文字変換ソフト(?)Microsoft IME で変換すると、「ひく=退く」は「常用外」だと書いてあるのですが(笑)、私のイメージでは「退かない(ひかない)」の方が後ろにずるずると後退しないで踏ん張るニュアンスが出るかと思ったので、敢えてこちらの漢字を選んでみました。
日本語にはせっかくいろんな漢字があるんだから、細かいニュアンスを出したい場合には、使い分けにちょっとこだわってみるのも楽しいかな…って思っただけです(笑)。
apparent という形容詞は、「はっきりした、明白な、一見してそれとわかるほど明らかな」というまさに「はっきりした」意味を持つのですが、それに -ly がついて副詞形になると、「明白に」という意味で使われることはめったにありません。
apparently は「(実際はともかく)見たところでは(…らしい)、どうも[どうやら](…らしい)」という「何ともはっきりしない」(笑)意味になります。
ロングマン現代英英辞典の apparently の説明は以下のとおり。
1 [sentence adverb] used to say that you have heard that something is true, although you are not completely sure about it.
例: I wasn't there, but apparently it went well.
2 according to the way someone looks or a situation appears, although you cannot be sure.
つまり、1 は「”あることが本当だ”と聞いたのだが、それについて完全には確信していないことを言うときに使われる」、2 は「確信はないけれど、誰かの見た目や状況が表す様子によれば」。
このロングマンの定義にあるように、「確信はないが」というニュアンスが含まれるようです。
つまり「はっきりとはいえないが…という感じだね。」とぼかす表現のようですね。
フレンズにはよくこの apparently が出てきますのでだんだんそのニュアンスがわかってきましたが、最初はどうしても apparent 「明白な」のイメージが残っていて、apparently を見ると「明白に、はっきりと」という意味かとよく勘違いして困りました。
ここで apparently を使っているのは、さっきロスが言った、we're standing our ground という言葉をチャンドラーも使ってみたのですが、たかがコーヒーハウスに行くことを大袈裟に表現しすぎて、対決姿勢を前面に押し出したセリフだから、相手が怒って「それはどういう意味だよ?」と突っ込まれても困ると思ったので、やんわりとぼかしてみた、ということでしょうか?
「まぁ、そんな感じだよ。ちょっとそう表現してみただけだよ。」とはぐらかしているのかと思うのですが。
よく日本語でも「…するぞー!」と決意表明した後、ちょっと照れ隠しで「…みたいな」と付け加えたりしますが、あんな感じでしょうかねぇ?
アーサーが時計を外そうとするので
ロス: You got a weapon? (武器にするのか?)
アーサー: A nice watch. I don't want to break it on your ribs. (上等な時計なんだ。お前の肋骨で時計を壊したくないんだ。)
よく殴り合いのケンカをする時に、拳を傷めないように(ですか?)手にベルトを巻いたり、さらには相手を傷つけるために時計などの金属類をつけることってありますよね。
時計を外そうとするから、そこまでするのか!と焦ったロスですが、アーサーは break your ribs with my watch 「自分の時計でロスの肋骨を骨折させる(break)」つもりはなく、「ロスの肋骨で自分の時計が壊れる(break)」のがいやだったんですね。
ケンカっ早いわりには、かなり冷静な判断です(笑)。
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2006年10月29日
フレンズ2-21その23
また電話で話をしたい、という弟に、
フィービー: I'm in the book. (私の名前は電話帳に載ってるから。)
電話帳は a telephone directory, a telephone book, a phone book などの表現がありますが、a book だけでも「電話帳」というニュアンスは出るみたいですね。
この場合は特に、フランクが「電話する」と言っているので、book だけで十分なようです。
直訳すると「私は本の中にいるわ」と聞こえるのですが、前後の文脈から判断できるとはいえ、ずいぶんとあっさりした表現ですよね。
「電話帳に私の電話番号が載ってるわ」を英語に訳せと言われると、私なら、
You will (or can) find my telephone number in the telephone book. とか
My number is listed in the telephone book.
とか、書くかなぁ?
英語ではわざわざ my (telephone) number と書かなくても、人を主語にして、I am listed in the telephone book. あるいは I am in the telephone book. で十分らしく、さらに、電話帳を簡単に book と言ったものが、フィービーのセリフになるわけですね。
フィービー: So stilts, huh? (それで、竹馬、だったわよね?)
フランク: If you want, I can show you where he hit his head on the rain gutter. (もし見たいなら、パパが雨樋(あまどい)に頭をぶつけた場所を見せてあげるよ。)
gutter は「(屋根の)とい」、「溝、排水溝、側溝」。
ボウリングの溝のことを「ガター」と言いますが、それもこの gutter のことですよね。(ちなみに、昔は「ガーター」と言っていませんでしたかね? もともとボウリングは得意じゃないし、最近はちっともやらないのでよくわかりませんが。)
やはりお互い、肉親と話せて嬉しいんですね。
別れがたくて、また竹馬の話を持ち出すフィービー、それに応じるフランクの二人が何とも微笑ましいです。
セントラルパークのソファーに座っているロスとチャンドラー。
ロス: We did it. We're here. We're standing our ground. (僕たち、やったぞ。僕たちはここにいる。僕たちのホームグラウンドに立ってるんだ。)
でも言葉とは裏腹に二人はそわそわしています。
ロス: How long does coffee take? (コーヒーにどれだけ時間がかかるんだよ?)
チャンドラー: Would you come on? Come on! (早く持ってきてくれる? 急いで!)
あわてて飲み干す二人。
チャンドラー: There we go. (よし行くぞ。)
ロス: I think we proved our point. (僕らの主張が正しいことは証明されたな。)
チャンドラー: You burn your mouth? (口、ヤケドしてるのか?)
ロス: Cannot feel my tongue. (舌の感覚がないよ。)
日本語のいわゆる「グラウンド(運動場)」は playground と言います。
ですから、この場合の our ground は「僕たちの場所」という感じかと思うのですが、「僕たちのなわばり、エリア、陣地」っぽいニュアンスで「ホームグラウンド」と書いてみました。(ちょっと意訳っぽい。)
(2006.10.30 追記)
We're standing our ground. について、下のコメント欄に追加説明と訂正があります。
また同じフレーズが次の記事、フレンズ2-21その24 にも出てきますので、そこでもさらに詳しく説明してあります。
興味のある方は合わせてご覧下さい。
(追記はここまで)
prove one's point は prove a point とも書き、「自分の主張の正しさを示す、言い分を証明する、要点をわかってもらう」という意味になります。
make a [one's] point とも書きます。
cannot feel の後に身体の部位が来ると、「(身体の部分の)感覚がない」という意味になります。
ここでは熱いコーヒーを慌てて飲んだため舌がヤケドして感覚がない、ということ。
cannot feel one's legs だと「脚がしびれる」です。
フレンズ1-1 に、その表現が出てきました。
キャロルに出て行かれた後、男性3人が家具を組み立てているシーン。
しゃがみながら説明書を読んでいるロス。
部品がよくわからなくて、ブツブツ文句を言っています。
ロス: I'm supposed to attach a brackety thing to the side things, using a bunch of these little worm guys. I have no brackety thing, I see no worm guys whatsoever and- I cannot feel my legs. (ブラケットとかいう部品を横の部品に、この小さいワームって部品を使って留めることになってる。そのブラケットっていうものもないし、ワームってやつらも全く見当たらない、その上…脚の感覚もない。)
これは no... no... と「あれもない、これもない」とぼやいていて、最後のオチが「脚の感覚までない」と「ないないづくし」なところが面白いのでしょうね。
フレンズ2-18その17 にも couldn't feel his legs という表現がありましたが、こちらは下半身麻痺のことです。
このように、しびれのような一次的で軽度なものから、麻痺のような重度のものまですべて can't [couldn't] feel を使うのですね。
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フィービー: I'm in the book. (私の名前は電話帳に載ってるから。)
電話帳は a telephone directory, a telephone book, a phone book などの表現がありますが、a book だけでも「電話帳」というニュアンスは出るみたいですね。
この場合は特に、フランクが「電話する」と言っているので、book だけで十分なようです。
直訳すると「私は本の中にいるわ」と聞こえるのですが、前後の文脈から判断できるとはいえ、ずいぶんとあっさりした表現ですよね。
「電話帳に私の電話番号が載ってるわ」を英語に訳せと言われると、私なら、
You will (or can) find my telephone number in the telephone book. とか
My number is listed in the telephone book.
とか、書くかなぁ?
英語ではわざわざ my (telephone) number と書かなくても、人を主語にして、I am listed in the telephone book. あるいは I am in the telephone book. で十分らしく、さらに、電話帳を簡単に book と言ったものが、フィービーのセリフになるわけですね。
フィービー: So stilts, huh? (それで、竹馬、だったわよね?)
フランク: If you want, I can show you where he hit his head on the rain gutter. (もし見たいなら、パパが雨樋(あまどい)に頭をぶつけた場所を見せてあげるよ。)
gutter は「(屋根の)とい」、「溝、排水溝、側溝」。
ボウリングの溝のことを「ガター」と言いますが、それもこの gutter のことですよね。(ちなみに、昔は「ガーター」と言っていませんでしたかね? もともとボウリングは得意じゃないし、最近はちっともやらないのでよくわかりませんが。)
やはりお互い、肉親と話せて嬉しいんですね。
別れがたくて、また竹馬の話を持ち出すフィービー、それに応じるフランクの二人が何とも微笑ましいです。
セントラルパークのソファーに座っているロスとチャンドラー。
ロス: We did it. We're here. We're standing our ground. (僕たち、やったぞ。僕たちはここにいる。僕たちのホームグラウンドに立ってるんだ。)
でも言葉とは裏腹に二人はそわそわしています。
ロス: How long does coffee take? (コーヒーにどれだけ時間がかかるんだよ?)
チャンドラー: Would you come on? Come on! (早く持ってきてくれる? 急いで!)
あわてて飲み干す二人。
チャンドラー: There we go. (よし行くぞ。)
ロス: I think we proved our point. (僕らの主張が正しいことは証明されたな。)
チャンドラー: You burn your mouth? (口、ヤケドしてるのか?)
ロス: Cannot feel my tongue. (舌の感覚がないよ。)
日本語のいわゆる「グラウンド(運動場)」は playground と言います。
ですから、この場合の our ground は「僕たちの場所」という感じかと思うのですが、「僕たちのなわばり、エリア、陣地」っぽいニュアンスで「ホームグラウンド」と書いてみました。(ちょっと意訳っぽい。)
(2006.10.30 追記)
We're standing our ground. について、下のコメント欄に追加説明と訂正があります。
また同じフレーズが次の記事、フレンズ2-21その24 にも出てきますので、そこでもさらに詳しく説明してあります。
興味のある方は合わせてご覧下さい。
(追記はここまで)
prove one's point は prove a point とも書き、「自分の主張の正しさを示す、言い分を証明する、要点をわかってもらう」という意味になります。
make a [one's] point とも書きます。
cannot feel の後に身体の部位が来ると、「(身体の部分の)感覚がない」という意味になります。
ここでは熱いコーヒーを慌てて飲んだため舌がヤケドして感覚がない、ということ。
cannot feel one's legs だと「脚がしびれる」です。
フレンズ1-1 に、その表現が出てきました。
キャロルに出て行かれた後、男性3人が家具を組み立てているシーン。
しゃがみながら説明書を読んでいるロス。
部品がよくわからなくて、ブツブツ文句を言っています。
ロス: I'm supposed to attach a brackety thing to the side things, using a bunch of these little worm guys. I have no brackety thing, I see no worm guys whatsoever and- I cannot feel my legs. (ブラケットとかいう部品を横の部品に、この小さいワームって部品を使って留めることになってる。そのブラケットっていうものもないし、ワームってやつらも全く見当たらない、その上…脚の感覚もない。)
これは no... no... と「あれもない、これもない」とぼやいていて、最後のオチが「脚の感覚までない」と「ないないづくし」なところが面白いのでしょうね。
フレンズ2-18その17 にも couldn't feel his legs という表現がありましたが、こちらは下半身麻痺のことです。
このように、しびれのような一次的で軽度なものから、麻痺のような重度のものまですべて can't [couldn't] feel を使うのですね。
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2006年10月28日
フレンズ2-21その22
フィービーのパパは、フィービーのことを息子には話していないらしい。
口数の少ない人だそうで、そのパパの唯一の趣味というのが…。
フランク: Yeah, he loved stilts. One time, I was upstairs stealing cigarettes out of my mom's purse and all of a sudden I look over and there's Dad's head bobbing past the window. He just had this big smile on his face and he was waving because he was happiest when he was on his stilts. (そう、パパは竹馬が大好きでね。ある時、俺は2階にいて、ママのカバンからタバコを盗んでたんだ。で不意に向こうを見たらそこにはパパの頭があって、上下に揺れながら窓を通り過ぎていったんだ。パパは顔に大きな笑みを浮かべて手を振ってた。パパは竹馬に乗ってる時が一番幸せなんだよ。)
最初は was を使っていますが、途中で look over と現在形になっていますね。
この時制の変化については、ハートで感じる英文法 会話編 (大西泰斗/ポール・マクベイ著) の Lesson 7 『「とき」の感覚−臨場感を与える−』で取り上げられています。
大西先生の説明を引用させていただきますと、
このように「過去形で始まった過去のできごとをあらわす文が、突然現在形にスイッチする」のは、「過去のできごとを生き生きと語っている、話し手は時を移動しそのできごとの時点に身を置いて話を始めている」からだ、
ということでした。
この竹馬の話、他人が聞くとどう反応していいか困るようなエピソードなんですが(笑)、フィービーはとても嬉しそうに聞いていますね。
何も知らなかった父親のことが少しでもわかると嬉しいのでしょう。
フィービー: But you know what's cool? If you had a friend named Pete, I could say, "I know Pete. He's friends with my brother." (でも何がクールだと思う? もしあなたにピートという名前の友達がいるとすると、私はこう言えるわ、「私はピートを知ってる。彼は私の弟の友達なのよ。」って。)
フランク: I got a friend named Mark. (俺にはマークって名前の友達ならいるよ。)
フィービー: That'll work too. (それでもうまくいきそうね。)
フィービーはピートという友達を仮定する時に、仮定法過去を使っていますね。
仮定法過去は If I were a bird 「もし私が鳥だったら」のように、現実の事実とは反対の仮定をする時に使います。
適当にでっちあげているので、そんな名前の友達がいる可能性が少ないから、仮定法過去を使っているのでしょうかねぇ?
でも、Pete というのはわりと普通の名前だと思うのですが…。
あるいは、そういう名前の友達がいる確率がどのくらいか、という問題ではなくて、「ただの仮定の話として聞いてね」というニュアンスなんでしょうかねぇ?
He's friends with my brother. となっていて、一瞬、主語が単数形なのに、何故 friends と複数になっているんだろう?と思ったんです。
「彼は私の弟の友達だ。」なら、He's a friend of my brother('s). か、He's my brother's friend. になるのだろうと思います。(←これで合ってるかな?)
このセリフでは of ではなくて、with が使われていますが、これは、 be friends with で「…と友達だ、…と親しい」という意味になるようです。
make friends with と同じニュアンスのようですね。
日本語では友人のことを「友達」と言い、それは単数を指す場合にも使いますが、もともと「達」というのは「子供たち」のように複数を表す言葉ですよね。
2人以上いないと友達になれないから、でしょうか?
そういうニュアンスを考えると、He's friends with... というのも、「友達関係になる」という感じで違和感がないのかもしれません。
ちなみに、この friends が単数形 a friend であった場合はどうなるのか?
a friend with でぐぐってみると、a friend with an eating disorder 「摂食障害を持つ友達」や、a friend with a drug problem 「麻薬の問題を抱える友達」などがヒットしました。
この場合の with は「何か問題や障害を抱えている」という意味になることが多いようです。
ただの「ものの例え」なので、そうだよね、と簡単に相槌を打てば良いところを、わざわざ「(ピートという名前の友達はいないけど)マークならいるよ。」と答えるフランクも面白いですが、「それでもうまくいくわね。」と当たり前のことを嬉しそうに返すフィービーもおかしいです。
このやり取りのトンチンカンさが、ブッフェ姉弟って感じ。
work は「(機械などが)動く」で、「(計画などが)うまくいく、(正常に)機能する、(薬などの)効き目がある」という意味になります。
(Rach からのお願い)
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口数の少ない人だそうで、そのパパの唯一の趣味というのが…。
フランク: Yeah, he loved stilts. One time, I was upstairs stealing cigarettes out of my mom's purse and all of a sudden I look over and there's Dad's head bobbing past the window. He just had this big smile on his face and he was waving because he was happiest when he was on his stilts. (そう、パパは竹馬が大好きでね。ある時、俺は2階にいて、ママのカバンからタバコを盗んでたんだ。で不意に向こうを見たらそこにはパパの頭があって、上下に揺れながら窓を通り過ぎていったんだ。パパは顔に大きな笑みを浮かべて手を振ってた。パパは竹馬に乗ってる時が一番幸せなんだよ。)
最初は was を使っていますが、途中で look over と現在形になっていますね。
この時制の変化については、ハートで感じる英文法 会話編 (大西泰斗/ポール・マクベイ著) の Lesson 7 『「とき」の感覚−臨場感を与える−』で取り上げられています。
大西先生の説明を引用させていただきますと、
このように「過去形で始まった過去のできごとをあらわす文が、突然現在形にスイッチする」のは、「過去のできごとを生き生きと語っている、話し手は時を移動しそのできごとの時点に身を置いて話を始めている」からだ、
ということでした。
この竹馬の話、他人が聞くとどう反応していいか困るようなエピソードなんですが(笑)、フィービーはとても嬉しそうに聞いていますね。
何も知らなかった父親のことが少しでもわかると嬉しいのでしょう。
フィービー: But you know what's cool? If you had a friend named Pete, I could say, "I know Pete. He's friends with my brother." (でも何がクールだと思う? もしあなたにピートという名前の友達がいるとすると、私はこう言えるわ、「私はピートを知ってる。彼は私の弟の友達なのよ。」って。)
フランク: I got a friend named Mark. (俺にはマークって名前の友達ならいるよ。)
フィービー: That'll work too. (それでもうまくいきそうね。)
フィービーはピートという友達を仮定する時に、仮定法過去を使っていますね。
仮定法過去は If I were a bird 「もし私が鳥だったら」のように、現実の事実とは反対の仮定をする時に使います。
適当にでっちあげているので、そんな名前の友達がいる可能性が少ないから、仮定法過去を使っているのでしょうかねぇ?
でも、Pete というのはわりと普通の名前だと思うのですが…。
あるいは、そういう名前の友達がいる確率がどのくらいか、という問題ではなくて、「ただの仮定の話として聞いてね」というニュアンスなんでしょうかねぇ?
He's friends with my brother. となっていて、一瞬、主語が単数形なのに、何故 friends と複数になっているんだろう?と思ったんです。
「彼は私の弟の友達だ。」なら、He's a friend of my brother('s). か、He's my brother's friend. になるのだろうと思います。(←これで合ってるかな?)
このセリフでは of ではなくて、with が使われていますが、これは、 be friends with で「…と友達だ、…と親しい」という意味になるようです。
make friends with と同じニュアンスのようですね。
日本語では友人のことを「友達」と言い、それは単数を指す場合にも使いますが、もともと「達」というのは「子供たち」のように複数を表す言葉ですよね。
2人以上いないと友達になれないから、でしょうか?
そういうニュアンスを考えると、He's friends with... というのも、「友達関係になる」という感じで違和感がないのかもしれません。
ちなみに、この friends が単数形 a friend であった場合はどうなるのか?
a friend with でぐぐってみると、a friend with an eating disorder 「摂食障害を持つ友達」や、a friend with a drug problem 「麻薬の問題を抱える友達」などがヒットしました。
この場合の with は「何か問題や障害を抱えている」という意味になることが多いようです。
ただの「ものの例え」なので、そうだよね、と簡単に相槌を打てば良いところを、わざわざ「(ピートという名前の友達はいないけど)マークならいるよ。」と答えるフランクも面白いですが、「それでもうまくいくわね。」と当たり前のことを嬉しそうに返すフィービーもおかしいです。
このやり取りのトンチンカンさが、ブッフェ姉弟って感じ。
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2006年10月24日
フレンズ2-21その21
フランクさんを呼び出してもらうと、息子が出てきました。
フィービー: I mean Frank Senior. (お父さんの方なんですけど。)
ブッフェ夫人: He went out for groceries. (食料品店に行ったわ。)
フィービー: Will he be back soon? (すぐに戻られますか?)
ブッフェ夫人: He left four years ago. We're expecting him back any minute. (出掛けたのは4年前よ。そのうち帰ってくると思ってるんだけど。)
親子が同じ名前の場合、親はシニア(Senior)、子はジュニア(Junior)と呼ばれます。
フレンズ1-22その5 で、シニアとジュニアについて触れています。
この夫人の返しがなかなか洒落てると思うのですが…。
4年前に出かけたきり戻ってないのなら間違いなく家出ですが、ちょっと買い物に出掛けたかのように、any minute 「今すぐにでも」戻る、と言っているのが面白いですよね。
大いに脱線しますが、昔、たまたまテレビを見ていたら、「悲しい色やね」の上田正樹さんがインタビューに答えていました。
何でも上田さんは若い頃に、「ちょっと風呂に行ってくる」と言い残して、そのまま何年も家出していたそうです。
で、いろんなことが吹っ切れて何年後かに久しぶりに家に帰ったら、兄が一言、
「長い風呂やったなぁ〜。」(注:標準語では「長い風呂だったなぁ〜。」)
なかなか、そういうシチュエーションで、こんなことは言えませんよね。
上田さんも面白い人のようですが、そのお兄さんもさすが、というところでしょうか。
ブッフェ夫人のこのセリフを聞いて、その上田さんのお兄さんを思い出してしまった、というだけのことです(爆)。
帰ろうとするフィービーに、
フランク・ジュニア: Hey, wait up! How do you know my dad? (ねぇ、待ってよ! どうしてパパのことを知ってるの?)
フィービー: Well, I don't really. Just genetically. He's kind of my dad too. (そうね、知ってるってほどでもないの。ただ遺伝学的にね。その人は、まぁ、私のパパでもあるのよ。)
フランク: Heavy. (ヘビーだ。)
wait up は、「寝ずに待つ」という意味でよく使われます。
フレンズ2-14その21 にも出てきました。
が、この場合は「立ち止まって待つ」の方ですね。
フィービーが車に乗り込もうとしているところなので、車に乗り込まずに今立ってるその状態で止まってて、という感じでしょうか。
I don't really. は I don't really know your dad. ということで、知ってるのか?と聞かれたので、「”本当に知ってる”、”よく知ってる”わけじゃないの。」と答えています。
really は「本当に、実際に」ですから、I really don't like her. だと「私は本当に、彼のことが好きじゃない。」で、好きじゃないことを強調することになりますね。
それが I don't really like her. になると、"really like her" であることを否定するので、「”本当に好き”ってことじゃない、わけじゃない。」となって、「好きという気持ちももちろんあって、嫌いじゃないけど、”すごく好き”と断言できるほどでもない」という感じになります。
断言せずに、ちょっと表現をやわらげているわけです。
ここでは、フィービーは I don't really. と返事していますが、Not really. という返事になることもよくあります。
意味はどちらも同じで、「それほどでもないよ。」と really とは言えない気持ちを表すのです。
このようなニュアンスは辞書の really の項目にちゃんと載っていますが、ハートで感じる英文法 会話編 大西泰斗/ポール・マクベイ著 の、「否定−オブラートに包む−」の回で、「後続の内容を打ち消す not の呼吸」として詳しく説明されていましたね。
番組では、小道具として、ちっちゃいカーテンが使われていましたが、あの感覚はわかりやすいなと思いました。
「後続を打ち消す」というのは、今さら言われなくても…的な当たり前のことなのですが、日本人が not の位置でいつも混乱するのは、やはりその not の基本的感覚が身についていないということなんだと思いますね。
日本語は最後に否定語句を持ってくる構造になっているから、文の途中に not が来る感覚に慣れないのだと思います。
でも英語のように、「後続の内容を打ち消す」方が、「何を」否定しているのかがはっきりとわかるし、より論点が明確で誤解がないと思うのですが…。
"He's kind of my dad too." と kind of でちょっと言葉を濁してはいますが、その内容はやはり重い(笑)。
言うなれば、ダース・ベイダーがルークに、"I am your father." と言ったセリフにも匹敵するほどの重さです。(←んなわけない)
日本語でもこの場合は「ヘビー」と言ってしまいそうですし、英語でもそれはやっぱり heavy という単語を使うのですね(と、妙に納得)。
ところで、このジュニアくんは、フレンズ2-6その10 で通行人役としてゲスト出演していました。
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フィービー: I mean Frank Senior. (お父さんの方なんですけど。)
ブッフェ夫人: He went out for groceries. (食料品店に行ったわ。)
フィービー: Will he be back soon? (すぐに戻られますか?)
ブッフェ夫人: He left four years ago. We're expecting him back any minute. (出掛けたのは4年前よ。そのうち帰ってくると思ってるんだけど。)
親子が同じ名前の場合、親はシニア(Senior)、子はジュニア(Junior)と呼ばれます。
フレンズ1-22その5 で、シニアとジュニアについて触れています。
この夫人の返しがなかなか洒落てると思うのですが…。
4年前に出かけたきり戻ってないのなら間違いなく家出ですが、ちょっと買い物に出掛けたかのように、any minute 「今すぐにでも」戻る、と言っているのが面白いですよね。
大いに脱線しますが、昔、たまたまテレビを見ていたら、「悲しい色やね」の上田正樹さんがインタビューに答えていました。
何でも上田さんは若い頃に、「ちょっと風呂に行ってくる」と言い残して、そのまま何年も家出していたそうです。
で、いろんなことが吹っ切れて何年後かに久しぶりに家に帰ったら、兄が一言、
「長い風呂やったなぁ〜。」(注:標準語では「長い風呂だったなぁ〜。」)
なかなか、そういうシチュエーションで、こんなことは言えませんよね。
上田さんも面白い人のようですが、そのお兄さんもさすが、というところでしょうか。
ブッフェ夫人のこのセリフを聞いて、その上田さんのお兄さんを思い出してしまった、というだけのことです(爆)。
帰ろうとするフィービーに、
フランク・ジュニア: Hey, wait up! How do you know my dad? (ねぇ、待ってよ! どうしてパパのことを知ってるの?)
フィービー: Well, I don't really. Just genetically. He's kind of my dad too. (そうね、知ってるってほどでもないの。ただ遺伝学的にね。その人は、まぁ、私のパパでもあるのよ。)
フランク: Heavy. (ヘビーだ。)
wait up は、「寝ずに待つ」という意味でよく使われます。
フレンズ2-14その21 にも出てきました。
が、この場合は「立ち止まって待つ」の方ですね。
フィービーが車に乗り込もうとしているところなので、車に乗り込まずに今立ってるその状態で止まってて、という感じでしょうか。
I don't really. は I don't really know your dad. ということで、知ってるのか?と聞かれたので、「”本当に知ってる”、”よく知ってる”わけじゃないの。」と答えています。
really は「本当に、実際に」ですから、I really don't like her. だと「私は本当に、彼のことが好きじゃない。」で、好きじゃないことを強調することになりますね。
それが I don't really like her. になると、"really like her" であることを否定するので、「”本当に好き”ってことじゃない、わけじゃない。」となって、「好きという気持ちももちろんあって、嫌いじゃないけど、”すごく好き”と断言できるほどでもない」という感じになります。
断言せずに、ちょっと表現をやわらげているわけです。
ここでは、フィービーは I don't really. と返事していますが、Not really. という返事になることもよくあります。
意味はどちらも同じで、「それほどでもないよ。」と really とは言えない気持ちを表すのです。
このようなニュアンスは辞書の really の項目にちゃんと載っていますが、ハートで感じる英文法 会話編 大西泰斗/ポール・マクベイ著 の、「否定−オブラートに包む−」の回で、「後続の内容を打ち消す not の呼吸」として詳しく説明されていましたね。
番組では、小道具として、ちっちゃいカーテンが使われていましたが、あの感覚はわかりやすいなと思いました。
「後続を打ち消す」というのは、今さら言われなくても…的な当たり前のことなのですが、日本人が not の位置でいつも混乱するのは、やはりその not の基本的感覚が身についていないということなんだと思いますね。
日本語は最後に否定語句を持ってくる構造になっているから、文の途中に not が来る感覚に慣れないのだと思います。
でも英語のように、「後続の内容を打ち消す」方が、「何を」否定しているのかがはっきりとわかるし、より論点が明確で誤解がないと思うのですが…。
"He's kind of my dad too." と kind of でちょっと言葉を濁してはいますが、その内容はやはり重い(笑)。
言うなれば、ダース・ベイダーがルークに、"I am your father." と言ったセリフにも匹敵するほどの重さです。(←んなわけない)
日本語でもこの場合は「ヘビー」と言ってしまいそうですし、英語でもそれはやっぱり heavy という単語を使うのですね(と、妙に納得)。
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